2018春夏PTJ展 ⑷ デニムも軽く今風に加工
「プレミアム・テキスタイル・ジャパン (Premium Textile Japan)」では、カジュアルなコットンやデニムメーカーも多数出展し、アップデートされたコレクションを発表しています。しっかりとしていても薄く軽く、またニットのようにストレッチしてフィット性に富むもの、フレアーの出せるレディスを意識したものなど、定番ではあっても今風のトレンドを意識したクオリティに進化したものが多くなっています。これまでとは一味違う表面感をもたせた加工にも注目です。
○山政テキスタイル
丹後産地の老舗服地メーカーです。
“made in Kyoto”をテーマに、その独自の加工技術で他にない立体感を表現するデニムを提案していました。
その一つがシュリンク加工(右)で、プリント加工により独特のフクレ(凹凸柄)をつくっています。
またもう一つ、オパール加工です。右のようなデニムとレースのような透ける効果を演出していて、そのコントラスト感に魅せられます。
この他きらびやかなプリント加工の箔加工など、京都ならではの様々な後加工技術を見せていました。
〇ダックテキスタイル
軽量の光沢感のあるキレイな表面感のデニムで、フレアーが出せるように、とくにレディス向けに力を入れているといいます。
右は、シャンブレーの“デコボコふんわり”ジャカード織です。
洗い加工を組み合わせて模様を浮き上がらせるなど、表面感や風合いにこだわっています。
○ジャパンブルー
既成概念にとらわれない発想で、
「新しいものづくり」を目指すという同社のCOLLECT事業部が出展していました。
伝統技法と現代の最新技術を融合した新作ジーンズを発表しています。
ときに実験的なものもみられます。
右は、経糸だけの生地「タテロン」です。編み物のようなざっくりとした組織ですが、織物といいます。
○カイハラ
デニムメーカーといえば最大手のカイハラ。今シーズンも「EX FIT」など、独自のストレッチ素材など、時流をおさえた様々なデニムを提案していました。
○コヤマインターナショナル
天然繊維を中心に様々な風合い加工を施しているメーカーです。
打ち出されていたのは、右のような紀州備長炭による墨染めです。素材はリネンが中心で、ヴィンテージ調の存在感があります。
○シバタ
今回初出展した広島県福山市の新進デニムメーカーです。
独自に開発した厚地でも軽いデニムの提案が光っていました。
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