« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月

2018年3月31日 (土)

18/19秋冬AFWT 「ミツル・オカザキ」テーマは“パンク

 今回の18/19秋冬AFWTで、デビューを飾ったのがデザイナーの岡﨑 満が手がける「ミツル・オカザキ」です。ショーは表参道のポリゴンで行われました。

Img_85651  テーマは“パンク”です。
 “NO”や“PUNK”の文字を大胆にあしらったウェアや、安全ピンを使った刺繍のようなモチーフ、またジッパーやハトメ、さらにテープを編み込んでつくったフリンジのトップスなど、すべてにそれらしい要素が散りばめられています。
 カラーは漆黒が主調で、時折登場してくるのが血のような赤です。
 シューズのネオンピンクがブラックを引き立てていました。
 挑発的、攻撃的なパンク精神を宿した、ピリリと辛いコレクションでした。

Img_85771Img_85691

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月30日 (金)

18/19秋冬AFWT トップを飾った韓国の「フライノック」

 18/19秋冬アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)のトップを飾ったのは、初参加した韓国の若手「FREIKNOCK(フライノック)」でした。ブランドを手がけるのは元プロサッカー選手でもあるデザイナーのユジュで、Img_85611jpg「超新星」の歌手グループの一人、ゴニルがマネージャーを務めているといいます。
 メンズ中心にレディスも展開しているユニセックスなブランドで、インスピレーション源は、イスラエルの写真集にあったロシアとウクライナの犯罪者たちだそう。そんな罪をひきずっているようなイメージのウェアも登場しました。
 右はゴニルで、モデル役もこなした韓流スターです。
 会場には彼を追うファンたちが多数集まり、みんな格好よかった!です。

Img_85581 Img_85481

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月29日 (木)

18/19秋冬AFWT開幕「マメ クロゴウチ」が凱旋イベント

 「2018/19秋冬アマゾン ファッション ウィーク東京」が開幕し、初日の3月19日にメイン会場となった渋谷ヒカリエで、「FASHION PRIZE OF TOKYO(東京ファッション・プライズ)」の凱旋イベントが開かれました。
 この賞は、東京都と繊維ファッション産学協議会主催、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の共催により昨年10月に創設されたもので、東京のファッションデザイナー1組を表彰し、パリで開催するファッションショー形式のコレクション発表を、2シーズンにわたりサポートするといいます。

Img_85321jpg  第1回受賞デザイナーに選出されたのは、「マメ (mame)」を手がけるファッション・デザイナーの黒河内真衣子氏です。
 初の凱旋イベントでは、同氏を囲んでFPTの審査員とのトークセッションが行われました。

Img_85231  
Img_85091  同時にパリコレでのショーの舞台裏を映した映像も公開されました。

 今秋冬のコレクションでは、16体をプレゼンテーション形式で披露したそうです。この形式の方が近くで見てもらいやすいからとか。
 また着想源は、フランス人インテリアデザイナーのシャルロット・ペリアンのカタログだったとも明かされました。手編み風のニットやタッセル、フリンジ、リズミカルなパターンなど、マメのフィルターを通して、フェミニンに詩情豊かに表現されていたようです。プリントの花柄は事務所の庭に咲いていたものをスケッチしたそう。
 「次の2019年春夏物は?」と問われて、「ブランドの世界観を提示し、ビジネスにつなげたい」と答えていたのも印象的でした。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月28日 (水)

企画展「コシノヒロコ クリムトへのオマージュ」

 今、東京・銀座のKHギャラリー銀座で、5月19日まで、企画展「コシノヒロコ クリムトへのオマージュ」が開催されています。
 コシノさんは以前から19世紀末のウィーンを代表する帝政オーストリアの画家、グスタフ・クリムトの絵画を着想源に作品を制作されてきたといいます。今年1月に放映されたNHKの日曜美術館で、クリムトをテーマにした回があり、このときコシノさんが出演されて、ご自身との共通点などを語られていたことを思い出しました。

 初日に行われたレセプションパーティで、コシノさんから本展への思いを伺いました
Img_84151
 まずは目玉となっている「WORK ♯1078 幸せの青い鳥」(上の写真)です。
 これはクリムトを意識して描いた大作で、発表したのは5年前だったといいます。そのときこの絵をどうしても売ってほしいと乞われて手放してしまったそうなのです。今回、ぜひ展示したいと、この作品を取り寄せたとのこと。持ち運べるように屏風をイメージして4つの部分に分けて描いてあることも明かされました。
 NHKの日曜美術館から、この絵の再現を依頼されたそうですが、同じものはできない、と断られたことも披露。Img_84231作品にはその時点での新しい表現をとり入れたくなるからだそうです。ファッションデザイナーとしてのDNAが騒ぐのですね、きっと。
 それでもクリムトを感じる最新作が2点、出品されています。左はその一つです。

 独自の美を追求したクリムト。コシノさんも金や墨と和紙、布といった重厚なマチエールと深みのある色彩で呼応しつつ、時代を超越した新しい美を生み出しています。その革新的表現を堪能させていただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月27日 (火)

ダイワボウノイ機能素材展 真価引き出す「リ・ファイバー」

 ダイワボウノイがこの14日~16日、同社東京オフィスで開催した2019年向け機能素材展に行ってきました。テーマは「Re Fiber リ・ファイバー」で、サブテーマが“ファイバー機能の真価を引き出すです。これには既存の繊維に現代的付加価値をつけた素材といった意味合いがあるようです。

その一押しが同社新開発の親水性ポリプロピレン短繊維の“DURON(デューロン)”です。
Img_84491
 デューロンは水分率が約
0.3%あり、従来不可能だった静電気やピリングを抑制できるメリットがあるとか。もちろんポリプロピレンの軽量、断熱、速乾機能もそのままに生かされているので、機能性を求められるインナーやアウターなど、幅広く活用できるそう。

次にコットンではCOTTON USAマークに対応した空気精紡糸“NEW SOUTH(ニュー・サウス)”や、メキシコ綿で独特のふくらみ感を表現した“BRANNERO(ブランネロ)”を展示。

Img_84351

また綿100%の耐水・撥水性と透湿・通気性を両立した超高密度織物“VENTILE(ベンタイル)”も、コートやアウトドアグッズとともに大きく展示。
Img_84291
Img_84301  
 何とスニーカーにもベンタイルが使われているのですね。

樹脂の中に溶媒に溶け込んだ機能材を分子レベルで分散させる技術“Magical Assist(マジカル・アシスト)”(写真下)も体験させていただき、技術の進歩に感動しました。

Img_84381

同社が大きく展開している紙糸シリーズ“KAMIの糸”では、リーズナブルな「MORI()」とハイスペックの「HINATA()」の2タイプを拝見。見ただけでは区別がつきませんでしたが----

