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2017年7月15日 (土)

ミラノウニカ ⑷ ジャパンエリアの反応はまだら模様

 今回もミラノウニカに、日本ファッションウィーク機構とジェトロの主催によるジャパンエリア「ザ・ジャパン・オブザーバトリー」が開設されました。出展したのは4 0社・団体です。
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Osservatorio_giappone_31  ジャパントレンド・コーナーには、2018/19秋冬向けトレンドテーマに合わせた約400点の素材が展示されました。いずれも最先端の革新性と伝統を重んじる職人魂あふれるものばかりです。
 なおミラノウニカ全体のトレンド・エリアには128点が出品されたといいます。

 人気の日本素材ですが、ブースに伺うと商談の反応はまだら模様といったところでした。良かったというところと、予想を下回ったというところと、差が目立っていました。

 取材した企業のいくつかをご紹介します。

  ○綿関係では、福田織物の変わりコーデュロイの「ベコ」シリーズImg_97251が好評で、これを目指して来るバイヤーが増えているそうです。

 イタリアのメーカーにもこのような多彩な表情のコーデュロイはないといいます。 


古橋織布では、相変わらず高密度織物のタイプライタークロスが好調です。Img_97221
 収縮率の差から生まれるさざ波のようなシワ感と、カサッとした触感の生地を、シャツに仕立てて見せていました。



○京プリントのデザインハウス風では、美しい色調のプリントが目を惹きます。
Img_97941 写真のプリントは、ミラノウニカに向けて特別にデザインしたコレクションだそうです。
 透ける薄地のプリントで、実は何枚にも重ねて展示し、微妙な重なり具合の変化を見せたかったとか。継続は力で、毎回少しずつビジネスが伸びているとのことでした。

リリーレースは、客の入りが予想以上に少なくて、やや盛り上がりに欠けた様子でした。
Img_96891jpg  とはいえ次回へ向けて動きだしています。
レースをビロードのように見せるフロッキー加工や、またヴィンテージ調の箔加工など、同社得意のファンシーな加工ものが好評だったといいます。

○テキスタイル繊維商社のサンウエルでは、Img_96931昨年以上に良い感じで商談ができたといいます。
人気はウールガーゼやツイル、コーデュロイ、またチェックの薄起毛シャツ地など、30年以上も前からの定番的クオリティに手応えを感じているとのことでした。

Aガールズは、Img_97101ここでは「ループ」がテーマ。
 渡邊パイルとのコラボによるタオル生地を、高級ホームウェアアパレル向けに展示。いつものジャージーと異なる展開でしたが、狙いは当たったようです。

宇仁繊維もいつもと異なり、Img_97831メンズウェア向けの素材を前面に出していたのが印象的です。
 ミラノウニカの会期が早まったことから、メンズ関連バイヤーを意識しての提案といいます。

吉田染工は和歌山県有数の染色加工メーカーです。今回も新規の取り組みに注目が集まりました。
 それは同じ和歌山本拠地の島精機の横編み機を用いた特殊なニットです。ループで止めてジャカード織のような様々な柄をつくり出しています。ニットなのに織物のような安定した風合いも特徴です。1時間に1mくらいしかつくれないそうで、まさにハイテクとクラフトワークの合わせ技です。
Img_97811
 他にないものをつくろうというチャレンジ精神に、期待が高まります。

萩原メリヤスが、和歌山県ニットの合同ブースから出て、今回初めて単独出展していました。Img_97791pg
 イタリアメーカーがやらない少しラフなタッチ、ヴィンテージ調のジャージーを提案し、両脇に縫い目のないTシャツをアピールしていたことが印象的です。

尾州ウールコレクションには、今季、一宮地場産業Img_97331ファッションデザインセンター 傘下の8社が参加しました。
 イタリアにはない優れものを選んで出品、とくにカシミア100%のふんわりと軽いコート地が人気だったといいます。
 今回は前回よりも場所取りがよかったこともあり、バイヤーの入りもよく笑顔でした。

○ジャカードでは、山形県米沢産地が出展。Img_97001
 阿部吉青文テキスタイルの2社が、米沢織の新作を見せていました。
 とくに青文のオリジナリティあふれる丸編みジャカードは、人気といいます。


○同じくジャカードで、桐生の小林当織物が3回目Img_97151の出展をしていました。
 綿など天然素材中心のコレクションで、前回よりも好調といいます。

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