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2018年5月16日 (水)

「カディ インドの明日をつむぐ」展 マルタン・シンを偲ぶ

 先日、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「Khadiインドの明日をつむぐ- Homage to Martand Singh-」展に行ってきました。
Cpr_2018apr09_01  「Khadi (カディ)」とは、現在もインド各地で手紡ぎ、手織りによってつくられている綿布のことです。本展はこのカディなど幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン氏の偉業を偲ぶ展覧会でもあります。
 マルタン・シン氏はマブーの通称で親しまれた人物で、昨年逝去されました。インドの独立を指導したマハトマ・ガンジーの思想を継承し、カディを「自由の布」と呼んでいたといいます。
 イッセイミヤケで、私も大好きなHaaTは、インドのテキスタイルから発想するブランドです。1980年代にこのマブーとのコラボレーションがあって、このブランドが誕生したのですね。

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 企画監修をされたISSEY MIYAKEのテキスタイルディレクターの皆川魔鬼子さんによるギャラリートークにも参加しました。

Img_04241  上は、その屋外でのトーク風景です。白いカディを纏った皆川さんと同館キュレーターの川上典李子さんの対談形式で行われました。

Img_04201  右はチャルカ(糸車)です。インド独立の父、ガンジーが獄中でこのチャルカを回す写真はあまりにも有名です。
 トークショーで見た映像の中に、大勢の学生が無心にこのチャルカで、綿から一本一本、手で紡いでいるシーンがありました。もうまるでヨガの修行のようで、印象的でした。
 500番手という、信じられない細さのダッカモスリンは、こんな風に瞑想でもするようにゆっくりと手を動かすことで、績み出されたのですね。

Img_04221  展示されたカディで、300番手のものがあり、その極薄の繊細さに驚嘆しました。

Img_04591  上はカディの衣裳の展示です。このコレクションはマブーの依頼でアシャ・サラバイがデザインしたもので、インド独立のシンボルだったカディが、ファッション素材として定着したことを伝えているといいます。

 着れば着るほど風合いが増し、独特の美しさを育むカディ。インドのものづくりの精神に改めて大きな敬意を覚えた展覧会でした。
 開催は20日まで。興味のある方はお急ぎください。

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