とくに健康関連では“アレルキャッチャー”に注目です。Img_84441jpg特殊技術で人工酵素(金属フタロシアニン)を染色させた繊維で、花粉やダニの死骸といったアレル物質を吸着するといいます。
 右はアレルキャッチャーを芯に用いたカーペットです。インナーを含め様々な用途で好評の様子。

さらに天然薬草の甘草エキスを吸着した“あまくさ”や、美容クレイとして用いられているミネラル成分を付与した“ミネラル・ピュア”など。

一口に機能素材といっても、ほんとうに様々。提案の一つひとつが興味深かったことでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月26日 (月)

播州織総合素材展2018 「いいね!播州織」をテーマに

 「播州織総合素材展2018」がこの7日~8日、東京・渋谷の文化ファッションインキュベーションで開催されました。
 “播州織”は、兵庫県北播磨地域にある西脇産地の織物で、先染綿織物では国内最大のシェアを維持しているといいます。なお東京開催は、昨年再スタートして、今回で2回目です。
 出展したのは24社1団体で、「いいね!播州織」をテーマに、各社得意の素材を披露しました。

Img_83921  右は新商品試作コーナーです。
 サンプルは見るだけではなく、自由に持ち帰ることができるようになっていました。来場者にありがたい、他にはないサービスですね。

 とくに注目した素材をご紹介します。
明晃商事の“二重織ドビー”。パンツ向けのナチュラルストレッチ素材です。コットン100%で伸縮性があるというのが出色です。
島田製織の“コットンラメ・ダブルクロス”。細番手の綿と極細ナイロンフィルムによる爽やかな二重織。冷たい光沢が感じられます。
コンドウファクトリーの“ボコボコストレッチ”。“ボコボコ”というよりはきれいな凹凸を表現したジャカードです。しなやかなのにハリもある使い勝手のよさそうな生地です。
橋本裕司織布の“フリフリフリンジドビー”。フリンジが先染めにマッチしています。
オザワ繊維の“玉虫シャーリング”。コットン100%で光沢のある玉虫効果を狙ったもの。まさに技ありです。
 この他多数あり、書ききれません。

Img_83901  なお丸萬では、昨年同様「POLSポルス」を訴求していました。
 これはテキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんとのコラボレーション・ブランドで、ストールを中心に、ハンカチやネクタイなどの取り扱いが増えているとのこと。

 西脇でもポルスのようなファクトリーブランドを展開するメーカーが多くなっているようです。これも最近の傾向ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月25日 (日)

テックスワールド・パリ⑵ 進化するアヴァンテックス

 今シーズンの「テックスワールド・パリ TEXWORLD PARIS」のホットポイントは、最先端テクノロジーを集めた「アヴァンテックス AVANTEX」のエリアです。このエリアには16社が出展しました。うちフランスが11社で、米国、イタリア、英国、台湾、韓国企業が各1社。この分野ではフランス企業の強さが際立っています。
1  
 様々な機能加工や導電繊維使いのウエアラブル衣料のアイディア、またサスティナブルのためのテクノロジー、さらに3Dプリンター使いのファッション表現など、各社各様の素材を実演付きで紹介し、進化のほどをアピールしていました。

 中でももっとも注目されたのが、ARMINE OHANYANです。
Img_71861  ARMINE OHANYANは、2016年のパリ・ファッション・テック・ウィークで優勝したアルメニア出身の女性デザイナーです。今春夏オートクチュールコレクションで発表した作品が館内のショー会場で披露されました。

 3Dによる未来的なヴィジョンにハンドクラフトの職人技を融合させたユニークなコレクションで、100%フランス製といいます。
Img_71891 Img_72031
Img_72071_2  
 モード界に新世代クリエイターが輩出しているのを実感させられたショーでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月24日 (土)

テックスワールド・パリ⑴ 好評だった1日早い開催

 パリでいつもプルミエールヴィジョン・パリとほぼ同時期に開催されているのが、メッセ・フランクフルト・フランス主催の「テックスワールド・パリ TEXWORLD PARIS」です。
 今シーズンも2月11日から14日、パリ・ル・ブルジェで行われました。例年月曜日からの開催ですが、今回は中国の春節の影響もあり、一日早い日曜日から開催されました。結果報告によると、この初日の日曜日は、来場者総数の18%が来場し、出展社側からも好評を得られたとのこと。来場者数は4日間で13,606人と安定した数字で、81%はフランス以外の各国からの来場だったといいます。内訳は、中国からの来場が6%落ちたものの、トルコが20%増。またロシアも38%増となるなど東欧諸国の来場が大幅に増加、アメリカ人も大きく持ち直したといいます。
 出展社数は19か国753社で、その内中国企業が435社を占めています。プレミアム市場をターゲットにした新しいベンチャービジネスが伸びているようです。次に多かったのがトルコで95社が出展、その次が韓国で85社が出展していました。高級感のあるニットやシルキー、エコファー、レースなど30社を集積した韓国パビリオンには、大きな関心が集まっていました。またインドからは52社が出展、定評のあるエンブロイダリーのみならずシルク分野でも伸びているのを感じます。ちなみに日本企業は今回もゼロでした。

Img_72091jpg
 上は、2019年春夏トレンド素材を集めたエリアです。
 コンセプトは「infinite(無限)」で、テーマは4つあり、「caesuraカエスーラ(小休止)―静かでシンプル」、「jointジョイント―過去をモダンにアレンジ」、「scopeスコープ―海やスポーツイメージ」、「excessエクセス―無限の組み合わせ」。
 全体に洗練された印象で、これまで以上にファッション性豊かな付加価値の高いものが目立っていました。レベルアップしたテックスワールド・パリに改めて注目です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月23日 (金)

パリで「シェイラ・ヒックス」展 力強い生命の異空間

 2月初旬に訪れたパリで、「シェイラ・ヒックス(Sheila Hicks) ライフライン」の個展が、ボンピドゥセンターで開催されていました。シェイラ・ヒックスは、繊維で造形するテキスタイルアート作家です。
 一歩足を踏み入れると、そこはまさに力強い生命の異空間。サブテーマの「ライフライン=生命線、命綱」を表象するインスタレーションに目を奪われます。
Img_72401jpg
 目に入ってきたのは、太い毛糸が天井から何本も垂れ下がる作品です。巨大な樹木の森の中にでも入ったかのよう。Img_72391
 大きな石を模したボールもゴロゴロしています。
Img_72601jpg 絵画のようなパッチワーク作品も見られます。それは活き活きとカラフルに彩られた命の森です。
 生命の本質に迫る様々な糸の造形が印象的でした。

 実は私はこの作家をまったく知りませんでした。友人を介して知り合った方に教えていただき本展に興味を持ったのです。
Img_72531jpg_2 シェイラ・ヒックスはアメリカのネブラスカ州生まれで、1950年代後半からメキシコやインド、モロッコなど探訪し、先住民の織物のイメージを取り入れた作品を発表しています。現在も糸による彫刻のようなインスタレーションを制作し続けていて、パリ6区に在住とのこと。

