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2018年8月23日 (木)

ウェアラブル~ソニーはファッションを進化させられるか~

 先日、デジタルハリウッド大学大学院 のFashion Tech Lab 公開講座で、FashionStudiesが主催するトークイベント「Fashionable Technology 003」に参加しました。登壇者は、ソニー株式会社 Fashion Entertainments Projectの髙山 累氏と、Fashion Tech Labの助教Olga氏です。
 「ウェアラブルテクノロジー~ソニーはファッションを進化させられるか~」をテーマに、ファッションという文脈からデジタルテクノロジーを考える、という興味深い内容でした。
Img_39281_2  自己紹介で、高山 累氏は、広告代理店からソニーに入社してほんの3ヶ月と挨拶。現在、昨年発売されたFES Watch U(フェス ウオッチユー )を担当しているといいます。
 Olga氏は、ご自身のブランドEtw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)を主宰されていて、「着るセメダイン」使いのヒーターパーカー(このブログ2017.1.29付け参照)や、人が触れると光る服「ACT(アクト)」 の制作を手がけているそうです。とくにACTは、人と人とが触れ合うアクションを視覚化するファッションで、たとえばハグしたりすると、光ったり色が変わったりするのです。人間らしいコミュニケーションが減りつつある現代に、服で気持ちを伝えるとは、何か楽しくなります。ファッションの愉しみを拡張する、すばらしいアイデアですね。

 トークは、「ファッションのデジタル化」に挑むFES Watch Uを焦点に進行しました。FES Watch Uは文字盤とベルトに電子ペーパーを採用したディスプレイウォッチです。
 ちなみにFESとは、Fashion Entertainments Sonyの頭文字をとったものだそう。
Img_39311_3  この時計には、あらかじめ日付・曜日など12種類のデザインがインストールされていて、ボタンを押すと、文字盤とベルトのデザインを変えることができるようになっています。ですからその日の服装や気分、シチュエーションに応じて、時計全体のデザインの着せ替えを簡単に楽しめるというわけです。さらに専用アプリ「FES Closet」を使えば、国内外の個性豊かなクリエイターによるオリジナルデザインもダウンロードして、表示できるそう。
 私は以前展示会で、この時計を見たことがあります。そのときはアワードを受賞して特別展示されていました。既に数々の賞を受賞して好評を博している時計です。
 とはいえ女性にというよりは、どちらかというと男性向きです。サイズが大きく、厚みもあります。価格はプレミアムブラック64,800円、シルバーとホワイトが49,680円とやや高めの設定、マニア受けしそうです。

 ファッション的には白黒中心に2色のみしか使えないのがネック。また電子ペーパーは湾曲に弱いそうです。そこでもっとも商品化しやすかったのが時計だったのですね。
 これらが克服されれば、時計以外のあらゆるライフスタイル商品に応用できると、乗り気のOlga氏。テクノロジーで多様なファッションを表現するのはまだまだこれからのようです。
 それにしてもFES Watch U、私も試着させていただき、変わる様子がゲーム感覚でおもしろいと思いました。FESでは若手クリエイターを広く募集するクリエイター公募プロジェクトを始動し、楽しい柄行きをもっと増やしていく方向とか。
 進化するFES Watch U、期待しています。

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