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2017年10月

2017年10月31日 (火)

2018春夏ティート トウキョウ パープルレイクの理想郷

Img_32161jpg  ファッションデザイナーの岩田翔と滝澤裕史が手がける「ティート トウキョウ (TIIT TOKYO)」が、アマゾン・ファッション・ウィーク東京に参加し、渋谷ヒカリエで2018春夏コレクションを発表しました。

 今シーズンは、紫色の湖「パープルレイク」のある架空の街がテーマです。ここはティート トウキョウが考える、自然と人工がほどよく融合している近未来の理想郷といいます。

 テクノロジーだけではない自然の感覚や手仕事を活かしたクリエ―ションにも価値を置いたという、このブランドらしい、どこか懐かしい幻想的なコレクションでした。

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2017年10月30日 (月)

2018春夏G.V.G.V. 「ボタニカル マリン」テーマに

 「G.V.G.V. (ジーヴィージーヴィー)」が久々に東京コレクションウィークに帰ってきて、16日、東京・芝の東京プリンスホテルで、2018年春夏コレクションを発表しました。

Img_31801_2 テーマは「ボタニカル マリン」です。

 マリンルックの象徴、セーラー服スタイルにランジェリーの要素を持ち込んだ遊び心のあるファッションが披露されました。
 編み上げコルセットのディテールは、メンズにも採り入れられていて、ちょっとドキッとしました。

 ドット柄やストライプ柄など、マリン調の軽やかな空気感を、洗練されたエレガントなスタイリングに落とし込んだコレクションでした。

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2017年10月29日 (日)

2018春夏まとふ テーマ「かざり」日本の装飾文化を表現

 堀畑裕之と関口真希子が手掛ける「まとふ(matohu)」の2018年春夏コレクションが、今月13日に東急プラザ銀座6階の「KIRIKO LOUNGE(キリコラウンジ)」で開かれました。
Img_32181  テーマは「かざり」です。
 日本の飾りの歴史を眺めると、「土着の生命力に満ちた激しさと外国の影響を独自に洗練させた静けさが、矛盾しながら溶け合っている」と語ります。
  今シーズンはその揺れ動くプロセスから育まれた日本の装飾文化に注目し、現代ファッションとして表現したとのこと。
 そもそも「かざり」の語源は、一輪の花を“髪に挿す”ことに由来するといいます。そこに日本人と大自然との根源的な繋がりをみたという、お二人です。

 華麗な祝祭ムードのなかにも、たおやかな気品あふれるコレクションでした。

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 ショーが行われたキリコラウンジで現在、「日本の眼・いき」展が29日まで(お知らせが遅れて申し訳ありません。)開催されています。
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 日本の美意識をコンセプトに服づくりを行っている「まとふ」が、江戸時代の町人文化から生まれた美を現代ファッションの中に再生させた展覧会です。Img_37171jpg 哲学者九鬼周造の著書「いきの構造」によれば、「いき」とは「あか抜けて、張りのある、色っぽさ」という3つが合わさったものだったそうです。
 この3つのテーマを基にデザインされた長着が静謐な空間を彩っていました。現代の「いき」の魅力を味わいに、(今日が最終日となってしまいましたが)訪ねてみてはいかがでしょう。

 なお「まとふ」では今秋冬、交遊・文化マガジン「Ren (レン)」第1号を発行しています。合言葉は、「連(つらなる)、練(ねる)、恋(好きになる)」で、顧客とのつながりを大切にするこのブランドらしいなと改めて思いました。

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2017年10月28日 (土)

JFW-IFF MAGICセミナー デジタル化が与えるインパクト

  JFW-IFF MAGIC 9月展のセミナーで、カート・サーモン マネジング・ディレクターの河合 拓氏が登壇しました。Img_28041jpg テーマは「アパレル業界の課題と近未来 ~デジタル化が与えるインパクト~」です。数多くの企業の立て直しを手がけてきた経営コンサルタントが、アパレル業界の現状を俯瞰し、その課題や論点を語りました。

 まず、なぜ今デジタルなのか。これには流通小売業の人手不足があるといいます。2025年には200万人も不足するというのです。しかしそれを補うのがITで、無人レジやRFIDの導入などで解決できるといいます。
 次にアパレル業界の課題と論点です。アパレル市場はこの20年で3分の2(金額ベース)に減少しました。購入の仕方も変化し、百貨店売上が凋落、ECマーケットへシフトしています。
 今後、百貨店向けアパレルはますます苦しくなり、専門店SCは飲食や雑貨など異業種連携によるクロスインダストリービジネスへ、激安アパレルはIT化と国際化がさらに進むとみられています。
 こうしたなかで、経営を圧迫しているのは家賃、人件費、それに余剰在庫であるといいます。とくに大きな問題はつくり過ぎによる供給過多で、この余剰在庫の適正化には、MD領域にフォーカスした改革が必要。このためAI 技術の活用が求められるといいます。
 さらにデジタル化のインパクトとして挙げたのが、ユニクロのパーソナルオーダーを始めとする受注生産型モデルです。受注生産と計画生産のハイブリッドにより、さらなる在庫極小化へ向かうといいます。
 最後に第4次産業革命で、国をまたいで海外と組むことがますます重要になってくるとのこと。
 一企業ではなかなかできないことばかり。
 激変するアパレルビジネス、難しい問題が山積みのようです。

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2017年10月27日 (金)

JFW-IFF MAGICセミナー 高級ブランド導入成功の軌跡

 先般開催のJFW-IFF MAGICセミナーで、世界を相手にビジネスを拡大してきた商社、八木通商の代表取締役社長、八木雄三氏が登壇されました。Img_27951 モンクレールやマッキントッシュ、ファリエロ・サルティなど数多くの高級ブランドを導入し、成功を収めているカリスマ経営者です。「どの様にブランドビジネスをグローバル市場で成功に導くか」をテーマに、世界のファッション市場における変化にチャレンジし、それをいかにしてチャンスに変えてきたのか、その軌跡が語られました。

 同社は昨年創立70周年を迎えたといいます。発足以来、繊維輸出を手がけ、世界に拡大しようとしていた矢先の1971年、ドルショックが起こりました。しかしこれが大きな転機となったと、八木氏は振り返ります。当時まだ29歳だったとか。ラグジュアリーな高級ブランド品の輸入に徹するようになり、幸運にも利益を出せるようになっていったといいます。
 その後市場はドレッシーからカジュアルへ変化していきます。仕入れ先もそれまでの高級ニットやドレスから切り替え、バッグや靴といったアクセサリー分野を強化していったそうです。こうした洞察力と対応の早さも成長の要因だったといえそうですね。
 今や押しも押されもしないグローバル企業となり、その戦略に変わりはないようです。これはいいと思うブランドがあれば買収し、欧米やアジアなど世界に出店して販売していく方向と抱負を述べられました。

 次に同社が扱うブランドビジネスの中で、モンクレールとマッキントッシュを挙げて、そのサクセスストーリーを紹介しました。
 モンクレールは、元はフランスのグルノーブルのスキーウェアメーカーだったそうです。1995年にイタリアのメーカーにより買収されましたが、八木氏がこのブランドと巡り合って、独占輸入するようになったのは、1996年だったとか。しかしモンクレールはその後倒産し、再度買収、倒産が繰り返され、2008年に今度はアメリカの投資会社により買収されました。不安定な仕入先で大丈夫かと心配もしたそうですが、しかし世界最高級のダウンをつくろうというモンクレールの姿勢は変わらなかったといいます。プレミアムダウンという原料しか購入しないモンクレールを、同氏は、ダイヤモンドの原石のように思ったそうです。そして2009年に現モンクレールCEO、レモ・ルッフィーニ氏と合弁でモンクレール・ジャパンを設立しました。軽量でスリムなダウンウェアのアイディアがヒットし、青山や銀座に旗艦店をオープン。今や堂々のドル箱ブランドです。

