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2017年7月14日 (金)

ミラノウニカ ⑶ 2018/19秋冬トレンドの発想源は映画

 今回のミラノウニカで発表された2018/19秋冬トレンドは、映画の世界がインスピレーション源になっています。チャールズ・チャップリンが「映画は本質的に夢からつくられる」というように、ファッションも夢や憧れなくしては生まれません。映画とファッションは、いつの時代も相互に影響し合ってきました。
 今シーズン、トレンドテーマは、著名な映画監督が自身の作品ではない他者のつくった名作を手がけたらどうなるだろうか、という発想の下で提案されています。
Area_trend_11  
 トレンド・エリアでは、総じて過去に映画の一シーンで見たことがあるようなゴージャスな感覚の、しかも現代性にあふれたテキスタイルが多くなっているようです。 
 装飾的な厚地が主役で、天然素材が中心。やわらかな二重織に、かたや撥水加工や保温効果などの機能加工を施したものも。元来スポーツウェア向けネオプレンもニードルパンチやエンブロイダリーを効果的に用いてエレガントに、エコファーも技術革新で毛足や毛並みのより一層本物に近いものに。その一方、ツィーディなブークレは太目の糸使いでざっくりとラスティックに見えるものが目に付きます。ラメやフリンジ使いなどリッチなジャカードが増え、ベルベットも復活してマストなものとなっています。メタリックや玉虫のような光沢、プリーツなど彫刻のような表面感、プリントや刺繍など多彩で贅沢なイメージで見られます。

 提案されたトレンドテーマは下記4つです。
〇ソレンティーノ監督による「ダイナスティ」
  <快楽主義からトランプ主義へ> 
Area_trend_51jpg 目を奪うのはラメなど光る素材。ゴールドや黒を基調にライラックやグリーンなど。
 ジャカードやインターシャなど種類豊富なニット、また豪華なファーも目立つ。
 美をオーバーに誇張。
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〇アルモドバル監督による「ビクター/ビクトリア」
  <グラマラスなジェンダーレス> 
Area_trend_41_2 印象的なコントラストを見せるテーマ。赤を囲むようにグレー、そこにピンクやグリーン。クラシックが見直され、千鳥格子やネクタイ柄など糸効果と色使いでモダンに表現。クロッシェ編みも復活。
Img_98191

○キューブリック監督による「シャーロック」
 <機能性に富んだ英国調>
Area_trend_31 英国風を基調に、テクニカルな素材によるクラシシズムの極致のような素材が出現。
 シャツ地ストライプやタータンチェックなど、先染めを斬新に表現。イギリスのタペストリーに見るイメージも。
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○タランティーノ監督による「リトル・ブッダ」
 <極限の旅人のスピリット>
Area_trend_21 多文化的テーマで、フリンジとレリーフがキープレーヤー。エスニック調のディテールを採り入れたアウター素材など。
 ナチュラルカラーに蛍光色や玉虫調のカラーをプラスして。
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