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2018年10月

2018年10月31日 (水)

デザイナー丸山敬太の丸山邸「ケイタズワードローブ」開催

 今、ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)のコンセプトショップ、東京・南青山の丸山邸で、ポップアップイベント「ケイタズワードローブ(KEITA’S WARDROBE)」が開催されています。これはデザイナーの丸山敬太さんが日ごろから愛用しているメンズブランドを中心としたセレクトショップです。

Img_72641  オープンしたのはこの13日で、前日のレセプションに行ってきました。ショップは華やかな雰囲気で丸山ワールド全開です。

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Img_72471_2  デザイナーの丸山敬太さんはご自身のブランド、ケイタマルヤマ オム(KEITAMARUYAMA HOMME)の新作ガウンを羽織っていらっしゃいました。タイシルクで4柄揃っています。
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 2階にはレディスコレクションラインがディスプレーされています。女らしさあふれるファンタジックな空間ですっかり幻惑されました。

 目くるめくような輝きを放つ丸山敬太さん、ここにはその「今」が勢揃いしています。

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2018年10月30日 (火)

JFW-IFF MAGICセミナー「ビームスの海外戦略」を語る

 先般開催されたJFW-IFF MAGICでは、次代のビジネスを展望する多数のセミナーが行われました。その柱テーマの一つが「海外の市場開拓」でした。最終日にはビームス執行役員 経営企画室 室長金田 英治 氏が登壇し、「ビームスの海外戦略」と題して、ブランディングをはじめとする様々な事例を、繊研新聞の柏木均之記者との対談形式で語りました。
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 セレクトショップのトップを常に走り続けるビームスは、昨年英国と台湾に現地法人を立ち上げるなど、海外に積極的に打って出ています。
 中でも評価の高いブランドが「ビームスプラス」だそうです。これはアメリカのオーセンティック・カジュアルブランドですが、アジアよりも欧米で人気とか。アメリカの源流にこだわるブランドが本場米国では非常に少ない、というのも興味深いです。
 ヨーロッパ進出は、2014年のパリ、ボンマルシェが最初、2017年にはロンドンのハーヴェイニコルズに、いずれも期間限定でショップをオープン。スカジャンや吊編み機によるスエットから日本の玩具やこけしまで品揃えして、手応えを得たといいます。VMDや売場構成がヨーロッパでは新鮮に映ったこともあるそうです。しかし「何故?」と問われて、金田氏は「個人の感覚が盛り込まれていたから」といいます。ビームスでは店頭スタッフが自分なりのアレンジを自由に採り入れることができるのですね。個人の感覚を自由に出せるのがビームス流といいます。
 また英国の現地法人では、主にブランディングやPRなど日本ブランドの海外進出のサボートと、海外ブランドの日本市場参入のサポート、アーティストのマネジメント事業などを扱っているとのこと。たとえばフランス出身のアーティスト、ジャン・ジュリアンとコラボしたり、ミスターポーターと協業して日本ブランドをキュレートしたり、コペンハーゲンの国際ファッション展CIFFに出展して日本ブランドを紹介したり、ここでは会場をビームスのシンボルカラーであるオレンジ色に染めて盛り上げたエピソードも披露。
 このようにビームスの持ち味は編集型にあるといいます。日本のコンテンツ、伝統工芸などを海外発信するアシストもしていて、地方自治体からはビームスなら何とかしてもらえるのでは、と思われているとも。
 各所にネットワークを持つビームスの強みを活かした取り組みに花が咲きました。
 最後に小売業で重要なのは、「人」といいます。コミュニケーションをとってコミュニティをつくるのは人の魅力あってこそで、ビームスにはそうした魅力的スタッフがたくさんいるそうです。個々人がWEBサイトに登場して、フォロワー数を増やしている。そんなファンたちの要望もあって、昨年宝島社から、スタッフの家での暮らしぶりにスポットを当てた「ビームス・オン・ライフ」を出版、版を重ねているそうです。その人が次に何を着ようとしているのか、ファンはそれを参照して商品を購入するといいます。
 これはグローバルサイトでも同様だそう。商品紹介だけではなく、いかに自分流にアレンジするか、着こなし方も提案するなど、現在はファンづくりに注力しているといいます。
 小売りの真髄はモノ(=商品)でも器(=店舗)でもない、「人」であると改めて強調。日本でも海外でも評価されるビームスの強みは、「個人個人がブランドの形をつくっていること。規模を追うのではなく、小さなコミュニティを各都市に増やし、熟成させていく」と述べてセミナーを締めくくりました。

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2018年10月29日 (月)

JFW-IFF MAGIC ファッション見本市で注目したブランド

 先般9月26日~28日、東京ビックサイトにてJFW-インターナショナル・ファッション・フェアMAGIC JAPAN (略称JFW-IFF MAGIC)が開催されました。JFW-IFFと米国ラスベガスの合同展MAGICが共同開催するようになって4回目を迎えるそうです。今回は規模が縮小した印象でしたが、出展ブランドはそれぞれが個性的で、バイヤーを惹きつけていました。
 とはいえ近頃は靴やバッグなどを扱う分野が拡大しています。服を扱うブランドは減少の一途なのですね。こうした中で、私が注目したブースをいくつかご紹介します。

◇Ventriloquist ヴェントリロクイスト
 2019年春夏のテーマは、"THE TRAVELING MIND CIRCUS SHOW"です。その象徴がプリントで、ブランドを手掛けるデザイナーの根本貴史さんの友人のアーティストが描いたサーカス団をモチーフにした図案とか。楽しくて華やかなデザインです。
 オリジナルのジャガードやデニム、ひねりを加えたパターンが生み出す独特なシルエットのドレスなどを揃えて、ブランドの世界観を表現している魅惑的なコレクションでした。
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◇FANAKA ファナカ
 コスモトレーディングのミセス向けブランドで、この見本市は久しぶりの出展だそう。コットンを中心に手の込んだ刺繍やレースを施した、アンティーク感が魅力的です。日本でデザイン企画したインド製の製品で、価格はブラウス9800円程度とお手頃です。
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◇BONUM ボナム
 前回もご紹介したデニムのリメイクを扱うブランド(このブログ2017.5.30付け参照)です。ブースでは今回も若い職人さんがミシンを踏んでいました。もちろんオリジナルやオーダーも扱っています。
 使い捨てが問題視される昨今、サステナブル(持続可能)を訴求する希少なブランドです。
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◇井原デニム
 井原は岡山県井原市で、「デニムの聖地」と呼ばれているデニム生地の産地です。この井原デニムのブースで、ひと際目立っていたのが「トーニーパスTHORNY PATH」というブランドです。
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   何と前面に木目を浮きだし擦りあげたデニム、「ウッド・デニム WOOD DENIM」を打ち出していました。Img_68941_2杉などのソフトな木目にデニム生地を当てて紙やすりでこすって仕上げたデニムです。木とデニムの出会いが生んだ、白く浮き上がった木目模様が美しかった!です。

