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2018年7月

2018年7月31日 (火)

明治150年記念「明治からの贈り物」展 明治の美と技

 今年は明治維新から150年ということで、当時の美と技の逸品を集めた展覧会があちらこちらで開かれています。Meiji150201807 東京・世田谷にある静嘉堂文庫美術館で開催されている「明治からの贈り物」展もその一つです。本展では、同美術館が所蔵する静嘉堂の創始者、岩﨑彌之助と岩﨑小彌太父子が蒐集した話題の名品が多数公開されています。
 先日、この内覧会があり、行ってきました。
 まずはトークショーです。本展の見どころなどを頭に入れ、次に長谷川祥子主任学芸員のご案内により館内を巡りました。

 全てが逸品ぞろいで、驚嘆の連続でした。
 なお写真については特別に撮影許可をいただいています。また今回は一点撮りも可とのことで、細部もお見せできます。

Img_31521jpg  上は私がもっとも注目した、刺繍作品(1907年頃)です。
 謡曲の「羽衣」(左)と「鞍馬天狗」(右)の舞姿を表現しています。

Img_31991jpg  二つとも、もう写真と見間違えるほどリアルで細かい!
 刺繍家の菅原直之助によるものだそうですが、作品に名前を残さなかったことから、誰がつくったものなのか、長い間わからなかったそう。
 鞍馬天狗の髪の毛も、本当に見事な出来栄えです。

Img_31981jpg  もう一つ、目を引いたのが、黒田清輝の「裸体夫人像」(1901年)です。
 裸体画は公序良俗に反するとされて、下半身を布で覆って展示されるという、いわゆる「腰巻事件」を引き起こした問題作です。

 この絵は岩崎家に購入されて、女人禁制のビリヤード場に飾られていたそうで、そんなエピソードも興味深かったです。
 Img_31681  近代日本画の大家、橋本雅邦の名作「龍虎図屏風」(1895年)も展示されています。
 これは京都で開催された第4回内国勧業博覧会に出品されたもので、当時は酷評されたといいます。しかしその後、昭和30年に近代絵画として初めて重要文化財に指定されたとのことです。優れた作品は、後になってようやく理解されるものなのですね。

Img_31921  濤川惣助作「七宝四季花卉図瓶」はまさに超絶技巧! 洗練された絵画的な意匠が美しく、魅了されます。

Img_31641  また川鍋暁斎の傑作といわれる「地獄極楽巡り図」もユーモアあふれる作品で、見入ってしまいました。
 これはあの世に行った田鶴という娘が、阿弥陀如来に守られながら、冥界ツアーを楽しんだあと、極楽往生するまでの旅の様子を描いたものです。全40図のうち、物語部分35図を会期中4期に分けて場面替えして展示するとのことです。

Img_31971  さらに伊藤若冲原画の動植綵絵「池辺群虫図」を基に織られた綴織りのリプロダクションが特別展示されています。明治37年に米国セントルイス万博に出品された作品でしたが、終了後事故で焼失してしまったのだそうです。

 なお本展会期は9月2日まで。この間、楽しいイベントも盛りだくさんです。WEBサイトhttp://www.seikado.or.jp/exhibition/でチェックして、お出かけしてみてください。

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2018年7月30日 (月)

「モネ それからの100年展」 モネは今も生きている

 今年は、印象派を代表する画家、クロード・モネが、最晩年にImg_30411_2 画業の集大成として制作した「睡蓮」(パリ オランジュリー美術館の壁画)に着手してから約100年になるそうです。そこでこれを記念する展覧会「モネ それからの100年展」が今、横浜美術館で開催されています。
 先日、この夜間特別鑑賞会が行われ、参加しました。何度も見ているモネの絵ですが、今回改めてその魅力を再発見した感じです。「モネは今も生きている」のフレーズが心に沁みました。

Img_31101jpg_2  入場するとすぐに目の前に架かっているのが「睡蓮」(1914-17年頃)の絵です。学芸員の坂本恭子氏によると、これを冒頭にもってきたのは、抽象画に近い作品だからだそう。後世の作家たちに大きな影響を与えたものだったといいます。

 本展は全4章構成です。モネの作品約25点が時系列ごとに、現代作家約30人の作品と見比べられるように、同じ空間で展示されています。
 たくさんの作品の中から、私が気になった作品をご紹介します。

 第1章は、「色彩と筆触」がポイントです。1870年代のモネの初期作品と、そこに見られる躍動感のある筆触に触発された現代アートを見ることができます。

Img_30541_2  上はモネの「ヴァランジュヴィルの風景」(1882年)です。
 実はその隣にあるのが「ヴィレの風景」(1883年)で、日本初公開の作品です。色を混ぜない「筆触分割」の手法で、光あふれる明るいタッチで描かれています。モネは色彩の喜びを最初に表現した画家だったのですね。
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  右はジョアン・ミッチェルの「湖」(1954年)です。

 ここにはそんな筆触の効果を楽しめる作品がたくさんありました。

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 右のルイ・カーヌの「彩られた空気」(2008年)もそうです。これは金網に樹脂絵の具で描かれています。カーヌは筆触分割を継承する画家といわれているそうです。


 第2章は、「形のないものへの眼差し― 光り、大気、水」に着目しています。モネの中期の作品が中心です。

Img_30641_2  上はモネの「セーヌ河の日没」(1880年)。
 水に光りが乱反射して煌めいている風景です。
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 右は「テムズ河のチャリング・クロス橋」(1903年)です。
 大気そのものが色に染められていて、何とも美しい!

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 右はモーリス・ルイスの「ワイン」(1958年)です。
 幾層にも絵具が重ねられています。絵のてっぺんを見るとたくさんの色が使われていることがわかります。

 ここには他にロスコらの作品もあり、興味深かったです。

 第3章は、現代作家のみのコーナーで、「モネへのオマージュ」的作品が集まっています。
 
Img_30901jpg_3  上の左は、ロイ・リキテンスタインの「日本の橋のある睡蓮」(1992年)です。 

Img_31321jpg_2   福田美蘭の「睡蓮の池」(2018年)の連作です。右は「朝」で急遽制作されたとか。テーブルが睡蓮を思わせます。

 第4章は、モネの「睡蓮」が拡がる空間です。題して「フレームを超えて― 拡張するイメージと空間」。
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Img_31001_3 Img_31001_4  上は、モネの「睡蓮、水草の反映」(1914-1917)です。

Img_31211_2  鈴木理策の「水鏡」(2017年)。
 最後を締め括るのは、鈴木理策が2014年から取り組んでいる写真と映像作品です。モネが執着した水面のヴィジョンを主題としたシリーズです。

 なお、写真撮影は美術館から特別許可がおりています。
 会期は9月24日まで。詳細はWEBサイトhttps://monet2018yokohama.jp/をご覧ください。

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2018年7月29日 (日)

「グレイヘアが静かなブーム」寄稿

1_2  昔から男性の白髪は「ロマンスグレー」と言われ、良い印象があります。しかしながら女性の白髪には適切な言葉がなかったのです。ところが最近、これを「グレイヘア」と呼ぶようになって、静かなブームとなっているといいます。

 そこでその背景やグレイヘアが誘う新たなシニアファッションを取り上げ、一般財団法人日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2018年夏号)のコラム「マーケティング・アイ」に寄稿しました。
 本紙と併せてご覧下さい。

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2018年7月28日 (土)

ユニーク バイ モードシティ⑸ ブラジルにスポット

 この7月初旬に開催された「ユニーク バイ モードシティ&アンテルフィリエール パリ (UNIQUE by Mode City & Interfiliere Paris)」で、水着やランジェリーの見本市「ユニーク バイ モードシティ」のイベントをご紹介します。

