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2017年4月

2017年4月25日 (火)

WEFシンポジウム 無印良品の“感じ良いくらし

 先月末、ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション(WEF)主催のシンポジウム「デザイン・シンキング(Design Thinking)-これからのファッション・ビジネスの価値創造に不可欠なアプローチ―」が、都内ホールで開催されました。
 冒頭、WEF尾原蓉子会長は、「ファッション・ビジネスは今、大きな壁にぶつかっている。これを打破するために、ゼロベースで消費者の本音に密着したビジネスモデルが求められている。そのリーダーに基調講演をお願いした」と挨拶。
Img_69781  その演者として最初に登壇したのが、(株)良品計画の代表取締役会長、金井政明氏です。
 金井氏は、「無印良品のデザイン哲学“感じ良いくらし”~グローバルブランドを育てた生活美学~」をテーマに、そのビジョンを語りました。

 まずデザイン哲学は、1980年の創業時と変わっていないといいます。当時、堤清二社長は消費社会に疑問を持ち、田中一光氏とともに、ブランドや印などつけずに販売することをコンセプトにしました。トレンドに流されない自分らしく美しく暮らしたい人々に向けて、「役に立つ」を大戦略とし、人間らしい生活の回復に焦点を当てたのですね。 
 ここで例として挙げたのが、フォーク&スプーンとお箸の比較です。前者は誰がやっても同じ結果を出せる “道具の脱人間化”、後者は練習により道具が自分の体の一部になる“道具の人間化”で、道具も人間と同じ自然の中で生きた存在になっているといいます。日本人の生活美学の一端が見えてくるようです。
 またもう一例として「自己家畜化」の話をされました。豚を家畜化すると人間にとって有益な能力は伸びるが、本来の力は退化します。人間も同様で、現代社会にあまり必要でない能力は退化していく。そこで無印良品では、この消費社会の中で失ったものを取り戻そうと、簡素で簡潔、しかも丁寧で調和のとれた生活美学を提案しているといいます。
 次に“感じ良いくらし”についてです。この考え方は、2011年の東日本大震災をきっかけに生まれたそうです。この頃から利他主義的な精神がリスペクトされるようになり、抑制や我慢が、むしろ“感じ良い”ものと思われるようになってきたといいます。モノづくりのビジョンも、「これがいい」ではなく「これでいい」へ、つまり価値観が従来の個性の強いモノから、理性的満足感のあるモノへ移行するようになっていきます。そこで省資源、省アイテム、汎用性の精神で、例えばお箸に通じるようなモノをつくる、それが足つきマットレスなどのヒット商品につながっていったといいます。

 今や「MUJI」は世界的に評価が高まっています。海外店舗数も2020年には国内を上回る400以上に増やすといいます。その背景には、そうした“感じ良いくらし”のデザイン哲学に世界の人々が共感する価値観の変化があるからでしょう。
 “感じ良いくらし”の持つ深い意味に気づかされた、目からウロコのご講演でした。

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2017年4月24日 (月)

「FECJ賞」ミケーレ、落合宏理、高田賢三、森星が受賞

 日本ファッション・エディターズ・クラブ(FECJ)が、先月末の3月29日、有楽町の外国人記者クラブで行なった第55回「FECJ賞」の贈賞式に出席しました。これはこの一年もっとも活躍したファッション業界人に贈られる賞です。

 冒頭、田居克人 代表理事が、「FECJ賞は1956年にスタートし、これまで川久保玲や山本耀司、三宅一生といった錚々たるデザイナーを表彰してきた。ところがここ数年、ファッションメディアを取り巻く環境が大きく変化し、実施することができなくなっていた。今年、久しぶりに贈賞式を開催することができたのは、フランチャコルタ協会や楽天、バカラパシフィックの協賛、また関係各社の協力のおかげ」と挨拶しました。

 この後、式典が始まりました。
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 FECJ賞各賞の受賞者は次の通りです。
 まずインターナショナルデザイナー・オブ・ザ・イヤー賞は、グッチのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレが受賞。ただし登壇したのは中村浩章ケリング ジャパン グッチ ディビジョン社長兼CEOで、ミケーレのメッセージは映像で伝えられました。

 次にデザイナー・オブ・ザ・イヤー賞です。受賞したのは「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理デザイナーで、「新しい景色を見るために、今の気持ちを忘れず、たくさんの人を巻き込んで進んでいきたい」と語っていました。