Cid_2b7725b8d9c64d9f81585c5cd690903  私の親友がシェイラ・ヒックスの作品をカメラに収めていて、後で送ってくれました。
 右がその写真です。
 2015年10月下旬、ルイ・ヴィトンのサンジェルマン・デプレ店のショーウインドーで、偶然撮影したものだそう。
Cid_76b9efd58a5c4ee2af81ca5125b90f0

 私たちも知らず知らずのうちに、あちらこちらでシェイラ・ヒックスの作品を目にしているのかもしれません。
 今年で84歳になられ、今なお精力的に活動されている様子です。またどこかで作品に巡り合えるかも、と思うとうれしくなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月22日 (木)

パリの新ショップ「Nous」 コレットの元メンバーがオープン

 パリでは新しいセレクトショップ「Nous (ヌー)」にも行って来ました。Nousはフランス語で「私たち」という意味です。このショップは、昨年12月末に閉店した「コレット」の元メンバーが、今年初めにオープンさせたといいます。
Img_81371
 場所はシャネルなど高級ブティックが立ち並ぶカンボン通りです。行ってみましたら、コレットとはやはりイメージが違っていて、メンズ向けが中心でした。コレットはモードなレディスウェアが主体でしたから。
Img_81381  インテリアは黒を基調としたシンプルなつくりで、シックで都会的な感覚です。150㎡ほどの空間に、ストリートウェアやスニーカー、時計、アイウェア、電子機器、書籍、スケートボードなど、トレンディなアイテムが並んでいました。

 パリの最先端スポットとして、人気を集めそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月21日 (水)

パリの百貨店はアートも楽しみ!

 この2月初旬のパリでの出来事を書いています。
 パリに行けば必ず訪れるのが百貨店です。シーズンのファッションを見て回る一方、アート展も行われていて、何があるのかしらと毎回、楽しみにしています。

 パリ左岸の「ボンマルシェ」では、中央のエスカレーターが巨大な渦巻模様で飾られていました。
Img_81621
 迷路のような線格子がモダンです。見上げると、天井には青い空に白い雲が浮かんでいて、爽やかな空気が流れているよう。これはアルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ氏の「SOUS LE CIEL (空の下)」という作品です。ショーウインドーもこの作品で彩られていました。 
 行くたびにアートのあるボンマルシェです。今回も、アートが同館のパリらしい上質で洗練された趣を盛り上げていました。

Img_69741  またパリ右岸のギャラリーラファイエットでは2階にアートスペースがあり、時折(年3回とか)アート展が開催されています。無料で誰でもオープンというのもうれしいです。
 私が行ったときは「Always Someone Asleep and Someone Awake」というコンテンポラリ―アートが展示されていました。
 様々なオケージョンシーンをテーマにしたインスタレーションでした。

 館内は春一番の明るい色にあふれていて、ウキウキするような楽しさがいっぱい。
Img_69781jpg  
 パリの百貨店はファッションもアートも楽しめる、今を感じる貴重なスポットです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月20日 (火)

パリ「針の祭典」 特別展「白」で達人技に魅了!

 先月2月初旬パリを訪れ、週末に開催されていたヨーロッパ最大の国際手芸見本市「レギュイユ・オン・フェット(l’Aiguille en Fete)」に行ってきました。これは日本では“針の祭典”として知られています。デモンストレーションもあり、一般の方も入場できる楽しい展示会です。
 中でも興味深いのが特別展で、毎年テーマを変えて展示されます。今年のテーマは「白」でした。爽やかな白いアート作品が並ぶなか、とくに目を引かれたのが日本人アーティストお二人のコーナーでした。ともにすばらしい達人技で来場者を魅了していました。

 一人は中山久美子ジェラルツさん。世界的に有名な「ブティ(boutis)」作家です。
Img_70891
Img_70951jpg ミッチ・渡辺雪三郎で、オートクチュール、プレタポルテの企画に携わり、渡仏されて28年になられるとか。現在もデザイン活動を続ける一方、南仏プロヴァンス地方に伝わる伝統的なキルト、「ブティ」を研究し作品を制作、発表されています。 

Img_70921  「布の彫刻」とも呼ばれるブティ。その凹凸の陰影が美しくすっかり魅せられました。
 つくり方は、2枚の薄い布を重ねてステッチをかけ、裏からコットンヤーンを2枚の布の間に詰めていきます。コットンヤーンの詰まっている部分と詰まっていない部分ができることで、立体的な模様が生み出されます。

 その繊細な技法に、只々感嘆させられました。

 もう一人は昨年このブログ(2017.2.12付け)でご紹介した横山由紀子さんです。「よろけ織」作家で染織工房「夢織りびと」を主宰されています。
Img_71381jpg
Img_71301  今回は白を採り入れた新作を展示されていました。白を用いることで柄構成の大胆さが引き立てられ、よりモダンな作品に仕上がっているようでした。

 昨年逝去された吉岡(旧姓石井)洋子さんは、横山由紀子さんのお弟子だったことがわかり、不思議なご縁に感謝しました。吉岡さんのことは、このブログ2017.6.22付けで、「書・石井明子 織・故吉岡洋子 姉妹展」の記事で紹介しています。
 彼女を偲び謹んで、合掌。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月19日 (月)

パリのアライア「私はクチュリエ」展で見た至上の美

 先月初旬に訪れたパリで、昨年11月18日に逝去したアズディン・アライアの回顧展「私はクチュリエ」展を見る機会がありました。
Img_72331_2
 アライアと言えば、1980年代に一世を風靡したボディ・コンシャスの元祖です。女性の身体の持つ曲線美を純粋に追求し続けたクチュリエでした。彼はデザイナーとかクリエイターと言われるのは好まず、「私はクチュリエ」と断言されていたそうです。この言葉がそのまま本展のタイトルになったのですね。

 アライアは彫刻を学んだ後、クチュールの仕事に身を投じ、Img_72151_2パターンから縫製まですべて自らこなしたといいます。 ドレスはそんな彼のまさに「布の彫刻」! キュレーションを担当したオリヴィエ・サイヤール氏による透明マネキンが使用されていることもあるのでしょう。立体的に浮かび上がるシンプルでピュアなシルエットには、生身の女性の気配を感じる一方、どこか神聖な至上の美といった感覚を覚えます。

 右は、1990年夏の作品。

 ボディ・コンシャスと称えられたドレスが並びます。Img_72291_2

 色は白と黒が中心で、赤が一点目に付く程度。下の写真右の赤いドレスは、1996年夏のオートクチュール作品で、2013年グラミー賞のセレモニーでリアーナが着用したものだそう。
Img_72201  
 会場はアライア・ギャラリーです。パリのマレ地区にあるアライアの店舗兼アトリエで自宅でもあったところといいます。19世紀後半の鉄とガラスでできた建造物は、アライアの静謐なドレスに不思議と似合っていました。