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 今年はブラジルにスポットライトが当てられたこともあり、トレンドエリアには、ブラジルのフォーラムがつくられていました。ブラジルからは25ブランドが出展しています。
 また2019年夏のトレンドとして、4つの女性像別ショッピングシーンをイメージした展示が行われました。
Img_16631  それはアクティブで解放されたシックな女性像(写真右)、クリエイティブで楽しい自由な女性像、ボディに自信のある高貴でナチュラルな女性像、エコ意識が高く革新的な最先端の女性像です。いずれもターゲットはZ世代で、それぞれの女性像にふさわしいセレクションがディスプレーされました。

 2019年夏に向けた合同ファッションショーも連日行われ、毎回、大盛況の様子でした。ブラジルのブランドも多数参加し、リオの海やジャングルをテーマに、ショーを盛り上げていました。

Img_17641  上は、イタリアのストッキングメーカー「オロブル(OROBLU)」が手がける水着コレクションです。

Img_17731  マックス・マーラ(MAX MARA)の水着コレクションです。
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 右はプロエンザ・シューラ―(PROENZA SCHOEULER)です。
 アニマル柄が野性的な感覚を演出しています。

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2018年7月27日 (金)

アンテルフィリエール パリ⑷ ビーチウェアのショー

 インナー関連の素材見本市「アンテルフィリエール パリ」には3つのフォーラムがあります。既にこのブログでご紹介した「トレンドフォーラム」と「イノベーションフォーラム」の他に、もう一つ、「モメンティ・ディ・パッション(情熱の瞬間) ビーチウェア・フォーラムMOMENTI DI PASSIONE BEACHWEAR FORUM」です。ここでは連日、2020年夏に向けてビーチウェアやアスレジャー、アクティブウェアの最新プレビューが発信されていました。

 キャットウォークショーは解説付きで行われ、テーマは「トライバル・テック Tribal Tech」です。この春大きな話題になったライアン・クーグラー監督の映画「ブラック パンサー」に着想したといいます。
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 ダイナミックなダンサーモデルたちが、約20の出展者により作成されたプロトタイプモデルを着装して登場しました。
 白/黒中心のウェアには、シームレス(無縫製)や3Dプリンティング、メタリック効果、グラフィックレースやオープンワーク、マクラメなど----、ファブリックやニット構造、デザイン、カット、機能性など革新的なテクノロジーが満載のコレクションでした。
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2018年7月26日 (木)

アンテルフィリエール パリ⑶ エコ・レスポンシビリティ

 インナー関連の素材見本市「アンテルフィリエール パリ」で、全般的なトレンドをけん引したのは、またしても「持続可能性と技術革新」でした。
 とくにトレンドエリアの中で、未来を考えるうえで重要なフォーラムが「イノベーション・フォーラム」です。その2018年のテーマは「エコ・レスポンシビリティ(eco-reponsibility エコ責任)」でした。

 今や世界中で1,310万トンの繊維が毎日捨てられているといいます。ファッション業界は環境汚染ランキングの上位に挙げられているのです。生産プロセス全体に強い関心を抱くマーケットを鑑み、今回イノベーション・フォーラムでは、このテーマを取り上げたといいます。

 このフォーラムの構成は、エコなデザインの3原則、リデュース(減量)、リユース(再使用)、リサイクル(再循環)の3つの柱に則っていました。

◇リデュース
 非再生可能な資源に頼らない繊維やバイオ合繊、“エコ・ウオッシュ”など水や農薬の使用を抑制した繊維、また繊維廃棄物の有害性を訴求しています。
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◇リユース
 生地の切りくずや端切れの再利用、セカンドハンド、アップサイクルなどを推奨しています。

Img_16971  ここでは上の写真のように、棄てられたものを使用して、アクセサリーをつくるワークショップが行われていました。

 素材展示では息長く使える高品質なウールやコットン、とくにスーピマが提案されていました。

◇リサイクル
 合繊のリサイクル素材、ペットボトルからのリサイクルポリエステルを中心に、ナイロンのリサイクルなど。とくに旭化成“ロイカ エコ スマート”のスパンデックスのリサイクルに注目が集まっていたのが印象的でした。
 またリヨセルのリサイクルや旭化成のキュプロ、さらに天然素材ではカシミアのリサイクルも見られました。
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Img_16821  右は、繊維廃棄物を使用したウェアの展示です。
 かなりゴツゴツしていて重そうで、ビックリ!

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2018年7月25日 (水)

アンテルフィリエール パリ⑵ 2019/20AWトレンドフォーラム

 今回の「ユニーク バイ モードシティ&アンテルフィリエール パリ」から、まずインナー関連の見本市「アンテルフィリエール パリ」のトレンドフォーラムをご紹介します。
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 2019/20秋冬に向けて下記のトレンドが発表されています。

Img_17141jpg◇コンストラクション CONSTRUCTION
 ハイテク + デザイン
 グラフィカル&ジオメトリック、黒と白の大胆な組み合わせ。


Img_17181◇ネイチャー・ムーブ・アス NATURE MOVES US
ウエルネス + ファンクション
 自然素材を中心に、心地よさとサステナビリティにフォーカス。

Img_17121_2 ◇ソバージュ SAUVAGE
 アメージング + ダーク
 ドラマティックなヴィジュアルとアイ・キャッチングなパターン。トライバルイメージも。


Img_17091◇コレクティング COLLECTING
   カルチャー + カラー

 カルチャー・ミックスと、世界中のワードローブやアートから影響。


Img_17041◇アメージング・イフェクト AMAZING EFFECT
ラグジュアリー + テキスチャー
 コパーや赤土の色調。表面効果。光り、カモ柄やアニマル柄も。

Img_17071◇パステル・デライト PASTEL DELIGHT
   モダン + ライト

 明るく楽しい色使い、現代的コンビネーション。

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2018年7月24日 (火)

ユニーク バイ モードシティ&アンテルフィリエール パリ⑴

 この7月初旬、ミラノ出張の際に立ち寄ったパリで、ポルト・ド・ベルサイユにて開催されていた「ユニーク バイ モードシティ&アンテルフィリエール パリ (UNIQUE by Mode City & Interfiliere Paris)」に行ってきました。
Scan0052  「アンテルフィリエール パリ」はインナー素材関連、「ユニーク バイ モードシティ」は、水着とランジェリーとアクティブウェアの国際見本市です。
 昨年7月にここを取材したときは、「ユニーク バイ モードシティ」は「モードシティ」という名称でした。「モードシティ」は過去35年間続いたイベントで、一般に水着の見本市と受け取られてきました。ランジェリーが4割を占めているにも関わらず、です。そこで両見本市を主催するユーロベット社は、今回これを「ユニーク バイ モードシティ」に改め、「アンテルフィリエール パリ」と合同し、「ユニーク バイ モードシティ&アンテルフィリエール パリ」と改称して、新規まき直しを図ったのです。

 結果報告によると、二つの見本市はともに相乗効果を発揮した模様です。出展社にもバイヤーにも好評で、盛会裏に終了したといいます。

 来場者数ついては、フランス以外のバイヤーが全体の76%を占め、ロシア(パリモスクワ特別通貨プログラムのため)、ギリシャ、オーストラリア、スカンジナビア、韓国、コロンビア、ブラジルが増加。日本と英国は安定した数字で、ドイツ、オランダ、イタリア、米国は減少しました。
 全体に9%減となりましたが、レベルの高いバイヤーが数多く来場し、ブースでのビジネスはプラスだったと成果をアピールしています。
 
   日本からの出展は、「アンテルフィリエール パリ」に旭化成、セーレン、ユタックス、栄レース、クロダレース、「ユニーク バイ モードシティ」にカドリールの“アンジェリック”、またワコールは米国ワコールが出展していました。
Img_17811 右はセーレンのブースです。
 “ビスコマジック”の最新技術が人気のようで、商談客が絶えない様子でした。

