「キモノロボット展」 着物を最先端技術で表現した展覧会
今月初旬、「キモノロボット展」という、着物を最先端技術で表現した展覧会が、東京・表参道で開催されました。
神秘的な暗闇の中から浮かび上がってきたのは、振袖を着たロボットです。時折頭や手を動かしています。バックにはアイスランドを代表するアーティスト、ビョーク(Bjork)がこの着物をまとって登場するミュージックビデオが流れていました。
華麗な振袖は、京友禅の老舗「千總(ちそう)」が制作した「束熨斗文様振袖(たばねのしもんようふりそで)」です。江戸時代に生み出された様々な染織技法を用いて、現代の職人が2年かけて復元した作品といいます。
その周囲にはこのロボットを囲うように12点の着物が、展示されています。
京友禅に加賀友禅、西陣織、それに大島紬、阿波しじら織、小千谷縮、江戸小紋、浪華本染浴衣、有松鳴海絞り、いずれも逸品ぞろいです。
これらに魅せられたという現代ファッション写真の巨匠、ピーター・リンドバーグや、
ファッション・スチールで有名な日本人写真家の土井浩一郎らも、斬新な演出のヴィジュアルで華を添えていました。
まさに「伝統は未来へのインスピレーション」ですね。改めて着物文化を再発見した展覧会でした。
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