Img_69951_2  またモデルオブ・ザ・イヤー賞とセレブリティ・オブ・ザ・イヤー賞は、モデルの森星(ひかる)さんがダブル受賞しました。「姉(森泉)が10年前にこの賞を受賞したのを、会場にいて見ていました。その賞を私もいただけるとは」と、ほんとうに嬉しそうでした。

Img_70031  さらに特別賞に高田賢三デザイナーが選ばれました。3回目の受賞になるそうで、「身が引き締まる思い」とコメントしました。また「日本をあまりよく知らないので、帰国する機会を増やして、日本をディスカバーしたい」とも。さらに日本の若い人へのアドバイスを、と問われて、「もっと海外に出て、五感で感じとったことを栄養に、思いっきり冒険して、インターナショナルに活躍して欲しい」と、エールを送りました。

 それぞれに喜びいっぱいの華やかなセレモニーで、記憶に残る会でした。

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2017年4月23日 (日)

17/18AW PRO1展 アジアをつなぐプラットフォーム

 アマゾンファッションウィーク東京コレクションと同時期に、「PR01. TRADE SHOW TOKYO」合同展(アッシュ・ペー・フランス主催)が、東京・恵比寿で開催されました。
 これはアジアをつなぐプラットフォームとして、厳選したブランドを集め、国内外に発信するプロジェクトです。今回とくに注目したブランドを3つご紹介します。

○グローイング ペインズ GROWING PAINS
 ファッション・アイコンでDJのマドモアゼル ユリアが立ち上げたブランドです。 2016年春夏にデビューし、今シーズン、アマゾンファッョンがサポートする新しいプロジェクトImg_68671「アット・トーキョー AT TOKYO」に参加して、プログラム内でブランド初となるファッションショーを開催しました。私はショーには行けなかったのですが、この展示会でコレクションを目にすることができました。
 2017/18秋冬もののテーマは「戦場のナース」です。1940年代の戦争の時代をイメージし、戦いに立ち向かうナースの強さと女らしさを表現したといいます。ボリュームを持たせた袖やウェストを絞ったシルエット、また防弾チョッキ風のベストなどが40年代を喚起させていました。
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○ラララブ LALALOVE
 アマゾンファッョンウィーク東京のアジアンファッションミーツトーキョー(Asian Fashion Meets TOKYO)で、ファッションショーを開催したタイ発のユニセックス・ブランドです。
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 Img_68491スタートしたのは2009年で、ロンドンとバンコクを拠点に、今や世界中の大手ショップで展開されているといいます。この合同展にも出展するなど、意欲的です。
 デザイナーはリンダ Linda Charoenlabさん。素材はすべてタイの少数民族がつくる伝統の先染め織物「パーカオマー(pa kao ma)」で、そのカラフルな美しさを活かしたデザインが楽しい!

○インプロセス IN-PROCESS
Img_68551  大原由梨佳とスティーヴン・ホールのデザイン・デュオが手がけるブランドで、毎シーズン、印象に残るのがオリジナルのテキスタイルデザインです。
 今シーズンは「トルコとヴイクトリアンのミックス」をテーマに、トルコのモザイク模様やキリムなどのエスニック調のモチーフと、ヴィクトリア時代に活躍したウイリアム・モリスのテキスタイルにインスパイアされた植物柄を組み合わせ、モダンに仕上げたコレクションを発表していました。

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2017年4月22日 (土)

17/18AWネストプラスパッサージュ 新世代ブランド合同展

 先月21-23日、アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)の関連イベントとして、「ネストプラスパッサージュ(NEST +plus PASSAGE)」展が、代官山の二つの会場で開催されました。
 これは、クリエイティブな新世代ファッションブランドが参加するネスト(NEST)と、女性のためのライフスタイルプロダクトを集めたGAS AS I/Fとが共同企画し実現した合同展示会です。
 今シーズンも個性的なクリエーションで注目される44ブランドが出展し、2017/18秋冬の新作コレクションを発表しました。来場者も3日間で963名に上ったとのことで、ファッション市場の活性化が見込まれています。
 注目したブランドのいくつかをご紹介しましょう。

