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2018年9月 1日 (土)

セミナー「独自性のある店づくりがお客の支持を集める!」

 消費の価値観は今や、「プレミアム消費」、「ディスカウント消費」、「シェアリング」など様々に多様化しています。こうした中、ジャパンジュエリーフェア2018セミナーで、消費動向と今後の展望を語るパネルディスカッションが行われました。
 パネラーは、三越伊勢丹の特選・宝飾時計統括部バイヤー 志村 英明 氏、髙島屋横浜店ジュエリー&ウオッチサロン シニアマネージャー青木 繁 氏、ジュエリーカミネ代表取締役 上根 学 氏、ジュエリーサロン ポンデュプレジール代表 橋本 佳代 氏で、司会はPR現代代表取締役社長 下島 仁 氏です。テーマは「独自性のある店づくりがお客の支持を集める!」で、お客さまの支持を集める取り組みについて議論が交わされました。ファッション業界にそのまま当てはまるようなお話しが多く、大変興味深かったです。

 まず最近のお客の動向について、百貨店の立場から志村氏は「賢い消費をするようになり二極化している、本物志向で、ストレスフリーの快適性を求める動きが強い」。青木氏は「直近6ヶ月の実績をみるとジュエリーの売上げがダウン、逆にウオッチはアップしていて、プレミアム消費が時計に移行している」などと述べていたのが印象的です。
 次にお客に喜ばれる自社の取り組みを、志村氏は「中間層に向けて広く浅くはもう通用しない。上客に焦点を当て、品質価値や独自性を伝え、快適空間へのアプローチで顧客の心をつかむようにしている」。青木氏は「イベントの開催や、オリジナル商品の提案、販売時の体験談をHPで共有する試みなどを行い、お客様にジュエリーの魅力を伝える努力をしている」と語られました。
Img_41081jpg  神戸で宝飾店を営む上根氏は「スリランカに鉱山を所有し、原石から宝飾品まで一貫して取り扱っていることを強みに、世代を超えた代々の宝物となるように、不朽の名作づくりに取り組んでいる。アニメ好きなので、手塚治虫の“アストロボーイ”のジュエリーや“ベルサイユのばら”、“リボンの騎士” のサファイアの王冠などをつくったところ、大きな反響がありTV局などメディアが押し寄せ、今まで宝石を知らなかった人たちにも認知されるようになった」そう。WEBを接点にオーダーメイドのジュエリーを手がける橋本氏は「買い物がストレスになる時代なので、まずは安心できるサービスを提供することが基本。ラインでの問い合わせなど客がアクションを起こしやすい工夫を心掛けている」など。
 さらにジュエリー業界の課題と今後の可能性に触れ、志村氏は、「一つは品質の低下で、そうならないようにしっかりと本物のクオリティを扱っていく。もう一つは百貨店が入り込めていない地方で、地域の富裕層の満足度が高い企画を打ち出す」。青木氏も「価格訴求の限界が来ている。ラグジュアリーも値上げしている」などと述べ、「ジュエリーの魅力発信の一つとして“ハロウィーン” などのオケージョンも考えている」。上根氏は「ヨーロッパの名家に伝わるような宝飾をつくり続ける」。橋本氏は「WEBが今後ますます有効な手段になってくる」、「SNSなどを通じてWEB世代に魅力を伝えていくことが大切と思う」といいます。

 話し合われた内容は、ジュエリー業界に限らない重要なポイントばかりでした。私も大いに参考になりました。これを機に業界のさらなる発展を期待しています。

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