 マッキントッシュは、スコットランドの伝説的ブランドで、当初は売りにくいとためらったそうです。しかしゴム引きクロスの明快なオリジナリティに動かされ、英国大使館を通じて契約の話もあり、2007年に子会社化したといいます。輸入品は順調で、また三陽商会とライセンス契約して誕生した「マッキントッシュ フィロソフィ」も好調に推移しているそう。「マッキントッシュ ロンドン」はあと少し時間がかかるが成功させるとのこと。

 「これからもブランドを発掘し、磨いていく。オリジナルのスタイルがあって、感性に優れているかどうか。相手の資質を見極めることが何よりも大事」という八木社長。その素晴らしいカンと目利きぶりに改めて感動しました。

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2017年10月26日 (木)

JFW-IFF MAGICアイ・エム・ユー 新ヒッププロテクター

 JFW-IFF MAGIC 9月展のレディスゾーンに出展したアイ・エム・ユー(岡田たけ志社長)で、同社が新開発したヒッププロテクターが発表されました。
Img_28261jpg_2  このヒッププロテクターはベルト型の骨折予防パッドで、下着の上に装着します。両脇に円形の衝撃吸収パッドが付いていて、大腿骨を保護します。
 テーマは散歩やジョギングなど活発に活動したくなるネオユニバーサルファッションです。普段着の下に着けても上にひびかず、着けていることがわかりにくいので、活用頻度が高まると期待されています。

 同社はかつて「骨ガード」という商品を販売していましたが、これはその改良版で、仮称「ウオーキングサポート」です。Img_28271jpg_2 以前のものと異なるのは、カマーバンドタイプで衝撃吸収パッドが左右の腰を守るようにベルト内部に組み込まれていること。また後ろ中央には縦にボーンが入っていて、着けると自然に良い姿勢を保てる設計になっていることです。大腿骨を保護すると同時に姿勢も正せる、そんなうれしい特徴が備わっているのですね。
 パッドは帝人と共同開発したウレタン製で、様々な機能試験に合格、洗濯も可能です。ベルトはスポーツブラなどにもよく使用されるポリエステルのパワーストレッチで、窮屈感なくしっかりと腰をサポートするといいます。面テープで長さを調節できるのもいいですね。

 現在、高齢者グループでモニタリングを進めていて、私も先日お話しを伺いました。「着けていると、安心」で、着け心地もよくて好評のようでした。それにしても大腿骨を骨折した経験のある方が3人もいて驚きました。大腿骨頸部を骨折すると8人に1人は要介護になるそうです。

 発売は来春で、テレビショッピングでの販売になるとのことです。パーソナリティはパーソナルトレーナーとして活躍中の谷川アツシ氏です。展示会場にもお見えになっていました。さすがにスマートで恰好いい!
Img_27621jpg  
 価格は1万円程度になる見込みとか。今後の展開が楽しみです。

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2017年10月25日 (水)

JFW-IFF MAGIC エディットゾーン注目したブランド

 先般のJFW-IFF MAGIC 9月展では、アトリウム広場が「エディットEdit」ゾーンとなっていました。
 ここはIFF MAGICがキュレートするエリアで、厳選されたブランドのみが出展できるそう。出展には審査があり、一定のクオリティ・価格・販路先を持つブランドが参加できるといいます。そのいくつかをご紹介しましょう。

アマチ amachi
 ブランド創設2年目のメンズウェアブランドです。古木のオブジェが置かれたブースは、日本のワビサビの情緒たっぷりの空間でした。
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Img_28601jpg 白いシャツには、苔や草木をモチーフとした立体的なフロッキープリントや刺繍が施されています。
 またジャケットのタブに付いているのは、何と黒い漆塗りの木枝でした。これは石川県輪島の漆塗り職人とのコラボレーションによるものだそう。
 日本の伝統工芸の技術をデザイナーのモダンな感覚で活かしたコレクションでした。

キディル KIDILL

 東京コレクションウィークでランウェーショーを発表しているブランドで、手掛けるのはデザイナーの末安弘明さん。
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 2018春夏コレクションは、1978年にジョン・ライドンが結成した英国のポストパンクバンド”パブリック イメージ リミテッド Public Image Ltd”からの発想といいます。ストリートスタイルの様々な要素が入り混じるカオスな雰囲気を演出していました。

エニシング 縁+シング
 前掛け専門店のエニシングが出展していてびっくり!以前私は「世界に町工場の匠を売る男たち」のお一人で、同ブランドを立ち上げた西村和弘代表のお話を伺ったことがあったからです。(このブログ2016.5.8付け参照)
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Img_28651  あれから評判が広がっている様子で、何と海外、ニューヨークでも人気を集めている様子です。
 30~40年前の前掛けの厚みのある「1号前掛け」生地、その懐かしい味わいが、今復活していると思うとうれしくなります。

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2017年10月24日 (火)

JFW-IFF MAGIC  2018春夏レディスの注目ブランド

 東京ビッグサイトで、9月26日から28日、開催されたファッションイベントJFW-IFF MAGICでは、約650社が出展したといいます。
 様々な分野の厳選されたファッション商品が勢揃いするなか、私はレディスウェアを中心に見て回りました。その注目ブランドの2018春夏コレクションをいくつかご紹介します。

アナナ anana
Img_28101jpg  今回初出展したフィオール フィオーレのブランドです。
 トレンドをさりげなく取り入れたシンプルで若々しいデザインで、きめ細かなディテールも、着心地よさそうです。
 女性が素直に着てみたくなるようなワードローブです。
Img_28091jpg  
 緑の植物があふれるブース構成で、プラントハンターで知られる西畠清順氏がプロデュースしたといいます。道理でナチュラル感いっぱいだったのですね。

スター STAR
Img_28151jpg   ブースには、ファッションデザイナーの辻村昭造さんがいらっしゃってびっくり。以前「ショーゾー・ツジムラ(shozo tsujimura)」コレクションを拝見したことがあり、そのときのことを思い出したのです。
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 今シーズン、ODM/OEMを手がけるアパレル、スター社は、辻村さんをディレクターに迎えて、「ドレスというONEアイテム」ブランドを提案されていました。
 エレガントで洗練された美しいドレスの数々---、さすが完成度が高い!