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2018年7月23日 (月)

ミラノのライフスタイル複合施設「テノハ ミラノ」を訪れて

 この7月、ミラノに来て、「テノハ ミラノ(TENOHA MILANO)」というライフスタイル複合施設を訪れました。地下鉄のポルタ・ジェノヴァ駅から運河方向に歩いて5分ほどのところにある、今話題のお店です。
Img_30321   ここは東京・代官山にある「テノハ代官山」の海外初の店舗で、この春、3月にオープンしたばかり。2,500㎡という広い敷地に、ライフスタイルショップやレストラン、ワークショップ、シェアオフィスなどがあります。

 外観からして洗練されたモダンな感覚で、グリーンにあふれていました。中は静謐で、内装もシンプルです。自然な木の香りが漂っていました。

Img_30211  
 ショップでは、まず白いTシャツが目に入ります。
Img_30221 陳列台や棚には和を思わせる様々な商品が美しくディスプレーされています。有田焼の食器やテーブルウェアから、粋な風呂敷、“かまわぬ”の手ぬぐい、“桃太郎”ジーンズも置かれていました。

Img_30252  レストランには日本式のお座敷席もありました。

Img_30301  木々に囲まれた中庭は、食事を楽しんだり、お茶したりするスペースになっています。気持ちよさそう!

Img_30291  広々としたワークショップです。ここで会員同士の交流が生まれるのですね

Img_30281  奥には、足が伸ばせるくつろぎの場所がつくられています。
 ここを出ると、その向こうはシェアオフィスになっています。もちろん関係者以外入れません。

 この辺り一帯はちょっと雑多な感じのする庶民的な地区です。でもここにはこんなにも静かで明るい落ち着いた空間が広がっているのです。ミラノっ子もここに来ればきっと癒されるでしょう。人気の理由がわかった気がしました。

 「テノハ ミラノ」、日本の魅力を発信する最先端の施設です。ミラノに行ったら気軽に訪ねてみてはいかがでしょう。

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2018年7月22日 (日)

ミラノウニカ⑿ 持続可能性に特化し高レベルの評価獲得

 第27回ミラノウニカ(MU)閉幕後の結果報告リリースによると、今回は持続可能性に特化したことで、高いレベルの評価を得られたといいます。
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  来場者は約6,000社で、オランダ(20%増)、米国(9%増)、日本(6%増)、中国(5%増)、フランス(3%増)、ドイツ(3%増)と、注目すべき増加を示した一方、イタリア企業の来場数は若干減少。とはいえこのイタリア企業の来場減は、より厳格な招待基準によるものであったと報じられています。

 出展社数はこのブログ2018.7.11付けで既にお知らせしたように、MU本体の出展社は2017年の7月展比で4%増えて475社となり、日本や韓国のパビリオンとオリジンを合わせると総数607社です。
 昨年7月に早期開催へと舵を切ったMU。一年が経過して、出展社と来場者双方ともに満足感をもって会期を終了した模様です。

 また今回、前面に打ち出したサステナビリティ(持続可能性)について、エルコレ・ポッド・ポワーラMU会長は、次のように語っています。
 「サステナブルであることは、地球の未来とともに企業の成長の要件ともなっています。産業連鎖のすべてのセグメントで具体的な手順を取ることが求められています。このためにはイノベーションに向けた取り組みを進め、さらなるコラボレーションや投資を促進して、優位性を強化していくことが必要です」と。
 出展企業にサステナビリティの重要性を発信し、高く評価されたMU。今後の行方が注視されます。
 なお次回は2019年2月5日~7日に開催の予定です。

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2018年7月21日 (土)

ミラノウニカ⑾ この他注目の特設エリア

 ミラノウニカ(MU)では、毎回充実した内容のプログラムがイベント・エリアで展開されています。最後に、今回このブログで既報したもの以外で、とくに注目した特設エリアを3つ、ご紹介します。

◇フィーロ(Filo)トレンド・エリア
 フィーロ(Filo)は「ヤーンやファイバー」の見本市で、テキスタイル産業の川上に位置する、まさにトレンドの源です。今回もMUのトレンド・エリアに隣接する形で、このエリアが特設されていました。
Img_28611  とはいえこれは小規模なプレビュー展です。トレンドテーマは「ルートRoute(道)」で、「スパイス・ルート」、「シルク・ルート 東向きと西向き」、「ルート66 シカゴ」の3つのルートを提案。
 本番はこの9月26日~27日、ミラノ市内で開催され、しかも今年は50周年の節目の年を迎えるとのことです。注目のイベントになりそうですね。

◇ヴィンテージ・エリア
 ファッションの歴史的・文化的遺産を巡る旅に誘われるエリアで、今回はプレスルームの隣に移り、行きやすくなりました。
 何と日本のキモノも多数出品されていて、キモノを着たかっこいい男性たちもいてびっくり!
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◇ザ・シティ・ランナー
 MUは毎回若者たちの世界とコラボレーションプログラムを組んでいます。このザ・シティ・ランナーもその一つで、エリア展示されました。Img_18481jpg 手掛けたのはミラノ工科大学の学生たちで、教員たちの指導のもと、コンテンポラリーなアーバンウェアを展開しています。
 DFスポーツスペシャリストや、ユーロジャージー、FTR、フェイトブラスト、リモンタ、ジップジッパー、サーモアから提供された材料を、新たな解釈で表現し、まさにスポーツウェアのクリエイティブ・スポットとなっていました。
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2018年7月20日 (金)

ミラノウニカ⑽ 日本パビリオン④ サステナブルへの関心

 今シーズン、ミラノウニカ(MU)の焦点となったのがサステナビリティです。サステナビリティエリアには日本パビリオン(ジャパン・オッセルヴァトーリオ)から79点が展示されたといいます。
 サステナビリティといっても、材料から工程や生産管理システム(このブログ2018.7.15付け参照)まで幅広いのですが---。日本パビリオンでとくにサステナブルへの関心を見せていたメーカーや素材をご紹介します。
 オーガニックコットンに特化した前田源商店や、今回オーガニックを打ち出したサンウェル、また和紙ベルベットで注目された山崎ビロード。さらにスタイレムをはじめとする多くのメーカーが、動物愛護精神に寄り添うクルエルティフリーの動物性繊維、エコファーを提案。東レも数ある部の中から人工皮革のウルトラスエードに絞って出展、植物由来や再生ポリエステル使いのものなどを展開して、活況だったといいます。

◇前田源商店
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Img_28081  山梨県富士吉田市にある機屋で、オーガニックコットンや草木染など天然・自然のコットン製品に特化しています。
 とくに人気は、右のような起毛ブランケットだったそう。

◇サンウェル
 先染めシャンブレーなど、高級感のあるオーガニックコットン使いのものが好評といいます。1メートルから切り売りするというのも、バイヤーに受けた模様。
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◇スタイレム
 リッチなエコファーを前面に押し出していました。ふっくらと丸みを帯びた高級感のあるファーは、高野口産のものが中心とか。
  気候の極端化もあり、軽くて温かいファー調素材は冬一番のトレンドといえそうです。
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2018年7月19日 (木)

ミラノウニカ⑼ 日本パビリオン③唯一無二のオリジナリティ

 盛況だった今回のミラノウニカ(MU)の日本パビリオン(ジャパン・オッセルヴァトーリオ)。今シーズンも日本のテキスタイルは、「伝統・文化・技術」に裏打ちされた唯一無二のオリジナリティとバリエーション豊かな表現力で、世界中のクリエーターを魅了していましたね。
 MU会長のエルコレ・ポッド・ポワーラ氏が、とくに日本パビリオンを名指しして絶賛していたのが印象的でした。

