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2017年10月27日 (金)

JFW-IFF MAGICセミナー 高級ブランド導入成功の軌跡

 先般開催のJFW-IFF MAGICセミナーで、世界を相手にビジネスを拡大してきた商社、八木通商の代表取締役社長、八木雄三氏が登壇されました。Img_27951 モンクレールやマッキントッシュ、ファリエロ・サルティなど数多くの高級ブランドを導入し、成功を収めているカリスマ経営者です。「どの様にブランドビジネスをグローバル市場で成功に導くか」をテーマに、世界のファッション市場における変化にチャレンジし、それをいかにしてチャンスに変えてきたのか、その軌跡が語られました。

 同社は昨年創立70周年を迎えたといいます。発足以来、繊維輸出を手がけ、世界に拡大しようとしていた矢先の1971年、ドルショックが起こりました。しかしこれが大きな転機となったと、八木氏は振り返ります。当時まだ29歳だったとか。ラグジュアリーな高級ブランド品の輸入に徹するようになり、幸運にも利益を出せるようになっていったといいます。
 その後市場はドレッシーからカジュアルへ変化していきます。仕入れ先もそれまでの高級ニットやドレスから切り替え、バッグや靴といったアクセサリー分野を強化していったそうです。こうした洞察力と対応の早さも成長の要因だったといえそうですね。
 今や押しも押されもしないグローバル企業となり、その戦略に変わりはないようです。これはいいと思うブランドがあれば買収し、欧米やアジアなど世界に出店して販売していく方向と抱負を述べられました。

 次に同社が扱うブランドビジネスの中で、モンクレールとマッキントッシュを挙げて、そのサクセスストーリーを紹介しました。
 モンクレールは、元はフランスのグルノーブルのスキーウェアメーカーだったそうです。1995年にイタリアのメーカーにより買収されましたが、八木氏がこのブランドと巡り合って、独占輸入するようになったのは、1996年だったとか。しかしモンクレールはその後倒産し、再度買収、倒産が繰り返され、2008年に今度はアメリカの投資会社により買収されました。不安定な仕入先で大丈夫かと心配もしたそうですが、しかし世界最高級のダウンをつくろうというモンクレールの姿勢は変わらなかったといいます。プレミアムダウンという原料しか購入しないモンクレールを、同氏は、ダイヤモンドの原石のように思ったそうです。そして2009年に現モンクレールCEO、レモ・ルッフィーニ氏と合弁でモンクレール・ジャパンを設立しました。軽量でスリムなダウンウェアのアイディアがヒットし、青山や銀座に旗艦店をオープン。今や堂々のドル箱ブランドです。

 マッキントッシュは、スコットランドの伝説的ブランドで、当初は売りにくいとためらったそうです。しかしゴム引きクロスの明快なオリジナリティに動かされ、英国大使館を通じて契約の話もあり、2007年に子会社化したといいます。輸入品は順調で、また三陽商会とライセンス契約して誕生した「マッキントッシュ フィロソフィ」も好調に推移しているそう。「マッキントッシュ ロンドン」はあと少し時間がかかるが成功させるとのこと。

 「これからもブランドを発掘し、磨いていく。オリジナルのスタイルがあって、感性に優れているかどうか。相手の資質を見極めることが何よりも大事」という八木社長。その素晴らしいカンと目利きぶりに改めて感動しました。

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