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2018年4月

2018年4月30日 (月)

「イギリス風景画の巨匠 ターナー 風景の詩」展 内覧会

 先日、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている「イギリス風景画の巨匠 ターナー 風景の詩」展 のプレス内覧会に参加しました。
 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)といえば、イギリスを代表する風景画の巨匠です。後の印象派にも大きな影響を与えたと言われています。
 ギャラリートークではターナー作品を多数所蔵するスコットランド国立美術館群 総館長ジョン・レイトン卿と日本側監修者の郡山市立美術館主任学芸員 富岡進一氏のお二人による解説があり、これまでおぼろげだったターナーの核心に迫れたかも、と思っています。

 まず第1章は“地誌的風景画”です。
Img_97231  写真はレイトン卿が名画「ソマーヒル、トンブリッジ」(1811年) を説明されているところです。本展のちらしにも使われている風景画の代表作品で、レイトン卿がおっしゃるように、地誌的といっても、これは単なる邸宅の記録ではない、見る者を絵の中に引き込むような雰囲気があります。
 また夕方の空の雰囲気は水彩風ですが、これは油彩で描かれているのも特徴といいます。

 第2章は“海景―海洋国家に生きて”です。
Img_97501  「自然と人間」をテーマにしたターナーです。海景も多数見られるのですね。
 右は、「風下側の海岸にいる漁師たち、時化模様」(1802)です。船が転覆しないように操る漁師たちの必死の姿が描かれています。
 自然の脅威に人間は無力です---。しかしそれに抗う人間のたくましさも感じた作品です。

 ターナーは多くの作家や出版社とも仕事をしたといいます。当代随一の人気挿絵画家でもあったのですね。
Img_97551 右は書籍の挿絵形式の一つ、「ヴィニエット」(1835年頃)で、詩人のトーマス・キャンベルから詩集のための挿絵制作を依頼されたときのものだそう。戦いの物語が詰め込まれた小宇宙。そこに見られる滲んだ水彩、精緻な筆致が美しく印象的です。

 第3章は“イタリア―古代への憧れ―”です。
 晩年になると、ターナーの画風は光と空気に溶け込むような雰囲気のものへ変化していったようです。
Img_97321 富岡進一氏が「風景 タンバリンを持つ女」(1840~50年頃)など、ターナーらしい水彩画を解説してくれました。ターナーは古代風衣裳が好きで、イタリアに憧れて何度か旅をしたといいます。イタリア旅行に行った後は、確かに明るい彩りに満ちた光の表現が多くなっているように思いました。

 最後は第4章で、“山岳―あらたな景観美を探して―”です。
Img_97651  イングランド人のターナーはスコットランドが好きだったそうですが、これはウェールズにあるスノードン山を屋外でスケッチして描いたものだそう。
 タイトルは「スノードン山、残照」(1798~1799年)で、夕暮れの最後の輝きを水彩で描いた作品。ところどころ見られる白は、スクレ―ピングという技法で、爪で絵具を引っ掻いて削って出したものとか。

 水をたっぷり含んだ水彩、油彩、版画作品約120点にはロマンティックな情緒がいっぱい。久々にターナー作品と出会い、贅沢な時間を楽しみました。開催は7月1日までです。
http://www.sjnk-museum.org/program/current/5319.html
 (写真は美術館より特別に撮影許可をいただきました。)

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2018年4月29日 (日)

坂巻かほる個展「ようこそ黒の世界へ」“静と動” の魅惑

 今、私の年来の友人でアーティストの坂巻かほるさんの個展Img_00251jpg_4 ようこそ黒の世界へ―モノトーンで表現する私の愛する人間たち」が表参道に近いギャラリーニイクで開催されています。
 今回も和と洋の融合がかもし出す“静と動” の魅惑の世界にすっかり引き込まれました。

 毎年、展覧会を開いている坂巻さん、過去の作品展についてはこのブログ2014.5.11付け2015.5.10付け2016.12.5付けをご参照ください。

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Img_00231 右はストライプシリーズの新作で、ご案内状にも掲載されていた作品です。
 ストライプ模様のドレスを着てハイヒールを履いている女性たちの躍動する姿を浮かび上がらせています。
 現代女性の闊達さが、脚などボディ部分を削いだミニマルな表現で強く表現されているようです。

 一筆で一気に描いたように見えて、実は大変繊細で精緻なことにも驚かされます。
 紙は阿波の竹和紙を使用されているそうです。紙の風合いと墨やグアッシュ、インクなどの絵具の滲み具合を研究し尽くされて仕上げられているのですね。
 
Img_00221  右は作品完成前の習作とか。これもまたすてきですね。

 しばし、洗練された和モダンの美を堪能しました。
 初日の食事会で楽しいひと時を過ごさせていただいた本展も、もう明日が最終日です。また来年も開かれることを、楽しみにしています。

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2018年4月28日 (土)

18/19秋冬ヒスイ ヒロコ イトウ “トワイライト”テーマに

 デザイナーの伊藤弘子さんが手がける「ヒスイ ヒロコ イトウ(HISUI HIROKO ITO)」の2018/19秋冬もの展示会が、自社アトリエにてAFWTの日程の中で行われました。