ブルーフラッグ+キミノリ モリシタ BLUEFLAG+kiminori morishita
  三陽商会のコートブランドの新ラインが「ブルーフラッグ」です。その第一弾が、ファッションデザイナーの森下公則さんによるカプセルコレクション「ブルーフラッグ+キミノリ モリシタ」で、今回初出展していました。
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Img_28421jpg  ブルーフラッグは、「雨の色は青」というネーミングで、1967年にスタートしたレインコートのブランドだったそうです。その後途絶えていたのを外部とのコラボレーションにより復活させたというわけです。
 生地は綿100%のオリジナルで、洗いをかけた独特の風合いです。ゆったりとしたシンプルなシルエットで、袖通しも楽なつくりです。ユニバーサルなデザインと思いました。

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2017年10月23日 (月)

JFW-IFF MAGICセミナー インディテックス(ZARA)は今

 先般開催されたJFW-IFF MAGICセミナーで、もう一つ興味深く拝聴したのが、ディマンドワークス代表の斎藤孝浩氏のご講演でした。Img_27881jpg 同氏が2014年に出版した「ユニクロ対ZARA」はベストセラーとなりました。(このブログ2015.2.23付け参照) その後もZARAを持つインディテックス社は拡大を続けています。同氏は本セミナーで「グローバル市場で独り勝ちしている、世界一のアパレルチェーン、インディテックス(ZARA)は今どんなことに取組んでいるのか」をテーマに、インディテックス社の変化のポイントを3つ挙げて解説されました。

 一つは、ハイブリッド型生産ポートフォリオです。
 ZARA全体で65%を占めるトレンド商品は、これまでスペイン、ポルトガルで生産し、多くの工程を内製化してきました。しかしここ2年で近隣国のトルコやモロッコの工場にまで広がったといいます。もちろん完成品を重視して適量を生産しているそうです。残り35%のベーシック商品は、中国やインドなどアジアの生産基地でつくられていて、トレンドとべーシック商品を上手に使い分けているといいます。また商品企画は店頭を起点に高速でサンプルを作成。近隣国でスピード生産したものは、チャーター便の空輸を活用し、同社スペインの物流拠点であるサラゴザに集められ、仕上げ・検品は自社で行っているそうです。
 二つ目は、オムニチャネル戦略です。
 実店舗とオンラインの連携などIT化を進めていて、モバイル決済アプリの“InWallet”を自社開発し導入。店頭での商品ピックアップ、クリック&コレクトの比率は66%といいます。来店頻度が高まり、購買促進につながっているそうで、2016年には店頭売り上げが10%上昇したとか。またRFIDを全店舗に採用し、在庫管理を適切に行えるようにしたり、インターラクティブなフィッティングルーム内でのコーデ提案をしたり、顧客がより良い体験ができるように図っているとのこと。
 三つ目は、サステイナブル経営です。
 2002年に早くもサステイナブルレポートをスタートさせたというインディテックス。サステイナブル活動には積極的で、2016年1月にスタートした国連のSDG’s(サステイナブル・ディベロップメント・ゴール)と連動した経営を行っているといいます。SDG’sは国連加盟国が 2030年までに理想の世界をつくるための合意です。17の開発目標があり、ZARA はその全てに取組んでいく方針で、7つの優先事項を取り上げてアニュアルレポートを発表していくといいます。

 斎藤氏は、常に先手を打つインディテックス社に、余裕のようなものを感じているそうです。「ZARAをウオッチすることで、日本の未来の流通革新が見えてくる」の言葉が印象的でした。

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2017年10月22日 (日)

JFW-IFF MAGICセミナー 日本ブランドが勝ち残るには

 先般のJFW-IFF MAGICで行われたセミナーで、ファッションデザイナーの田山淳朗氏が登壇。質問に応えるという形式で対談されました。Img_27811 田山氏と言えば、海外市場に挑戦し、中国でも事業を広げています。また数々のファッションデザインコンテストでは審査委員長も務めている日本有数のデザイナーです。「2010年代のファッションと2020年代のファッションの展望」という興味深いタイトルもあって、会場には田山ファンが大勢駆けつけました。
 まず海外ビジネスで成功するヒントから。そのポイントは現地の人と一緒に現地生産することだそうです。日本のようなオケージョンやモチベーション需要はありませんし、日本での思い込みは通用しないといいます。中国では赤が好まれるといわれますが、実はそうではなくて、逆にシックさが好まれ、モード志向であるそうです。サイズも背丈や裄丈が日本とは異なっていて、日本でつくったものをそのまま持ってきても売れないといいます。
 次に2010年代のファッションについてです。勢いのあったファストファッションは定着し落ち着いてきたと語ります。早い、安いが売りだったファストも、工賃上昇でサステイナブルな高額商品をつくり始めていて、アセアンに移行した生産基地もいずれはなくなるとみているようです。
 ネットも進化し、ショーで見た商品をすぐに買う「シーナウ・バイナウ」の動きは今後ますます拡大。またクリエーションやモード発信も、AIの登場などで大きく変化してくるといいます。
 最後に2020年代に向けて。心構えとして、自己のアイデンティティがますます求められるようになってくるといいます。日本人デザイナーは所属ブランドや企業への帰属性が強過ぎるのが欠点だそう。もっと自分らしい個性を発揮して「つくりたい服をつくる」ことが大切、と説きます。翻って外国人デザイナーは自身が考えた服がつくれればよいのであって、つくることができればどこでもよいと考えます。だから帰属意識は薄い。その代わりアピール力は強いといいます。

 日本のファッションデザイナーやブランドが今後、世界市場で勝ち残っていくためのポイント、さらに2020年代のクリエーションや製造、売り方、流通について言及もあり、さすがに奥が深いです。海外展開を考えるデザイナーブランドには、とくに参考になるお話しだったのではないでしょうか。

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2017年10月21日 (土)

JFW-IFF MAGICセミナー サステイナブルへの変革目指す

 先月9月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催されたファッションイベント「IFF MAGIC Japan」では、今回も業界をけん引する企業やオピニオンリーダーらによるセミナーが多数行われました。
Img_27781jpg_2  その一つが、ファーストリテイリングのサステイナビリティ活動に関するお話でした。ファーストリテイリングは、言わずと知れたユニクロやジーユーを持つグローバル企業です。登壇したのは、ファーストリテイリングのサステイナビリティ担当グループ執行役員新田 幸弘氏で、「サステイナブルなビジネスへの変革を目指して」をテーマに、同社の方針や活動の軌跡を語られました。

 同社サステイナブル活動の始まりは2001年に設置した「社会貢献室」です。最初に瀬戸内の自然を守る活動「瀬戸内オリーブ基金」を立ち上げ、次いで売れ筋フリースのリサイクルを開始します。2005年には社会貢献室を「CSR部」に改称し、2006年から全商品リサイクルへ拡大させていきます。難民キャンプへ古着を寄贈することになったのもこの頃からで、2011年初頭に、UNCHR(国連難民支援高等弁務官事務所)とパートナーシップを締結。この後起きた東日本大震災では、115万点の衣料品と14億円を寄付したそうです。
 しかし寄付だけではなく、別の形で支援はできないかと考えたのが、2010年にスタートしたバングラデシュでのソーシャルビジネスだったといいます。ノーベル平和賞受賞の経済学者ムハマド・ユヌス氏によるグラミン銀行と組んで、「グラミン・ユニクロ」を設立し、貧困層への融資や職業訓練などに取り組むようになります。
 こうした中、2013年にバングラデシュのダッカでラナ・プラザ崩壊という悲惨な事故が発生しました。大手同様、ファーストリテイリングも批判の対象となり、再発事故防止に向けて、動き出します。しかし2015年、国際人権NGOの調査報告書で下請け工場での過酷な工場労働問題が糾弾され、デモ騒動へ発展してしまいます。改善に向けた取り組みを本格的に進めるため、2016年にCSR部を「サステイナビリティ部」に改編。世界第3位の小売業にふさわしい持続可能性の強化に乗り出すことになったのです。
 本セミナーで新田氏は、人権や労働環境を守ることは当たり前のこと、このことなくしてユニクロの未来はないとも断言されました。サプライチェーンのトレーサビリティ(追跡可能性)を高めるため、この春からほぼ全ての取引先縫製工場の情報を開示し、ジーユーの工場も今年中に開示するとのことです。
 最後にサステイナビリティは、全社を上げての事業目標であると述べられ、2020年までに達成できるよう、ロードマップをつくっているといいます。サプライチェーン、商品、店舗とコミュニティ、従業員の4つの領域で推進していく方向で、たとえばサプライチェーンでは、人権・労働問題や環境配慮、廃棄物の利用、商品ではサステイナブルな素材の選択、動物愛護、安全性や耐久性、店舗とコミュニティでは、個店の地域社会への貢献や難民支援、従業員では倫理的行動や多様性、ワークライフバランス、キャリア開発促進などというように、世界をより良い方向へ変えていくと強調しました。
 グローバル企業として、社会的責任の大きさを痛感しているファーストリテイリング。今後の活動が注目されます。

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2017年10月20日 (金)

女性の健康セミナー いつまでも光り輝くために麦ごはん!

