« 2018クラボウグループ繊維展  注目の新素材 | トップページ | 「ファッションとアート 麗しき東西交流」展 シンポジウム »

2017年6月13日 (火)

服飾文化学会大会作品展示 和服地でデザインする現代服

 たんすにはたくさんの着物が眠っていると言われます。ネット検索するとその数、何と8億枚とか。この着物をリメイクして、その良さを活かしながら生まれ変わらせようという動きが広がっています。
 先月5月13、14日に開催された服飾文化学会大会の作品展示の部でも、和服地でデザインする現代服が多々発表され、この影響を強く感じました。
 いずれも着物本来の持ち味はそのままに、機能的でサスティナブルな作品に仕上がっていたのが印象的です。

○和服地でデザインするフレアーの簡単ブラウス
 ファッションデザイナーの梶間充子先生は、テーマを「ユニバーサル」に置き、和服地で簡単につくれるブラウスを提案されました。
Img_76831 Img_76841















 これなら着衣もし易く、胸元からのフレアーが体型を自然にカバーしてくれます。脇には別布で三角マチも入っていて、エレガントです。車椅子の方も着物のリメイクを気軽に楽しめるデザインと、感銘しました。

○古着物を利用した現代服の制作
 これは文化学園大学の高木幸子先生による、絽の長着のリメイク作品です。
 最近よく行われている着物のリフォームは、フォーマル過ぎたり、シニア向けだったりします。 若者が街で普通に着られるようなファッション感覚のあるアイテムがないことに気づき、Img_76921_2今回、カジュアルな現代服の制作を思い立ったとか。ストレッチ素材やスポーツウェアのディテールなどを組み合わせたデザインは、ジェンダーレスで今風なかっこよさがあります。 

○「一枚の布」で表現されるドレス
Img_76771もう一つ、私が注目したのが「一枚の布」で表現されるドレスです。文化学園大学の矢野真由子先生をはじめとする4名の先生方による「環境問題に配慮したファッションのデザイン設計」の軸として発表されました。
 ドレープが優美な繭型のシルエットで、たたむと長方形の一枚の布になってしまうというデザインです。裁断や縫製の無駄が省かれサスティナブルで、しかも美しい。
 アパレル企業など外部へのプレゼンでも好評を得たといいます。

|

« 2018クラボウグループ繊維展  注目の新素材 | トップページ | 「ファッションとアート 麗しき東西交流」展 シンポジウム »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/65409637

この記事へのトラックバック一覧です: 服飾文化学会大会作品展示 和服地でデザインする現代服:

« 2018クラボウグループ繊維展  注目の新素材 | トップページ | 「ファッションとアート 麗しき東西交流」展 シンポジウム »