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2017年11月30日 (木)

デサントが語る「スポーツ×ファッションの可能性」

 先月10月11~13日開催された「ファッションワールド東京2017 秋」展で、業界活性化&若手応援のための特別講演会が行われました。
 その一つが、「スポーツ×ファッションの可能性」と題した講演です。登壇したのはデサントジャパン取締役 常務執行役員 第1部門(アスレチック&アウトドアブランド)長 小川 典利大氏で、この4月に現職に就任され、20年間ずっと身も心もスポーツ中心に歩んでこられたといいます。そして今、何よりも思うことは、スポーツ事業を世界レベルに引き上げること、そのために業界の枠を超えて多くの方々と協働したいと挨拶。スポーツとファッションの未来には、どのような可能性が広がるのか、デサントの展望を交えて語られました。

 まず取り上げたのは、スポーツマーケットの魅力です。今やスポーツはライフスタイルの一部となりましたが、そのきっかけとなったのは2002年のサッカー日韓だったと振り返ります。当時はベッカムスタイルなども登場し、スポーツ量販店が拡大、セレクトショップではジャージ、つまりトラックトップが大々的に展開されるようになり、ランニング人気もあってスニーカーブームが起こり、スポーツシーンが一般化していったといいます。
 世界的なスポーツイベントの影響はかくも大きく、これからも2018年パンパシフィック水泳選手権、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックと目白押しです。健康・美容面から自己を鍛えるトレーニング人口も増加するなど、スポーツカルチャーの一大ブームも予想され、過去最大のチャンス到来とあって、需要の大幅アップは間違いないと断じました。
 次にファッションとの関わりです。スポーツとファッションの境目が曖昧になり、両者は同じ土俵で一つになり、融合すると指摘します。但しファッションブランドが流行り廃りのあるデザインからスタートするのに対して、スポーツブランドは機能から入ると、違いも強調しました。デサントはトップアスリートと共同開発を進めています。当然ですが機能が生み出す美やデザイン性を重視し、機能をファッショナブルにするスポーツモードを目指しているといいます。
 さらに今後の方向について、とくに来年10周年を迎えるオルテラインのImg_48451 「水沢ダウン」(写真右 デサントショップ東京)に触れ、このようなシンプルで高機能にこだわったスポーツウェアが、少しずつ市民権を得られるように努力していくと述べました。水沢ダウンは、同社岩手県水沢工場でのみ生産される高品質なハイテクダウンジャケットです。ステッチが無く、水を通さないので雨や雪の日にも着用できる画期的な製品で、ショップに出すとすぐに売り切れる「知る人ぞ知る」のジャケットです。
 最後にスポーツファッションの可能性はますます大きいとしながらも、ポイントは世の中の動きに流されない独創性にあるときっぱり。機能にイノベーションを推進しながら、「ブランドらしさ」をつくっていく、このためには「変えない勇気」も必須要素と直言しました。
 示唆に富んだ提言あふれる講演でした。

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