« 「チバニアン=千葉時代」地磁気逆転地層を訪ねて | トップページ | コットンの日⑴ COTTON USAアワードに広瀬アリスさん »

2018年5月10日 (木)

ミツフジのスマートウェア まさに革命!

 「日本はスマートウェア最先進国」と胸を張るのは、ミツフジ社長の三寺 歩氏。この4月上旬に開催されたファッションワールド東京の特別講演会に登壇し、スマートウェア開発の先駆けであるミツフジの戦略を語りました。
 (同社はウエアラブルエキスポに毎年出展しています。そのときの記事をこのブログ2017.1.27付け2018.2.5付けに掲載していますのでご参照ください)
 今や世界のウェアラブルIoT製品メーカーとなったミツフジです。創業は昭和31年で、京都・西陣帯工場としてスタートし、平成14年に銀メッキ導電繊維ブランド「AGposs®」を立ち上げます。平成27年に社名を三ツ富士繊維工業からミツフジに変更し、翌年、初のIoT製品サービス「ハモンhamon®」を発表。今年1月ラスベガスで開催された家電見本市に出展し、その技術力が世界に高く評価されたといいます。

 同社の製品や特徴は次のようです。
 まず「AGposs®」。これは6-6ナイロンを芯に銀メッキした繊維Img_35451 で、従来の銀練り込み繊維やフィルム状の銀糸とは異なる「糸の顔をした金属」です。
 銀量が圧倒的に多く導電性に優れているといいます。
 既に国内外大手をはじめスマートウェアを扱う多くのメーカーに採用されているものです。
 私は数年前、プルミエール・ヴィジョン・パリでフランスのバイオセレニティ(BIOSERENITY)社によるテンカンを予知するTシャツの展示を見たことがありました。これはミツフジの技術によるものと後で知らされ、大変驚いた経験があります。

 次に「ハモンhamon®」。これは「AGposs® 」使いの衣服型ウェアラブル製品です。Img_35431
 糸からウェア、トランスミッター、アプリまで、全てを自社開発していて、このような一貫生産体制をとっているのはミツフジだけだそう。現場に合わせて機敏にカスタマイズできることは大きなメリットに違いありません。

 去る3月末、私は機会があって、東京・内幸町にある同社ショールームを訪れました。
 広々と明るい空間に「ハモンhamon®」のホールガーメント製タンクトップや不織布製品、それに最新の冷暖房付き作業服も展示されています。
 胸元のトランスミッターが心電図や心拍数などの生体情報を検知し、無線でスマートフォンに送る健康管理システムの実演もしていただきました。とくに生体データの心電図が採れることは世界初だそう。ほんとうに画期的ですばらしい技術、まさに革命!です。
Img_93511jpg  
Img_93331  右は冷暖房付き作業服の「ハモン エアーブレイブ」です。腰につけた送風装置と特注の作業服を繋げ特殊装置の小型ファンを起動させることで、背面と首に冷風や温風を送り込み、作業服内の温度を変化させることができるようになっているとか。Img_93361

 介護・福祉やスポーツ、従業員の見守り分野で広がるこのサービスを、今年は企業向けに月額課金制に、一般消費者向けにも拡大する方向といいます。水の波紋のように、さらなる進展に向けて動き出したミツフジ。同社が描く世界制覇ももう夢ではないと思いました。

|

« 「チバニアン=千葉時代」地磁気逆転地層を訪ねて | トップページ | コットンの日⑴ COTTON USAアワードに広瀬アリスさん »

テキスタイル」カテゴリの記事

コメント

柳原先生
ご無沙汰しております、北野裕子です。今年は服飾文化学会大会へ2年ぶりに参加、1日目に先生のお姿を拝見、愚息(岡本Pの下で直虎班でした)に会うため、講演後、会場を失礼し、2日目にご挨拶を思い、失礼しました。
このミツフジ、3年前、京都の展示会で見てから、瞬く間に急成長しました。東京での反響など、お話もお伺いしたかったのに、残念でした。ブログも時折、拝見、楽しみにしています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

投稿: 北野 裕子 | 2018年5月14日 (月) 12時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/66707683

この記事へのトラックバック一覧です: ミツフジのスマートウェア まさに革命!:

« 「チバニアン=千葉時代」地磁気逆転地層を訪ねて | トップページ | コットンの日⑴ COTTON USAアワードに広瀬アリスさん »