 健康情報には私も相当敏感な方と思っています。先月末、東京・青山で行われた日本ファッション協会うらら会主催の「いつまでも光り輝くために」と題した女性の健康セミナーでも、興味深いお話しがたくさん出て勉強になりました。Img_27681_2 講師は日経BP総研マーケティング戦略研究所主席研究員で日経ヘルスのプロデューサー、西沢邦浩氏です。
 女性の健康でキーポイントは、運動や睡眠、心の持ち方などいろいろありましたけれど、やっぱり食が一番大事のようです。私も思い当たる節が多くありました。一つ印象に残ったのが、麦ごはん。そこでこれについてちょっとご紹介します。
 健康のために誰もが注意しているのが、高血糖を招かない食事でしょう。高血糖になると糖尿病や、女性では変形性膝関節商や骨粗鬆症を引き起こすといいます。とくに日本人は白人や黒人に比べ、血糖値が上がりやすい食事に弱いのだそうです。そこで食物繊維です。食物繊維が血糖値を下げる、しかもベジタブルファーストで抑えられる、というのは広く知られています。ところが日本人の食物繊維の摂取量は減少しているのだそうです。中でも減っているのか穀物由来の食物繊維で、これは野菜よりも糖尿病のリスクを下げてくれる複合炭水化物なのに、少なくなっているといいます。
 最近、「炭水化物は必要ない」などと言われて、炭水化物を敬遠する人が多いようですけれど、これはやはり間違っているようです。西沢氏は「炭水化物抜きは日本人に合わない」と強調します。西欧人と比較すると、日本人の腸には炭水化物好きな腸内細菌が圧倒的多数存在するのだそうです。ですから炭水化物が不足すると、腸内細菌が乱れて全身に不調が起きると警告します。 
 お薦めの複合炭水化物は、何と大麦!でした。ヨーロッパでは黒パンなど全粒穀物が人気ですが、大麦も日本人の身近にある全粒タイプの穀物なのですね。精麦しても穀粒全体に穀物繊維が含まれていて、水溶性食物繊維量が他に比べて抜群に多いのだそうです。麦ごはんで下腹ぽっこりが解消できるなら、私もやってみなくては、と思ったことでした。
 セミナーではモンゴロイドと西欧人の体質の違いも学びました。日本人は欧米人に比べると内臓脂肪がたまりやすく、痩せていても糖尿病リスクが高い等など。目からウロコの、ためになるお話しが満載のセミナーでした。西沢氏に感謝です。

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2017年10月19日 (木)

2018/19年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリース(NEWS)の10月12日付けで、「2018/2019年秋冬コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://www.cotton.or.jp/pr2017-10-12.html
をクリックしてご覧ください。

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2017年10月18日 (水)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。

 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「イベント」ページで、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。http://cotton.or.jp/seminar.htmlをクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2018/19秋冬~2019春夏コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 11月10日(金) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525

■ 東京 11月13日(月) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザホール
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

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2017年10月17日 (火)

国際福祉機器展H.C.R.2017⑵ 着るロボットニューモデル

 先般開催された国際福祉機器展H.C.R.2017で、信州大学繊維学部の“着るロボティックウェア「curara(クララ)」”のニューモデルのデモンストレーションが行われました。

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 開発を担当されているのは、同学部研究室の橋本稔教授です。教授によると、福祉機器展でクララの1号機を出したのは2013年で、その後改良を重ねて毎年出展し、今年で5年目、4号機を発表することになったといいます。(このブログでも2015.4.19付け2016.11.18付けで記事を掲載していますので、ご参照ください。)
 来年は5号機を出品し、これを製品モデルとして販売していきたい、今回のニューモデルの4号機は、そのワンステップだそうです。
 まずクララが他のロボットと異なる特徴を大きく3つ、紹介されました。
 一つは、同調制御法で、人の動きに合わせられ、調整できること。
 二つ目は、相互作用トルク(力)検出法で、人の関節のわずかな動きでも検出することができるセンサーを備えていること。
 三つ目は、非外骨格型構造で、着脱が容易で動きやすく、さらに軽いこと。
 クララは、モーターの力を直接人の関節に伝えて補助する仕組みのヒューマン・フレンドリー・ウェアラブル・ロボット、まさに“着る”感覚の近未来ロボットなのです。

F10000301  今回の4号機では、2タイプのニューモデルがリリースされています。一つはスタンダードモデルの装着型、もう一つは、パンツモデルの衣服型です。
 二人のモデルがそれぞれ装着して登場しました。
F10000291 黄色い部分がモーターで、ここから発生する力が脚に伝わり、歩行をアシストします。 衣服型はパンツの上から装着するので、パンツもロボットの構造体になっています。デザインもこれまでよりずっとスタイリッシュに変化していて、驚かされました。
 コントローラは重量約5kgと、小型・軽量化し、体の重心に近い腰部に取り付けることができるようになって、より安定した歩行ができるように進化しています。バッテリーも連続1.5時間稼働するとのこと。専用のモバイルデバイスで簡単に操作できるようになり、装着者が一人でも使用できるように改善されています。
 モデルたちは軽やかに歩いて見せ、雲の上を歩いているような感じと、語っていたのが印象的でした。  
 また座ったままの装着も可能になったといいます。関節フレームが脚の前方に固定されたことで、座っても関節フレームが邪魔にならなくなったのです。
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 座ったまま着脱するのに、時間はどのくらいかかるのかという実験もありました。結果は取り外すのに32秒、着けるのに1分5秒で、その思いがけない早さにまたしても驚嘆です。

 日本は今や超高齢社会です。要介護者は600万人を超えるといわれています。“着るロボティックウェア「curara(クララ)」”を必要とする人は今後ますます増えるでしょう。1年後に迫った販売が待たれます。

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2017年10月16日 (月)

国際福祉機器展H.C.R.2017 「衣」で注目の商品

 国際福祉機器展H.C.R.2017が、東京ビッグサイトで9月27日~29日開催され、ユニバーサルデザイン(UD)ファッションへの関心もあって見に行ってきました。
 今年は第20回目の記念の年で、様々なイベントが行われ、大盛況のうちに会期を閉じたといいます。出展社は日本を含め15か国1地域から526社(国内447社、海外79社)で、約20,000点の福祉機器が展示され、121,528人の来場者を集めたと発表されています。まさにアジア最大級の規模です。

 とくに「衣」の分野で注目した商品をご紹介しましょう。

メディキュア・バイ・グンゼ Medicure by Gunze
 これは手術の痕が痛む、肌が敏感で弱いといった医療現場の声をくみ取って、開発したインナーだそうです。
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 F10000161 グンゼが誇る完全無縫製でつくられているインナーで、特殊な接着剤を使用し、生地と生地を接着しています。ほんとうにすばらしい技術で、これなら不快なごろつきもありませんし、「縫い目が肌に当たって痛い」という悩みも解消です。タグもプリントされているので肌によりやさしい感じです。とくにハーフトップで新しく前開きのものを発表していたのもいいですね。誰もが着けやすくなりました。