 展覧会は6月10日まで。パリへ行かれたら立ち寄ってみてはいかがでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月18日 (日)

シネマ夢倶楽部表彰 ベストシネマ賞1位に大林宣彦監督

 日本ファッション協会が行っている顕彰事業、「日本クリエイション大賞」と「シネマ夢倶楽部表彰」の合同表彰式がこの5日、帝国ホテル東京で開催されました。今年は400名を超える参加者があったとのことで、盛会でした。

 各賞が授与されるなか、もっとも感銘したのは、やはりこの人、大林宣彦監督です。Img_83761 映画「花筐/HANAGATAMI」でメガホンをとり、ベストシネマ賞第1位に選ばれました。
 「映画はハッピーエンドをつくれる。嘘でもいいから平和を信じて、映画でハッピーエンドを願えば、ほんとうにそうなれる」などと、魂を振り絞るように語られたお姿が印象的でした。
 監督は今年で御年80歳になられるそうです。肺がんで余命3ヶ月と言われながらも、本作に挑まれ完成させた、その精神力にも驚嘆させられました。

 日本クリエイション大賞では、大賞の超小型衛星を開発したアクセルスペースの他、とくにすばらしいと感じ入ったのが、日本の巧みな技(わざ)賞を受賞した高知県日高村の「ひだか和紙」です。何でも2013年に厚さ0.02mm、1.6g/㎡の世界一薄い機械漉き和紙の開発に成功したとのこと。この極限まで薄い、しかも塩素を使用しない和紙は、文化財の修復に欠かせないものだそうです。今やルーブルや大英博物館など、世界中で引っ張りだこなのだとか。
 その実物をお土産にいただきました。まさに手のひらが透ける、超のつく繊細さです。改めて日本の技術力に感動しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月17日 (土)

「ルームス エクスペリエンス」一般も楽しめる体験型強化

 先月21~23日、東京・五反田のTOCビルにて行われたファッションとデザインの合同展「ルームス エクスペリエンス(rooms experience)36」に行ってきました。
 今回は、これまでの「ルームス」から「ルームス エクスペリエンス」に改称して2度目の開催です。作品展示や販売、ファミリー写真展など、一般の方が楽しめる体験型メディアとしてのカタチがより強化された印象です。テーマは「人間」で、効率とほぼ対極にある人の手による心温まるクリエイションが数多く見られました。

 インキュベーションエリアでは、白いデザインシャツを並べた「KEYCO (ケイコ)」に目が留まりました。
Img_82011_2
 「KEYCO (ケイコ)」は、デビューしたばかりの新ブランドで、手掛けるのはデザイナーの福川登紀子さん。襟は台襟にして、別の飾り襟を付けて着こなすデザインになっています。白シャツは汚れやすく、付け襟は理に適っていますね。またこれなら何度も洗って長く着ることができます。
 素材はすべて静岡県遠州産地の薄くて軽い綿織物です。サラッとした心地良い肌触りの爽やかなコレクション、今後の成長を期待しています。

 カオスエリアでは、ヴィンテージ古着のリメイクを中心としたブランドが多数揃っていました。その一つが、「LOWRUNDER (ローランダー)」です。
Img_82051jpg
Img_82041  コンセプトは「時代を再構築する服」で、私もよく知る台東デザイナーズビレッジ発のファッションブランドだそう。
 今秋冬のテーマは「CROSSROAD (十字路)」で、布と布の取り合わせが美しい!
 そのバランス感覚のよさに感動しました。

 ファッションブランドエリアでは、様々なブランドが軒を連ねています。その一つ「モヒカンポシェット mohikanpochette」をご紹介します。
Img_82201jpg
 ブランドを手がけるのはデザイナーの櫻井 貴容子さん。フリルやレースを多用したロマンティックなディテール、どこか懐かしい手づくり感覚にも魅せられました。

  デニム&カジュアルエリアでは、中央のキモノドレスの展示が目立っていました。
Img_82061
  これはカイハラ協賛「デニムの耳」リサイクル企画によるものです。廃棄されたデニムの耳がキモノにもデザインされるとは! ちょっとびっくりしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月16日 (金)

「ユイマナカザト×東レ ハーモナイズ」展             未来の装いを表現する新しい衣服とその生産システム

 ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)を手がけるデザイナーの中里 唯馬が、先月21~25日、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で、東レとコラボし「YUIMA NAKAZATO Exhibition - HARMONIZE -」を開催しました。
Img_82871
Img_82801  中里 唯馬といえば、昨年毎日ファッション大賞新人賞を受賞し、一躍脚光を浴びたデザイナー (このブログ2017.12.17付け参照)です。最新テクノロジーとクラフトマンシップの融合を提案するデザイナーとして、記憶に新しいところでしょう。
 本展では、今年1月のパリオートクチュールコレクションで発表した、その最新作が展示されました。宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)からもアイディアを得たという宇宙的感性のデザインで、東レの環境配慮型ウルトラスエードPXが使用されています。
 が、それ以上にユニークなのは、これがユイマ ナカザト独自開発による生産システムでつくられた、人類の未来の装いを表現する新しい衣服であることです。
 これらの衣服は縫製をしないでつくられています。ユニットと呼ばれるパーツを組み合わせていく画期的な製法で、衣服のデザインやサイズ、素材を自由に組み替えることができるようになっています。パーツの形はすべて異なっていて、一つひとつに番号が付いています。

Img_82731
Img_82761
 会場ではこの技法の実演も行われました。指Img_82751定された位置に番号通りにパーツを合わせて留めていく作業を拝見し、気の遠くなるような手仕事と驚嘆!ジャケットに組み立てるのに最低2日は要するといいます。将来はAIがこれを担うようになるのかも、と思ったりもしました。

Img_82841  素材は、このウルトラスエードPXの他にエアバッグやパラシュートクロスも再利用されています。会場には前作のディスプレーもあり、よく見ましたら何と綿デニム(右写真はジーンズ)でした。この技法は、天然繊維を含めてどのような素材にも応用できることがわかってうれしかったです。

 「ファッションの未来はオートクチュールにある。やがて衣服は1点ものしか存在しなくなる」と予言する中里 唯馬氏。そんな未来はもうすぐそこまで来ているようです。目覚ましい勢いで進化するファッションに、またしても強烈なショックを受けた展覧会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月15日 (木)

東京ファッション専門学校生 夢紡ぐファッションショー

 先月半ば、東京ファッション専門学校の学生によるファッションショーが、東京・銀座松屋で開催されました。
Img_81981
 同校のファッションデザイン科1年生と2年生、きものファッション科2年生による力作が披露され、コレクションのレベルの高さと、モデル役をこなした学生たちの堂々としたウォーキングぶりにびっくり!
 テーマは「CLOTHO (クロト)」です。これはギリシア神話に出てくる運命の三女神の一神で、「紡ぐ女」を意味する女神です。その糸車から生命の糸を紡ぎ出すといいます。
Img_81841_2Img_81791_2












