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2017年10月23日 (月)

JFW-IFF MAGICセミナー インディテックス(ZARA)は今

 先般開催されたJFW-IFF MAGICセミナーで、もう一つ興味深く拝聴したのが、ディマンドワークス代表の斎藤孝浩氏のご講演でした。Img_27881jpg 同氏が2014年に出版した「ユニクロ対ZARA」はベストセラーとなりました。(このブログ2015.2.23付け参照) その後もZARAを持つインディテックス社は拡大を続けています。同氏は本セミナーで「グローバル市場で独り勝ちしている、世界一のアパレルチェーン、インディテックス(ZARA)は今どんなことに取組んでいるのか」をテーマに、インディテックス社の変化のポイントを3つ挙げて解説されました。

 一つは、ハイブリッド型生産ポートフォリオです。
 ZARA全体で65%を占めるトレンド商品は、これまでスペイン、ポルトガルで生産し、多くの工程を内製化してきました。しかしここ2年で近隣国のトルコやモロッコの工場にまで広がったといいます。もちろん完成品を重視して適量を生産しているそうです。残り35%のベーシック商品は、中国やインドなどアジアの生産基地でつくられていて、トレンドとべーシック商品を上手に使い分けているといいます。また商品企画は店頭を起点に高速でサンプルを作成。近隣国でスピード生産したものは、チャーター便の空輸を活用し、同社スペインの物流拠点であるサラゴザに集められ、仕上げ・検品は自社で行っているそうです。
 二つ目は、オムニチャネル戦略です。
 実店舗とオンラインの連携などIT化を進めていて、モバイル決済アプリの“InWallet”を自社開発し導入。店頭での商品ピックアップ、クリック&コレクトの比率は66%といいます。来店頻度が高まり、購買促進につながっているそうで、2016年には店頭売り上げが10%上昇したとか。またRFIDを全店舗に採用し、在庫管理を適切に行えるようにしたり、インターラクティブなフィッティングルーム内でのコーデ提案をしたり、顧客がより良い体験ができるように図っているとのこと。
 三つ目は、サステイナブル経営です。
 2002年に早くもサステイナブルレポートをスタートさせたというインディテックス。サステイナブル活動には積極的で、2016年1月にスタートした国連のSDG’s(サステイナブル・ディベロップメント・ゴール)と連動した経営を行っているといいます。SDG’sは国連加盟国が 2030年までに理想の世界をつくるための合意です。17の開発目標があり、ZARA はその全てに取組んでいく方針で、7つの優先事項を取り上げてアニュアルレポートを発表していくといいます。

 斎藤氏は、常に先手を打つインディテックス社に、余裕のようなものを感じているそうです。「ZARAをウオッチすることで、日本の未来の流通革新が見えてくる」の言葉が印象的でした。

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