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2017年10月22日 (日)

JFW-IFF MAGICセミナー 日本ブランドが勝ち残るには

 先般のJFW-IFF MAGICで行われたセミナーで、ファッションデザイナーの田山淳朗氏が登壇。質問に応えるという形式で対談されました。Img_27811 田山氏と言えば、海外市場に挑戦し、中国でも事業を広げています。また数々のファッションデザインコンテストでは審査委員長も務めている日本有数のデザイナーです。「2010年代のファッションと2020年代のファッションの展望」という興味深いタイトルもあって、会場には田山ファンが大勢駆けつけました。
 まず海外ビジネスで成功するヒントから。そのポイントは現地の人と一緒に現地生産することだそうです。日本のようなオケージョンやモチベーション需要はありませんし、日本での思い込みは通用しないといいます。中国では赤が好まれるといわれますが、実はそうではなくて、逆にシックさが好まれ、モード志向であるそうです。サイズも背丈や裄丈が日本とは異なっていて、日本でつくったものをそのまま持ってきても売れないといいます。
 次に2010年代のファッションについてです。勢いのあったファストファッションは定着し落ち着いてきたと語ります。早い、安いが売りだったファストも、工賃上昇でサステイナブルな高額商品をつくり始めていて、アセアンに移行した生産基地もいずれはなくなるとみているようです。
 ネットも進化し、ショーで見た商品をすぐに買う「シーナウ・バイナウ」の動きは今後ますます拡大。またクリエーションやモード発信も、AIの登場などで大きく変化してくるといいます。
 最後に2020年代に向けて。心構えとして、自己のアイデンティティがますます求められるようになってくるといいます。日本人デザイナーは所属ブランドや企業への帰属性が強過ぎるのが欠点だそう。もっと自分らしい個性を発揮して「つくりたい服をつくる」ことが大切、と説きます。翻って外国人デザイナーは自身が考えた服がつくれればよいのであって、つくることができればどこでもよいと考えます。だから帰属意識は薄い。その代わりアピール力は強いといいます。

 日本のファッションデザイナーやブランドが今後、世界市場で勝ち残っていくためのポイント、さらに2020年代のクリエーションや製造、売り方、流通について言及もあり、さすがに奥が深いです。海外展開を考えるデザイナーブランドには、とくに参考になるお話しだったのではないでしょうか。

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