 井原デニムではもう一つ、デニムキモノのブランド「Prix de budou  DENIM KIMONO」も大々的に発表していました。最近は男性もキモノを着る人が増えています。また作務衣もリラクシングウェアとして需要が高いようです。良いタイミングで出展されたと思いました。
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 デニム生地は綿100%で、もちろん色落ちしにくいように仕立てる前にワンウォッシュ加工を施してあるとのことです。

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2018年10月28日 (日)

ギフト・ショー秋 注目の商品 ⑶ 機能的なアイデア

(昨日の続きです)

⑶ 機能的なアイデア
 「あったらいいな」と思う、機能的なアイデアのある商品にも目が行きました。

◇コリ吉ロール
 これは首や肩のストレッチをしながら眠れる枕です。一枚のタオルを巻いて使うことで、枕の「高さ」や「硬さ」、「形状」を自由に変えられ、持ち運びができて洗濯もできるのです。

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 この「コリ吉ロール」、つくりは次のようになっています。タオルを太い畝状に縫い合わせ、畝の中にはスポンジが入っていて弾力があります。さらに最初の畝3本には木の棒が入っていて、この木の棒の入った畝を内側にして、くるくる巻いて高さを調節します。木の棒は取り外し自在なので、硬いと思ったら抜いて調整するだけ。自分に合った巻き方ができて心地よさが得られるといいます。
 タオルは今治製の綿100%です。
 茨城県日立市の枕メーカー「COCO+ ココプラス」代表の大畑義則さんが発明され、特許も取得済です。大畑さんは元美容関係のお仕事をされていて、思いつかれたといいます。タオルの枕とは、「ありそうでなかった」すばらしいアイデアと思いました。 

◇バグオフBUGOFF「着る虫よけ」
 地球温暖化もあって、蚊をはじめとした虫による感染症はここ数十年で激増しているといいます。この夏も世界的にデング熱が広がって、日本でも本格的上陸が危惧されていたのですね。
 この「バグオフ」は繊維に虫よけコーティングを施した生地です。従来のスプレータイプやクリーム、シールは汗や雨などで剥がれやすいですけれど、これなら洗濯耐性が高く、効果が継続するとのこと。UVカットの機能やメッシュ生地のものなどがあり、エコテックス認証もされています。素材はポリエステルやナイロンにポリウレタン混。ブースではアウターウェアを並べ、動画も上映して、効能を謳っていました。
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2018年10月27日 (土)

ギフト・ショー秋 注目の商品 ⑵心地よさへのこだわり

 (昨日の続きです)

⑵  心地よさへのこだわり
 今回も随所に見られたのが、心地よい快適性にこだわるブランドです。

◇ヒュッゲ Hygge
 これは羽毛布団や寝具を手がける丸八プロダクトとトヨシマによるコラボ・ブランドで、ブランドネームの「ヒュッゲ Hygge」は、デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」という意味です。欧米ではこのところ、ヒュッゲブームが起こっていると聞いています。この言葉をそのままネームにするとは、ちょっと驚きました。
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Img_42401  コットンはオーガニックコットンやリサイクルコットンを使用しているとか。ダウンもリサイクルダウンだそう。肌触りのよいルームウェアの提案も見られます。
 ゆったりとした心地よい空気感にあふれていました。

◇アーユルシャンティ ayur shantee
 「うご着ごこちの良い服」をコンセプトに、シンプルで機能的なインナーやヨガウェアを提案しています。素材はドレープ性のある超強撚のコットンジャージー使い。するすると身体になじむ感触が心地よく、着るほどに手放せなくなりそうです。
 マインドフルネス(瞑想)が人気を集めるなか、そうした“こころのエクササイズ”にぴったりなウェア、と思いました。
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◇金野タオル 
 タオル発祥の地、泉佐 野市の老舗タオルメーカーです。今回大きく打ち出していたのが消臭タオル。アンモニア臭などを消すタオルの実演も行われて、ブースは人であふれていました。
Img_42641jpg  また前面に展示されていたのが、シンジカトウの新作タオル(上の写真)です。バレエ柄のデザインなど、可愛さいっぱいでした。

◇ハウステーブル Houstable.
 「ハウステーブル」はスリッパ専門の老舗メーカー「ホンシュ」が、初めて立ち上げたというプライベートブランドです。
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Img_43111jpg  スリッパを、リビング、キッチン、エントランス、それぞれのシーンに特化したラインナップで提案しています。リビング用では、踵を踏んでも履ける2ウエータイプのもの、エントランス用は抗菌消臭加工のもの、キッチン用は撥水加工というように。
 素材はウレタン製でしなやかに曲がり、歩きやすく、滑りにくい履き心地。色や柄も豊富で、足元から明るい彩りを楽しんでみるのもいいですね。

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2018年10月26日 (金)

ギフト・ショー秋 注目の商品 ⑴ 伝統からのものづくり

 先般、東京ビッグサイトで開催された第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018の結果報告によると、2,933社(内、海外19の国と地域から653社)が出展し、来場者は4日間で308,718人(内、海外8,688人)を数えたといいます。大規模な見本市とあって、いつものことながら到底見切れません。今回のテーマ「健康でアクティブな暮らし方への挑戦」をたよりに、とくに繊維製品に絞ってブースを回りました。注目した商品ブランドを、⑴伝統からのものづくり、⑵心地よさへのこだわり、⑶機能的なアイデア、に分けて各々いくつかをご紹介していきます。

⑴ 伝統からのものづくり
 温故知新というように、このところ日本の伝統や職人の技術を大切にしたものづくりをしているメーカーの出展が増えています。

◇マイトデザインワークス MAITO DESIGN WORKS
 「MAITOとは真糸」のことだそうです。すべてが草木染めで、自然とヒトに優しいものつくりをしているといいます。
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Img_42281  コットンをはじめとする天然素材使いというのにも、うれしくなりました。
 東京蔵前を本拠地に福岡秋月に草木染めの自社工房、大阪泉州に自社ニット工場を構え、2つのブランドを展開しているとのことです。

◇亀田縞
 約300年前、北限の綿花産地だった新潟県亀田地区で生まれたという「亀田縞」が復活しています。先の大戦もあり、ここ半世紀ほど途絶えていたという織物ですが、2002年、昔ながらの織機と職人の手によって蘇り、その粋な縞柄とソフトな風合い、丈夫さをアピールしていました。
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◇これいい和
 手がけるのは、キャリアコンサルティング社です。 「これいい和」というネーミングがいいですね。同社は伝統工芸品を広めようと職人を応援し、日本の伝統技術を残していくため、このブランドを立ち上げたといいます。
 ブースでは小島染織の武州正藍染の名刺ケースとパスケースを初披露していました。ジャパンブルーの人気もあって好評の様子でした。
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2018年10月25日 (木)

ギフト・ショー秋2018 喜多俊之氏が基調講演

 先般、東京ビッグサイトで開催された第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018 (9月4日~7日)で基調講演されたのがプロダクトデザイナーの喜多俊之氏です。「発展する暮らし産業に向けて」をテーマに、住環境に関する興味深い講演をされました。

