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2017年4月26日 (水)

WEFシンポジウム ⑵ 未来のファッション・ビジネスを考える

 昨日のブログの続きです。 
 ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション(WEF)主催のシンポジウム「デザイン・シンキング(Design Thinking)-これからのファッション・ビジネスの価値創造に不可欠なアプローチ―」で、アーティスト/bcl /Poiesis Labs. CEOの福原志保さんが登壇。「アーティストとクリエイティブ・イノベーションの関係から未来のファッション・ビジネスを考える」をテーマに基調講演しました。

Img_69871  セントマーティン修士課程修了の気鋭のバイオ・アーティストという福原さん。故人の遺伝子を樹木に埋め込み墓標とする新しい埋葬サービス会社、バイオプレゼンス社を立ち上げています。きっかけとなったのは昭和天皇の大喪の礼で、日本にはお墓が不足していることに気づいたことからだそう。
 Google社のウェアラブル衣料開発プロジェクト「Google ATAPプロジェクト・ジャカード」のリーダーでもあり、講演はこの画期的なジャカードの話が中心でした。これは私も以前から大いに注目していたもので、まさに“未来を拓く”といっても過言ではないテキスタイルです。 
 福原さんは、このGoogle ATAPチームとリーバイスが共同開発したコミュータージャケットを動画で紹介しました。スマホと連動するウェアラブル・ジャケットで、袖のカフス部分にセンサー機能を持つ電導性のある繊維を織り込んだジャカードデニムが使用されています。この布にチップ内蔵のタグを接続することで、デバイス操作ができる仕組みです。発売は今春とのことでしたが、今秋になるそうで、価格は350ドル(約4万円)とか。
 鍵となる電導性繊維は、何と日本製! 銅線にポリエステル繊維を複雑に組み合わせたもので、日本伝統の組紐技術が使われているそうです。テキスタイル企画会社アンファンテリブルと組み、八王子の澤井織物工場で製造されたといいます。後で洗濯について伺いましたら、できるとのことでした。
 デニムのみならず様々なテキスタイルに織り込み可能ですから、衣服をはじめシューズなど、多様なアイテムがインターフェイス化されていくことになるのでしょう。そう思うとこの「見えない技術」にわくわくします。
 それにしてもGoogle社がファッション・ビジネスの世界に乗り出してくるとは----、未来の業界地図は大きく変わっていきそうですね。

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