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2017年6月12日 (月)

2018クラボウグループ繊維展  注目の新素材

 今年も「2018クラボウグループ繊維展」が、5月25~26日、東京・時事通信ホールにおいて開催されました。同社独自の様々な技術による繊維製品やサービスと、新しいライフスタイルを提案する展示会です。 
 その注目の新素材をご紹介します。

<アクアティック AQUATIC>
 色落ちしにくく、また乾いた状態でこすれても他の生地に色移りしにくいデニムです。だからこのジーンズなら白いトートバッグを提げても、白が青くなるようなことはないといいます。洗濯で白いものを青く染めてしまったというような失敗も、もうこれでなくなりますね。雨に濡れても、汗をかいても色が染み出たりしないので安心です。
 「アクアティック」の名は水と共存するからだそう。
 そうした特徴があるのにも関わらず、本格デニムのビンテージ表現、たとえば削れたような加工、ヒゲ加工やダメージ加工なども可能とのことです。
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Img_78771jpg  デザインの幅も広がりました。白色や淡色素材と組み合わせてコントラストをつけることができますので、変化に富んだおしゃれなスタイリングを楽しめます。

Img_78841jpg  もちろんこれまでなら考えられなかったデニムの寝装・寝具やクッションカバーなど、インテリア用途にも使えるようになりました。

 デニムらしさを残しながら、今までタブーとされてきた領域へ踏み込んだ新しいデニムです。同社技術陣が3年がかりで開発したとのこと。今までありそうでなかったデニムですね。今後の展開が大いに期待されます。

<ループラス L∞PLUS>
 これは「もったいない」精神から生まれた「もっといい」素材です。 「ループ」は循環の意味で、リサイクルという「プラス」の価値を持つという意を込めて、「ループラス」と造語したといいます。 
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 服をつくるときにどうしても出てしまう裁断くずは、これまでゴミとして捨てられていました。同社はこの裁断くずから新しい付加価値素材を開発したのです。従来も紡績の落ち綿は再資源化されていましたけれど、それに裁断くずが加わったことになります。
 なおこの取り組みは衣服だけではなく、紙製品やプラスチック製品の原材料としても活用されるといいます。ファッションを楽しみながら、環境にも貢献できるとは、うれしい話ですね。その独特な杢調表現もどこか懐かしい自然な趣があって好感されることでしょう。
 さらなるサスティナブルなライフスタイルへ向けて出発です。

<こだわり素材>
 こだわりの原綿と紡績技術を結集させた素材群です。
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・ダンディライナー DANDELINER
  タンポポの綿毛をイメージさせる、ふんわりとやわらかい、ふくらみ感のある立毛加工の素材です。

・グレースファインGRACEFINE
 コットンの体になじんだやさしいナチュラルな感覚をとことん追求した素材です。グレースというようにキレイ目で心地よい持ち味が特徴。

・AT2020
 「アスリートが喜ぶタオル」を目指すタオル専用糸です。しっかりとした手持ち感ながらもソフトな風合いでさらっと汗をぬぐえるといいます。

 この他、ユニフォーム向けでカジュアル感覚に仕上げたものなど、同社の強みを活かした新開発素材も多数展示されました。色どり豊かに、なかなか壮観だったことを付け加えておきます。

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