 冒頭、「衣・食・住」の語を「住・食・衣」に改める方がよいのではないかと提言されて「衣」に携わる身の私としては、愕然としました。でもおっしゃるように「住」はコミュニケ―ションの場として大切です。それなのに日本では欧米や中国などと比べ、「住」はおろそかにされているようです。「住」文化は未だに貧弱、と気づかされました。

 まず最近行かれた中国の成都でのお話から。ごく普通のサラリーマン家庭を訪問して、インテリア産業がブームのようになっていることに驚かれたそうです。住居面積は平均120~130㎡で、そこにスマホとつながるAI家電が導入されて、モノのインターネット化が凄い勢いで進んでいるといいます。スマホのメーカーが家電業界に進出していることもあり、日本の家電はもう壊滅状態とか。4Kテレビも普及しているそうです。
 次に喜多氏が在住されているイタリアです。ここは戦禍に遭ったドイツとともにリノベーションで立ち直った国で、残存したものを活かして使うリノベーション産業が発達しているといいます。200年前の建物も外観は古くても、内部はモダンに改修されていて、ITへの対応もバッチリとか。
 また1983年にイタリアで執筆した「住まいは社交の場」と題した新聞記事も紹介。この記事によると自宅に客が来ることの多い生活スタイルもあって、きちんとした服が求められ、イタリアのファッション業界はそれに応えるかたちで発展してきたといいます。日本も10年も経てばそうなると思っていたのに、実際にはそうならなかったのですね。今では中国に先を越されてしまったようです。 

 この日本の暮らし産業を立て直そうと、喜多氏が今、取り組まれているのが日本各地の伝統工芸や地場産業の活性化です。同氏は、今回もまたこのギフトショー会場に人が集う空間をつくるリノベーション・プロジェクト「リノベッタ RENOVETTA🄬」の住まいを構築し、そのお披露目をされていました。
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 これは日本の平均的な間取り(約70㎡)の仕切りをはずした一室です。部屋はスタイリッシュな日本の木工家具や小田原の寄木細工のトレー、春慶塗のお重、有田焼のお皿、美濃和紙の照明器具などで演出されています。片隅には障子と畳のある小さな和室も設けられていて、日本の生活文化の豊かさを感じさせてくれます。
 住む人のライフスタイルに合わせてリノベーションし、こだわりの家具や伝統工芸、インテリアグッズを採り入れることで、大切な人たちを家に招くことができるようになるという、見本の一つがここにありました。
 日本は本来暮らし大国だったといいます。リノベーションで本来の住まいを取り戻そう、次の基幹産業はリノベーションと断言して、講演を締めくくりました。

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2018年10月24日 (水)

来秋冬イタリアヤーン 「ハイブリダイゼーション」テーマに

  2019/20秋冬イタリアンヤーン展示商談会、「ワークショップ・フィラーティ東京」が、この3~4日、東京・文化服装学院にて開催されました。これは毎年2回イタリアのフィレンツェで催されている国際展示会「ピッティ・イマジン・フィラーティ」の東京版です。今回もイタリアの諸々の地域から24のヤーンメーカーが参加しました。
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 目玉はイタリアンテキスタイルのエクスパート、エレメンティ・モーダのオルネッラ・ビニャーミさんによる2019/20秋冬トレンドのゾーン展示です。
 ビニャーミさんによると、メインテーマは「ハイブリダイゼーション hybridization」、つまり「混淆、異種交配、掛け合わせ」です。多種多様なもの同士が入り混じり、組み合わさってものがつくられることで、新しい世界が拓かれ、従来のような境界がなくなるシーズンといいます。
 この中で提案された4つのサブテーマは次のようです。

◇センソリアル (sensorial 感覚的)
  複雑で刺激に満ちた世界で、レーダーとなるのは感覚。視覚や触覚など、その微妙な感覚に軸足をおいたテーマ。
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◇コンタミネーション (contamination 不純) 
 自然と都市環境が相互に影響し合う。自然のパワーやエネルギーをいただいて人生をよりよく生きる考え方。
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◇オーガニック・トランジション (organic transition 有機的移行)
 自然そのものから自然を超えるハイパーナチュラルへの変容。
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◇アウト・オブ・コンフォーミティ (out of conformity 不適合)
 過去をリノベーション。時代や文化をオープンにミックス、キッチュにならないように現代風に。
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2018年10月23日 (火)

19春夏プリスティン アバンティのフィロソフィを伝える会

  オーガニックコットンのブランド「プリスティンPRISTINE」の2019春夏新作発表会が、この4~6日開催され、久しぶりに訪れました。
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 会場は、いつもの本社屋ではない神宮前のイベントスペースです。2フロアーの広々とした、木の空間にプリスティンのすべてを収めたといった感じです。「アバンティのフィロソフィを伝える会」という副題のとおり、生地から製品まで、ブランドを代表する顔が揃っていました。
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Img_71501_2  右はライスフラワーシリーズの優しいドレスです。
 またドレスに合わせて、ルーチェ・マッキアやフィリフヨンカのアクセサリー、ラフィアのバッグなども展示。

 もちろん同ブランドが力を入れているベビーウェアや、東北グランマとのコラボなど様々。

 注目は以前からお話しを伺っていた染め替えサービスの「リプリ・プロジェクト」です。
Img_71471_2  これは使い古したプリスティン製品を植物染めして、再度長く使っていただこうという取り組みです。色染めしていないプリスティンだからこそ、このような美しい色に仕上がるのですね。

 最後にお知らせです。ブランドディレクターだった奥森秀子さんが今月から社長に就任され、渡辺智恵子さんは会長になられたとのことです。奥森さんの手腕がますます発揮されることでしょう。ご活躍を祈っています。

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2018年10月22日 (月)

「桐生テキスタイルコレクション2019 A/W」

 2019年秋冬に向けて、桐生産地の有力企業による「桐生テキスタイルコレクション2019 A/W」が、この4~5日、東京港区のテピアで開催されました。出展したのは11社で、各社得意の新素材が揃い、会場は華やいだ様子でした。とくに目立っていたのは装飾的なカットジャカードで、色や柄の織り組織から糸使い、長短の毛足などを繊細に工夫したものが多くなっています。以前にも増して、洗練された印象を受けました。

◇津久弘織物工場
 美しい変化に富んだカットジャカードに、いつも魅せられています。
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◇小林当織物

Img_71261jpg  昨年、工場見学で訪れた企業です。その時見た最新鋭の電子ジャカード機で織られたものでしょう。
 エレガントなカットジャカードがたくさん並んでいました。右は綿複合です。

◇ミタショー
Img_71361  ウールを中心に様々な素材使いで、ジャカード生地を提案しています。
 伝統の千鳥格子も多きめの柄にして、少し野趣のある雰囲気に仕上げています。