◇八木通商
 ますます攻勢を強める同社です。今回は毎回人気のデニムや、エコを意識した素材の提案が目立ちました。
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 ハンドメイドな箔加工やタオル地とのボンディングなどバリエーション豊かなデニムに、エコファー、マイクロピーチ、ストレッチ性とダウンプルーフ機能のある軽量ダウンなどを見せています。

◇宇仁繊維
 前面に素材違いの美しい色無地を勢揃いさせたディスプレーが人目を引いていました。
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 メンズシャツ地として、斜めのストライプのプリントが好評だそう。
 また綿100%の波うつ細いストライプも。
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◇宮下織物

 山梨県絹人繊織物工業組合内で同社が打ち出したのは、表面の表情感にこだわった素材です。
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糸がフリンジ状に飛び出たカットジャカード  ランダムプリーツ

◇古橋織布
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Img_27731jpg  心地よい風合いの綿布を中心としたコレクションが好評です。
 その90%は、半世紀以上もの歴史あるシャトル織機で織られたものといいます。
 一番人気は、右の蝋引きのコンパクトな馬布クロスだそう。

◇吉田染工
 和歌山ニット工業組合の合同ブースでひときわ異彩を放っていたのが、同社の新作コレクションです。
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 一見、重厚感のあるジャカード織のようですが、島精機の横編み機を駆使した特殊なニットです。トレンドエリアでも注目を集めていました。

チーム・フクイ
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チーム・フクイでは、福井のテキスタイルをリードする3社、セーレン、Img_29891山崎ビロード、中島機業場が合同出展しました。
 右は、セーレンの「プリモーディアル」で、立体的な表面感を表現する特殊な経編によるシームレスのニットウェアを提案。

 左下は、山崎ビロード、右下は、中島機業場の4重織ガーゼです。
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2018年7月18日 (水)

ミラノウニカ⑻ 日本パビリオン② 2社が初出展

 ミラノウニカ(MU)の日本パビリオン (ジャパン・オッセルヴァトーリオ)では、27社・団体がブースを構えていました。
 まずは初出展した2社、北高 (HOKKO)とスタイルテックス (STYLETEX)をご紹介します。

◇北高 (HOKKO)
  パリのプルミエールヴィジョンなど様々なテキスタイル展に出展している同社が、今回MUへの出展を決めたのは、得意とするメンズカジュアル素材の拡販を意図したからだそう。展示した素材の95%はメンズ向けといいます。
 初日と中日で80社を超える商談があったといい、盛り上がっていました。
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 人気素材はカモフラ柄やインディゴ系に加えて、フロッキープリント加工ものや「ジャパンクラフト」と呼んでいる注染染めなど、手間暇かけ凝ったもの。また目玉は、若冲イメージの大胆な浮世絵版画風のプリントといいます。
 さらにサステナブルを意識した、リサイクルポリエステル使用のボア・ジャカード(右下)なども提案、バイヤーの関心を集めていました。
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◇スタイルテックス (STYLETEX)

 これまで三陽商会のバーバリーブランド向けにコート用の先染め高密度織物を供給してきた同社です。バーバリーとのライセンス契約が切れたことから、国内市場での成長に見切りをつけ、従来の間接的輸出ではなく、欧州市場に直接発信しようと、MUに初参加したといいます。
 今回は綿の先染め高密度織物ギャバジンのほか、シルクの交織高密度織物、無地のシャンブレーなど、スレン染料で糸染めする高級品を提案し、手応えをつかんだとのことでした。
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 東京を本拠地に埼玉県内にある工場でつくられる同社のコート地を拝見し、滑らかでしなやかな風合いに感動しました。
Img_28061jpg  右は、経糸が黒、緯糸がボルドーのシャンブレーです。微妙なニュアンスの深みのある色調と上品な光沢が美しい!
 ところでこのような綿の高級細番手糸による先染め無地をつくるのは、大変困難といいます。チェックなどの柄物でしたら誤魔化しがきくので、逆につくりやすいとか。今では国内広し、といえども、同工場でしかつくれないそうです。
 日本発オンリーワンを求めるバイヤーへの挑戦、期待しています。

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2018年7月17日 (火)

ミラノウニカ⑺ 日本パビリオン① トレンド&インデックス

 今季ミラノウニカ(MU)で、第9回目となる日本パビリオン (ジャパン・オッセルヴァトーリオ)が開設されました。出展したのは27社・団体で、客足は終盤になってもそれほど絶えることなく、どのブースも活況の様子でした。
 これにはMU自体が好調だったことに加えて、日本の伝統・文化・技術が共存するものづくりへの高い評価があったものと思われます。
 また今回はレイアウトもコの字型に改めて死角を無くし、「スプマンテ」バーを新設するなど、顧客を呼び込む工夫が盛り込まれたことも功を奏したようです。出展者の多くが手応えを感じたと話していました。

 またMUそのもののトレンドエリアには、3つのトレンドテーマを合わせて131点が、またサステナビリティエリアには79点が展示されたといいます。ここで見つけた素材を求めてブースを訪れるバイヤーは、やはり多い様子です。積極的に出すべしですね。

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 上は日本パビリオンの顔ともいえるトレンド&インデックスコーナーです。
 2019/20秋冬に向けて4つのテーマが提案されています。すなわち「エゴイストの本質 Egoist’s Essence」、「ユートピアの迷路 Lost in Utopia」、「野暮な論理 Rustic Logics」、「ファッショニスタのインスタ Fashionista-Instagram」です。

 なお施工のキーワードは、「融合、再構築」で、4本の立体的フレームに、ビジュアルやサンプル322点をはめ込み、グリッド状に増殖していく空間を演出。壁面のインデックスコーナーには84点を展示し、「ECO」マークを添付するなど、新しい見せ方で創造性を表現していました。

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2018年7月16日 (月)

ミラノウニカ⑹ オリジン・パッション&ビリーフス展

 今年もミラノウニカ(MU)で「オリジン・パッション&ビリーフス」展が開催されました。
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  これはメイド・イン・イタリーを支えるOEM(相手先ブランドによる生産)企画製造業界の展示会です。中小企業が中心で、その丁寧な職人の技術は世界中で高く評価されています。MUへの出展は2016年以来3回目です。(このブログ2016.9.132017.7.16付け参照)
 昨年7月展に比べますと、またしても規模が拡大し、出展者数は昨年比12.5%増の89社といいます。

Img_23911  上は同展のラウンジでのプレゼンテーションです。

 各社得意の高度な職人技が、大きく4つのテーマ、①テキスタイル(生地サンプル、パターン、縫製、刺繍など)、②テクノロジー(熱接着、熱転写プリント、染色技術など)、③レザー(プリントやアクセサリー、カッティングなど)、④ストーン(ジュエリーなどアクセサリーなど)でブース展示されました。

 とくにテキスタイルテーマで、注目したブースをご紹介します。

◇RETE ITS INTEGRATED TEXTILE SERVICES
Img_23951_3  Rete ITSは、イタリー製デニム製造企業のキーとなる統合サプライチェーンです。

  さまざまな高度なスキルと専門性を結集させたデニム服を提案しています。

 ブースでは刺繍の実演もされていて興味深かったです。

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CASARI SONIA (カサリ・ソニア)
 
ソニア・カサリは1999年にクリエイターとして独立。ブースにはアートな装飾的デザインがあふれていました。絞りのようなアーティスティックなプリント生地や、手織りのストール、手作りのウールフェルトの帽子など。
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  帯のような太いベルトを締めたキモノウェアを展示されていて、ちょっとびっくり!しました。

◇Ricami Laura (リカミ・ラウラ)

   手動ミシンで刺繍する世界で唯一の刺繍メーカーとか。Img_28581jpg_3
 羽毛や真珠、糸、靴紐、コード、リボン、スパンコール、撚り糸、金属、木材、プラスチック、皮革など、あらゆる素材を、手回しと足踏みミシンで作業することができるそうです。

