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2017年8月15日 (火)

北関東織物の旅 ⑹ 桐生織と共に のこぎり屋根の後藤織物 

 北関東織物の旅の3日目は、西の西陣、東の桐生と言われる桐生織物の見学です。

Img_02511  最初に訪れたのは、明治3年(1870年)創業の格式ある桐生織の店、後藤織物です。いかにも老舗らしい立派な門には、文化庁認定の日本遺産の立て札が立っていました。

 ここは昔ながらのギザギザの三角屋根、のこぎり屋根の絹織物工場があることで有名です。
 同社4代目で現在顧問の後藤隆造氏が迎えてくださり、常務の後藤充宏氏のご案内で、まずは工場へ向かいます。
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 お話によると、のこぎり屋根はイギリスが起源だそうです。北側にガラスの高窓をつくることができるので、自然光が得られるのですね。北からの光は一年中安定しているので、織物の色合いをチェックするのに最適なのだそうです。

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Img_02611  工場内にはジャカード織機が約30台、ずらりと並んでいました。この機械で美しい帯地を生産しているのです。
 模様に対応した穴の開いた紋紙で織機の糸の上げ下ろしを制御し、複雑な柄行きの布を織っていきます。

Img_02691  一反織るのに紋紙は少なくとも8,000枚必要で、一週間以上かかるとか。

 その紋紙の束を見せていただきましたが、数の多いのにびっくり!

 

 次に資料室です。後藤常務の解説で、紋織物や丸帯、袋帯などの帯地を拝見しました。
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Img_02751  さすがに見事なものばかり。
 映画「SAYURI」(平成19年)では、同社の帯が使われたそうです。
 格調の高い華麗な技に一同うっとり。
 

 

Img_02531  お座敷では織り上がった七五三の祝帯の糸を切る仕上げの手作業が行われていました。

 周囲が電子化を進める中、同社もコンピュータジャカード機を3台入れているそうです。
 とはいえそれよりも、伝統の技術を守ることの方に力を入れていきたいとおっしゃっていました。何か頭が下がる思いがしたことが思い出されます。 

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