◇須裁
 この展示会への出展は初参加とか。明治39年創業の老舗です。
 「デコラージュ(Decollage)」というフランス語で「離陸」の意味を持つ言葉をブランド名に、興味深いジャカード織物を提案しています。
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 上の格子柄も単に色違いというだけではなく、糸の切り方などが微妙に異なっています。

◇Tex. Box
 今シーズンもニードルパンチによる楽しさ満開の生地を紹介。
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 タータンにひねりを加えたものや、また刺繍のように見えるものなど。刺繍糸のような太い糸は、実は廃棄された糸だそうです。
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2018年10月21日 (日)

丹後織物総合展「タンゴ ファブリック マルシェ」

 この3~4日、丹後織物総合展「タンゴ ファブリック マルシェ」が東京都渋谷区のヒルサイドテラスアネックスA棟で開かれました。
 京都府の京丹後市と与謝野町は、着物の代表的生地「丹後ちりめん」の産地です。2020年は創業300年を迎えるとのことで、なかなか盛会な様子でした。出展したのは13社で、洋装と和装の両方の素材が並び、バラエティー豊かな構成になっています。

 伝統の技法に現代の織技術・デザインを融合させた生地には、思わず「おやっ」と思う、特別な生地がありました。

 丹後町の民谷螺鈿は自然素材にこだわっています。Img_70741唯一無二の貝殻を織り込んだ「螺鈿織」の他に、皮革を織り込む「レザー・テキスタイル」、また右の写真のような木を織り込んだ「ウッド・テキスタイル」を開発されていて、興味深かったです。これらの生地でつくった財布などの小物も提案されています。

Img_70891  与謝野町の山政テキスタイルは合繊服地メーカーで、虹のような光沢のパールちりめんが際立っていました。
 これは蜘蛛の巣箔加工というものだそうです。

Img_70841jpg 上は、初参加した丸仙の「ちりめん美人」ブランドのもの。「丹後ちりめんをもっと身近に」をテーマに、ボディタオルなど絹の特性を活かした生活雑貨製品を紹介していたのも印象的です。

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2018年10月20日 (土)

企画展「コシノヒロコ 中原淳一へのオマージュ」

 今、東京・銀座のKHギャラリー銀座にて11月4日まで、企画展「コシノヒロコ 中原淳一へのオマージュ」が開催されています。
Mdi2ndg1200_5  この9日、レセプションパーティが行われ、コシノヒロコさんと ひまわりや代表の中原利加子さんにお祝いのご挨拶をしてきました。
 コシノさんは数年前から中原淳一展を開きたいと願っていらっしゃったそうです。それがようやく実現したのですね。
 中原淳一は言うまでもないのですが、昭和初期に少女向け雑誌の挿絵画家として一世を風靡し、戦後は『それいゆ』や『ひまわり』をはじめとする雑誌編集や服飾デザインなども手がけた画家、編集者、ファッションデザイナーです。
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  本展では中原淳一のイラストの原画5点と、コシノさんが中原淳一へのオマージュを捧げて描いたという女性の肖像画が多数展示されています。

 中原利加子さんとは2010年に出版された「中原淳一の『女学生服装帖』」で私がコラムを書いたことでお目にかかったことがありました。広尾商店街にあったショップ「ひまわり」は昨年、広尾ガーデンヒルズ入り口へ移転したそうで、また行ってみなくてはと思ったことでした。
 中原さんは、「コシノさんの熱い思いをいただき、幼い頃から『ひまわり』に触れていたと伺って、とても感慨深い。今回展示されている5点はコシノ先生が選ばれたもので、雑誌掲載用の版下です。和装の女の子のペン画もあってバリエーションを見ていただくことができます。」などと話されました。
 コシノさんも、少女の頃“ヒマワリっ子”と呼ばれていたというエピソードを楽しそうに語られました。「中学1年生の入学式で、母が中原先生の雑誌を見て作ったヒマワリ柄の服を着て、学校へ行ったことで、“ヒマワリ”をつけた女の子になってしまったのです。お裁縫が嫌いでしたので絵描きになりたいと言ったら反対されてしまいました。でも『それいゆ』のスタイルブックを見て、絵はファッションの世界で活かせると理解しました。文化服装学院で学び、ファッションで仕事ができているのは中原先生のおかげです。」

 ファッションデザイナーとして成功されたコシノさん。背景には、いつも絵を描くことがあったといいます。絵は、シーズンごとに変わるファッションの大きな発想源なのですね。
 来月といえばもうすぐですが、11月からニューヨークで初の個展を開かれるそうです。「もう忙しくて死んでいる暇ないの(笑)」とは、ほんとうにすばらしいです。

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2018年10月19日 (金)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。

 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「Newsプレスリリース」ページに、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。http://cotton.or.jp/seminar.htmlをクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2019/20秋冬~2020春夏コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 11月9日(金) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525

■ 東京 11月12日(月) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザホール
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

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2018年10月18日 (木)

2019/20年秋冬コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「Newsプレスリリース)の10月15日付けで、柳原美紗子が寄稿した「2019/20年秋冬コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://www.cotton.or.jp/pressrelease.htmlをクリックしてご覧ください。

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2018年10月17日 (水)

「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」内覧会

 先月末の28日、パナソニック汐留ミュージアムで特別展「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」のプレス内覧会に参加しました。本展は同ミュージアム開館15周年、ルオー没後60年を記念した展覧会です。ルオー財団理事長ジャン=イヴ・ルオー氏も来日され、監修者の後藤新治氏(西南学院大学 教授)、担当学芸員の萩原氏とともにギャラリートークをしていただきました。

 ルオーといえばフランスを代表する宗教画家です。とはいえその宗教画は当時としてはさぞかし革新的だったことでしょう。宗教という古典的画題でありながら、それを実に現代的(モデルニテ)に表現しているのですから。そこで副題が「聖なる芸術とモデルニテ」なのですね。
 この聖なる芸術を軸に作品を生み出していったルオー。その一つ一つに当時の社会に対する「祈り」が込められているようです。展覧してみて心にジンと来るものを感じました。「愛のすべて。」というタイトルコピー、まさにぴったりです。

 展示されているのは約90点で、4章立て構成になっています。
 (なお画像は特別な許可を得て写真撮影しております。)

第1章 ミセレーレ:蘇ったイコン
 「ミセレーレ」とは、ルオーの銅版画集で、慈悲と戦争をテーマにした作品です。
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 「生きる苦悩」と「愛の救済」が、沈鬱なモノクロームを通して伝わってきます。

第2章 聖顔と聖なる人物:物言わぬサバルタン
 ルオーは最晩年まで、「聖顔」を描き続けたといいます。このキリストの顔の正面だけを描いた「聖顔」には、サバルタン(被制圧者)たちへの思いも表象されているのですね。
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 慈愛に満ちた優しい表情の中に、虐げられた人間の苦悩が込められているように思われ、本当に印象的でした。

Img_69661jpg  上右は「ヴェロニカ」という作品。ポスターやちらしにも掲載されています。潤いを湛えているような大きな瞳が美しい!

