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2018年3月11日 (日)

生誕140年記念展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険

1  今、東京・六本木の泉屋博古館分館で「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」が開催されています。
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

 先日、この内覧会に出席しました。
 木島櫻谷の木島は「このしま」と発音するのだそうです。そんなことも知らずに参加した展覧会でしたが、その何とも情趣あふれる動物画にすっかり魅了させられました。

Img_83091jpg
 私がもっとも魅せられたのは、ちらしにも使われている「観月」です。NHK日曜美術館の「夏目漱石先生この絵はお嫌いですか」で紹介されたこの名画が、正面奥に展示されていました。(下の写真)Img_82911 雪の竹林に薄明るい月とキツネが一匹描かれていて、その足跡がどこまでも続いている光景です。鞍馬・貴船で描いたとか。キツネは寂しそうでもの言いたげに見えます。夏目漱石が何故この絵の悪口を言ったのか、ほんとうに不思議です。

 画伯は群青色が気に入っていたそう。没後、Img_82961高価なこの顔料絵具が発見されたのですね。「観月」には黒っぽくした焼群青も使用されているといいます。竹林や木立に微妙な奥行きが感じられるのはこのためなのでしょう。櫻谷は、日本画に西洋画の技法を採り入れた先進的な画家だったようです。

Img_82901  手前は「猛禽図」です。風に向かって今にも飛び立とうと、羽ばたく鷲を描いています。
 櫻谷26歳のときの作品で、初公開だそうです。

 
 

Img_82921  「獅子虎図屏風」です。
 獅子(ライオン)を写生するために、当時できたばかりの動物園に何度も通ったとか。
 猛獣なのに優しそうな表情をしています。

Img_83021   筆跡も瑞々しいたくさんのスケッチも見ることができます。

Img_83101jpg   幻の名画といわれた「かりくら」も見事に復元されて紹介されていました。
  毛がなびく様子など、精緻な筆さばきがすばらしい!

 本展は、昨年京都の泉屋博古館で開催された木島櫻谷の生誕140周年記念展の巡回展です。東京では「PartⅠ 近代動物画の冒険」(4月8日まで)と「PartⅡ 四季傑作屏風+近代木島櫻谷屏風尽くし」(4月14日~5月6日)の二部に分けて行われます。
 いずれも屏風絵が多く、スケールが大きいだけに臨場感があって楽しめるのでは、と思います。イベントも多数予定されていますので、足を運ばれてみてはいかがでしょう。
 なお写真撮影については、美術館より特別の許可をいただきました。

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