 実は私もこのハーフトップを購入し愛用しているところです。ほんとうに着け心地がよくて満足しています。
 素材は伸びやすい編地の綿リッチ65%混で、綿とレーヨンが主役なので、刺激が少ない、さらっとやわらかい肌触りです。
 意外なほど安価なのもうれしいです。

ケアファッションの「おしりスルッとパンツ」
 ユニバーサルファッションのケアファッションが今回、大きく打ち出したのが、「おしりスルッとパンツ」です。
 引き上げやすく、ずり落ちない、はきやすいパンツで、医療法人西宮協立リハビリテーション病院と、パンツをはく方の悩みを解決するために共同開発したそうです。
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 ウエストのゴム部分に表裏ともに滑る生地が用いられていて、前脇部の2カ所にずり落ちを防止する、すべり止めが付いています。手の力が弱くても一人でもはきやすいといいます。
 パンツは高齢者にとって必須アイテムです。「こんなのが欲しかった」と思う人はきっと相当多いのではないでしょうか。

濱田産業のゼルボックス補正器から「Tシャツタイプエプロン」
 喉頭がんなどで、口頭摘出の手術部を外部の汚れなどから守るTシャツタイプのエプロンです。F10000521_2 見た目は普通のTシャツと変わりませんので、さりげなく手術部を埃などからカバーすることができるといいます。肩にコンシールファスナーが付いていて、着脱も楽にできるとか。ドイツ製でしなやかな綿100%です。裏側にはポリエステルのフィルターが付いていて、手術部を保護します。汚れたときの手入れも簡単といいます。

F10000531jpg  またネッカチーフタイプのものもあります。スカーフやネクタイのように使えて、Tシャツタイプと同様に裏側にはフィルターが付いています。汚れた外気が気管へ進入するのを防いでくれるといいます。

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2017年10月15日 (日)

高野口パイル展「ぷわぷわ-13」自社ブランド設立の動き

 9月末、原宿ラフォーレで高野口産地のパイルファブリック展「ぷわぷわ-13 (PUWA PUWA-13)」と和歌山繊維協会展が開かれました。
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 出展したのは、前者のパイル展に13社、後者が6社で、各社得意の新作コレクションが発表されました。
 しかしながら生地だけでは販路は縮小する一方という危機感から、自社ファクトリーブランド設立への動きも目立っています。

 妙中パイルは、クリエイティブオフィスゴリラ(5 Lira)と協業し、「タエナカノヌノ」というファッション雑貨ブランドを立ち上げていました。F10000071バッグやポーチなどのアイテムに使用されているのは、カーテンなどかつてインテリアによく使われた金華山織で、金糸・銀糸を使って模様を織り出した紋ビロードです。バロック調のゴージャスな雰囲気で、今後の展開が期待されます。

F10000051 野上織物では、高級感のある再織と呼ばれるシェニール織に目が行きました。ふかふかした温もりのある感触で、バッグなどに好評とか。
 素材はコットンが中心で、とくにカシミア模様のシルク100%のものは、ミラノのラグジュアリーブランドで人気といいます。

F10000011_2   またこの産地で唯一、温度調節機能のあるアウトラスト加工を手掛けるヤマシタパイルでは、今回も蓄熱保温、抗菌防臭などの高機能パイルを打ち出していました。
 アウトドアスポーツにぴったりで、ベルベットの用途拡大が印象的です。

F10000111 さらに青野パイルです。いつもベロアニットの楽しいデザインを豊富にとり揃えています。
 今シーズンはとくに立体感のある幾何学模様のジャカードパイルに目が釘付けになりました。

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2017年10月14日 (土)

合同展「ルームス エクスペリエンス」 刷新されてより楽しく

  「ルームス展」は、アッシュ・ペー・フランスが主催するファッションとデザインの合同展示会です。35回目を迎えて「ルームス エクスペリエンス(rooms experience)」に改称し、会場も東京・五反田のTOCビルの13階に移して、先月6日~8日開催されました。 
 出展したのは約500社、来場者数は約2万人といいます。今回から一部スペースを一般客にも開放するなど、刷新されてより楽しくなった感じです。
 縁日を巡るように回遊して、個性が光るブランドが目に付きました。そのいくつかをご紹介します。

バース・デザイン BIRTH DESIGN
 デニムなどヴィンテージのファブリックや古びたレザーなどを使って、生活雑貨をつくっているライフスタイルブランドです。手作りの商品も多く、ブースいっぱいに温かい雰囲気が漂っています。
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Img_09011  ブースではスタッフがデニム生地でバブーシュの制作に励んでいました。バブーシュは昔からスリッパの産地である山形県の「かほくスリッパ」の伝統技術を用いたものだそうです。カスタムオーダーも受けているとか。
 これらバブーシュは、都内百貨店のリラクシングウェア売場などで、常設もされているそうです。

ワショイ WASHOI
 WASHOIは、「わしょい」を合言葉に、埋もれてしまっているアーティストや職人さんたち、マイノリティと言われる人たちをお神輿にのせて担ぎ上げていくといいます。
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  上写真の左が代表の柴田 修氏です。

Img_09151jpg_2  「さをり織」などの趣のある手織りや刺繍、環境への刺激が少ない「新万葉染め」を使用した商品開発やその普及活動に取り組んだり、福祉施設の方が特技を生かせるような場を創造したり。
 そうしたソーシャルな流通の仕組みづくりに挑戦しているユニークなブランドです。

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 今回もブース前面で、染め方の指導も行われていました。

 右は無事布が染め上がったところです。

ポルス POLS
  兵庫県西脇市にある創業1901年の老舗織物メーカー、播州織の丸萬とテキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんとのコラボレーションにより誕生したテキスタイルのブランドです。
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 グリーンやピンク、ブルーの彩りが美しい、洗練されたモダンなディスプレーに梶原さんらしいこだわりが感じられます。ジオメトリックなカットジャカード織の、ファッション雑貨が多数提案されていたのも印象的です。

クルミ KURUMI
 200年の歴史を持つ伝統の久留米絣。その老舗オカモト商店が、「伝統をさりげなくカッコよく」をコンセプトに立ち上げたのか、このブランドです。
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 いくつになってもおしゃれを楽しみたい大人の女性に向けた、スローファッションといいます。ゆったりと着心地よさそうなワードローブが並ぶコレクションでした。

センノコト sennokoto
 これはミシン刺繍家の菅原しおんさんが手がける帆布の小物ブランドです。トートバッグからポーチ、Tシャツ、ランチョンマットなどに、可愛いペットや食器、車などの身近なモチーフが丁寧に刺繍されています。
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 白地に黒糸で統一し、なかなかインパクトがあります。

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2017年10月13日 (金)

ギフトショー秋2017 ファッションエリアで注目のギフト

 先月6日~8日、東京ビッグサイトで開催された東京インターナショナルギフトショー秋2017に行ってきました。もとより大規模な見本市ですが、日本一いや世界一といってもよい巨大さに、唖然とさせられました。出展社数は秋展としては過去最高の2,529社、うち海外687社、また総来場者は200,436人、その内海外7,329人で、昨年同期比106.4%と発表されています。
 ファッションエリアは今回、もっとも奥の東7・8ホールに移動し、フロアはまさに「大きな雑貨屋さん」といったイメージでした。そのなかで注目したギフトをご紹介します。