Img_69381  上左は「サラ」です。ジャン=イヴ・ルオー氏が、ルオーのオフィスに長年架かっていたルオー最後の作品の一つと、紹介してくださいました。

第3章 パッション:受肉するマチエール

Img_69781  上は「受難(エッケ・ホモ)」。荘厳な気持ちになります。

 この頃からルオーは「削り取る」から「積み重ねる」手法へ技法を変化させていったことがわかります。

第4章 聖書の風景:未完のユートピア

Img_69911jpg  ここではルオーがイメージする理想の社会を描いた絵が展示されています。そこには人々が佇む広場があり、三角形の道の奥には建物が建っていて、周りは海だったり、木々の向こうに山々が連なっていたり、天空には必ず太陽か月が描かれています。
 これはルオーの理想郷だったようです。理想ゆえに現実との落差がより強調されている、神秘的で奥深い絵です。

 この他にも興味深い作品が多数ありました。
 開催は12月9日まで。詳細はhttps://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180929/にてご確認ください。

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2018年10月16日 (火)

PVパリ⒇ デザイン力の高さを示す日本の品質

 2019/20秋冬は全般に洗練されたエレガントな趣の中に、思いがけない装飾効果が求められるシーズンです。
 トレンドフォーラムでも、目が向けられたのはファンシーな表面変化や仕上げ加工のもので、日本の高いデザイン力を見せる素材が数多く見られました。

 サンコロナ小田は、同社のシンボルでもあるエアリーなオーガンジーをベースに、中肉ストレッチを強化していたのが印象的です。Img_64331
 とくに注目は右のモルフォデニムです。
 スパッタリング手法による薄膜の玉虫シャンブレーが、幻想的なイマジネーションを呼び起こす美しい素材です。


Img_62691jpg  宇仁繊維
の小紋工房では、右の木の葉柄のカットジャカードが一番人気といいます。
 植物の葉という自然を連想させるモチーフと、イエローカラーに注目が集まる、シーズントレンドを上手に反映した生地です。 

Img_62951  桑村繊維は先染めシャツ地が好調の様子です。とくにシャーリングによる不規則な凹凸の表面感に、モールヤーンを格子状に打ち込んだ織物が好評とのこと。
 柄は大柄化しているといいます。

Img_61301jpg プリント生地の北高では、伊藤若冲の絵柄から取った柄が人気で、右の雄鶏の柄はフォーラムでも大きく掲げられていました。
 今年はパリで「ジャポニスム2018」のイベントがくり広げられています。この影響もあるのでしょう。日本的なイメージは例年になく受け入れられているようです。

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2018年10月15日 (月)

PVパリ⒆ アスレジャーを推進する日本のニット

 今期PVパリが推進したのがエコ素材と、もう一つがスポーツです。スポーツ&テックエリアを新設するなど、スポーツを業界の戦略的発展の軸と位置付けていました。
 多くのメーカーがスポーツウエア向け素材や機能性素材にスポットを当てるなか、日本のカットソーのニットメーカーでは、アスレジャーを推進する動きが広がっているようです。アスレジャーとは、「運動競技(Athletic)」と「余暇(Leisure)」を組み合わせた造語で、スポーツウエアを普段着として着用するスタイルを指しています。 

 エイガールズでは、テーマを「アクティブ・ラグジュアリー」とし、スポーツのムードを採り入れたニットを提案していました。
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Img_62301  ウールの段ボールニットや裏毛、右のようなスエード調のブークレ・ブラッシュト・ジャージー(綿/ナイロン)など。
 今シーズンは「オーガニック」コーナーを設け、サステナブルもアピールしていました。

Img_64101jpg  宮田毛織では、キルティングのベストを仕立てて展示、新開発のキルティングニットを訴求していました。
 右はコットンにポリエステルやポリウレタン複合のもの。
 ダウンに代わる軽くて温かい素材です。

Img_64191  ミナミはパーカ向けなど裏毛が得意。今シーズンも独自のオリジナルを提案しています。
 とくにゴツゴツした感じに見えて実はしなやかなパイルや、ポリウレタンコーティングでレザー調に仕上げたしっかりしたタッチのジャージーが好評といいます。

Img_64141  カネマサでは、布帛風のきっちりとしたジャージーが人気といいます。
 たとえば右のようなハイゲージのニットです。千鳥格子などとのダブルフェイスのジャカードニットで、右は綿100%のものです。

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2018年10月14日 (日)

PVパリ⒅ エコ素材を発信する日本企業が増加

 今期PVパリは、“責任あるクリエ―ション”を掲げる「スマート・スクエア」が、エリア面積を倍増する1,000㎡規模で開設されるなど、サステナビリティの重みが急速に増すシーズンとなりました。もとよりエコなコットンも、より環境負荷の少ない生産体制へ動きを強めています。
 こうした中、エコ素材を発信する日本企業が増加しています。

 タキヒョーでは、循環社会を意識した取り組みを訴求し、とくにコットンで合繊のスポーツ機能を採り入れた合繊風コットンをアウトドア向けにアピールしていたのが印象的でした。綿100の薄地オイルコーティングやかすりのように見えるものなど、綿高率混で展開しています。
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 またリサイクルポリエステルやリサイクルナイロンも、天然風に見えるものを追求しているといいます。
 さらに同社独自の英国式紡績糸によるシェットランドウール素材も軽さと肌触りの良さで人気だそう。この他ヤク/オーガニックコットンのブランケットなども揃えて、天然素材に力を入れている様子が伺えました。 

 シバヤも自然素材にこだわるメーカーです。
 今シーズンはテキスチャードな特殊加工が一押しでした。たとえばコットンのペーパーライク加工Img_63891やウールのラフな凹凸加工の「バンピー・フィニッシュ(Bumpy finish)」など。
 またフェイクファーやパイルでは、右のようなリサイクルウール使いで、海のマイクロファイバー汚染を防ぐ提案を見せています。

 瀧定名古屋のJAファブリックでは、自然環境への配慮をブース全体で打ち出していました。カラーは暖色系に統一、什器はすべて木製で、北欧調の演出です。主軸のウールはRWS(レスポンシブル・ウール・スタンダード)認証のものだそうです。ポリエステルもリサイクルを増やし、エコを訴求していました。
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Img_63111  チクマも、リサイクル合繊やキュプラ、クリーニング不要のウォッシャブルなウールなどを提案、エコに的を絞った展開を見せていました。
 右はウール/ポリエステル混です。

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2018年10月13日 (土)

PVパリ⒄ ニッケ デニムを大々的に打ち出す

 ニッケ(NIKKE 正式名称は日本毛織)といえば日本が誇る毛織物製造のトップメーカーです。PVパリが日本に門戸を開いて以来、毎シーズン出展し、PVアワードにも入賞しています。 
Img_63021  今回、その社名のサインボードにデニム生地が貼り付けられていて、ちょっとびっくり!
それもセルビッチデニムです。