Img_93121jpg  正面入口には、”トワイライト”をテーマにした、夕暮れの薄明りをイメージさせるブルーからピンクへのグラデーションが美しい、ファンタジックなカットのドレス2点が展示されていました。
 微妙なニュアンスのオリジナルボーダーや、大柄チェックにジャカードやベルベット、レザー、メタルの組み合わせなど、思いがけないミックス、大きくカーブするライン、アシンメトリックなフォルムなど、このブランドらしいズレ感や外した表現がそこかしこに見られます。
 それだけに強いエネルギーを感じさせる印象的なコレクションでした。

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 上海など海外進出も活発な「ヒスイ ヒロコ イトウ(HISUI HIROKO ITO)」。これからも世界へ向けたさらなる雄飛が期待されます。

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2018年4月27日 (金)

プラグイン3月展 ⑵ 「ニイガタエリア」の燈光糸に注目

 (昨日のプログの続きです)
  今シーズンのプラグインでは、初の「ニイガタエリア」が新設され、新潟県のニットメーカー10社と大手企業、デザイナーによるコラボ商品が披露されました。

Photo  中でも私が注目したのは、ニイガタテキスタイルの燈光糸です。
 これは蓄光材をコーティングした糸で、2007年に特許も取得されているとのこと。太陽光や紫外線・蛍光灯を数分間当てると、その光のエネルギーを吸収して、そのもの自体、長時間発光するといいます。

 再帰反射と違うのは、光源が断たれた後も蓄積されたエネルギーにより発光すること。もちろん放射性物質などは含まれていないとのことです。

Img_85011  テーブルに置かれた暗室で発光状態を見せていただきました。
 思っていた以上に光ってビックリ!です。

 靴の紐やコード、テープ、あるいは織ネーム、もちろん刺繍糸として使用するなど、用途はいろいろありそうです。夜、ペットと散歩したり、自転車に乗ったり、また突然災害で停電して暗闇になることがあっても、光るものが身の周りのどこかにあれば安心安全ですね。

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2018年4月26日 (木)

プラグイン3月展 ⑴ レディス中心に新しいドレッシー

 上質なファッションとライフスタイルの合同展「プラグイン(PLUG IN)  3月展」が、去る3月14日~16日、渋谷ヒカリエで開催されました。来場者は3日間で3,388名と盛会裏に終了した模様です。
 出展したのは120社132ブランドで、その内約4割(44社)が初出展でした。「カジュアルから生まれた新しいドレッシー」をテーマに、デビューから間もないブランドが多く見受けられました。

 とくにレディスウェアでは、トレンドを上手に取り入れて差別化をはかっているブランドが気になりました。そのいくつかをご紹介しましょう。

ヴィルクシィニー Viruxiny
 パリ出身のデザイナー、ヴィルジニー・ルフェーブルさんが手がけるブランドで、今回初出展です。
 ヴィルジニーさんは、ケンゾーやルイ・ヴィトンで経験を積まれ、ご主人とともに福井市でセレクトショップ「7amour 」バイヤーとしても活動中といいます。
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 ブースでは、何と言ってもカラフルな色使いや手描きのデッサンからなるオリジナルプリントに惹き付けられました。ダイナミックなスカーフプリントは、もう一幅の絵のようです。また多様な着方ができるように、パターンに工夫を凝らした服が多いのも魅力です。

チドリ CHIDORI
Img_84641jpg  デザイナーの藤原史成さんが手がけるブランドです。
「もっと自由に、もっと面白く、もっと美しく、もっと自分らしく」がコンセプトとか。ボタンかけの位置をずらせば、2ウェイに着用できる服や、異質なもの同士の組み合わせ、インテリア資材のパーツ使いなど、不思議な空気感のあるコレクションを見せています。

デイズ・ベーシック DAYS BASIC
   名古屋を拠点に、綿や麻など天然素材使いにこだわったコレクションを展開しているブランドです。
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 洗いざらしの心地良さや着る度に馴染んでいく楽しみ、天然素材の優しさにスポットを当て、カットソーやオリジナル生地を自社工場で縫製し、独自カラーで製品染めしているといいます。

ハイ・フラッター Hight Flutter
Img_84691   和歌山県の今城メリヤスによるファクトリーブランドです。
 昔ながらの吊り編み機や低速フライス機でものづくりしているのが特徴で、やわらかくて着心地よい、しかも丈夫なカットソー製品を提案して人気を集めています。昨今は海外での取り扱いも増えているといいます。

ジョリー・ミニョンjolie mignon
Img_84891  山梨県のアンドーニットのファクトリーブラントです。
 上質で洗練された大人の服をテーマに、上品でどこか可愛らしさを残したデザインを発信しています。
 それにしても織物と見紛う美しいニット生地にびっくり! すばらしい技術に感銘しました。

ハウピア haupia
Img_84801  生地商社のサンウェルによるブランドです。
 コットンやリネン中心にレース、手刺繍をあしらったレディスウェアで、繊細な優しさと温かい雰囲気にあふれていて、好感しました。

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2018年4月25日 (水)

パリのイヴ・サンローラン美術館を訪問して

 この2月にパリを訪れたときに、真っ先に向かったのがイヴ・サンローラン美術館でした。そこで遅ればせながら、このすばらしい美術館を紹介します。
 セーヌ川に程近いアルマ・マルソー駅で降りて、カフェを抜けるともう、イヴ・サンローラン美術館です。ナポレオン3世様式の邸宅で、以前から美術館として機能していましたが、ピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団によって改装し直されて、昨年10月に新たにオープンしたのです。
Img_70241jpg  薄暗い館内に入ると、まず目に飛び込んできたのが、照明を浴びて輝くきらびやかな衣装です。もう息を呑む美しさ!

