« 第44回モード・イン・フランス展 「ラベル」ゾーン新設 | トップページ | ウェアラブルEXPO ⑵  注目の新技術 »

2018年2月 4日 (日)

ウェアラブルEXPO ⑴ 特別講演「ARとウェアラブル」

 ウェアラブル端末の活用と技術の専門展、「ウェアラブルEXPO」が、1月17日~19日東京ビッグサイトで開催されました。Img_54851出展企業は163社、来場者は14,751人を数えたといい、連日大にぎわいの盛況でした。

 セミナーも多数行われ、私は初日の特別講演「AR/VRがウェアラブルにもたらす革新」に参加しました。

 最初に登壇したのが東京大学大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻教授 廣瀬 通孝氏です。「ARとウェアラブル」をテーマに語られました。ウェアラブルコンピュータの基本的特徴と、この技術の最近の話題や将来の展開について、私のような素人にもわかりやすい講義で、印象に残る講演会でした。下記に簡単にまとめてみます。

 まずはウェアラブルコンピュータについて。20年前に携帯ブームがあり、そこからPCが持ち運べるものとなり、どんどん小型化したことにより使い方が変化し、ウェアラブルの概念が生まれました。その特徴は個人と適合しているインティメイトなものであること。だから入れ歯やメガネが貸し借りできないのと同様に、ウェアラブルPCはシェアできないものであるといいます。
 これがARと結びつくとどうなるのでしょう。ヒューマンインターフェースでは今、大革命が起こっているといいます。これまでは機械が人間に歩み寄っていたのが、ウェアラブルにより人間を機械に近づける方向へシフトしている、これはサイボーグの哲学であるとも。
 実際、AR技術の普及で、機械によって拡張された人間が出現するようになってきているといいます。この拡張デバイスをしのばせて、様々なことができるのがウェアラブルPCであると、解説されました。
 次にその特性でとくに重要な体験記録についてです。自分が何をしたのかという記録ですね。これは記憶の拡張に進み、過去の出来事がわかるようになります。過去がわかると未来も予測でき、賢く生活できるようになってくるというのです。
 この技術は既に高速道路の渋滞解消など、随所に採り入れられ始めていて、テレビ番組で人気のブラタモリでも、何の変哲もない場所のかつての様子を見せてくれるなどしています。博物館でも利用されて、失われた原風景を蘇らせるなど、来場者を楽しませています。
 ウェアラブルPCにより時間軸を遡る体験ができるようになったのです。これは考えてみるとほんとうにおもしろいと思いました。「覆水盆に返らず」ではなく「覆水盆に返る」ことが可能になってきたのです。
 最後にウェアラブルPCは今後不可欠な要素となっていく、そしてその成否は超分散システム→自律分散システムの設計にかかっているなどと述べられ、時間切れとなりました。
 今まさに新しい産業構造が生まれている、私たちはその大転換の時代を生きているのですね。

|

« 第44回モード・イン・フランス展 「ラベル」ゾーン新設 | トップページ | ウェアラブルEXPO ⑵  注目の新技術 »

テキスタイル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/66341505

この記事へのトラックバック一覧です: ウェアラブルEXPO ⑴ 特別講演「ARとウェアラブル」:

« 第44回モード・イン・フランス展 「ラベル」ゾーン新設 | トップページ | ウェアラブルEXPO ⑵  注目の新技術 »