インテリアライフスタイル⑸ 「ジャパンスタイル」の今
日本のデザインはヨーロッパやアジア市場から大きな注目を集めています。そこでインテリアライフスタイル展では今回も、洗練された日本のデザインを厳選、「ジャパンスタイル」の今を伝えるゾーンを開設していました。
○片山文三郎商店 京絞り
京都の絞り染めメーカーで、絞り染めが持つ無限の可能性を現代に伝えたいという強い思いから、今回初出展したといいます。
「ジャパンスタイル」の実演コーナーで、写真のような絞りの実演を披露し、来場者の目をくぎ付けにしました。
京絞りは、シルク使いで繊細、そこが有松絞りと異なるそうです。
ブースではランプシェードや、またストールやバッグなどの小物を展示していました。
いずれも絞りの凹凸をそのまま活かしたユニークなフォルムです。一つひとつがアート作品のように見えます。
その尖り具合がまるで海の棘皮動物のようで、今にも動き出しそうに見えたのが印象的でした。
○うなぎの寝床 「モンペ」
福岡県八女市が本拠地の「モンペ」パンツのメーカーです。ショップの形がうなぎのように細長いので、この名称にしたそうです。
素材は伝統の久留米絣が中心です。
裾が一見モンペらしくないので、はきやすそう。でもよく見るとゴム入りになっていて、後から絞れるデザインです。膝にはかつての農作業着そのままに、見えない当て布が入り、ポケットはお尻が突っ張らないように前に付いているのも特徴といいます。
これを「日本のジーンズ MONPE」と呼んでアピールしていたのも面白いですね。
○工房織座
愛媛県今治市にあるタオルの工房です。「水布人舎」ブランドのタオルを新発表していました。
とくに魅せられたのが、タオル織機を駆使した他にはない斬新な織物です。
中でもキャップにはビックリ!これが織物とは思われないニットのような帽子です。ドビー織の綿100%で、3,800円だそう。
スラブ糸使いのどこか懐かしい味わいやデニムのロープ染色のものなど、匠の技を凝縮した商品が揃っています。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」、そんなメーカーです。
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