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2018年5月 4日 (金)

「3人のデザイナーがつくるテキスタイル空間」展

  「Three Tones-3人のデザイナーがつくるテキスタイル空間」が、3月27日~4月1日、東京・青山のスパイラルガーデンで開催されました。
L_zrbv3toq    出展されていた3人のデザイナーは、鈴木マサルさん、須藤玲子さん、清家弘幸さん。いずれも日本を代表するテキスタイルデザイナーで、東京造形大学教授でもいらっしゃいます。私も顔なじみのある方々で、久しぶりにお目にかかれて、大変うれしかったことでした。

 会場は、3人のデザイナーそれぞれの世界観を表現する空間構成になっていました。組織や加工、染色、プリントなど、三者三様のアプローチでデザインされたテキスタイルで空間全体がつくられていて、なかなか壮観でした。
 タイトルがThree Tones(スリー・トーンズ)というように、3つのカラートーン、つまり鈴木マサルさんはブライトカラー、須藤玲子さんはホワイト、清家弘幸さんはブラックで統一していたのも印象的です。

 鈴木マサルさんは、テーマが「目に見えるもの、すべて色柄」です。
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  赤やピンク、オレンジ、イエロー、ブルー----、その鮮やかな色彩感覚に包まれていると、何となくウキウキと楽しい気分になってきます。モチーフも大胆なグラフィックです。明るい北欧のインテリアを想起しました。

 須藤玲子さんは、「布、色と間」をテーマに、巨大な円形のステージで様々な白い布を表現していました。ズラリと広がった布は、透けるような薄地に刺繍やフロック加工、柄織りなど、表情豊かな白、白、白----です。光の色は混ぜ合わせると白になります。そこで今回は、素材の生の色をそのまま使うことに決めたのだそうです。
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 また布は素材を組む密度、すなわち隙間も肝心といいます。農作業で作物に光、風、水の通り道をつくるため間引きをするように、布づくりも光や風、水を透かす「間」をつくる作業のように思うといいます。

 清家弘幸さんのテーマは、「通路」です。テキスタイルは、空間をつくり、またテキスタイルは、服になる―テキスタイルがつくる通路を服に見立てた展示で、服飾デザイナーでもある清家さんらしい構成でした。私も以前東京コレクションで「セイケSEIKE」のショーを拝見したことがあったのを思い出していました。
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Img_93651  テキスタイルは、独特の表情をしたマット/光沢のある黒で、オーガンジーやベルベットなど4種類の生地に楮和紙をプリントしたものだそう。そのハリ・コシのある質感が、変化のある立体的で構築的なシルエットを生み出していました。近未来感漂う造形美で、印象的でした。

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