PVパリ⑿ 初出展の丸正ニットファクトリーは手応え上々
今年の日本の繊維品輸出は復活傾向にあるといいます。日本繊維輸出組合によると、18年上期(1~6月)は、前年同期比13%増だそうです。プルミエール・ヴィジョン(PV)パリでも、PVアワードで東レとスタイレムの2社が入賞し、日本の企画力・技術力の高さを世界に見せつけました。
出展した日本企業は見本市全体で58社、集客が今一つ、というところもありましたけれど、全般に表情は明るかったです。
まず初出展した企業を取り上げていきましょう。
最初は「ニットウェア ソリューションズ」エリアに出展した丸正ニットファクトリー(新潟県見附市)です。
ブースでは差別化された超高級糸を用いて、島精機の無縫製横編み機「ホールガーメント」で編み上げたニットウェアを提案、手応え上々といった様子でした。
その一押しは極細メリノウール紡毛糸「プレボウ(PREBOW)」です。
これはカシミヤよりもグレードが高いという極細メリノウール紡毛糸で、細さはカシミヤの15.5マイクロメーターに対し、プレボウは14.3マイクロメーターしかないとか。産地のオーストラリアでは羊にコートを着せて特別のプロテイン入りの飼料で育てているそうです。
この素材の48番手(よんぱち)双糸使いのニットは、とくに高難度で、世界にも類をみないといいます。私も触れてみて、そのふんわりとやわらかい、温かな感触にうっとり!
この他カシミヤ、アルパカを始めとする超高級素材がずらり。コットンではウズベキスタン綿のコットン100%ホールガーメントのニットウェアがラグジュアリーブランドで人気といいます。
デザインもエレガントで洗練されていて、しなやかさも抜群、さぞかし心地よいことでしょう。
次回もまた、期待がつのります。
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