 クロトが糸を紡ぐように、ひとり一人夢を紡いで羽ばたいていって欲しい----。私も応援しています。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月14日 (水)

遠州織物コレクション2018 「浜松注染そめ」の実演も

 静岡県繊維協会主催「遠州織物コレクション2018」が、2月22~23日、東京・渋谷で開催されました。
 出展したのは、このブログで何度も掲載している古橋織布や福田織物など、14の企業・団体です。それぞれに得意素材が発表されるなか、注目は「浜松注染そめ」の実演でした。
 浜松では大正時代から注染による「ゆかた染め」が始まったといいます。この伝統を受け継ぐ二橋染工場の職人さんたちが、その手染めの工程を披露してくれました。
Img_82451jpg
 注染そめは、日本独自の染色技法で、型染めよりも一度に多くの布地を染めることができることが特徴だそう。
 長い布地を折りたたんで型を置き、防染糊を付けてまた折りたたむ、この作業を繰り返し、布地の上から染料を注ぎます。このとき布地の上で同時に混色が行われて、独特のやわらかいグラデーションが生み出されます。
 Img_82461jpg染料が下の布地まで浸透するので、裏も表と同じに染め上がるのです。
 以前、静岡のお祭りに行ったことがあります。美しい浴衣や手ぬぐいの模様はこんな風につくられていたのですね。やさしい温もりを感じたこと、納得です。

 ブースでは、辻村染織の伝統的な藍染め織物に惹かれました。
Img_82531
Img_82541  同社は何と150年前の1868年創業の老舗で、武道用の刺し子織などを手がけているといいます。
 作務衣向けに好評の様子です。

Img_82571
 またエム村松のジャカード織物にも目が行きました。
 右はたて流れジャカードに光るラメ糸入りのもの。
 今を感じるデザインです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月13日 (火)

2019年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリース(NEWS)の3月12日付けで、柳原美紗子が寄稿した「2019年春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://www.cotton.or.jp/pr2018-03-12.htmlをクリックしてご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月12日 (月)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。

 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「イベント」ページで、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。http://cotton.or.jp/seminar.htmlをクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2019春夏~2019/20秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 4月10日(火) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525

■ 東京 4月12日(木) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザホール
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月11日 (日)

生誕140年記念展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険

1  今、東京・六本木の泉屋博古館分館で「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」が開催されています。
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

 先日、この内覧会に出席しました。
 木島櫻谷の木島は「このしま」と発音するのだそうです。そんなことも知らずに参加した展覧会でしたが、その何とも情趣あふれる動物画にすっかり魅了させられました。

Img_83091jpg
 私がもっとも魅せられたのは、ちらしにも使われている「観月」です。NHK日曜美術館の「夏目漱石先生この絵はお嫌いですか」で紹介されたこの名画が、正面奥に展示されていました。(下の写真)Img_82911 雪の竹林に薄明るい月とキツネが一匹描かれていて、その足跡がどこまでも続いている光景です。鞍馬・貴船で描いたとか。キツネは寂しそうでもの言いたげに見えます。夏目漱石が何故この絵の悪口を言ったのか、ほんとうに不思議です。

 画伯は群青色が気に入っていたそう。没後、Img_82961高価なこの顔料絵具が発見されたのですね。「観月」には黒っぽくした焼群青も使用されているといいます。竹林や木立に微妙な奥行きが感じられるのはこのためなのでしょう。櫻谷は、日本画に西洋画の技法を採り入れた先進的な画家だったようです。

Img_82901  手前は「猛禽図」です。風に向かって今にも飛び立とうと、羽ばたく鷲を描いています。
 櫻谷26歳のときの作品で、初公開だそうです。

 
 

Img_82921  「獅子虎図屏風」です。
 獅子(ライオン)を写生するために、当時できたばかりの動物園に何度も通ったとか。
 猛獣なのに優しそうな表情をしています。

Img_83021   筆跡も瑞々しいたくさんのスケッチも見ることができます。

Img_83101jpg   幻の名画といわれた「かりくら」も見事に復元されて紹介されていました。
  毛がなびく様子など、精緻な筆さばきがすばらしい!

 本展は、昨年京都の泉屋博古館で開催された木島櫻谷の生誕140周年記念展の巡回展です。東京では「PartⅠ 近代動物画の冒険」(4月8日まで)と「PartⅡ 四季傑作屏風+近代木島櫻谷屏風尽くし」(4月14日~5月6日)の二部に分けて行われます。
 いずれも屏風絵が多く、スケールが大きいだけに臨場感があって楽しめるのでは、と思います。イベントも多数予定されていますので、足を運ばれてみてはいかがでしょう。
 なお写真撮影については、美術館より特別の許可をいただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月10日 (土)

PVパリ⒃ ヤコブ・シュレイファーの溢れる色と光り

 スイスのヤコブ・シュレイファー(JAKOB SCHLAEPFER)は、サンギャレンを本拠地とする最高級のエンブロイダリー/レースのメーカーです。
 PVパリで、今シーズンもまばゆい色と光りに溢れるコレクションを見せました。華麗で贅沢なのに重厚というより繊細で、伝統に頼らない最新テクノロジーを採り入れた革新的ファブリックです。まさに名人芸を極めたクリエーション、その新作の一部をご紹介します。

Img_77521  まばゆいカラースパンコール刺繍のプリントです。
 多彩な彩りは洗練された華やかさで、グッチやドリス・ヴァン・ノッテンといったトップブランドが喜びそう。

 

Img_77551  ふんわりしたキルティングに透明PVC加工。
 冷たく透けて見える光りの装飾、その美しさに感動します。
 伝統のイノベーションとは、このような生地をいうのでしょう。

 

Img_77581  オーガンジーにアルミニウムのようなメタリックな加工のもの。
 クールな光沢、パリっとした感触が近未来感覚です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 9日 (金)

PVパリ⒂ プリントやレースは巧みな技が光るシーズン

 PVパリのファブリックでは、ファブリックセレクション「ファンシー」のフォーラムを設け、2019年春夏を代表するプリントやジャカード、先染め、レース、刺繍のデザインを紹介していました。
 全体にビジュアルがシンプルになる一方で、巧みな技の技術が光るシーズンになってきそうです。繊細な技を得意とする日本企業にとって、より積極的に打って出る季節と思われます。

コッカ (Kokka)
Img_77911  初日から好調な出足で、今シーズンはインディゴブルーが人気といいます。
 右はトレンドフォーラムでも選ばれたインディゴ調ストライプで、絞り染め風のプリントです。
 手染め風の美しいぼかし具合に注目です。