 同社は今季、来秋冬シーズン向けにデニムを大々的に打ち出していたのです。もちろん最高級の梳毛デニムです。日本でも展開しているニュージーランド産の希少なエキストラスーパーファイン「マフ」ウールデニムと思われます。ストレッチ性を持たせたものも多く、綿混もほんの一部でしたが見られました。
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 インディゴ調のカラーリングで表現したデニムの質感には、滑らかなものからツィーディなタッチのものまで様々。いずれもウールならではの柔軟性や弾力性があって洗練された高級感があります。
 デニムはもうカジュアルだけにとどまらない、テーラードなスーツやドレス、パンツ地にも広く受け入れられる素材になっていることを、改めて印象付けられました。

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2018年10月12日 (金)

PVパリ⒃ クラボウデニム「リターン・コットン」訴求

 サステナビリティ(持続可能性)への関心が強まるなか、PVパリのジーンズエリア「アッパー・ジーンズウェア」に出展した企業も、エコを前面に打ち出していました。
 その一つがクラボウデニムです。
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 今シーズンは同社デニムのプレミアムライン「プライムブルー」をメインテーマに、「リターン・コットン」の名称で、“責任あるクリエ―ション”を訴求していました。
Img_59941  これは紡績工程で発生した未使用繊維を利用したリサイクルデニムです。
 紡績の際、どうしても発生してしまう落ち綿を、日本では「もったいない」精神もあって昔から再資源化してきました。とはいえ品質の方は今一だったのですね。
 それをクラボウでは、遜色ないデニムとして生まれ変わらせていました。
 今や、リサイクルされた素材であることが付加価値を生む時代。クラボウのような大手メーカーが乗り出したことで、この動きますます広がりそうです。

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2018年10月11日 (木)

PVパリ⒂ デニムに勢い 日本製デニムに熱い視線

 デニムが秋冬も勢いづいています。日常に使いやすい居心地のよいデニムを中心に、80年代風のビンテージ感覚な本ものデニムや、きちんとした感覚のすっきりとしたダークなデニムなど様々。

  PVパリのジーンズエリア「アッパー・ジーンズウェア」に出展した日本企業は今シーズンも、他にはない差別化されたデニムを提案。バイヤーの熱い視線を浴びていました。

◇ショーワ

 中でも人気を一身に集めていたのがショーワです。

Img_59861_3  バリエーションに富んだ展開で、とくに工夫をこらしたオリジナルデニムに関心が寄せられていました。

Img_59831jpg_2  右はパンチング加工のメランジデニムです。
 温かそうなボコボコしたケバと、カラフルなカラーミックスが楽しい、綿100%のデニムです。
 PVトレンドフォーラムでもひときわ目を引いていました。
 ブースでもこのシリーズは好評だそう。

Img_59901jpg_2  また加工でもう一つ、マークされていたのが、プリーツデニムです。
 右はプリーツにブリーチングした、ポリエステル混デニムで、今後はこの分野にもより力を入れていきたいといいます。

◇日本綿布
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Img_63671jpg_2  ベーシック調に加えて、同社が誇るジャカードデニムの新作が目に付きました。
 バイヤーの入りも上々といいます。

◇クロキ
 来場者が少ないと言いながらも、固定客はがっちりつかんでいる様子です。
Img_63741_2 前面にデニムのトップスを並べるなど、品揃えの一層の充実を図っていました。

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2018年10月10日 (水)

PVパリ⒁ 「i-プレーティング」を実演した島精機に人垣

 プルミエールヴィジョン(PV)パリの「ニットウェアソリューションズ」エリアで、またしても人が押し寄せたのが島精機です。ちょっとした人垣ができていました。
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 いつものように設置された巨大なマシーンから出てくる編地の模様は複雑です。 よく見るとそれはマリリン・モンローの顔でした。
 (顔の額の部分が光って上手く撮れていませんが、ご容赦ください)
Img_64641_2 お話を伺うと、今回の主役はホールガーメント機ではなく、同社が誇る世界初の技術「i-プレーティング」と呼ばれるオプションの訴求にありました。ブースではこのオプションを公開、実演されていたのですね。
 ところで「i-プレーティング」とは何かというと、多様な編成が可能な添え糸編です。i(アイ)は、「インテリジェント(intelligent)」の頭文字で、プレーティングは2本の編糸を同時に表裏に編分ける添え糸編のことだそう。
 この技術でジャカード柄のデザインを天竺編みで効率的に編成できるようになったといいます。

 新開発の「i-プレーティング」が搭載されてさらにパワーアップした島精機の成型編み機、ますます目が離せません。

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2018年10月 9日 (火)

PVパリ⒀ PVアクセサリーに初出展した注目の2社

 次に初出展したのが、青山産業研究所(兵庫県篠山市)とユタックス(同西脇市)です。
 両社ともにホール最奥に位置していたこともあり、来場者は少なめだったようです。とはいえスタッフは満面の笑みで、初めてのビジネスに大きな感触を得たと話していました。
 この注目の2社をご紹介しましょう。

 青山産業研究所は、大正8年創業の“こはぜ(小鉤)”のメーカーです。「青山こはぜ」と言った方がわかりやすいですね。欧州市場に足がかりをつかもうと、PVアクセサリーにブースを出しました。
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 ところで“こはぜ”とは何かというと、足袋やImg_64401_2脚絆・手甲などの合わせ目を留める爪型の留め金のことです。主に真鍮やアルミ製で、金・銀製のものもあるそう。
 歴史は古くて、平安時代に始まるといいます。

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  着物を着る人が少なくなった今、需要が衰え、その伝統の技を活かした新商品の開発に乗り出しているのですね。

 色も金、銀、黒といった通常のものから、ピンクやブルーなどカラフルなものも手掛け、バリエーションを拡大しています。

 スーツやシャツのボタン代わりに、またアクセサリーにと様々な使い道を提案し、「これがあの“こはぜ”!」と、私もびっくり。バイヤーの目を惹きつけていました。

 ユタックスは、既におなじみのグローバルカンパニーです。この7月のインナー素材の見本市「アンテルフィリエール・パリ」にも出展していました。とくにインナー資材や接着の技術は世界的に高く評価されています。実は私もその接着加工による縫い目の無い製品に注目している一人です。
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 今回、初出展したPVアクセサリーでは、「リキッド接着」加工を重点的に取り上げていました。 これはリキッド接着剤を使用したボンディングです。
Img_64521 これにより塗布する量や面積、布厚、形状を自在に調整、形成でき、生地や製品の伸びや張り、圧力などを、自由にコントロールすることが可能になったといいます。
 インナーに限らず、スポーツウェアなどアウター向けに用途拡大を見込んでいるとのこと。さらなる広がりが期待されます。

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2018年10月 8日 (月)

PVパリ⑿ 初出展の丸正ニットファクトリーは手応え上々

 今年の日本の繊維品輸出は復活傾向にあるといいます。日本繊維輸出組合によると、18年上期(1~6月)は、前年同期比13%増だそうです。プルミエール・ヴィジョン(PV)パリでも、PVアワードで東レとスタイレムの2社が入賞し、日本の企画力・技術力の高さを世界に見せつけました。
 出展した日本企業は見本市全体で58社、集客が今一つ、というところもありましたけれど、全般に表情は明るかったです。