 ハイエンドな高級ブランドサプライヤーとネットワークを構築していて、どのようなクリエイティブな刺繍にも応じられるといいます。
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2018年7月15日 (日)

ミラノウニカ⑸サステナビリティ・プロジェクト影の主役

 「我々の未来は持続可能か Is our future sustainable?」が一大テーマだった今回のミラノウニカ(MU)。サステナビリティの価値を広く振興しようというサステナビリティ・プロジェクトは、まさに影の主役でした。

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 トレンドエリアには、サステナビリティ(持続可能性)エリアが前面に設けられました。このエリアは前回2月展で初めて登場し、このときは53社250点が展示されましたが、それが今シーズンは123社750点を超える点数となり、約3倍の規模に拡大しています。

 ここでは前回同様、サステナビリティのための9つのカテゴリーによる分類が行われ、サンプルごとにそれぞれの認証を表すマークが付けられています。
Area_trend_sostenibilita_vuota_012_ ⑴オーガニック材料
⑵環境保全管理された森林に由来する材料
⑶リサイクル素材
⑷バイオベースの革新的繊維
⑸クローズドループシステムで製造された化学繊維
⑹環境負荷の少ない従来型材料
⑺クルエルティフリーの動物性繊維
⑻危険な化学物質の不使用
⑼持続可能な管理システムを採用している企業の製品

 MUが製作したカタログには、参加企業とそれぞれが取得したサステナビリティ認証に関する情報が記載されています。
 これにより展示サンプルを9つのカテゴリー別に見てみますと、もっとも多いのは、⑻の危険な化学物質の不使用で、全体の3分の2にあたる66%です。次が⑶のリサイクル素材の使用で、約3分の1の36%、3番目が⑼の持続可能な管理システムを採用している企業の製品で、29%、4番目が⑴のオーガニック材料を用いているで、16%、5番目が⑹の環境負荷の少ない従来型材料で、13%、あとは10%未満となっています。
 また取得した認証プログラムで、もっとも多かったのはエコテックス100で55%、次がデトックス・コミットメントで17%、グローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)は14%、グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード(GOTS)は12%、ISO14000は11%などでした。

 なおこれらはすべてメーカーからの自己申告で、各サンプルの科学的な検証はとくになされていないようです。ですからバイヤーとしては、メーカー側にきちんと問い合わせする必要があると思われます。
 今回陰の主役となったサステナビリティ・プロジェクト。次回はさらに重みを増しそうです。各代表機関とともにこの取り組みに注力していくというMU。今後出展各社がどのような動きを見せるのか、注視されます。

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2018年7月14日 (土)

ミラノウニカ⑷ トレンド「ネーション・トゥ・ネーション」

 2019/20秋冬シーズンのミラノウニカ(MU)のトレンドエリアは、全体テーマとなった「我々の未来は持続可能か」を色濃く反映したものになっていました。
 このブログの2018.6.17付けで既に掲載したように、テーマは「ネーション・トゥ・ネーション Nations to Nations」です。地球は「国から国へ」、一つにつながっているという意味合いが込められています。
 その上で、下記の3つのストーリーが提案されています。

◇オーガニック・グランジ Organic Grunge : スコットランド、トルコ、ルーマニア
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Areatrend_tema_grunge_vuota_prev__3  「農園」など、カントリーサイドをイメージさせるストーリーで、ビタミンカラーのアクセントを効かせた、ソフトでナチュラルな色使い。
 ハイテク技術を駆使した天然繊維加工に注目。

◇ハンドクラフト・エッセンシャリズム Handcrafted Essentialism : 韓国、スイス、スゥエーデン
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Img_24441jpg  キーポイントはクリーンなシンプルさとアルティザンのスタイル。
 ミニマルをコンセプトとする産業としての雰囲気やノルディック風のデザインタッチ、オリエンタルなイメージを醸し出すソフトなトーンの間でバランスを保つ「アルティザンの精髄」。

◇テクノ・ロマンティックTechno Romantic : ベルギー、アゼルバイジャン、インドネシア
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Areatrend_tema_tecno_vuoti_prev_002  弾けるような生き生きとした現代的な色調で、フランドル派の絵画や、インドネシアやアゼルバイジャンの色彩を取り入れたエスニックなヴィジョン。
 パープルやボルドーが焦点。ハイパー・デコラティブなタッチ。

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2018年7月13日 (金)

ミラノウニカ⑶「オンツアー」ピエモンテ州クローズアップ

 ミラノウニカ(MU)初日の夕べ、毎年恒例となった「オンツアー ON Tour」が催されました。クローズアップされたのはイタリア北西部のピエモンテ州です。
 なぜこの州が選ばれたのかというと、ここには「毛織物の町」として世界的に有名なビエッラがあるからです。この町で誕生したメンズウェア用のテキスタイル展「イデアビエッラ」は、2005年MU発足に参加し、MUの中核見本市となっています。今や堂々のサルトリアをリードする存在であり、ちなみにMU現会長のエルコレ・ポッド・ポワーラ会長はイデアビエッラ副会長を務められていた方で、レダ社の代表取締役です。
 このイデアビエッラが今年で40周年を迎えたとのことで、今回の「オンツアー」はこれを祝う一大イベントとして行われました。

 会場に入ると、まず同州が誇るイタリアのコンパクトカー、フィアットの展示などがあり、次いで目にしたのが宮廷衣裳を身に着けた方々による瀟洒な舞踏会でした。王宮で流行ったと思われる扇子言葉を交わす仕草が興味深かったです。
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 メインホールでは、オーケストラの演奏に合わせてカンツォーネが響く中、ピエモンテ州産の美味しいワインや食事がふるまわれました。
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 私も野菜のフランやリゾットなどをいただき、イタリアらしい楽しいおもてなしを堪能させていただきました。

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2018年7月12日 (木)

ミラノウニカ⑵ 成長基調のイタリア生地 輸入大幅減

 今回のミラノウニカ(MU)で、イタリアファッション産業総連盟研究センターによるイタリア製テキスタイルに関する興味深いビジネスデータがリリースされました。概要は次のようです。
Synthesis_persone_007_mu27_sito_ph_  この1~3月期のイタリアのテキスタイル産業は、3.2%増と成長基調を示しています。しかし海外市場に関しては、2018年の幕開けは勢いに欠け、とくに海外でのテキスタイル売上高は微減(0.4%減)、輸入は大幅減少(8.9%減)となったといいます。
 イタリア製生地の輸出相手国では、上位の2か国、ドイツとフランスが好調で、それぞれ9.2%と6.1%の増加を示しています。その一方で、米国は11.1%減、中国と香港もそれぞれ4.8%減、5.5%減。
 またイタリアに輸出されるテキスタイルを原産国別に見ると、第1位の中国、第2位のトルコからの輸入がそれぞれ8.7%と4.7%と減少したといいます。それでも中国からイタリアに輸出されるテキスタイルは全体の25.9%を占めていて、トルコは2509%を占めているそうです。とくにパキスタンからの輸入は19.4%減と見過ごせないレベルに陥っているとか。
 これにより、2018年1~3月期におけるイタリア製テキスタイル全体の貿易収支額は4億3,340万ユーロを超え、2017年の同期に比べると増加を示しているといいます。

 データからは世界の動きが読み取れるのではないでしょうか。日本にも大いに共通する部分があるように思われました。

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2018年7月11日 (水)