Img_77961  
 右はチュールニットです。
 ジャカードの水玉柄をあしらったもの。
 日本ならではの匠の技を感じさせます。


北高 (Hokkoh)

Img_78011jpg  顧客はメンズとレディス向けが半々くらいだそう。メンズ向けにプリントは好調といいます。
 また流れはレーヨンに来ているとのこと。
 とくにリップルのような表面感のある生地にプリントしたものがよく、和調の柄が人気とか。

栄レース (Sakae Lace)
 日本が世界に誇るリバーレースのトップメーカーです。
 リバーレースはリバー編機でつくられる繊細で優美な表情が特徴の最高級レースですが、年々技術の継承が失われ、Img_78211 今ではこの編機を保有し動かしているのは、レースの名門といわれるフランスのソフィ・アレット社と、栄レースだけといいます。
 その新作は、フィルム糸を編み込み、和風の意匠を採り入れたもので、右は扇のモチーフを入れたもの。
 ビーズやリボン使いなどゴージャスなデザインが人気といいます。

リリーレース・インターナショナル (Lily Lace International)
Img_78151  今シーズンは優しいオフ白のラッシェルレースに目が留まりました。
 フォーラムでも展示されていて、引き合いが多かったものと思います。
 前回同様、京都らしさをアピールし、和紙使いのレースやコーティングなど、様々な興味深い加工にも挑戦、順調に売上を伸ばしている様子です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 8日 (木)

PVパリ⒁ ハイファンシーとシルキー クールな光りが焦点

 PVパリのファブリックのなかで、ドレス系のやわらかいテキスタイルを得意とする企業が出展する「ハイファンシー」と「シルキー」。2019年春夏に向けて、その流れはトロリとしたしなやかな風合いや、フワリと滑らかでエレガントな感覚へシフト、しかも新たな焦点としてクールな光りが浮上しています。

スタイレム (Stylem - Zen Kiwami)
 今回は二つのブランドでブースを展開していました。
Img_77881  その一つが「ゼン・キワミ(Zen Kiwami)」で、オリジナル国産生地のコレクションです。今シーズンの人気は光る素材で、箔プリントや玉虫効果のあるものなど。少し洗いをかけたようなヴィンテージ感のある、やわらかいしなやかなクオリティ、中でもキュプロのタッチが好評といいます。
Img_77781  もう一つは、「レティンテ (Le Tinte)」で、イタリア・プラート産地でつくられるコレクションです。リネンを中心にファンシーツィードが復活し、柄ではストライプが継続する一方、シンプルをひねり、遊び心を加えたものが多くなり、チェックもマドラスなど、やや大柄なものが出ている様子です。
 いずれのブランドも強調していたのがエコ・フレンドリーで、エコ素材への要望が強まっていることを印象付けられました。

サンコロナ小田 (Suncorona Oda)
 今期で5回目の出展となり、前回比3割増という過去最高の来場数となったそうです。ブースは連日にぎわっていました。
Img_78821  これにはやはりトレンドが、薄く透けるオーガンジーに来ていることがあるようです。今シーズンも同社独自開発の「シルストロン」による7デニールのオーガンジーの新作を多数披露。虹色の光りを放つふんわりとしたものから、ビニールのような加工でストレッチするもの、ミラーのようなクールな光り、またシボ加工で独特のシワ感を出したものなど。
 PVパリのトレンドエリアでも多数とり上げられ、目を惹いていました。

坪由織物 (Tsuboyoshi Orimono)
 メタリックのシルクやシルク/ポリエステルが好評です。
 とImg_78271jpgくに水面を反射するクールな光り方を演出したものが人気といいます。
 透ける光沢はトンボやセミの羽根を思わせます。
 その煌めく美しさに誰もが魅了されるのではないでしょうか。

タキヒョー (Takihyo)
Img_77751  人気素材を伺うと、強いのは無地といいます。
 ビスコースがらみの軽いフリュイドなクオリティで、例えば玉虫効果のシャンブレー調のものが好評だそう。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 7日 (水)

PVパリ⒀ シャツ&ブラウス地はレディスにもメンズにも

 PVパリのファブリックでは、春夏という季節性もあって、軽く薄い、ときに半透明なシャツ&ブラウス地が、レディスにもメンズにも豊富に提案されています。
 しなやかでなめらかなコットンやシルク、それらのブレンド、また洗練されたリネンや繊細なスラブ・ネップ入りのナチュラルな味わいのもの、さらにヴィンテージ調のシャンブレーも。
 柄で目立つのはグラフィカルなストライプです。微細なドビー織を組み合わせたミニチェックや光沢を採り入れたものも目に付きます。
 
宇仁繊維 (Uni Textile)
Unitextile1  小紋工房が生み出すこだわりの服地、中でも伝統にひねりを加えた、デザイン性の高い先染めに目が行きます。
 ストライプも幅を少し広くして、一味違う感覚に。

Img_78071  アーガイル柄のカットジャカードです。P/C混。
 
 この他、透けるチュールやオパール加工など、旬な服地が人気とか。

桑村繊維 (Kuwamura)
Img_80891  ストライプやチェックなどの先染めが、どれということなく、全般に好調だそう。
 とくに右のようなセルビッチ系シャツ地への関心が高いといいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 6日 (火)

PVパリ⑿ テイラーリングやアウター向けテキスタイル

 PVパリでテイラーリングやアウター向けテキスタイルを手がけるメーカーは、2019年春夏に向けてメンズ風からフェミニンまで、そのバリエーションを増やしています。全体的には洗練された大人のシックなイメージですが、静けさの中に爽やかな明るさやヴィンテージ感を感じるファブリックが多く見受けられました。
 取材した日本企業のいくつかをご紹介します。

東レ (Toray)
 海外市場向け統一ブランド、「センビズム(senbism)」を大きく訴求していました。
Img_81171jpg
Img_81141jpg  メンズアウターでは高密度タフタやナイロン縮絨加工が好評、またダウン用のソフトな薄手も。
 ドレス向けでは光沢がトレンドで、サテンもしくは表情のある表面感のもの。

田村駒 (Premium Linen by Tamurakoma)
Img_78641
   何といっても高品質なリネンが好調です。またヘンプも出ているといいます。コットンはコンパクトな薄地が中心とか。
Img_78661jpg 片面チェックで裏無地の両面使いのもの(右の写真)や、細番手の繊細なチェックも目立ちます。
 日本的な藍染めの絞りの打ち出しも見られました。

柴屋 (Shibaya)
Img_74671
 4回目の出展となり固定客もついてきたところといいます。フォーラムにも9点が展示され、それを見て訪れるバイヤーも多いとのこと。
 好評なのはリネンやラミーにオーガニックコットン、コットン/リネンのグループ。
 シワ加工やヴィンテージ風に仕上げたものに目が向けられているといいます。