 まず初出展した企業を取り上げていきましょう。

 最初は「ニットウェア ソリューションズ」エリアに出展した丸正ニットファクトリー(新潟県見附市)です。
 ブースでは差別化された超高級糸を用いて、島精機の無縫製横編み機「ホールガーメント」で編み上げたニットウェアを提案、手応え上々といった様子でした。

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 その一押しは極細メリノウール紡毛糸「プレボウ(PREBOW)」です。
 これはカシミヤよりもグレードが高いという極細メリノウール紡毛糸で、細さはカシミヤの15.5マイクロメーターに対し、プレボウは14.3マイクロメーターしかないとか。産地のオーストラリアでは羊にコートを着せて特別のプロテイン入りの飼料で育てているそうです。
Img_63331_2  この素材の48番手(よんぱち)双糸使いのニットは、とくに高難度で、世界にも類をみないといいます。私も触れてみて、そのふんわりとやわらかい、温かな感触にうっとり!
 この他カシミヤ、アルパカを始めとする超高級素材がずらり。コットンではウズベキスタン綿のコットン100%ホールガーメントのニットウェアがラグジュアリーブランドで人気といいます。
 デザインもエレガントで洗練されていて、しなやかさも抜群、さぞかし心地よいことでしょう。
 次回もまた、期待がつのります。

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2018年10月 7日 (日)

PVパリ⑾ イタリアのメンズウェア アーカイブ特別展

 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ9月展では、もう一つのイベントとして、「“RITMOEMOTIVO ANYTHING WORKS”<エモーショナルリズム(感情のリズム)  コレクション>」というイタリアのメンズウェアに焦点を当てた特別展が行われました。
 これはフィレンツェ出身のファッションデザイナーでクリエイティブディレクターのステファノ・チアサイ(Stefano Chiassai)氏が、その約40年のキャリアの中で収集した選りすぐりのヴィンテージウェアを展示するもので、娘のコリンナ・チアサイ(Corinna Chiassai)さんの協力で実現したといいます。二人は2016年に、15,000点ものアーカイブをまとめた著書を出版、これが評判を呼んで、このほどPVパリでゲスト展示することになったとか。

 そのコレクションは次の3つのセクションで展示されていました。

◇ジャカ―ディング
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◇ユニフォーミング
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◇スポーティング

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 さすがファッション大国、イタリアのメンズファッションって、奥が深いです。

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2018年10月 6日 (土)

PVパリ⑽ イエール国際フェスティバル グランプリ展

 今年もまたプルミエール・ヴィジョン(PV)パリ会場内で、イエール国際モード・写真フェスティバルのグランプリ作品展が行われました。
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 このフェスティバルは若手デザイナーの登竜門といわれています。4月末に開催されたコンペティションで、2018年審査委員大賞(プルミエール・ヴィジョン賞)グランプリを受賞したのは、オランダ人新進デザイナーデュオでした。ロシュミー・ボッター氏&リシ・ヘレブロ氏の二人によるメンズコレクションです。ボッター氏は、オランダ領キュラソー生まれ、リシ・ヘレブロ氏は母親がドミニカ共和国出身というカリブにルーツを持っているといいます。

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Img_62661  作品のテーマは“魚の戦い”です。
 展示されたワードローブ30点は、浜辺にうち捨てられていた廃品と思われるもので装飾されていました。

 ボッター氏は、故郷のキュラソー島が汚染され荒廃していることを知り、ビニール袋や漁網のしわ寄せ、シェルなどをデザインに取り込んだといいます。

 環境と海洋の保護という深刻な問題を、底抜けに明るく陽気に、ポップに表現した、実にユニークなコレクションでした。

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2018年10月 5日 (金)

PVパリ⑼ スポーツはPVのスーパースター

 ここ数シーズン、かつてなかったほどファッション業界に影響を与えるようになったのがスポーツです。プルミエールヴィジョン(PV)パリ9月展では、「スポーツはPVのスーパースター」と位置づけ、業界の戦略的発展の軸に据えています。
 出展エリアやフォーラムも再編成され、スポーツ&テックセクターをホール6に設置。これまでPVファブリックのテックセクターに出展していたスポーツウエア向け素材・機能性素材を提案する企業74社が、ここに出展しました。
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 フォーラムも一新され、新設されたのが「スポーツ&テック」フォーラムです。これは前シーズンまで「テック・フォーカス」と呼ばれていたフォーラムです。 

 このフォーラムでは、"FLUENT MOTION"(なめらかな動き)のテーマの下、高機能でクリエイティブな素材をはじめ最終製品のプロトタイプなども展示されました。
 その主な方向性を4つご紹介します。

◇アーバン・ライダー
Img_59751  自転車をはじめ、キックスケーターや立ち乗り電動スクーターなどのパーソナルモビリティ(1人乗りの移動支援機器)が登場し、新たなニーズが生まれています。そこで自宅、職場、レジャーの場を、軽快かつスピーディに移動するために、都会的でスポーティ、悪天候をものともしない素材が求められています。
 汎用性のある、軽くてエレガントなミックス調の素材が数多く提案されています。

◇アウトドア・アドベンチャー
Img_59451  登山や冒険といった昔ながらのスポーツに、トレイルランニングやクロスカントリースキーといった新たな活動が含まれるようになっています。
 安全で、保護性能に優れたウエアに、高性能でこれ以上ないほどコンパクトで軽量な素材が選ばれています。

◇アクティブ・スノー
Img_59471  スキーウエアは超高機能でありながらも、デザインは一見シンプルです。
 ゲレンデでも街でもエレガントに着用できるものが多く、素材はしなやかで柔軟性のあるのが中心。
 ウエアはボリュームがあっても快適で、動きやすいものになっています。

◇インドア・ウェルネス
 Img_59601 ヨガやピラティスといった軽めの運動が普及し、健康や幸福感を追求する人々が増えています。
 彼らが向かうのがアスレジャーな製品です。着心地がよくて、着る化粧品ともいえるような特性を持ったウエア、しかも見た目もよく、パーソナライズされたものが求められているのです。

 「スポーツ&テック」フォーラムでは、連日、スポーツとファッションの関係を掘り下げるカンファレンスプログラムが組まれていました。

 PVパリのこの動き、日本では東京オリンピック・パラリンピックを控えていることもあり、今後大きく波及していきそうです。

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2018年10月 4日 (木)

PVパリ⑻ 「PVスマート・スクエア」エリア面積倍増

  プルミエールヴィジョン(PV)パリでは、今期で3回目となる「PVスマート・スクエア」を、ホール3に開設しました。エリア面積は1,000㎡に倍増され、責任あるクリエーションを重視していることがわかります。初日の記者会見が「PVスマート・スクエア」で行われたことも、そのあらわれだった、と思われます。
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 このスマート・スクエアは大きく5つのエリアで構成されていました。
 中心となっていたのは「スマート・マテリアル」です。革新的でエコな素材(テキスタイル、レザー、ヤーン、服飾資材・部材)や、仕上げ加工の専門業者(染色やプリントのテクノロジーなど)、環境に優しい製造に取り組むメーカーたちが出展する、エコ素材などが提案されました。

