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2018年9月28日 (金)

PVパリ⑵ PVアワードで今年も日本が連続ダブル受賞

 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ9月展で、もっとも盛り上がりを見せるイベントがPVアワードです。とくに今年はスタートして10年目とあって、記念すべき授賞式となりました。

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 授賞式はPV初日の夕刻に行われ、ファブリック部門とレザー部門で、それぞれ4つの賞が授与されます。固唾を飲んで見守る中、またしてもファブリック部門で日本の2社の名前が上げられました。
 それはイマジネーション賞のスタイレム(STYLEM)と、スマートクリエーション賞の東レ(TORAY)です。これで二年連続のダブル受賞となり、またしても日本素材の優れた品質を世界に知らしめることになりました。
 Img_57421イマジネーション賞では大胆な独創性が評価されます。スタイレムの受賞作は「ゼン・キワミ」コレクションからのものです。
Img_57791 ビスコース100%のチェックで、トラッドとスポーツ感覚の独特の組み合わせが高く評価されました。 
 やや硬いプラスチック風のシャリ感と光沢は、シルクのようでもあり、またバルキーで軽い風合いは和紙のようでもあります。
 開発した同社テキスタイルデザイナーの川本健太郎氏は、「トレンドの先染めを追求するなかで、偶然が偶然を呼んで生まれた」そう。「生(なま)糸の、無撚りの糸を経糸と緯糸に用い、高密度で織り上げたら、このようなハリと反発感のある生地になった」といいます。

Img_57251 スマートクリエーション賞は、クリエーティブで持続可能性があると認められた生地に授与されます。受賞したのは東レの「ウルトラスエード・ヌー」でした。
 Img_57611銀面調の光沢とスエードタッチを兼ね備えたハイブリッド人工皮革で、 従来の「エクセーヌ」を改称した「ウルトラスエード」の通気性やストレッチ性、イージーケア性といった機能性に、これまでにない斬新な質感が加わっています。
 既に数年前から国内外で好評を博していて、今回とくに高評価されたのは、途中の工程で出る屑を原料にした再生ポリエステルを用いていることといいます。

 さらにファブリック部門であと二つ、受賞した生地をご紹介します。

Img_58671  審査員大賞(グランプリ)は、イタリアのマリニ インダストリー(MARINI INDUSTRIE)による、レーヨン100%の繊細でコンパクトな織物です。
 極細のクリンプ糸使いで織り上げ、ウオッシュ加工したもので、気品のあるエレガンスとスポーティブな感覚が共存しています。

Img_58631jpg ハンドル賞もやはりイタリアで、テックスラヴァー(TEXLOVER)の植物繊維らしいツイルです。経糸がコットン、緯糸が リネンで、やわらかいふくらみのある温かい肌触りが心地よく感じられます。

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