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2017年7月30日 (日)

パリ アンテルフィリエール ⑵ 驚異の3Dプリンティング

 今期のパリ「アンテルフィリエール」に開設された「フォーラム イノベーション」で、クローズアップされたのが「プリンティング」です。
Img_86061jpg_2  
 今やテキスタイルプリントの技術の進化には著しいものがあります。フラットスクリーンやロータリースクリーン、ダイレクト・デジタルあるいは転写プリントなどから、フロッキーやエンボス、メタル箔、オパール加工、またボンディングも一種のプリントです。立体的な厚みをつけるエマルジョンやまた導電性のあるものも開発されて、スマホと連動するコネクト衣服も夢ではなくなっています。染料や顔料も太陽光(UV)照射により発色するフォトクラミックや、乾湿の環境に応じて色が変化するインク、さらに水質を汚染しないインクも開発されています。
 このエリアにはそうしたノーハウを持つ最先端企業が約40社、日本からも接着技術のユタックスとビスコマジック加工のセーレンが参加し、最新のプリントファブリックやアクセサリー、約200点が展示されました。

 中でも驚異的だったのが3Dプリンティングコーナーです。3Dプリンティングマシーンが、作動する様子を観察しました。
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 ノズルから出てくる材料が、レーザーで刻まれていきます。Img_85891付加される材料をレーザーが彫刻刀のように細かく動いてカットし、造形していくのです。
 材料は米国イーストマン(Eastman) のコポリエステルフィラメントで、展示には同社が協力しているといいます。

 3Dテクノロジーによるアウターとしてのブラも紹介されました。
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Img_86001jpg  このブラはフランスのエンディア(Endeer)とオランダの「メッシュ・ランジェリー(Mesh Lingerie)」によるもので、ソフトでしなやかです。
 3Dスキャンにより、個々人の形に合ったブラをつくることができるようになったということで、ほんとうに画期的と思いました。

Img_85951  右は、フランスのプロドウェー(Prodway)グループによるポリアミド・パウダーを材料とした“ニット・ファブリック”です。

 3Dプリンティングは、カスタマイゼーションやプロトタイプへの展望を開くテクノロジーです。プリントに時間がかかる、材料が限定されるなどのデメリットはあっても、これまで不可能とされてきたミクロン単位の複雑で細密でモチーフをつくることができます。材料価格自体は安価ですので、かなり手頃な感じにもなってきているようです。
 テキスタイル供給に革命的な変化をもたらすとみられている3Dテクノロジー、その可能性、広がりにますます注目です。

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