チクマ(Take by Chikuma)
Img_78451   キュプロのフリュイド感が人気。またシルエットを表現できるようなハリコシ感のあるものが好まれているとか。
 さらにエコの流れを受けて提案したペットボトルのリサイクル素材も好評といいます。

三星テキスタイルグループ 三星毛糸(Mitsuboshi Keito)
Img_78531  薄くてドライなタッチのウール100%スーツ地が伸びているといいます。
 たとえば右のような繊細な表面感にカスリ調のストライプを入れたものなど、控えめな表面感のあるものが良い様子。

Img_78571jpg  
 またコットンやシルクのものも好評で、右は薄手のからみ組織にワッシャーをかけた綿100%のものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 5日 (月)

PVパリ⑾ テック・フォーカス 日本の環境配慮合繊に注目

 PVパリ「テック・フォーカス」のフォーラムには、アウトドアやスポーツウェア、アクティブウェア、ワークウェア、アスレジャーなどに向けたパフォーマンス性に優れた素材が結集しています。
 抑制の効いた都会的なすっきりとしたビジュアルが多く、ストレッチ、コーティング、リバーシブルなど機能的でウルトラ軽量です。天然繊維志向の高まりもあって、プロテクション機能のあるオーガニックなコットンにもスポットが当てられています。とはいえその機能は見た目ではわかりません。
 一方で、注目されたのが日本の合繊の環境に配慮したクオリティです。2社ご紹介します。

小松精練 (Komatsu Seiren)
 今シーズンはエコをアピール。中でも大きく打ち出していたのが「コマスエード(KOMASUEDE)」×「オニベジ(ONIBEGIE)」です。
Img_77371jpg  
 「コマスエード」は、同社が新・触感スエードと位置づける人工スエードで、「オニベジ」は、タマネギの皮を活用した天然成分による合繊染色素材。両者の組み合わせは、環境配慮を意識するバイヤーの心をつかんだ、と思いました。
Img_77421_2
 また「アサコ(ASAKO)」と名付けられたポリエステルスパンも展示。
 その名の通り、麻を思わせるさらっとした風合いで、びっくり!

 さらに前シーズンまでPVレザーに出展していた「コマペレ(KOMAPELLE)」は、今期同ブース内で紹介されていました。3.5mmもの厚みを新開発するなど進化しています。
Img_77381
 鮮やかな色柄や加工が可能とあって、これはまさに“革を超える、革にはできない新素材”です。

福井経編 (Fukui Tateami)
 経編業界のパイオニア的企業です。今季、一番人気は、リバーシブル・メッシュとのことでした。

Img_76231  軽快なメッシュのブルゾンは、スポーティにもエレガントにもコーディネイトできて、一枚あれば重宝しますね。
Img_76221_2 
 美しいテクニカルなメッシュに目が釘付けになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 4日 (日)

PVパリ⑽ 日本製ニットテキスタイルが好調

 PVパリのファブリックで、日本製のニットテキスタイル(カットソー)が好調です。
 薄手のコンパクト素材ではコットンや合繊混が活躍、またスウェットでは高級感を演出する光沢や輝きを放つもの、また外側は光沢感、内側はコットンの、ふっくらとしなやかなハイブリッド、表面に繊細な起伏を出した軽快な編み地のものなど。

エイガールズ (A-Girls)
Img_77451jpg

 今シーズンのテーマは「クロス・ジャージー」。たとえばコンパクトで密な組織なのに軽量、繊細な透け感にスラブ糸使い、また肉厚の糸でハイゲージ編成の編地、さらに薄手の超長繊維綿と耐久性に優れたコーデュラ・ナイロンのミックスなど、対照的な感覚のもの同士の組み合わせ。いずれも同社ならではの高度な技術が光る新感覚ニットです。

Img_77461
 またナチュラルストレッチ糸使いによるインナーウェア「ZERO」の提案も注目されます。綿100%でストレッチのパワーは通常以上、キックバック性も十分だそう。すでに多くの引き合いが入っているといいます。

東光商事 (Toko Shoji)
Img_74691jpg  前シーズンに発表した冷感生地、「テラックス・クール」(このブログ2017.10.7付け参照)のプリントが引き続き好評だそう。
 とくに今シーズンはグラフィック調のプリントや、メッシュにラメ糸使いなど、ファンシーなものを増やし、それが的を得たといいます。

カネマサ莫大小 (Kanemasa Knitting)
Img_78401   ハイゲージの布帛感覚のニットが大人気。布帛としなやかなニットの良さを併せ持っています。
 見た目、シャツ地の織物とそっくりなのが驚きでした。
 バイヤーの入りも好調のようです。

森下メリヤス工場 (Morishita)
Img_78711  昨年9月から再出展していて、今シーズンも集客は好調。
 オーガニックコットンやリサイクルコットンへの問い合わせも多いそう。
 とくに目立つのが、ラメ入りや箔プリント、カレンダーなど光る加工といいます。

ミナミ (Minami)
Img_78301jpg   今シーズンは、光る効果を採り入れたものに関心が高いようです。
 レーヨン/コットンの天竺や、表面がポリエステルで裏面がコットンのダブルニットなどを見せていました。

宮田毛織 (Miyata)
Img_78751  綿のハイゲージニットから綿/麻、ポリエステルなど、春夏らしい軽やかな素材をそろえています。
 とくにペーパーヤーン使いのジャカードニットが目新しく映りました。

ヤギ (Yagi)
 「コンフォータブルアウター」をテーマに、独自開発素材によるニットを展開していました。
 ギリシア産超長繊維綿のプレミアム・オーガニックコットンの甘撚りニットや、シルク混、麻混など、素材の良さを活かしたシンプルなコレクションです。
Img_80851jpg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 3日 (土)

PVパリ⑼ アッパー・ジーンズウェアの日本製デニム

 デニム市場は今や、様々なニーズを持つ新しいプレイヤーへと枠を広げています。メインターゲットとされるジーンズカジュアルだけではありません。ラグジュアリーブランドからファッションブランド、WEBサイトまでマーケットが拡大し、大きな関心が寄せられているのです。

 トレンドも多岐にわたっています。とくに注目されるのは :
①しなやかでソフトなタッチ。キュプロやビスコース混、またダイアゴナルやバスケット織など微細な組織にウオッシュ加工してやわらかさを演出したもの。
②植物繊維の表情豊かなデニム。麻タイプの細いスラブ糸などで表情をつけたもの。
③爽やかな清潔感のある洗い加工。
④シンプルなストライプ。

 こうした中、日本製デニムは“高品質”と別格の評価を与えられています。PVパリのジーンズエリア「アッパー・ジーンズウェア」には、日本企業5社、内1社が新規出展し、いずれも欧米のトップメゾンのバイヤーたちでにぎわっていました。