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 さすが「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローランです。ここには1962年に立ち上げたファッションブランド「サンローラン」の最初のオートクチュールコレクションから、2002年にメゾンが閉鎖されるまで、約半世紀にわたる膨大なコレクションが保存されているといいます。

Img_70271  右の写真はブランドのアイコニックな作品で、左は「スモーキング」(1966年秋冬)、右は「サファリドレス」(1968年春夏)です。
 イヴ・サンローランは、男性用のタキシードやパンタロン、また男性が狩猟のときに着用するサファリスーツを、こんな風にクールな女性用に仕立て上げたのですね。
 当時は女性の社会進出が始まった時代でした。男性の服を着ることで、女性たちは自信を持って行動するようになり、大いに励まされたに違いありません。

 ビデオコーナーでは、心に残る印象的な作品を見ることができます。イヴ・サンローランの偉業を支えたピエール・ベルジェ氏との交流などが、15分ほどの短編に収められています。

Img_70371  その上の階は、生前そのままに再現されたアトリエになっています。息遣いが聞こえてきそう。そんな気配を感じたりもして----。Img_70381_3
 
 親交のあったベルナール・ビュッフェが描いたイヴ・サンローランの肖像画も展示されていました。

 階下に下ると、アートに彩られたコーナーが現れます。向かって左から、マチス、ピカソ、それに有名なモンドリアンルックのドレスもここにありました。
Img_70411jpg  
 久々にタイムスリップして、贅沢空間を堪能しました。
 表に出ると、入場を待つ人の列がさらに長く伸びていてちょっとビックリ。待つけれど一見の価値ありです。パリにいらっしゃったら、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょう。フラッシュなしなら写真撮影も可能です。

 なおモロッコのマラケシュにも同様の美術館が開館しているそう。今度はそちらにも行ってみたいものです----。

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2018年4月24日 (火)

「DESIGNART TOKYO 2018」プレス発表会

 今年もデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2018」が開催されます。Img_94121_2 このプレス発表会が、去る3月29日、渋谷ヒカリエにて行われました。
  同イベントの主催者はDESIGNART実行委員会です。
  代表の青木昭夫(MIRU DESIGN)氏が、Img_94141_2 MCを務めた建築家のアストリッド・クライン & マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)氏とともに、その概容を解説しました。

 まずは2回目となる今年、「DESIGNART TOKYO 2018」に改称したことが語られました。初開催された昨年の名称は「DESIGNART 2017」で、のべ42,500人(72ヶ所)が来場し、国内外から高い評価を得られたそうです。そこで東京から世界の受け皿になるデザインを発信していく意図を明確にするため、「TOKYO」というアルファベットを採り入れたとのことです。

 次にコンセプトについて。「感動の入口」をスローガンに、デザインやアートの垣根を超えて純粋に感動を与えるモノ・コトを伝えていく方針であること。また会期は10月19日(金)~10月28日(日)10日間で、展示エリアは、昨年の1.5倍の規模になる見通し。ワールド青山ビルを拠点に、表参道・外苑前 /原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿 /代官山・中目黒 / 六本木・広尾エリアで、約100会場を目標に実施されるといいます。
 なお、2018の実行委員長は谷川公朗氏で、巡りやすいようにパンフレットを作成し配布されるとのことでした。

 日本を中心にクリエイティブ業界の活性化や、若手デザイナー・アーティストのバックアップ、世界の人々が感化し合える交流の場をつくる、といったヴィジョンを掲げる「DESIGNART TOKYO 2018」。私も楽しみにしています。

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2018年4月23日 (月)

18/19秋冬AFWT 東京ファッションアワードウイナーズデー

  アマゾンファッションウィーク東京の最終日となった3月24日、「TOKYO FASHION AWARD WINNERS’ DAY(東京ファッションアワードウイナーズデー)」の凱旋イベントが開催されました。
 このアワードは、世界に飛躍する可能性を秘めた東京を代表するデザイナーを表彰するものです。
 第4回の節目として、これまで東京ファッションアワードが歩んできた軌跡や今後の可能性について、歴代受賞者と審査員によるトークディスカッションが行われました。
 MCのハリー杉山氏(Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W オフィシャルアンバサダー)のリードにより、登壇したのは、前年度の受賞ブランドである“doublet”デザイナー井野将之氏 と“BED j.w. FORD”デザイナー山岸慎平氏、そして第1回目よりアワードの海外審査員を務めている“WOOSTER CONSULTING”ファウンダーNick Wooster氏と“just an idea”ファウンダーSarah Andelman氏です。
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 アワードを受賞して、伊野氏は「パリでの発表の機会が得られ、サポートに感謝。心強かった」。山岸氏は「言葉のハンデもあり、作品を通して自分の世界観をより強く感じてもらいたいと思うようになった」などと語りました。
 また日本のファッションについて、ニック氏は「日本のストリートファッションに注目している」。サラ氏は「日本人デザイナーはもっとパリに来て国際的なバイヤーにアピールすることが重要」。
 さらに「海外で日本のデザイナーが成功するには何が必要か」と問われて、サラ氏は「常識にとらわれず、他と違う個性を打ち出し続けることが大事。メゾンはフレッシュな才能を探している」。ニック氏は「ラグジュアリーブランドやメゾンも変革期を迎えている。変化を求めているからチャンスはたくさんある」などとコメントしました。

