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2018年8月 6日 (月)

「釈宗演と近代日本」展 世界に“ZEN”を広めた禅師!

 欧米で“ZEN”(ゼン=禅)は日本以上によく聞かれる言葉です。もはや世界語といっても過言ではないでしょう。
 この“ZEN”を世界で最初に広めた禅師が、明治初期に円覚寺派管長を務めた釈宗演です。1 今年はこの釈宗演遠諱100年の記念の年とあって、釈宗演が学んだ慶応義塾大学で「釈宗演と近代日本―若き禅僧、世界を駆ける 釈宗演遠諱100年記念特別展」が開催されています。とはいえ本展は本日が最終日です。
 私は円覚寺塔頭の雲頂庵とのご縁から、6月初旬に行われた記念イベントに参加しました。臨済宗円覚寺派横田南嶺管長と東京大学東洋文化研究所馬場紀寿准教授による特別対談「釈宗演とグローバリゼーション」です。
 興味深かったのは、釈宗演の今では破天荒と思える人生談でした。
 彼は25歳の若さで修行を終えて、福沢諭吉と出会い周囲の反対を押し切って慶應義塾に入学します。勉学後セイロンに留学しましたが、セイロン仏教に落胆、タイに渡りラーマ4世(「王様と私」のモデルとなった王様)に目をかけられ出家をすすめられますが、それも振り切り31歳で帰国。円覚寺に戻り管長として、シカゴ万国宗教会議に赴き、初めて“ZEN”を紹介したのです。そして晩年までグローバルに活躍したというエピソードの数々がお二人の目を通して語られました。
 その精神は戦後、鈴木大拙らに引き継がれ、あのアップル創業者のスティーブ・ジョブズを始めとする著名人にも大きな影響を与えたのですね。

 何と言っても横田老師のユーモアを交えた語り口が抜群に楽しかったです。そのよく響くお声が今も耳から離れません。

Img_11351jpg  展示会場は二つに分かれていて、私が訪れたときは、第一会場の図書館展示室では、釈宗演自筆の目力のある達磨像や、肖像画などが展示されていました。その後模様替えがあったといいます。

Img_11381jpg  また第二会場のアートスペースでは、夏目漱石が参禅して長編小説「門」を執筆した時の書簡なども見ることができました。
 ギャラリートークも毎回盛況だったそうです。

 本展で、釈宗演と慶応義塾大学、円覚寺の繋がりを知りました。ご縁ってほんとうに不思議なものですね。

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