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2017年5月16日 (火)

「自転車とモード展~門外不出のヤガミ・コレクション~」

 自転車の普及が女性のモードを変えたと、よく言われます。実際のところ服装史上で、どうだったのでしょうか。29dd45db277943ffa9740dd80eeb4b28 このことを知る展覧会「自転車とモード展~門外不出のヤガミ・コレクション~」が今、伊藤忠青山アートスクエアで開催されています。
 先日、同展を監修された日本自転車普及協会自転車文化センター学芸員の谷田貝一男氏とアートテラーのとに~氏によるギャラリートークがあり、私も参加させていただきました。

 まずはヤガミ・コレクションって何?からです。これは自転車を業とされてきた八神史郎氏の自転車コレクションだそうです。1996年に名古屋にサイクルギャラリーヤガミを開設されましたが、87歳になられた現在は公開を中止、東京での展示は初めてとか。日本では自転車の個人コレクションとしては最大級を誇り、他にはないといいます。

 本展では1800年代からの自転車とドレスの変遷をたどります。
Img_76291_2
 自転車は1817年ドイツで発明され、1819年には早くも女性用自転車が誕生したといいます。当時の女性服はシュミーズドレスで、跨がなくてもよいようなつくりになっていたのです。これは展示されていませんでした。

 1861年に前輪にペダルが付いた自転車が登場し、クリノリンドレスの女性が乗っているポスターが出てきます。Img_76531jpg男性はもちろん乗ったのでしょうが、女性は実際に乗ったとは思われず、これはあくまでも広告用だったといいます。

 右は1884年につくられた同型の英国製自転車です。

 1872年に前輪が大きい自転車「オーディナリー」がつくられ、人気を集めます。
 バッスルスタイルの女性の自転車姿のポスターがありますが、Img_76191これも広告だけだったと思われているようです。

 右は1896年のフランス製モノ・サイクル、一輪車です。現存する2台のうちの1台で、大変希少、かつ貴重なものといいます。 

Img_76231  前輪駆動式のトライシクル(三輪車)です。1884年に英国で製造されたもので、三輪はスピードが出ませんが、誰にでも簡単に乗れるということで、様々なものがつくられたといいます。
 これは前輪駆動の珍しいもので、多くは後輪駆動式だったそうです。

Img_76261jpg  1885年に現代とほぼ同じ形の自転車が誕生します。前輪と後輪が同じ大きさで、チェーンによる後輪駆動です。
 右は1889年のアメリカ製「セーフティ コロンビア」。女性の乗りやすさを重視したスタイルになっています。

Img_76311jpg  白い車体の自転車は、1950年にアメリカでつくられた「ボーデン スペース ランダー」と呼ばれるもの。
 ファイバーグラス製で「錆びない、腐食しない」をアピールしたそうですが、強度に問題があり、未来の自転車として残ることはできなかったとか。

 この他に様々な自転車が展示されています。

 最後に興味深かったのが、日本で明治時代に女学生が乗った自転車の展示です。Img_76101_2  女学生はロングスカートのような女袴で自転車を乗り回したようです。
 そんな錦絵も多数展覧されています。

 興味のある方は、5月28日までですのでお早めにどうぞ。

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