クラボウ (Kurabo)
 今回PVパリに初出展しました。とはいえPVデニムの見本市には継続参加していて感触 をつかんだ上での出展です。
Img_73931 “クラボウデニム プライムブルー” の中核を担う、色落ちしにくい“アクアティック”(このブログ2017.6.12付け参照)を訴求する一方、日本の歌舞伎に見られる江戸小紋柄、YAGASURI(矢絣)やICHIMATSU(市松)、KIKKO(亀甲)などを採り入れたデニムをアピールしていたのが印象的でした。
 「和」の打ち出しはデニムにも、及んでいます。

ショーワ (Showa)
Img_73811 常に新商品開発に挑んでいるショーワ。今期はナイロン100%デニムを発表していました。 その驚きのストレッチ性が評価されているようです。
 また反応染めやセルビッチ・デニムが好評とか。
Img_74721  とくに目を惹いたのが、左写真の和紙使いのデニムです。
 おぼろな白い部分が和紙です。
 そのやわらかな温かみのある優しい雰囲気が上手く活かされていると思いました。

日本綿布 (Nihonmenpu)
 目新しいのは、先シーズンに続くジャカードデニムです。
Img_73971 今シーズンは江戸時代の古着の着物をヒントにした、幅150cmでリピート50cmの巨大な柄を展示。
 右は、ブースの壁面を飾っていたパッチワーク柄のデニムです。

クロキ (Kuroki)
 PVパリとPVデニムに毎回出展し続けていて、比較するとPVパリの方が好調といいます。Img_73831_2とはいえ継続は力です。次回PVデニムの会場はバンセンヌの森の近くに変わるそうですが、また参加するとのこと。
 人気はセルビッチ。また提案しているデニムのほぼ7割はストレッチだそうです。

東レインターナショナル (Toray International)
 ポリエステルやナイロンに綿混などを提案。ストレッチデニムは90%とか。
Img_74021

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 2日 (金)

PVパリ⑻ 希少なノウハウ「メゾン・デクセプション」

 プルミエールヴィジョン(PV)パリで、7回目となる「メゾン・デクセプション」が、昨年同様、皮革見本市のPVレザー会場内に設営されました。
Tanekapvfev20186531
 出展したのは25社で、新規出展は8社でした。新規のうち半数はフランスの工房で、フランスにおいても1994年に人間国宝制度が策定され、希少なノウハウを保護する動きが強まっているようです。
 日本からの参加は7社で、初出展はありませんでした。

遊絲舎 (yushisha)
Img_74121_2  京丹後市にある唯一無二の藤布の工房です。
 今回は、「ツノ袋」(右写真)という、藤布でつくられたサザエなどの貝を入れる古い貝取り袋を展示していました。これは今ではもうどこにも見られない博物館ものの資料です。

 同工房の藤布の多くは、緯糸が藤糸、経糸がシルクで織られた帯地です。PVパリではバッグなど小物用途に人気といいます。

 オーナーの小石原将夫氏が藤糸を績む実演をされていました。日本の昔ながらの伝統を守られている姿に、改めて頭が下がりました。
Img_77321
民谷螺鈿 (TAMIYA RADEN)
Img_74151  螺鈿織という貝殻入りの美しい織物を手がける京丹後市の工房です。

 今シーズンはそのモチーフをモダン化したものが好評といいます。

Img_74231_2  とくに左の写真のような本革のテープを染めて、ストライプ柄に織り込み、漆加工を施したものに引き合いがあったとのこと。
 漆の気品のある光沢にも魅せられました。


セミアリッチ (Cemia Rich)

 瀬美庵(せびあん cevianori)織を手がける京都府綾部市にある工房です。
Img_74321jpg  
 今回で2度目の出展で、経糸がコットン糸、緯糸が和紙の織物に拡がりを感じているといいます。

天池合繊 (amaike super organza)
 いつ行っても顧客が絶えない、スーパー・オーガンザ「天女の羽衣」で人気のアトリエです。
Img_74361  今回の新作は、表ナイロン、裏シルクの袋織で、袋の内部に糸が入っている織物です。裏のシルク地を黒にし、表側のオーガンジーから黒を透かして見せたもので、立体的な奥行きを感じさせます。
 またエンボス加工や光沢のあるシャンブレーなど様々なオーガンジーを揃え、トップメゾンのバイヤーたちを魅了していました。

スクモレザー (SUKUMO Leather)
Tanekapvfev201809971

Img_74511  2回目の出展で、今回は江戸時代の着物のモチーフをろうけつ染めにしたレザーが人気を呼んでいました。
 右は家紋柄をろうけつ染めしたものです。
 ろうで染めるので、微妙に輪郭がかすれるのが好評のようです。

武藤 (Muto)
 富士山の麓、富士吉田産地から出展している武藤は、美しい絞り染めのストールに加えて、Img_74451今回はニードルパンチのものを多く発表していました。
 右は、ウールの藍染にニードルパンチを施したものです。微妙にうねる白の表現は、まさに職人技!

近江屋 (SANJIKU by OMIYA)
 「三軸」という三方向に走る絹糸をバイアスに絡み合わせた特殊な組み織を手がける京都の呉服商社です。
 今回で3度目の出展で、有力メゾンが付いてきてくれるようになったといいます。

Img_77301  この組み織ならではの、洗練されたグラデーションの美に魅せられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 1日 (木)

PVパリ⑺ PVデザインズ・ラブズ・サマー

 プルミエールヴィジョン(PV)パリのテキスタイルデザインの見本市、PVデザインでは、2019年春夏に向けて、「PVデザインズ・ラブズ・サマー(PV DESIGNS LOVES SUMMER)」を設置していました。
Df146841jpg
 花が咲き誇るガーデンや夏のビーチ、テラスにスポットを当てた、リラックスした雰囲気に満ちた新エリアです。クリエーションにインスピレーションをもたらすとともに、商談の場ともなっていました。
Df146921jpg  
 2019年春夏のテキスタイルデザインは、全体に洗練された感覚で、明るい生き生きとした色使いのものが多く、パステルや鉛筆、彫刻用具といったデザインツールを使った手作り風のものもみられます。

 ハイライトとして下記が挙げられています。

〇パウダード・ペンシリング Powdered penciling 

3_2  花や葉のモチーフは、パステルや色鉛筆で描かれたり、またカラーの粉末、スプレー、チョークが使われたり。明るい柔らかい表現が基調です。

〇断続的な縞模様 Fused intermittence

4  ストライプの再解釈で、交雑、融合、水彩、断続的、斜めなど、不規則なストライプのグラフィックスが見られます。

〇ハイブリッド・アニマル Hybrid animals

5
 動物のイメージに無限の創造性! 旅のスケッチブックから、爬虫類や昆虫、鳥、猿、魚などをモチーフに驚くべきキメラが生み出されています。

〇磨かれた花 Honed flowers

6  花弁の輪郭や内部を正確に描いた花で、驚くほど繊細。極細の線描はゆるやかに、時折不規則に、また優雅な動きを見せます。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »