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2017年9月14日 (木)

「浅井忠の京都遺産」展 洋画家で教育者の足跡を辿る

 東京・六本木の泉屋博古館分館で9日から始まった「浅井忠の京都遺産」展の内覧会があり、行ってきました。副題は京都工芸繊維大学美術工芸コレクションです。
 浅井忠は、明治時代、黒田清輝らと並ぶ日本洋画壇を率いた画家だったといいます。1900年にパリ万博を訪れ、全盛期のアールヌーヴォーに触発されて、デザインに興味を持つようになります。パリ滞在中に京都工芸繊維大学の前身であった京都高等工芸学校の中澤岩太校長に誘われ、帰国後同校の図案科教授として教育者の道を歩むことになったのだそうです。

 本展は、この浅井忠の足跡を辿る特別展で、3章構成になっています。
 とくに晩年の5年間の作品や、京都工芸繊維大学で教鞭をとったときに用いたという、欧米の工芸品などの教材が多数紹介されていて興味深かったです。

 第1章は、「はじまりはパリ、万国博覧会と浅井忠」です。
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Img_09721jpg  アルフォンス・ミュシャの「椿姫」のポスターや、ティファニーの花形ガラス瓶や海藻モチーフの花瓶などが展示されています。


Img_10281_2  エミール・ミュラーのマットな釉薬の作品もあります。
 それにしても釉薬によってこれほどに色彩や光沢が変化するとは!
 釉薬が醸し出す美しさ、すばらしいです。


 第2章は、「画家 浅井忠と京都洋画の流れ」です。
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 パリに行き、水彩画を描くようになったときの作品や、武士山狩図の油彩画の大作にも圧倒されます。
 弟子の鹿子木孟郎らの洋画も展示されています。

 第3章は、「図案家浅井忠と京都工芸の流れ」です。
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Img_10041  植物の図案が多いですが、動物のイノシシや七福神、古代エジプト、オリエント風のモチーフ、また鬼ヶ島の桃太郎伝説に因んだものなど、多彩なことに驚かされます。

 写真は美術館より特別許可を得て撮影しています。
 開催は10月13日までで、ゲストトークやロビーコンサートなどイベントも盛りだくさん。関心のある方はどうぞお早めにお出かけください。

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