 審査員からはデザイナーに温かいエールが送られました。受賞ブランドのさらなる飛躍が期待されます。

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2018年4月22日 (日)

「KIRE・KIRE・TEN ―現代の民族衣装―」展

 既に終盤となった「KIRE・KIRE・TEN ―現代の民族衣装―」展に行って来ました。キレ=布に焦点を当て、若手デザイナーブランドのデザイナーたちが「現代の民族衣装」をテーマに制作したファッション展で、この23日まで池袋・パルコミュージアムで開催されています。

 展示は2つに分かれています。一つは、既に東京コレクションなどで活躍している気鋭のブランドの作品です。
Img_96001jpg  正面手前はPERMINUITE(半澤慶樹) × ワタノブテックス(トーションレース)。

Img_96011jpg  右はS0SHIOTSUKI(大月壮士) × Tex.Box(ニードルパンチ) TAKUMA FUKUMORI(横振り刺繍)。

 この他、HATRA(長見佳祐)、KOTONA(山下琴菜)、RYOTAMURAKAMI(村上亮太)、mikio sakabe(坂部三樹郎、シュエ・ジェンファン)らも出品しています。

 もう一つの展示は、本展でデビューしたばかりという新進ブランドが中心です。「ここのがっこう」出身のデザイナーたちが多く出展していました。
Img_96191jpg  ここはまさに日本の夜祭り! 赤い光が照らす中、提灯がぶら下がり、輪投げ遊びコーナーもあって、ゲームでもしたくなるような雰囲気です。楽しくも不可思議な幻想的空間が演出されていました。

Img_96131  右はRe:quaL≡(土居賢哲)× 遠藤繊維工業(横編み)。
 たまたま居合わせたデザイナーの土居さんによると、これはビジネスバッグを持って通勤する日本のサラリーマンの典型的な姿をイメージしたものだそう。
 既存のスタイルを打破して新しい価値観を生み出そうと、必死にもがいている精神状態を感じる作品です。
 他に、ANNA KOJIMA(小嶋杏奈)、ayatsunemi(常見彩耶)、BIRDMAN(シュエ・ジリン)、CHIHARU EGAMI(江上千晴)、Fumiku(林史佳)、HIROKO HASEGAWA(長谷川博子)、LIMTWEA(イム・トゥエ)、maimori(森麻衣)、medetasy(石田萌)、natsucoendo(遠藤夏子)、PITECAN THROPUS(大橋佳奈)、Seiran Tsuno(津野青嵐)、渡辺未来(渡辺未来)が参加しています。
 また協力生地メーカーは、吉田染工/遠藤繊維工業/奥田染工場/笠盛/久野染工場/妙中パイル織物/Tex.Box/トシテックス/ファイブワン/村田刺繍所/ワダノブテックスで、企画コーディネートは糸編(セコリ荘)。

 各デザイナーたちは生地メーカーとコラボし、メーカーの工場に足を運んでプリントしたり、刺繍したり、様々な加工を施して生地を開発したといいます。ファッションは素材、つまりキレ=布から始まります。本展では全作品に、普段は表に出てこない生地メーカーの名前が記されていました。こうすることでファッションにいかにキレ=布づくりが重要か、がわかります。
 これまでにない画期的な展覧会でした。今後の拡がりを期待しています。

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2018年4月21日 (土)

18/19秋冬AFWT「ボディソング」キーワードは“即興”

 デザイナーの青木俊典による「ボディソング(bodysong.)」が、AFWTに初参加し、渋谷ヒカリエにて2018/19秋冬コレクションを発表しました。これは東京ファッションアワード2018受賞の凱旋イベントとして行われたものです。

 ファッションに限らず空間表現など様々なアート活動を手がけている「ボディソング」。ブランドのキーワードは“インプロビゼーション(即興) ”といいます。

Img_92791 ランウェイにはバンドが待機。その生演奏が始まると、モデルたちが登場しました。様々なパターンやピースを自由に組み合わせたストリート感覚なスタイリングがコアとなっています。
 コラージュやパッチワーク、前後左右が非対称、長過ぎる袖の興味深いアンバランスなど、まさに即興!キーワードそのままといった感じです。
 アイドルグループ・乃木坂46の元メンバー、伊藤万理華もモデルとして登場し、雰囲気を盛り上げていました。

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2018年4月20日 (金)

18/19秋冬AFWTタエ アシダ ロック調もエレガントに

 芦田多恵が手がける「TAE ASHIDA(タエ アシダ)」の2018/19秋冬コレクションが、先月AFWTの日程で、六本木・グランドハイアット東京にて発表されました。

 テーマは「生きる力―Power of Life-」です。
Img_91781 いつものように各国大使館夫人が臨席される中、登場したのは、いつになくちょっとロック調のハードな女性像でした。
 まずは赤と黒で強さを表現するスタイリングから。「LIKE」などの文字をあしらったディテールも見られます。
 次いでマニッシュなスタイリングとともに、中半にはダメージ感覚のアイテムやアニマルパターンのパワフルなモデルも現れれました。
 最後、フィナーレを締めくくったのは、和をイメージさせるイブニングでした。

