インテリアライフスタイル⑵ 「アンビエンテ」発 最新情報
「インテリアライフスタイル東京2017」で、「アンビエンテ」の最新情報を伝えるセミナーが行われました。
ちなみに「インテリアライフスタイル」は、ドイツのフランクフルトで毎年1月に開催される「ハイムテキスタイル」と2月に開催される「アンビエンテ」が母体となっている見本市です。「ハイムテキスタイル」はホームテキスタイル専門の見本市で、「アンビエンテ」はテーブルやキッチン、ハウスウェア、ギフトなどの消費財の見本市となっているのですね。
セミナーでは、ボラ・ヘルケ・パルミザーノ(ドイツのデザイントレンド発信事務所)のアネッタ パルミザーノ氏が、「アンビエンテ」発の2017年のトレンドを解説しました。
2017年は素材がますます重要で、デザインの明快さ、とくに意外なパターンやテクスチャーが注目されるといいます。提案されたテーマは4つあり、ファッションにも通じるものがあると思い、ご紹介します。
⑴ デリケート・ストラクチャー Delicate Structures.
自然界からのインスピレーション。カラーは霧の中に色が拡散していくような、ほのかなニュアンスの色調です。ひび割れたような効果や時を経て古びた雰囲気、とくに水の表面感、波紋や流水、水滴の動きなど。繊細で洗練された感覚です。
⑵ オネスト・マテリアル Honest Materials.
「誠実な素材」とは、伝統のクラフトワークのような永遠の職人芸でつくられるもののこと。カラーはレンガ造りの建物などに見る色。天然素材100%でリサイクル可能、次世代へ継承されるモノづくりです。とはいえ手入れがしやすいなど、現代に不可欠な機能性を備えていていることがポイント。
⑶ ジャンブルド・パターン Jumbled Pattern.
「ごちゃまぜ」のパターンで、予想外のアイディアがいっぱい。とくに1970年代を想起させるものなど、それらが自由に組み合わさります。ファッションでもグッチやプラダなどがこれまでならあり得ないような遊び心のあるコレクションを発表しています。ここではそうした独創的なクリエーションにスポットが当てられます。
⑷ ノタブル・シェイプ Notable Shapes.
「傑出したフォルム」で、はっきりとしたカタチを強調します。オリガミのような幾何学的で彫刻的フォルムなど、コンパクトな質感でモダンなエレガントを表現するテーマ。ファッションで言えばジル・サンダーのような雰囲気です。
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