イヅハラ産業の「ふわっふわっ 美マスク」
 桐生にある同社を訪れたのは、この8月(このブログ2017.8.18付け参照)でした。最先端コンピュータージャカード機で織られたイヅハラ織と呼ばれるジャカードスカートで知られています。そのとき社長がちらっとおっしゃっていたのが、この新感覚の高抗菌マスクでした。
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 シルクとカッパー(銅撚糸)使いにより細菌・ウィルスを99.99%除去するといいます。6重組織の一体織で、内側に超抗菌性の銅撚糸を織り込み、さらにシルクをアミノ加工して製品化。両面リバーシブルで、何度でも繰り返し洗って使えるというのもいいですね。シルクの吸保湿効果、紫外線カット、抗菌防臭効果、美肌効果なども期待できるとのことで、すでに5つの特許を取得しているそうです。耳にかける紐も同素材でつくられていて、耳への負担もかかりにくい構造とか。
 最近はマスクもカラフルなものが人気を集めています。とくに子どもたちには楽しいかも。来月を目途に販売予定で、価格は3,000円からになるそうです。

リオグループ S.T.CLOSET FRABJOUS「着る保湿クリーム」
 お肌は、年を重ねるほどに知らず知らずのうちに乾燥していきます。皮膚科医によると乾燥肌で肌の痒みを訴える人が増えているそうです。そうした方々に朗報なのが、「着る保湿クリーム」です。
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 同社の「着る保湿クリーム」は、シルクのような上質の綿100%生地に、天然由来の保湿成分を配合した一連のファッションラインです。天然成分は、シルクアミノ酸やシアバター、スクワランオイル、それにオリーブオイルだそうです。シャツを中心に、インナーやパジャマ、ソックスなど様々なアイテムが揃っていて、「着ているだけ」でうるおいに包まれるとか。試してみたいですね。

PARTY TICKET Neoのデニムのベビーギフト
 デニムというと、赤ちゃんに着せるのはどうかしら、とためらわれます。でもこの広島発の子ども服ブランド「PARTY TICKET Neo」で、赤ちゃんの肌にやさしいシルキーな感触のデニムのベビーウェアを見つけました。
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 細番手綿糸のコーマ糸使いで、4オンスのデニムです。一般のジーンズは8から14オンスですから、かなり軽くてやわらかい。染めも浅くし、デニム特有の色落ちを抑えたといいます。
 お誕生ギフトなど、ジーンズ好きに喜ばれそうです。

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2017年10月12日 (木)

2018春夏サポートサーフェス「余白を充たし余白を創る」

 デザイナーの研壁宣男さんが手掛ける「サポート サーフェス(support surface)」の2018春夏コレクションが、9月12日、東京・恵比寿303で発表されました。
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Img_10951  身体を締め付けず自然に布を乗せたシルエットは、何とも優美です。シンプルで巧みなカットがドレスの洗練された美しさを引き立てていました。
 カラーは落ち着いたニュートラルをベースに、澄んだターコイズブルーやオレンジといった明るい色も登場し、春らしい季節を感じさせています。チューリップ柄のプリントも優雅でした。

 キーワードは「余白を充たし、余白を創る」です。研壁さんのブログによると、「余白を充たすことは、豊かさと新しさを生み出すプラスのデザイン力、余白を創ることは、その人の知性を垣間見せ、色気を演出する、マイナスのデザイン力」で、「デザインするということは新しい調和を創ること」といいます。エレガンスの真髄をつくような言葉ですね。
 そんな気品あふれるコレクションでした。
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2017年10月11日 (水)

アンビアンス2018年春夏ショールーム展 早期開催も好評

 2018年春夏コレクションを発表する若手デザイナーブランドの合同展示会「アンビアンス2018年春夏ショールーム展」が、9月12日から14日、東京・渋谷の文化ファッションインキュベーションで開催されました。
 今シーズンは内外からの要望を受けて、1か月以上早い開催でしたが、好評のうちに会期を終えたといいます。
 出展ブランドは、ウィメンズ・メンズ・アクセサリーブランドの25ブランドでした。とくに目新しかったのが、海外ブランドの出展です。
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  パリのトラノイにも参加している韓国のショールーム「LEDOME」よりニュースタンダードなK-Fashion の8ブランドや、フランスの“yoso”、ラトビアの“Anna Led“も出展していました。
  これは海外のショールームのコラボレーション第一弾とのことで、次回も楽しみです。

ヴェントリロクイスト Ventriloquist
 デザイナーの根本貴史さんが手掛ける「ヴェントリロクイスト Ventriloquist」には、いつも懐かしいヴィンテージの雰囲気があります。
 今シーズンのテーマは「郷愁のボタニカルウエア」だそう。イタリアの画家、Franco Testaの水彩画に着想したという花模様のプリントが優美です。ジャカードもリーフ柄。各アイテムにこの水彩画に登場する「蛾」をモチーフにしたワッペンが付いているのも印象的です。
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 レースやブリーチ加工のインディゴニットなど、職人の手を加えたアイテムや、布をひねる、ねじるなどのドレープテクニックもさりげないバランスで、好感しました。

ドコカキタノホウ DOKOKA KITANO-HOU
  ブランドを手がけるのは楠原麻由さん。どこか北の方という意味のブランド名は「どこか北の国にいる憂いのある人」をイメージしているとか。
 北欧風の美しいカラートーンの、スポーティなニットを中心としたコレクションです。シンプルですっきりとしたデザインも着やすそうで、心に残りました。
Img_10581jpg  
イルメ ilme
  ブランド名は「表情」という意味だそう。デザイナーは竹澤麗子さんです。デザインは素材の醸し出す雰囲気や表情を読み取り、トワルを組み立てながら考えるといいます。
 トラッドをベースに、それを少し崩したリラックス感が魅力です。
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2017年10月10日 (火)

PVパリ⒇ 日本の高機能素材とアウター&オーバー

 PVファブリックのテック・フォーカスのエリアには、高機能や高パフォーマンス性で世界的に有名な日本企業が出展しています。またアウター&オーバーのエリアにもPVアワードを授賞している日本企業が数多く出ています。
 最後に、そうした企業をいくつかご紹介して、PVパリのご報告を終えたいと思います。

○小松精練 KOMATSU SEIREN
 今年はPV出展15周年の記念年で、今期連続30回を祝うイベントが開かれたそうです。私は伺えなかったのですが、ブース展示を拝見しました。
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 一押しは「コマスエードKOMASUEDE」と呼ぶスエード素材です。Img_21281 軽さとストレッチ性、吸い付くような触感で、本革にはない感覚と思いました。同社独自のデジタルプリント技術「モナリザ」による両面ダブルフェイスのバリエーションにも注目です。何しろポリエステル100%で熱可塑性がありますから、細いサンバーストプリーツ加工など、革では不可能なこともできるのですね。ワッシャー加工でナチュラル感を表現したものや、和紙のような外見の不織布などの開発も進められていました。

 また天然成分を配合したオニベジ染めも前面に出して、エコ・フレンドリーを強調していたのも印象的です。

○福井経編 FUKUI TATEAMI
 テック・フォーカスのエリアで、山椒は小粒でもぴりりと辛い、そんな日本企業が同社です。
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 今シーズンは光沢とたて縞にこだわった素材が好評だったといいます。