 エレガントなだけではない、独創性にあふれた、印象的なコレクションとなりました。
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2018年4月19日 (木)

18/19秋冬AFWTインドネシア発「パトリック オウエン」 

 今シーズンの18/19秋冬AFWTには、インドネシア発のファッションブランドが目立ちました。その一つが、単独で初のランウェイショーを行った「パトリック オウエン(Patrick Owen)」です。

Img_91651  デザイナーのパトリック オウエンは、インドネシアでもっとも有力な若手といいます。
 ショーにはインドネシアの著名モデルも来日、またインドネシアや日本のインフルエンサーも多数押しかけて、会場となったヒカリエホールはごった返していました。

 テーマは「スタイルハック」で、インタビューによると川久保玲や山本耀司の影響を強く受けているといいます。
 登場したのは、シャツやニットを自由に組み合わせたスタイリングです。ストリート感覚のユニセックスなコレクションでした。
 シュールな色や素材使い、エッジの効いたカットなど、日本の若者たちに人気を集めそうです。

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2018年4月18日 (水)

18/19秋冬AFWTハナエモリ マニュスクリ「追憶」から

 いつも夢のように美しいコレクションを見せる「ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)」が、AFWT渋谷ヒカリエで2018/19秋冬コレクションを発表しました。

Img_91031jpg テーマは「追憶」です。
 ブランドを手がけるデザイナーの天津憂が、アイルランドへ旅したときに訪れたトリニティカレッジ図書館での思い出から、イメージをふくらませたといいます。

 中心は、フェミニンでエレガントなドレスです。
 図書館で一心に本を読んでいる女性たちの姿が浮かんでくるよう。
 そんな大人の知性あふれるワードローブが並びます。

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 後半からフィナーレにかけて、登場したのが深みのあるバーガンディレッドのトータルルック。この赤は、アンティークな本のブックカバーから連想した色だそう。
Img_91351 そのたおやかで優美な表現にすっかり魅了されたコレクションでした。



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2018年4月17日 (火)

18/19秋冬AFWTアクオド バイ チャヌ クラシックを刷新

 デザイナーの李燦雨が手がける「アクオド バイ チャヌ (ACUOD by CHANU)」が、AFWTに参加し渋谷ヒカリエにて2018/19秋冬コレクションを発表しました。

 テーマは「UPDATE CLASSICS (アップデート・クラシック)」です。Img_90821クラシックをアップデートする、つまり刷新しようという、デザイナーの思いが込められているようです。
 ランウェイには、このブランドらしい反逆精神に富んだモデル――伝統や定番といった安心できる模範的なもの、言い換えると古臭い考え方、予定調和的なものを打破する着こなし――が続々登場しました。
 ナポレオン風コートやダッフルコートなど、ミリタリーやアーミー、カムフラージュ柄、それにフリンジ装飾、メタルチェーン、たくさんのジッパー使いも特徴です。

 安穏を破る、刺激的なコレクションで、変化への強い意志を感じました。
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2018年4月16日 (月)

「蓮沼執太: ~ ing」 音を使った体感型アート展

 先日、東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催されている企画展「蓮沼執太: ~ ing」の内覧会に行ってきました。
 蓮沼執太さんといっても私には初耳でした。国内外で活躍する音楽家で、身の回りの音を使って作曲したり、アート作品をつくったりしているアーティストです。
 メイン会場に入ると、そこには金管楽器の残骸が敷き詰められていました。これは「Thing~Being」というインスタレーションです。この上を歩けば誰でも否応なく音が鳴ります。これも作品の一つとは! そう、本展は音を使った体感型アート展なのです。

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 現れた蓮沼さんもこの作品の上に立って、概容を解説してくれました。
 まずタイトルですが、「~ ing」は「カライング」と発音するそうです。「~」の後、スペースを空けているのは、自分と他人、モノと自分、聴覚と視覚、美術と音楽などといった関係性を表現しているとか。 現在進行形の「ing」に、ここではそれ以上の意味を持たせたかったといいます。
 Img_95741これら楽器の廃材は、すべて浜松のヤマハ工場から出たものだそう。音楽を生み出す楽器を破壊する工程を見て、この作品を思いついたとか。壁面には四方にミラーシートを貼り、そこにいる人の姿をぼんやりと映し出しています。また床面には資生堂の別のビルの風景を映した映像がプロジェクション・マッピング(これはちょっとわかりにくい)されていて、雑踏の音が聞こえてくるようです。いずれも自分と他者との関係性を表しているといいます。

Img_95901  もう一つ、興味深かったのが、「Tree with Background Music」という作品です。
 スピーカーから時折大きな音を出すと、植物のアレカヤシの葉がザワザワ揺れます。
 まさに音声を可視化した象徴的アートです。

Img_95931  さらに「We are Cardboard Boxes」は、単なる積まれた段ボール箱と思いきや、そうではありません。この箱からは蓮沼さんが段ボールを使って演奏した音楽が流れてくるのです。荷物のような段ボール箱から音楽が聞こえてくる、その意外性が楽しい!