 日本からの参加は3社で、旭化成のキュプロとロイカが新規出展、またシンドー(SHINDO)とYKKが継続出展していました。

Img_56721_3 右の写真はシンドーです。藍染めのグログランコットンやシルク、リサイクルポリエステルのニットテープ、オーガニックコットンのトーションレースなどを紹介しています。

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 右はYKKで、リサイクルポリエステルのナチュロンやテンセル、オーガニックコットンとコアスパンのテープなどを出品していました。

Img_56351  「スマート・ワードローブ」では、実績のあるファッションブランドのウエア10点や、バッグ、シューズが展示されました。生地はPVパリ出展社のものが使われています。

 下は、アディダスAdidas x Parleyのランニングシューズです。
 Img_56381_3海洋プラごみをアップサイクルしたものだそう。
 2016年に日本でも発売されて人気を集めているといいます。

 この他、厳選された認証機関、協会、コンサルタントなどがブースを構えて、出展社や来場者にアドバイスを提供する「スマート・サービス」や「スマート・ライブラリー」、それに「スマート・トーク」も連日行われて、セミナーやパネルディカッションなどが開かれました。 Img_57651jpg_2  上はケリングによる「明日の贅沢をつくる (Cratfing tomorrow’s luxury)」と題したトークイベント風景です。グッチのようなラグジュアリーブランドを保有するコングロマリットだからできる、スケールの大きいサステナビリティへの取り組みが語られ、認識を新たにしました。

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2018年10月 3日 (水)

PVパリ⑺ 「マーケットプレイスPV」始動

 今期のプルミエールヴィジョン(PV)パリで、WEBサイト「マーケットプレイスPV」が始動しました。
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 昨年9月展で構想が発表されて以来約1年がかりで、ようやくの出船です。会場の6ホール入口付近には、来場者が専門スタッフのアシストを受けながら、このプラッフォームを体験することのできるスペースが設けられていました。また会期中、マーケットプレイスの使用方法に焦点を当てたイベントも行われました。

 出展企業はこのサイトに登録することでプロフィールと素材6点まで掲載が可能です。年中無休でバイヤーとの関係を築ける一方、バイヤーは新しいサプライヤーを特定し、年間を通じて新しいクリエイションについての情報を得ることができるのです。
 既にPVファブリック出展企業の750社がアップされているといいます。

 なお、このサービスは今のところ、PVファブリックだけですが、2019年2月からPVレザー、2019年9月からPVアクセサリーがスタートするそうです。中期的には1,500の出展者と10万品目のコレクションの提供を目指すといいます。

 いよいよPVパリで始まったネット取引、見本市の機能を補完するものになっていくのか、今後を注視していきたいと思います。

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2018年10月 2日 (火)

PVパリ⑹ 「コットンの新機能」でアメリカ綿出展

 今期もアメリカ綿のCOTTON USA(CCI国際綿花評議会 本部:ワシントンD.C. )がプルミエール・ヴィジョン(PV)パリの糸とファイバーの見本市「PVヤーン」に出展しました。これで3シーズン目となります。
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 ブースでは「コットンの新機能 WHAT’S NEW IN COTTON? 」をテーマに、最新のアパレルイノベーション技術を提案していました。
 その中から、初披露されたテクノロジーを4つ、ご紹介します。

◇DROPEL
 Img_55591jpg ニューヨーク発のDROPEL FABRICSは、合成繊維の性能を天然繊維の綿に取り入れた、パフォーマンス性の高い綿繊維を開発しています。
 DROPELTechコットンは、綿布の自然な柔らかさと通気性を維持しつつ、撥水性や防汚性にも優れているのが特徴です。
 また生地づくりのプロセスにおいても、サステナブルな技術で生産されているといいます。

 

◇DRY PROTECT
Img_55651  フランスのバイオテクノロジー・カンパニー、プロニームPRONEEM社が開発した抗汗、脱臭、抗菌機能加工です。
 古くから使われている化粧品に触発されて、アルムストーン(alum stone)とタルクという二つの天然鉱物が綿繊維に練り込まれています。

汗など、身体の湿気を完全に吸収し、嫌な臭いも防いでくれるそうです。


◇FIBREMARK SOLUTIONS
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同社は綿のトレーサビリティができる革新的なテクノロジー「ファイバー・トレース」を開発したメーカーです。本拠地はオーストラリアのクィーンズランドにあります。
 このテクノロジーにより、トレーサビリティだけではなく、リアルタイムの結果や情報もクラウドに転送されるようになり、綿花ブランドの完璧性を確信できるようになりました。
  コットン業界の持続可能な未来を達成するためには、完全な透明性と説明責任が不可欠です。「ファイバー・トレース」により、これが可能になったといいます。

◇ inTech
Img_55691_2  インテック デジタル テクノロジー(INTECH DIGITAL TECHNOLOGY)はグローバルなデジタルプリント・カンパニーです。
 トレードマークは、「ゼロD (ZERO-D)」と反応性顔料、「ドライ・ダイ(DRY DYE)」で、水を使わずにあらゆる種類の生地に、自由自在に直接染めることができるといいます。

 クリーンでサステナブルなデジタルプリント、今後ますます広がりそうですね。

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2018年10月 1日 (月)

PVパリ⑸ 「PVパースペクティブ」の素材ポイント

 プルミエールヴィジョン(PV)パリのトレンドを発信しているフォーラムが、「PVパースペクティブ」です。
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 ここでは2019/20秋冬に向けてマークすべき素材がレザーやアクセサリーも含めて展示されています。
 全体に洗練された感覚で、しかもインフォーマル、つまりそれほどフォーマル過ぎず、またカジュアル一辺倒でもない、ほどほどの「カジュアル・シック」が中心です。
 とくに今シーズン新しく浮上しているのが、「堅牢」とか「荒々しさ」、「無頓着」といったキーワードです。とはいえ高級感や繊細、華麗といったテイストも兼ね備えています。

 ここで見られた素材のポイントとイメージ画像は下記のようです。

◇ミネラル(鉱石)
Img_67361  これは今シーズン、もっとも注目されているテーマです。
 未加工な外見や不規則なストラクチャー。
 岩石や樹皮、未発見の土地の風景など。

◇ブルータル(粗っぽさ)
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 触覚と視覚で遊ぶ。想像力をかき乱す。
 ランダム、乱気流へのアプローチ

◇ノンシャランス(無頓着)
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 無造作でくったくのないカジュアル・シック。
 しなやかで心地よいボリューム感。

◇ソリディティ(堅固)
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 スポーツやワークウェア感の機能性。
 耐久性のあるしっかりコンパクトな質感。

◇コンポジット(複合)
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 自由な発想でミックスし、個性化。 大胆、かつ巧みに。

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