○柴屋 SHIBAYA
 プレミアムリラックスのエリアでは、ブースを透明ガラス張りのショーウインドー形式にした柴屋が目立っていました。Img_23861_3 昨年初出展したばかりの同社ですが、今シーズンもバイヤーの入りはよく好調といいます。
 コットンパイルのフェイクファーなど、アウター素材で仕立てたジャケットをたくさん見せていました。

 またこの春発表した新世代コットン「4Dコットン」のサンプルも見せていただきました。 これは都築紡績が開発した熟成綿を使用したものです。熟成綿とは綿花を60日間熟成し、繊維一本一本を膨潤化させて空気を取り込み、綿本来の力を最大限に発揮させたコットンとか。Img_23831jpg自然のストレッチ性があり、吸放湿性や強度・軽量化に優れ、エコロジーであることなどが特徴で、時間をかけてつくられることから、3 Dに時間軸をプラスして、4D と名付けたそうです。
 拡販はこれからのようで、今後の展開が期待されます。

○タケ・バイ・チクマ TAKE BY CHIKUMA
 人気は、シワ加工やカラーミックス杢など、全体にヴィンテージ調の表情のあるものといいます。
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インディゴニット C60/Pe40      高密度圧縮のC100% 

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2017年10月 9日 (月)

PVパリ⒆ 日本独自のプリントやレースにも注目

 PVファブリックのプリントやレース分野では、日本企業はどちらかというとイタリアやフランスなどEU諸国に押され気味です。でもこうしたなか、数は少ないですが、独自技術で注目される企業が出展していました。

○リリーレース・インターナショナル LILY LACE INTERNATIONAL
 昨年社名を西村レースから現在名に変更し、世界進出に積極的です。PVファブリックでは2月展に初出展し、今回で2回目。フォーラムにもサンプルが20点近くピックアップされ、PVアワードにもノミネートされるなど、手応えのよさを感じている様子です。

Img_21351  ブースでは様々なファンシー加工のジャカードレースが提案されていました。
 右は人気だったという和紙風のコーティング加工を施したものです。

Img_21311jpg  これも好評だったベルベット風のチュールレースです。

 フロッキー加工でむらのある感じに仕上げてあります。

○北高 HOKKOH
 今シーズンもプリント生地が多数、ピックアップされてフォーラムを飾っていました。
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 右はその一つで、細い綿コーデュロイにプリントしたもの。

 メンズにもレディスにも人気のネクタイ調の小柄です。


 Img_21801一番の売れ筋という、カモフラージュ柄のシリーズの一つです。
 ミリタリー調ファッションは、まだまだ続きそうです。

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2017年10月 8日 (日)

PVパリ⒅ 日本のハイファンシーやシルキーに存在感

 今シーズンはファンシーな装飾性が注目されます。PVファブリックのハイファンシーやシルキー分野で、存在感を見せる日本企業をいくつかご紹介します。

○スタイレム STYLEM
 同社は服地卸の元瀧定大阪です。今季は独自開発のこだわり素材である「ゼン・キワミZEN KIWAMI」と、イタリアのマウロ・クレリチ氏をアートディレクターに起用した「ゼン・ブラックZEN BLACK」を中心としたコレクションを展開していました。これまでの「C.O.T.O」は廃止となったそう。
 テキスタイル傾向では全体に無地を縮小し、柄物を増加させたとのこと。またジャカードよりもチェックの季節が来ているといいます。    

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 フリンジヤーンのカットジャカード       モール糸使いのチェック  
 また今回初めて設けられたのが、エコ・コーナー(写真下)です。
Img_21641jpg_2  
 リサイクル素材やオーガニックコットンなど、エコ・フレンドリーな日本製テキスタイルを集めて、エコにも力を入れていることをアピールしていました。

タキヒョー TAKIHYO
 1751年創業の伝統を誇る同社のラグジュアリーなテキスタイルも、フォーラムで数多く展示され、光っていました。ウールをフィラメントタッチに改質したものやナチュラルをテクニカルに演出したものなど様々。

 ファンシーなデニムの提案も見られました。

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綿リッチ混の先染めデニム       オパールプリント 綿100%       

○サンコロナ小田 SUNCORONA ODA
 同社はオーガンジー販売世界一といいます。カラーアソートの在庫量ではどこにも負けないそう。 その力強い動きにリピーターは着実に増え、Img_25961今季も200件以上の商談をこなしたといいます。

 右はオーガンジーベースにフロッキー加工を施したもの。
 軽くて立体感のある、まさにビロードです。

 サンプルはフォーラムに9点、アワードでは2点が選ばれたそうです。
Img_25991 受賞はなりませんでしたが、チャレンジ精神には並々ならぬものが伺えました。

 右はシルクオーガンジーで横段をポリエステルにしてプリーツ加工した生地です。

○坪由織物 TSUBOYOSHI ORIMONO
 毎年、日本のシルク美を感性豊かに訴える同社の提案は、今シーズンも凝ったものでした。
Img_24741  PVアワードでは毎回、ノミネートされています。

 右は突っ切りベロアで、繊細なビロードのような表情に魅せられます。
 シルク/ウールとのこと。
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 発泡コーティングで立体感を強調したジャカードです。

 シルク100%で、軽やかでドレープ性に富んでいます。

○宇仁繊維 UNI TEXTILE
 洗練されたエレガントな雰囲気が漂うブース構成です。
 明るいカラーもいっぱい。
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Img_21731  人気は小紋工房のスポーティな感覚のシンプルな穴あきレースだそうです。

 右はしなやかに揺れるグリーン/ネイビーのプリントのもの。ポリエステル100%です。

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2017年10月 7日 (土)

PVパリ⒄ 東光商事が冷感生地「テラックスクール」発表

 パリも夏というと、最近は35度に達する猛暑の日があるといいます。PVファブリックに出展した東光商事TOKO SHOJI は、ブースのウインドーに冷感生地「テラックスクールTERAX COOL」をディスプレーし、道行く人の目を惹きつけていました。
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 テラックスクールは、Img_23881テラヘルツと呼ばれる人工鉱石(右) をすりつぶして粉状にし、 それを染料に混ぜてプリント加工したもので、表面にプリントすると、体の熱が外に逃げて、涼しく感じるそうです。この生地を使った冷感シャツは、既に2年前からヨーロッパでも売れているといいます。プリントですので、素材は問わないとのことですが、ブースではポリエステルに練り込んだ生地を中心に、冷感機能を訴求していました。

 下記は同社の人気ジャージーです。(ただし上記ご紹介のテラックスクールではないのですが) 独特の光る効果や起伏のある表面感の面白さで受けているといいます。
Img_23911jpg_2 Img_23931_2    コットン45/ポリエステル55    ポリエステル89/ルーレックス11   

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2017年10月 6日 (金)

PVパリ⒃ 日本のニット(カットソー)世界一の品質

 今シーズンのPVパリで、PVファブリックに出展した日本企業は44社でした。PVファブリックでは展示ブースが、専門分野別にざっくりと分けられています。まずはニット(カットソー)のグループで、人気の日本企業をご紹介します。

○エイガールズ A GIRLS
 同社は今年、狙っていたというPVアワードのグランプリ(このブログ2017.9.22参照)を受賞しました。日本のクオリティの高さ、Img_21131jpgそれもジャージーを世界に見せつけた快挙でした。ブースでも原料にこだわった究極の心地よい素材の数々を展示し、バイヤーを魅了していました。
 右は人気の裏毛素材です。