 この他、音を拾うフィールドワークのビデオなど、百聞は一見に如かず、です。
 開催は6月4日まで、銀座に行かれたら立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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2018年4月15日 (日)

18/19秋冬AFWTパーミニット もう一つの「青春」を表現

 「パーミニット(PERMINUTE)」は、「ここの学校」出身のデザイナー、半澤慶樹が手がけるブランドで、今期で2シーズン目といいます。

Img_90431  今回は、省エネを推奨する「SAVE THE ENERGY PROJECT」に、リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)とともに参加し、有力ニッターのエイガールズとコラボレーションしたコレクションを、AFWTのメイン会場渋谷ヒカリエにて披露しました。

 テーマは、デザイナー自身の経験とは別の、もう一つの「青春」だそう。
 全体にフェミニンでこなれたストリート感覚が中心で、小花柄や重なったラッフル、フレアー、それに肩を強調したシルエットが目立っていました。

 80年代の青春像をイメージさせる、どこか懐かしい雰囲気が漂うコレクションでした。
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2018年4月14日 (土)

18/19秋冬AFWT リョウタムラカミ 極端なガーリー

 「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」が、AFWT渋谷ヒカリエで、2018-19年秋冬コレクションを発表しました。

Img_89561  デザイナーの村上亮太は関西出身とのことで、今シーズンのテーマはズバリ「大阪のおばちゃん×ガーリー」です。
 大阪の奔放なファッションへのエネルギーを落とし込んだ、このブランドらしい極端なガーリールックが次々に登場しました。
 たとえば右のようなストライプが極度に太めのジャケットです。
 異様に幅広くて、肩がズレ落ちています。身体のラインをあえて無視したシルエットです。しかしその不思議なバランス感覚のゆえでしょう。見る者の心を打つ存在感があります。

 また今回、「SAVE THE ENERGY PROJECT (STEP)」のコンセプトに賛同。長野県のニットメーカー、サトーとコラボしたニットウェアも多数披露されました。
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 終盤のクロッシェ編みのアシンメトリックなドレスなど、楽しいガーリーな雰囲気がいっぱい。若い熱気あふれるコレクションでした。

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2018年4月13日 (金)

18/19秋冬AFWTジョウタロウ サイトウ「惑わす」テーマ

 デザイナー・斉藤 上太郎による着物ブランド「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」が、AFWTのメイン会場となった渋谷ヒカリエで、2018-19年秋冬コレクションを発表しました。
 テーマは「MADOWASU (惑わす)」です。伝統がリロードされる瞬間をイメージし、常識を惑わす和装を表現したといいます。

 ランウェイでは、とくにメンズにデニムの着物やダウンの羽織が登場し、目新しく感じられました。
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  レディスも白黒のパターンや、ストライプやラインなどグラフィカルなデザインが見られ、モダンな印象を与えていました。
 伝統をきちんと守りつつ、現代的な素材を用いることで、着物を新しい形で蘇らせる意欲的なコレクションでした。
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2018年4月12日 (木)

18/19秋冬AFWT 「まとふ」テーマは“なごり”の季節

 デザイナーの堀畑裕之と関口真希子が手掛ける「まとふ(matohu)」は毎シーズン、日本の美意識に着目し「日本の眼」と題してコレクションを発表しています。今シーズンはその最後を飾るシリーズで、“なごり”がテーマです。桜の開花が告げられ春が近づいたというのに、この日は一気に冬に逆戻りし、会場の秩父宮ラグビー場では雪が降り、奇しくも“なごり”の雪となりました。

 ランウェイでは、まずImg_89131 “なごり”の季節と呼ばれる秋らしいイメージのモデルが登場しました。
 イチョウのイエローや紅葉のオレンジ、終わりゆくグリーンを慈しむかのような色調の、上品でシンプルなレイヤードです。
 次第にブルーやパープルが入り、冬の到来を感じさせます。
 フィナーレでは、モデルたちが桜の枝を持って現れ、新たな始まりを予感させていました。

 季節の移ろいとともに“なごり”の余韻が漂う、「まとふ」らしいエレガントなコレクションでした。
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2018年4月11日 (水)

18/19秋冬AFWT 「ヴィヴィアンノ スー」“奇妙の混合”

 「ヴィヴィアンノ スー(VIVIANO SUE)」が、アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)のメイン会場である渋谷ヒカリエ大ホールにて、2018/19秋冬コレクションを発表しました。
 デザイナーのヴィヴィアンノ スーは、中国出身でアメリカ育ち、文化ファッション大学院大学を修了後、東京で自身の名前を冠してブランドを2015年に立ち上げたといいます。

Img_88951 今シーズンは1980年代のSFのB級映画に着想した、“奇妙の混合がテーマ。
 ネオンライトが灯るランウェイには、ミューズとして歌手の中島美嘉も登場しました。
 右は、ラストを飾った中島美嘉です。
 チュールのラッフルを重ねた魅惑的なシルエットのドレスです。彼女を意識してデザインしたものだそう。
 素材ではとくにフェイクファーやシルキーなサテンが目立っていました。フェイクファーは廃材を用いてつくったもので、それをカラフルなストライプ状にあしらったといいます。
 カラーは、黒を基調に赤やピンク、イエロー、ブルー、グリーンなどブライトな彩りの組み合わせです。暗い夜空に咲く花火を思わせるような、幻想的なイメージでした。
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2018年4月10日 (火)

「巡りゆく日々 サラ ムーン写真展」が圧巻!

Scan0042  銀座に行った序に、「シャネル・ネクサス・ホール」で開催されているサラ ムーンの写真展に行って来ました。 
 タイトルは「巡りゆく日々」です。時の流れの中で、一瞬一瞬変化していく美をとらえた画像は圧巻! 

