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2017年9月15日 (金)

エマニュエル・ソーニエ展「セロニアス・モンクに捧ぐ」

 銀座のメゾンエルメス フォーラムで開催中のエマニュエル・ソーニエ展、そのギャラリーツアーに参加しました。

1x_3  エマニュエル・ソーニエといっても、確かになじみがありません。日本での個展は初めてだそうです。
 ガラスを用いた作品で知られる彫刻家で、1952年パリ生まれ、トルコのイスタンブールへも行き来し、パリ国立高等美術学校で教鞭もとっているといいます。

 テーマは「ATM tempo I/II/IIIセロニアス・モンクに捧ぐ」です。セロニアス・モンクはアメリカの有名なジャズ・ピアニストですね。なぜモンクに捧ぐなのかというと、あるとき聞いた彼の即興演奏に感動したからだそうです。彼へのオマージュを作品として表現したかったのだといいます。
 「ATM」の頭文字は「ア・セロニアス・モンク(A Thelonious Monk)」のことだったのですね。

 展覧会は大きくtempo I/II/III の3部構成になっています。

 tempo Iは、森の木の枝を燃やして形作ったインスタレーションで、一つひとつが不思議な形をしています。1_2 あるものはトカゲのような爬虫類のようにも見えます。
 壁には大きく「ATM」の文字が描かれていて、文字をよく見ると、吹きガラスの細いチューブでできていました。ガラス細工が得意なソーニエらしいです。(写真はエルメス公式サイトより)

 tempo IIは、個人コレクションで、家族や親交のある作家たちの作品が展示されています。

 tempo IIIには、3つの大きな彫刻が置かれています。手前は、台座の上に太いガラス管をいくつも並べたインスタレーションで、ガラス管には水が満たされているそうです。タイトルは「キー(Keys)」で、言われてみればピアノの鍵盤のように見えます。
 真ん中は、「トランス(Trans)」で、円盤に尖った串を直立させたもの。突き刺す側と受け入れる側を暗示させるといいます。
 その奥にあるのが、「ブル(Boule)」と名付けられた作品です。「玉」や「泡」を「ブル」といいますが、これは魚を獲る魚籠のようでもあります。不安定な人の世を映し出しているのかもしれません。

 セロニアス・モンクが1963年に来日したときの映像も流れています。
 開催は10月31日まで。ジャズに興味のある方、必見でしょう。

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