ミラノウニカ⑴「我々の未来は持続可能か」テーマに開幕

 2019/20年秋冬テキスタイルと服飾付属品の大規模な国際見本市、第27回ミラノウニカ(略してMU)が7月10日~12日、フィエラミラノ・ローで開幕しました。私もこれに合わせて9日にパリを経由してミラノに入りました。 
 出展社の数は、日本と韓国のオッセルヴァトーリオ(パビリオン)や「オリジン・パッション・アンド・ビリーフ」を含めると607社と発表されました。MU本体の出展社は2017年の7月展比で4%増加し475社となったといいます。とくにヨーロッパ諸国からの出展社は昨年に比べ71社から86社に増え、“21%の大幅増”と特筆されています。これは昨年開催を7月に早めたことに、市場が好感度を高めた証と受け止められているようです。

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 初日の10日、恒例のオープニング・セレモニーが行われました。今回はいつもと異なり、MU会長のエルコレ・ポッド・ポワーラ氏の挨拶の後、シンポジウムとなりました。テーマは「我々の未来は持続可能か」です。ジャーナリストのマリア・シルヴィア・サッキ氏がコーディネイターを務め、エルコレ・ポッド・ポワーラ会長、システマ・モーダ・イタリア・サステナビリティ委員会の委員長アンドレア・クレスピ氏、イタリアファッション会議所会頭カルロ・カバーサ氏システマ・モーダ・イタリア会長マリーノ・ヴァーゴ氏が参加し、サステナビリティ(持続可能性)について議論が交わされました。
 エルコレ・ポッド・ポワーラ会長は、「持続可能性という課題は地球の未来を見つめるために、また我々の産業にとっても戦略的な意味をもつものです。私たちは流行を追っているつもりはありません。消費者の選択の中に根を下ろしつつある新しいニーズを前に、私たちはグローバル市場での競争力を高めるための備えを整えているのです」と語っています。続けて「今期トレンドエリアの中のサステナビリティエリアでは、123社から750点を超える製品が展示されました。これは前シーズンの3倍となる数字で、大成功といえるでしょう。出展社がいかに持続可能性に対して真剣に取り組み、強い関心を抱いているかを物語っています」とも。
 「我々の未来は持続可能か」、このテーマを基に具体的な成果をどう引き出していくか、各メーカーの舵取りが迫られるときがいよいよやってきたようです。

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2018年7月10日 (火)

没後50年「河井寛次郎展」 民藝運動の軌跡とともに

 「河井寛次郎展―過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今―」が、東京・港区のパナソニック汐留ミュージアムで、先日7日に開幕しました。このプレス内覧会に参加してきました。
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 本展は近代陶芸の巨匠、河井寛次郎の没後50年の回顧展です。内覧会では監修された河井寛次郎の孫で河井寛次郎記念館学芸員の鷺 珠江氏とパナソニック汐留ミュージアム学芸員の岩井美恵子氏によるギャラリートークがあり、お二人の解説を伺いながらご案内していただきました。

 河井寛次郎は、濱田庄司や柳宗悦と親交を結び、実用を重んじた力強い作品を生み出し、民芸運動を推進していった作家です。本展はその軌跡をたどる展覧会でもあり、河井寛次郎が制作・収集した陶芸、木彫、書、調度品など約130点が紹介されています。

 パナソニックの創業者である松下幸之助は、寛次郎作品を愛好し、文化勲章に推薦したそうですが固辞、また人間国宝にも推挙されたのですがこれも辞退したといいます。「暮らしが仕事、仕事が暮らし」、「ひとりの仕事でありながら、ひとりの仕事でない仕事」など、人生を思索する詩作や書など、その高潔な人物像が偲ばれました。

Img_13551jpg (右) 呉洲刷毛目大壺   (左) 三色打薬双頭扁壺 昭和36年頃の作品。

Img_13791 (左) 鉄釉抜蝋扁壺 昭和18年頃の作品。

Img_13691  戦後は木彫制作にも力を入れたといいます。上の写真は手のひらに球をのせた木彫像です。寛次郎は丸いもの、球体が好きだったといいます。

Img_13901  書と絵、そして人生をうたった詩作に心を打たれました。

Img_13831  真鍮素材によるキセルのデザインも楽しんだそうです。ちなみに寛次郎自身は愛煙家ではなかったとか。

 この他、寛次郎が愛用した品々も多数展示されています。

Img_14071  同館一階のパナソニックショールームには、寛次郎のろくろのある仕事部屋が再現されています。
  (写真は特別な許可を得て撮影をしております。)

 なお会期は9月16日まで。詳細はhttps://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180707/index.htmlをご覧ください。

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2018年7月 9日 (月)

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界展に見る歴史と技

 今、三菱一号館美術館で開催中の「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展に行って来ました。副題に「1780年パリに始まるエスプリ」とあるように、ショーメはパリのヴァンドーム広場に軒を連ねるジュエラーのなかで、もっとも古い歴史を誇っています。

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 展覧会は5章構成になっています。

 第1章は“歴史の中のショーメ”です。皇帝ナポレオンと皇妃ジョゼフィーヌの肖像画が飾られています。二人はそれぞれショーメのジュエリーを身に着けて描かれています。これでショーメが皇室ご用達として知られるようになったことがわかります。  

Chaumetmitsubishi ここではその技と歴史が、絵画と比較しながら鑑賞できるようになっているのです。背景など理解しやすい展示法がいいなと思いました。

 第2章は“黎明期のミューズ”です。皇妃ジョゼフィーヌと王妃オルタンス、皇妃マリー・ルイーズが身に着けたジュエリーが展示されています。
 右のちらしに掲載されているティアラは、ジョゼフィーヌが豊穣を願って注文したという、麦の穂のティアラです。また王妃オルタンスのオルタンシア(アジサイ)の花のブローチなどもあり、魅了されます。当時は古代風が流行ったこともあり、人気のカメオも出品されています。

 第3章は“戴冠!ティアラの芸術”で、ここが本展のメイン会場となっています。
Img_13251jpg パンジーのティアラ(写真右)や、フクシアのティアラなど、13カラットのダイヤモンドのついたものなど、ズラリと並んだティアラの数々に圧倒させられます。
 ティアラの中には、とり外してネックレスやペンダント、ブレスレットなどにも使うことができるようになっているものもあり、そうした繊細な細工の技術にも驚嘆しました。

 第4章は“旅するショーメ”です。時間旅行や水平線の彼方の新たな世界をテーマにしたジュエリーを目にすることができます。

 第5章は“自然を披露する”で、フロスト仕上げのクリスタルによる蛸の足など、様々な生き物のモチーフが見られて楽しい!

 最後の展示室がジャポニズムです。桜吹雪のプロジェクションマッピングが美しいコーナーになっていて、雷神のブローチなどがディスプレーされています。

 ショーメが未来に向けて創作を続けている様がよくわかりました。
 このゴージャスな展覧会、会期は9月17日までです。

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2018年7月 8日 (日)

アンティーク・レース展 ダイアン・クライスコレクション

 この春夏もレースが流行っています。パンツの上に重ねたスカートにレースが使われるなど、カジュアルにスポーツウェアに、様々なアイテムで見られるようになりました。これらのレースはほぼ機械レースか、あるいは化学的に処理されたケミカルレースです。
1_2 機械がなかった昔は、人間の手でつくられてきました。それが手工レースで、アンティーク・レースと呼ばれています。その技術は現在ではほとんど失われてしまい、再現は不可能といいます。
 このアンティーク・レースのコレクターで鑑定家でもあるダイアン・クライス氏の「アンティーク・レース」展が今、東京・渋谷の松濤美術館で開催されています。展示されているのは、同氏の膨大なコレクションの中から、16世紀から19世紀のレース全盛期の作品を中心にした約170点です。

Img_12951 先日、記念講演会が行われ、本展を監修された大阪成蹊短期大学教授 百々徹氏が、「21世紀におけるアンティーク・レースの魅力」と題して講演されました。その概要を以下にまとめてみました。