 写真には色がなく、ほとんどが白黒のモノトーンです。展示室の真白な空間が、光りと影で表現された作品、約100点をより一層強調しているようでした。

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Img_95481  右は「浴女」のシリーズです。

 現代でもっとも注目される写真家の一人といわれているサラ ムーン。1960年代にはモデルとして活躍し、趣味だったカメラが1970年代に認められるようになって、シャネルなどトップメゾンの仕事に携わるようになっていきます。
 私もその頃、初めて「キャシャレル」の香水、「アナイス・アナイス」の広告写真を見て、感動したことが忘れられません。Img_95501詩情あふれる絵画のようなイメージのとりこになりました。
 左手前は「ベールの女」。

 今また、そのときの感覚に出会ってしまいました。でも今回はファッション写真だけではなく、厳しい自然や社会の孤独を反映した作品も多く見られます。
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  会期は5月4日まで。銀座にいらっしゃったらお見逃しなく。

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2018年4月 9日 (月)

「パリ凱旋・傘寿記念 与勇輝展 創作人形の軌跡」

 今、銀座松屋で開催されている「パリ凱旋・傘寿記念 与勇輝展  創作人形の軌跡」を見て来ました。会期終了(10日)が迫り、入場制限が行われていて、30分待って入場しました。

1  入ってすぐ真向いに、置かれているのが、左のちらしにも使われている「たま」という作品です。月並みな表現ですが、人形はほんとうに生きているかのようです。猫のたまも動き出しそう。
 展示されているのは、ほとんどがかつての日本の庶民的な子どもたちの様々な姿を写した人形です。喜怒哀楽、様々な表情を浮かべて、そっと佇んでいます。私も昔はこんなだった、と思いながら懐かしい思いで拝見しました。
 立ち姿の人形には、何の支えもありません。すっくと二本足で立っているのも考えてみれば不思議です。そのつくりを知る資料も展示されています。人形制作をされたい方には、大いに参考になりそうです。
 ビデオコーナーでは、昨年80歳になられ、傘寿を記念してパリで展覧会が催された模様などが語られていました。年齢を感じさせないエネルギーはどこから来るのでしょう。
 最後に、与氏が「人形は自分自身なのです」と語られていたのが印象的でした。

 なお本展は明日までですが、4月25日から京都高島屋、その後横浜高島屋へ巡回するとのことです。人形たちが放つ圧倒的な存在感に、直に触れてみてはいかがでしょう。

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2018年4月 8日 (日)

18/19秋冬AFWT 「ケイスケ ヨシダ」大人の“空虚感”

  デザイナーの吉田圭佑が手がける「ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」が、このほど AFWTの主会場、渋谷ヒカリエで2018/19年秋冬コレクションを発表しました。

Img_88451jpg  今シーズン、テーマとしたのは、大人の中に潜む“空虚感”だそう。デザイナー自身も成熟していく過程で、虚しさに気付いたといいます。

 ランウェイには、これまでのストリート路線からエレガンスへの転換を見せるドレスが並びました。
 肩を丸く大きく膨らませたアシンメトリックなカットのマキシドレスや、ロングスリット入りのスカート、ボトムに巻き付くラッフルなど。つくりはいずれも構築的で、それらにリンゴやパイナップル、ぶどうなどの果物のモチーフがのせられているのも印象的です。

 全体にどこかシュールで近未来感覚のするコレクションでした。
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2018年4月 7日 (土)

18/19秋冬AFWT 「ジェニーファックス」テーマは“家族”

 「ジェニー ファックス(Jenny Fax)」は、台湾出身のデザイナー、シュエ ジェン ファンが手がけるブランドです。「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」の坂部三樹朗のバックアップで、2010年にスタートしています。

 今シーズンはAFWTの公式日程の中で、2018/19年秋冬コレクションを原宿ラフォーレにて発表しました。
 テーマは“家族”です。とくにデザイナーご本人の母親の半生に着想したとのこと。ランウェイ上には、ご自身の妹が描いたという巨大な絵のパネルが4枚、展示されました。そこには子ども時代の楽しい家族の思い出が語られているようです。
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Img_88281jpg  モデルたちは、お母さんに見立てられて登場しました。
 青春時代からOL時代、恋をして結婚して家庭を持つといったストーリーで展開され、それらしいファッションを見せてくれました。
 ただしどれも普通ではない、飛んでいるお母さんです。肩を大きく張らせたり、膨らませたり、前方に不自然に突き出させたり----。
 キッチュな小物の扱いも楽しい。

 不協和音が鳴り響く、ストリート感いっぱいのコレクションでした。

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2018年4月 6日 (金)

18/19秋冬AFWT小粋な「ユキトリヰ インターナショナル」

 「ユキトリヰ インターナショナル」がAFWTの日程の中で、18/19秋冬コレクションを恵比寿「ザ・ガーデンホール」にて発表しました。ブランドを手がけるのは日本を代表するファッションデザイナーの1人、鳥居ユキです。

 今シーズンも、パリのギャラリー・ヴィヴィエンヌにある店舗を背景に、小粋なパリジェンヌを思わせるモデルたちが、ランウェイを闊歩しました。
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Img_87761 タータンチェックやレオパード柄、花のモチーフなど、柄と柄の組み合わせがフレッシュです。気品のあるツィードやベルベット、レースなどのアイテムもエレガントな華やかさを添えます。