○ヤギ YAGI
 今シーズンも前シーズンに増して好調とのこと。Img_21371人気は洗練された布帛風のジャージーといいます。
 左は、アンゴラ混ストライプジャージーです。
 この他、プレミアムオーガニックと呼ばれるオーガニックコットン素材のものや、光沢仕上げで角度により色が変化して見えるものなども好評だそう。

○宮田毛織工業 MIYATA WF
Img_22071  カシミアのような高級感のあるものが人気といいます。
 またコットン/ウール混のサッカーのような表面変化のあるものも求められているとのこと。

 光沢のある綿のボーダージャージーを大きく展示していたのも印象的でした。
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○ミナミ MINAMI
 トレンド感のある裏毛や裏ファーパイルが人気を集めています。

Img_22141_2 Img_22161_3 ストライプベロア コットン/ウール    裏毛 コットン67/ウール33    
○カネマサ KANEMASA KNITTING
 PVパリへの出展は早くも4年目だそう。
 コットン63/ウール37など、コットンとウール混の温かい裏毛が人気といいます。
Img_22201jpg_3 Img_22231_2     

○森下メリヤス MORISHITA
Img_21851jpg_2  3年ぶりの出展で、ウールやカシミア中心に展示し好評といいます。
 右は表面コーティングした光沢感のあるジャージー、ウール55/ポリエステル45です。

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2017年10月 5日 (木)

PVパリ⒂ ヤコブ・シュレイファーのアートな創造力

 ファッションとアートの結びつきがいよいよ強まっている今シーズン、PVファブリックでつい目が行ってしまうのが、希少価値のあるファブリックです。
 スイスの刺繍服地メーカーのヤコブ・シュレイファー(JAKOB SCHLAEPFER)は、まさにアートな創造力で、今季もまた魅了させられました。

Img_24111  多彩に煌めくスパンコール使いのエンブロイダリーです。

 繊細なシルクシフォンにのせてほんとうに華やか!

 

Img_24141  スパンコールはホログラムの効果があります。

 冷たい感じのスパンコールと温かなファー風の毛足の長い素材との相性は抜群です。

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 立体感のあるアルミフォイル加工の新作です。

 洗練されたパンクか、新しい未来を切り開く、そんな想いを感じます。

 

Img_24091jpg  昨年の秋に初めて見たシリコーンのレース刺繍。これはその新バージョンです。

 ため息が出るほどに美しい生地の数々! オートクチュールを見に行かなくても、ゴージャスな雰囲気が伝わってくるようでした。

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2017年10月 4日 (水)

PVパリ⒁  PVデザインに「メゾン・デザイン」新設  

 PVパリのテキスタイルデザインの見本市である「プルミエ―ルヴィジョン(PV)デザイン」に、ホームファッションのエリア「メゾン・デザイン」が新設されていました。

 家の中に入って部屋をさまよってみると、サロンには洗練された家具が設えられていて、フランス人イラストレーター、ベンジャミン・ブーシェによるアートな壁紙が目に付きます。
 ランプシェードやホームリネンなどのテキスタイルアイテムはすべて、イタリアのミログリオ・サブリテックス(Miroglio Sublitex)によるプリントテキスタイルで、全体に温かい雰囲気が漂う空間構成でした。
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 いよいよインテリアデザインにも進出してきたPVパリ。次回が期待されます。

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2017年10月 3日 (火)

PVパリ⒀ アパージーンズウェアでデニムが熱い!

  ファッション市場でますます大きなシェアを占めるようになっているのがジーンズウェアです。今シーズンもPVファブリックのアパージーンズウェアのエリアには、多くのファッションブランドのバイヤーが詰めかけ、その鍵となるデニムが熱い!

Df163491jpg
 デニムファッションを様々な角度から分析する、トレンドセミナーも行われました。Df286621jpg ラスティック調の表面変化や、シンセティックな光り、また強靭で撥水効果のあるプロテクト性に富んだデニム、逆にやわらかいしなやかな感触のデニム、また今を時めくベルベットデニムやコーデュロイ、ストライプなどの先染めやジャカード、プリントの柄物、フロッキー、裏パイルやシープスキンとの組み合わせ、そしてサステイナブルなクリエーションの重要性についても語られ、大変興味深かったです。

 このエリアに出展した日本企業は下記4社です。
 各メーカーともウオッシュ加工などを中心に、人気素材は幅広くあり、絞り込めません。

○ショーワ
 とくに反応染めでレーザープリントにより脱色したものが好評といいます。Img_20441
 ブルーに限らず、カラーのものも人気とか。人気のセルビッチデニムもカラーのものが出ているといいます。
  また思いがけなく二重織チェックもいいそうです。
Img_20391 Img_20501








○東レインターナショナル
 今シーズンはとくにブラックデニムを大きく打ち出していたのが印象的です。Img_20531綿100%やポリエステル100%など、様々です。
 またデニムのダウンベストにも注目が集まっていました。
 混率は綿76/ナイロン22/ポリウレタン2で、しなやかな薄地の機能的デニムです。

○日本綿布
Img_20611pg  デニムに、目新しく映ったのが花や葉の柄のジャカードのもの。昨年ジャカード機を導入したそうです。
 新しい挑戦に期待しています。

○クロキ
Img_20351  ベーシックからファンシーまで、約7割を占めるというストレッチものなど、ビジネスは今シーズンも好調の様子です。

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2017年10月 2日 (月)

PVパリ⑿ PVヤーン&ニットウェア「謎」めくシュール

 PVパリのPVヤーン&ニットウェアのフォーラムでは、出展した約50社のヤーンや横編みニットの提案から、2018/19秋冬向けハイライトが展示されました。
Img_23661  
 全体に従来のゲージ枠に収まらない、誇張された形状のものが目立ち、「謎」めいたシュールな雰囲気を感じさせるものが多くなっています。ボリューム感のあるものが増えて、輪郭は曖昧になり、不規則な動きを感じるものがたくさん見られます。

Img_23531jpg ☆ 曖昧模糊
 カラーミックスや杢調、むら染め、フリンジなど、ファンシーで謎めいた雰囲気を醸し出す編地。



Img_2350j1pg ☆ イレギュラーな感覚を追求したもの
 様々な意匠糸を中心に、ラスティックなテキスチャーや紡毛糸使い、イレギュラーな撚りをかけた素材。シワ加工糸など。


Img_23691 ☆ 驚くほどの丸み
 軽いボリュームたっぷりのシルエットをつくる表情のある糸。やわらかいモール糸やふっくらと空気をはらんだ糸など。



Img_23621 ☆ 革新的な機能糸
 見た目だけではわからない機能を秘めた糸。保温や高強度、ストレッチ性、抗菌など、機能性をプラスした天然繊維の糸、リサイクル繊維や生分解繊維など。

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2017年10月 1日 (日)

PVパリ⑾ 島精機が回転ステージでドレスをディスプレー

 PVパリのプルミエ―ルヴィジョン(PV)のヤーン&ニットウェアエリアに、今回も日本の島精機( SHIMA SEIKI )が出展しました。
  会場では、フレアードレスのマネキンたちがスカートをひらめかしながら、くるくる回転していて、びっくり!
 スカートがヒラヒラと舞って美しい。(動画をご覧ください。)


   今回は同社の無縫製ニットドレスをより美しく見せるために、大掛かりな電動式の回転ステージを設けたそうです。印象的なディスプレーでした。
Img_23311jpg_4 正面には、ホールガーメント横編機の最新鋭機「MACH 2×S123」を設置し、いつものように実演を行っていました。

 島精機の技術、まさに日本の誇りです。

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