 まずレースの技法です。大きく二つあり、刺繍レースと組み物レースです。前者はニードルポイント・レース、後者はボビン・レース、糸巻レースとも呼ばれます。ニードルポイント・レースは、羊皮紙の上に下絵を描き、その上に職人がひと針一針刺し、そのモチーフをつないでつくったもの。ボビン・レースは、パスマントリー(房飾り)職人から生まれたもので経糸を三つ編みの要領で組んで網目状にしたものです。
 次にレースの歴史です。ニードルポイント・レースは16世紀のヴェネツィアで始まったといわれます。穴を開けてボタンホールステッチで止めたカットワークや、織り糸を引き抜くドローンワークが発展してニードルポイント・レースになっていったといいます。
 一方でフランドル地方で誕生したのがボビン・レースです。17世紀初頭にネーデルランド、すなわちオランダが独立します。フランドル地方はその南部です。北部は亜麻の産地で、布地や糸の漂白で古くから栄え、この二つの技術が組み合わさって、真っ白なレースが生み出されます。
 ルネサンスから17世紀バロックに移る頃は、このイタリア産レースとフランドル産のレースが宮廷文化を席巻したといいます。17世紀後半になるとルイ14世が統治するフランスが台頭し、宮廷の装いにレースは不可欠なものとなります。フランス国産のレース産業が奨励され、ヴェネツィアのレース職人が招聘されて、アランソンなど各地に王立工場が建てられます。そこからポワン・ド・フランスといわれるニードルポイント・レースがつくられていくことになります。
 18世紀、レースは技術的にも意匠的にも最高峰に達し、手工芸の粋を極めます。
 それが19世紀になると市民社会の到来で、機械による安価なレースが求められるようになり、手工レースは衰退していくのです。とくに分業でつくられてきたニードルポイント・レースは、今ではもうほとんどないといいます。しかしメヘレンのレースなどボビン・レースは、一人の職人がおびただしい数のボビンを使用してつくることもあって、細々ながら続いているとのことです。
 さらにレースの着衣学についても触れられました。18世紀に流行した袖飾りのアンガシャントにレースがたっぷり用いられたのは、ピアノを弾くときに袖口を優美に見せるためだったそう。貴族の女性の必需品だったレースの扇はコミュニケーションツールだったというお話しなど、興味深かったです。
 最後に、現代テクノロジーとレースに対する見解を語られました。今では3Dプリンターでアンティーク・レースそっくりのものもつくれるようになりましたが----、しかしそれだからこそ、「本物が価値を持つ」との言葉が印象的でした。「レースは今ひとたびの人間賛歌である」と述べられて講演を締めくくりました。

 レースについて知らなかったことが多々あり、後で実物を拝見して、職人たちの手の痕跡に改めて畏怖を覚えました。
 なお展覧会は今月29日までです。私たちが目にするものとは一線を画したアンティーク・レースの数々。その美と技に関心のある方は、どうぞお早めに。

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2018年7月 7日 (土)

2019春夏モーダ・イタリア/シューズ・フロム・イタリー

 早くも来年の2019春夏向けのコレクションが発表する「第53回モーダ・イタリア展 & 第63回シューズ・フロム・イタリー展」が、この3日~5日、ベルサール渋谷ガーデンで開催されました。
 ちょっと洒脱な大人のイメージがあるイタリアファッション、その動きをいち早くキャッチできる場とあって、毎回、3,500人もの業界関係者が来場するといいます。
 出展したのはアパレル関連50社、レザー関連38社、シューズ関連42社、計130社です。
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 様々な新作が提案される中、私がとくに気になったのはバッグでした。本格的なレザーよりファンシーな素材使いのものが目に付きました。トワルなどでマリーン調に仕上げたり、柳細工などでカゴ型だったり、流行のPVC使いのものも。またシューズでは革靴よりもスニーカー、スニーカーよりもサンダルが多く見られました。
 カラーは明るいパステルが目立ち、爽やかな印象でした。

<フォト・シューティングで注目のバッグ・コレクション>
   MAJO          BONFANTI           MYCHOICE
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2018年7月 6日 (金)

JAFIC新体制発足と懇親パーティで合同ショーや展示会

 日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)が14日、東京ミッドタウンにて開催した懇親パーティに出席しました。

Img_11553  今年度より人事が一新されて、挨拶に立ったのが、新理事長に就任した北畑稔レナウン社長です。「需要増進と市場拡大をさらに推進していく」などと述べられました。
 今夏は新事業の日本百貨店協会との取り組み「プレミアムサマーバザール」など、イベントも楽しみです。「アパレル」とサッカーワールドカップに引っ掛けて、日本「アバレロ!」」と締めくくったのが、愉しくて耳に残っています。

Img_11581_3    続いて来賓の小池百合子東京都知事が登壇されました。
 「東京をファッション発信の拠点にする、このために共に歩んでいきたい」などとエールを送られました。

 会場では、JAFICプラットフォームに参加している8人のデザイナーブランドによる合同ショーが行われました。
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Img_12231  
Img_11621  また素材産地の播州(右の写真)と尾州、遠州、石川がそれぞれ小ブースを設けて、デザイナーとのコラボ作品などを披露していました。

Img_11511jpg  さらに「チームベンチ」の活動も注目されました。チームベンチはファッションで障がい者スポーツを支援しようというJAFICのチャリティ事業です。賛同企業が、商品とともに使用した原画も紹介、明るさ溢れる作品展示が印象的でした。

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2018年7月 5日 (木)

「シルクの記憶 中国ファッション30年の歩み展」開催

  中国文化センターで中国ファッションを紹介する「シルクの記憶 中国ファッション30年の歩み展」が、66日~15日、港区虎ノ門にある中国文化センターで開催されました。
  今年は日中平和友好条約締結40周年を迎える節目の年です。その記念行事の一つとして、中国対外文化集団や中国文化センターなどが共同主催して開いたもので、会場にはこの30年来の中国の全国規模のコンテストで受賞した作品30点余りがデザイン画とともに展示されていました。剪紙(切紙工芸)や刺しゅう、手織り、染め物の技術など中国伝統の技法を現代のファッションに融合した作品群は、中国ならではの華麗で大胆な美意識に溢れていて、現代アートの風格たっぷりでした。

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 初日、開幕式とファッションショーが行われました。まず中国対外文化集団の楊貝貝キュレーターが「ファッション文化で日中友好を深めたい」と挨拶。次いで来賓の清華大学美術学院の李当岐教授が、「中国は経済発展とともにアパレル産業も急速に進展している。シルクロードを通じて東西文化の交流に貢献してきたが、今再び一帯一路で世界に近づこうとしている。これを機に相互に協力し合い、新しいものを生み出していきたい」と述べました。 

 ファッションショーでは清華大学美術学院博士課程指導教員の李薇氏と若手デザイナーの王笑石氏の二人のデザイナーがコレクションを発表しました。
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 また日本からもデザイナーの澤柳直志氏らが参加して、ハイエンドなクチュール作品を披露しました。

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2018年7月 4日 (水)

スマートウェア「e‐skin」セミナー&体験イベントに参加

 スマートウェアとは、身に着ける電子端末装置といわれるウェアラブルデバイスの中で、衣服型のものを指します。その一つ、「e‐skin(イースキン)」は、センサーをセットした着心地のよいスマートアパレルです。
Img_09811jpg  このe‐skinの製品化・事業化を目指す東大発ベンチャー(株)Zenoma(ゼノマ) Co-Founder & 代表取締役CEO網盛一郎氏によるセミナー&体験イベントが、先般繊研新聞社にて行われ、参加しました。「素材イノベーターと未来を語る」をテーマに、起業に至る経緯やe‐skinの可能性、将来のビジョンについて語られ、私も実際にe‐skinシャツを体感させていただきました。