 後半にはロマンティックなフォークロア調も登場し、“大人カワイイ” ムードを盛り上げていました。

 楽しい遊び心のあるエスプリを、このブランドらしい優美なムードでまとめ上げたコレクションでした。

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2018年4月 5日 (木)

18/19秋冬AFWT「サポートサーフェス」格調高く美しく

 デザイナーの研壁宣男が手がける「サポートサーフェス(support surface)」が今シーズンAFWTに参加し、表参道ヒルズで18/19秋冬コレクションを発表しました。

Img_87391  登場したのは、洗練された上質でさりげない感覚のモデルたち。一見シンプルですが、実は細部まで手が込んでいます。
 バイアス仕立てだったり、前後で表情が異なっていたり。
 コートはドレスのような仕立ての軽やかなものが多く見られました。
ギャザーやタック、ドレープなどによる、流れるような布の動きも美しくエレガント。まさにハサミの魔術師といったところです。

 着装する女性を優美に見せてくれる、格調高いコレクションでした。
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2018年4月 4日 (水)

18/19秋冬AFWTインドネシアの2ブランド合同ショー

 今シーズンもアジアの有力ブランドがAFWTのランウェーを彩りました。
 インドネシアの有力若手2ブランドによる合同ショーもその一つです。
 最初は、デザイナーのAnandia Marina Putri(アナンディア マリナ プトゥリ)が2011年に立ち上げた「I.K.Y.K (I KNOW YOU KNOW)」。既に数々の受賞歴があるといいます。
 ランウェイには、有松絞りの技法による立体的な文様を浮き上がらせた素材を用いたアイテムや小物も登場しました。スマトラの自然をヒントにした色合いもポイントです。
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 またボディをゆったりと包み込む大きなシルエットも印象に残りました。

 次に、Novita Yunus(ノヴィタ ユンス)が手がける「NY by Novita Yunus(エヌワイ バイ ノヴィタ ユンス)」です。
 インドネシア伝統のバティックや絞りを、洗練されたシルエットに落とし込んでいます。 思いがけないテキスタイルの組み合わせや表現力に、大きな可能性を感じたコレクションでした。
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2018年4月 3日 (火)

18/19秋冬AFWT 「ミドラ」 "バード・オブ・フェザー"

 「ミドラ(MIDDLA)」は、「とある日の東京の日常着」をコンセプトに展開している、デザイナーの安藤大春が手がけるブランドです。
 今シーズンもAFWTに参加し、18/19秋冬コレクションを渋谷ヒカリエで発表しました。
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 テーマは"Birds of a Feather (バード・オブ・フェザー)"です。
Img_86341 同じ羽根を持つ鳥たちが群れを成して羽ばたく様子をイメージし、日常という枠の中にある、もう一つの非日常的な世界を提案しています。
 象徴的なのが羽根のヘッドピースで、モデルたちは全員、この頭飾をつけて登場しました。
 ロングドレスやスカートの、軽やかに揺れるフレアやプリーツも、どこか鳥が羽ばたいているかのよう。パターンも、とくに千鳥格子が目立っていました。
 テーラードスーツやトレンチコートなど、クラシックを再構築したスタイリングも魅力です。
 ラストは、後ろに長い裾を引く軽快なセットアップで締めくくりました。
 尾の長い白い鳥を思わせるデザインが印象的です。
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2018年4月 2日 (月)

18/19秋冬AFWT「ティート トーキョー」理想郷を探す旅

   岩田翔と滝澤裕史が手掛ける「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が、AFWTのメイン会場である渋谷ヒカリエ大ホールにて、2018/19秋冬コレクションを発表しました。

Img_86031   今シーズンのテーマは「SOMEWHERE(どこか)」です。ネットやテクノロジーに囲まれた現代に生きる女性が、心の奥底で夢見ている理想郷を探す旅に出る、と言ったストーリーで展開されました。

   ロング&リーンの流れるようなシルエットで、ソフトなパステルや明るめのニュートラルな色使いが中心です。日本各地の職人とコラボしたというオリジナル素材はエレガントで手が込んでいます。リラックスしたニットも優美な表情を見せていました。

   ふんわりとファンタジックなムードを帯びつつ、甘味を抑えて、気品あるエレガントを表現していた印象的なコレクションでした。
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2018年4月 1日 (日)

18/19秋冬AFWT 「ハハ」オールインワンを提案

 「ハハ(ha ha)」は、東京多摩ファッションネットワークが手がける、ユニバーサルモードのブランドです。今回も18/19秋冬AFWT に参加し、Img_85931 メイン会場の渋谷ヒカリエでランウェーショーを行いました。
 テーマは「ワンダーフォーゲルクラブ」で、「ハハを着て外に出よう」と呼びかけます。社会規範に束縛されずに、アウトドアをもっと自由に楽しんで欲しいとの願いを込めたといいます。
 ショーでは新しい形のオールインワンが提案されました。全アイテムがファスナーで完全分離するので、着脱が困難になっても着やすく,着せやすく、性別や体型、年齢にとらわれないアウターウェアだそうです。

 アウトドアの過去・現在・未来をイメージしてデザインされています。自然素材からハイテク素材まで、それぞれの時代で使用されている素材の違いが興味深かったです。
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               フィナーレは3世代のオールインワンを同時に登場させて締めくくりました。Img_86001jpg_2

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