 これがいかに優れているかというと、まずは伸縮性があって、布のような柔らかい肌触り、しかも耐久性があり、100回以上もの洗濯に耐えられることだそう。Img_09521jpg まさにファブリックそのものの質感を備えているのです。伸縮性のあるワイヤーとセンサーを一般的な繊維(綿繊維もOK)に組み込める技術を有していて、布の風合いを壊すことなく、電子回路基板、つまりPCF(Printed Circuit Fabricプリンテッド・サーキット・ファブリック)をつくることができるといいます。普通の布に伸縮性の配線やセンサーを形成した新しい電子回路基板をつくれる画期的な技術なのです。
Img_09671  従来の金属や樹脂製のデバイスですと、装着感が強く長時間の測定に向かなかったり、測定位置が限られたりしますが、e‐skinはある種のウレタン化合物?らしく、このネックを解消、第3世代のスマートテキスタイルと呼ばれるといいます。ちなみに第1世代はヒーターが衣服に付いているようなタイプのもの、第2世代は銀など金属使いの導電繊維のものを言うそうです。
Img_09791 人体をセンシングする機能を備えたこのスマートウェア。スポーツでは運動フォームの解析に、またゲームでは全身の動きでキャラクターを操作するなど、幅広い用途での展開が可能であるとのこと。2016年にはe-skin Developer’s Kitを発売し、2017年にスポーツ分野を中心に国内外で約100着を販売したとか。このe-skin Developer’s Kit は、14個の歪みセンサーを装着した「e-skin シャツ」、加速度・ジャイロセンサー等を搭載し、e-skinシャツのデータをスマートフォンなどに送信するコントローラー「e-skin ハブ」、アプリの開発者向けのソフトウエア開発キットから構成されるものだそう。価格は約6万円。 ドイツのエッセン大学に「e-skinパジャマ」を提供し、パーキンソン病や認知症患者の歩き方を捉える実証実験にも使われる予定もあるとのこと。心電等の生体情報の取得など、機能を拡張し、赤ちゃんやお年寄りの見守りから、工場での安全管理の実証にも取り組んでいて、将来的に予防医療への応用も目指すといいます。東京マラソンなど身近なところでも活用できるようになるといいなと思いました。
 なおZenomaは、今年1月に開催された世界最大の米国家電見本市CESにe‐skinを出展して、優秀賞を受賞。この5月中旬には、豊島との業務提携も発表されました。量産体制が徐々に整いつつある様子です。

Img_09751jpg  お話の後、体験会となりました。参加者たちはe-skinシャツを試着して、Img_09601 フィットネスゲームに挑戦しました。私もやってみたのですが、運動能力が衰えていて、なかなかゴールにたどり着けず苦戦しました----。でも大いに楽しませていただき感謝です。

 ちなみに社名のXenoma(ゼノマ)は、希ガス元素のキセノン(Xe)とマシーンの造語だそう。「変わった人と機械のインターフェイス」を意図して名付けられたとか。
 人の暮らしを豊かに楽しくする機械に取組むXenoma、その大きな可能性に期待しています。

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2018年7月 3日 (火)

イッセイ ミヤケ パルファム2018夏プロモーショントーク

 先月初め、イッセイ ミヤケ パルファム2018夏を彩るフレグランス プロモーションで、アーティストトークが、ワード資生堂ホールで催されました。
 「ロードゥ イッセイ」はイッセイ ミヤケの香水です。Img_10511 その今夏限定の「ロードゥ イッセイ サマー オードトワレ」と「ロードゥ イッセイ プールオム サマー オードトワレ」が5月末に発売され、パッケージデザインを担当した二人のフランス人アーティストTyrsa(ティルサ)氏とAlice Auboiron (アリス・オーボワロン)氏が来日。ジャーナリストの川上典李子氏を聴き手に、彼らが描いたサマーフレグランスの世界が語られました。
Img_10481  
 ティルサ氏はLA在住のグラフィック・アーティストで、独特のレタリング・スタイルで活躍されている方です。アリス・オーボワロン氏は、植物を用いて作品をつくりあげるパリ在住のアーティストといいます。
1  右がこのほどお二人がコラボレーションしてつくったビジュアルです。ティルサ氏が“タイポグラフィー”を、アリス・オーボワロン氏が“自然”をテーマに手がけたとのことです。
 窓から真夏の庭の茂みの中にタイポグラフィーが浮かび上がるデザインで、グリーンと水のイメージが何とも爽やか!
 香りという形のないものを、いかに生命感あふれるものとして見せるかにこだわられたといいます。

 最後に香りの体験もさせていただきました。円錐形の形をしたボトルが女性用の「ロードゥ イッセイ サマー オードトワレ」で、長方形をしたボトルが、男性用の「ロードゥ イッセイ プールオム サマー オードトワレ」です。いずれもほんのりとしたフローラルやフルーティな香りで、南国のエキゾティックな感じがしました。

 お二人の香水に込めた世界を直接聴くことができた貴重なひとときでした。

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2018年7月 2日 (月)

インテリアライフスタイル⑹ タオルも新作発表で充実

 「インテリアライフスタイル東京2018」では、タオルメーカーも積極的に新作を発表するなど、充実した取り組みを見せていました。
 ここではアトリウム特別企画で見た、今治のタオルブランドをご紹介します。

◇みやざきタオル
 「今治マフラー」を提案しています。
Img_09121  私も存じ上げていた先代の宮崎 弦氏は、タオルが初めて日本に輸入された明治時代に、タオルが襟巻として重宝されていたことを知り、1999年にタオル生地によるマフラーを創られたそうです。20周年を迎えた今年、みやざきのMとタオルのT、今治と尾道を繋ぐしまなみ街道の橋脚がモチーフにデザインを一新、穏やかで懐かしい表情の縞シリーズを登場させています。
 軽くてかさばらず、歩いているうちに乾き、毎日洗って、洗えば洗うほどなじむタオルのマフラー、胸元をやさしく包んで心地よさそう!

◇ロイヤルフェニックス ROYAL-PHOENIX of the seas 
 今治の楠橋紋織によるタオルブランドです。(このブログ2018.1.17にも記事掲載)
Img_09141  豪華客船をイメージさせる、極上の高級感のあるタオルを訴求しています。今回はキャビンタオルに加えて、新たに心地いいデッキマットを提案していました。インド超長綿と良質な米綿を組み合わせたオリジナル糸を使用して織ったものです。凹凸の織りや加工に工夫を加えて、心地よいボリューム感と滑らかな肌触りを備え、吸水性にも優れたマットに仕上げたといいます。

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2018年7月 1日 (日)

インテリアライフスタイル⑸ “ABCD”クッションソファ

  「インテリアライフスタイル東京2018」のデザイナーズゾーン「MOVEMENT」で、好評を博していたのがタケヤリの“ABCD”クッションソファです。

Img_09401
 これはこの名前の通り、A・B・C・Dに形づくられた4つのクッションを、コットンロープを使って様々にアレンジできるようにデザインされたソファです。素材は4号帆布で、ベルギー製シャトル織機で特別に織り上げたものといいます。帆布ならではサラッとしたぬくもり感が心地よい感じです。

 タケヤリは倉敷の老舗機屋で、とくに帆布に特化しています。今年130周年になるのを記念してつくり出されたのが、このソファとクッションの中間のような存在のインテリア商材です。英国の気鋭デザイングループFayeToogoodと、Japan creative の3社とコラボレーションしてつくられたものだそう。
 それにしても ABCDのアルファベット型のクッションとは、何とウィットに富んだアイデア!でしょう。それらをロープで組み合わせることで、いろいろなパターンが楽しめるというのもいいですね。
 帆布が、今までにない新しいかたちで現代の生活に活かされていると、思いました。

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