○タロウ ホリウチ TARO HORIUCHI
 ブランドを手がけるのは、2012年第30回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞した堀内 太郎さん。
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Img_64201jpg  今シーズンは「未来」への憧れや想像を、20世紀初頭のクラシックとミックスし、都会的で洗練されたワードローブに仕上げたコレクションです。
 キーワードは「フューチャー」や「ピュアネス」、「ケミカル・リアクション」。宇宙服に見られるようなディテールが見られたりします。とくに素材で、軽いボンディングや工業資材のようなテクスチャー感のニットなど、宇宙飛行服をイメージさせるものにも注目です。
 右の写真のコーディネイトも軽快でシンプル、フューチャーリスティックですね。エレガントなデザイン表現力はさすがです。

○ジュン オカモト JUN OKAMOTO
Img_64041  デザイナーの岡本 順さんによるブランドです。
 今季は「ウヴルOEUVRE」をテーマに、デザイナーのパリ時代の友人の. お花屋さんを主役にした物語をベースに展開。
 どこかノスタルジックな雰囲気のするコレクションです。

○マイリ Mhairi
Img_64111  「“Less but better” より少なく、しかしより長く」をコンセプトに、ミニマルで洗練されたワードローブを展開しているブランドです。手掛けるのはデザイナーの堀江三千代さん。
 今シーズンのテーマは、「“keep changing to keep unchanged” 変わらないために変わり続ける」です。変化に流されず、自分らしく生きるために変わり続ける女性に向けて、シンプルでリラックスした日常着を提案しています。
 シルエットは丸みのあるフォルムと構築的カットを組み合わせた立体感のあるラインが中心。ブラックデニムの新シリーズや、ホールガーメントのニットの襟にカシミアを使用するなど、着心地の良さを追求したコレクションに仕上げています。

○ステア STAIR
Img_64141  ファッションデザイナーの武笠 綾子さんが手がけるブランドで、このブログ2016.12.2付けでもご紹介しています。
今シーズンのテーマは、「GO BACK TO MODERN」。70年代風のロング+ロングの組み合わせや、ウエストマークのデザインなど、今風なリアルクローズを提案しています。

○ハート Hart
Img_64011  デザイナーの山谷 政さんが手がけるブランドで、コンセプトは「古着屋のワードローブ」。
 温かそうなコートが並ぶ中で、目に留まったのが懐かしいタペストリージャカード素材のもの。
 このようなヴィンテージ調が妙にリアルで、印象に残りました。

○インファナニマス INFANONYMOUS
 デザイナーは福嶋 達郎さんで、ブランドを立ち上げて4年目。
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Img_64271jpg  カラフルな色使いのカラーブロック表現など、大胆なデザインが目を惹きます。片身変わりだったり、不規則にボリュームをつけたり、幅を巨大化したり、そのあまりにもユニークなデザインに驚かされました。

○ミドラ MIDDLA
Img_64301jpg  ブランドを手がけるのは、安藤 大春さん。クラシカルなアイテムに音楽的・数学的・物語的要素を加えて、再構築した“東京の日常”スタイルを表現するデザイナーです。
 今シーズンのテーマは、「心の葛藤」。トンネルカラーなどのシャツのデザインが新鮮です。

○ハツトキ Hatsutoki
Img_64331jpg  播州織西脇産地の島田製織が展開するブランドで、この合同展に初参加しました。
 デザインを起こしているのは村田 裕樹さんです。
 最近こうした産地企業とデザイナーとのコラボレーションが目立ちます。

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2017年4月21日 (金)

17/18秋冬ディウカ 独創的カットが生み出すドレープの美

 「ディウカ(divka)」が、先月のアマゾンファッションウィーク東京コレクションの期間中、渋谷ヒカリエで、2017/18秋冬コレクション展示会を開催していました。
Img_66951  ブランドを手がけるのは、デザイナーの田中 崇順さんとパタンナーの松本 志行さんです。
 お二人が創り出すシルエットは、流れるようなドレープが何とも美しい! 他にない独創的な個性あふれるカットで、私はいつも魅せられています。洗練されていてエレガント、しかもどこも締め付けない、リラックスした着心地です。これは着てみないとわかりません。
 オリジナルな天然・合繊複合素材も光っています。
 カラーは今季、白黒やグレー中心の展開で、シック。
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 最近とみに存在感を強めている「モード」なブランドです。今後のさらなる展開を期待しています。

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2017年4月20日 (木)

2017/18秋冬アンビアンス展 懐かしさにエッジを効かせて

 2017/18秋冬コレクションを発表する「アンビアンス(Ambiance)」展が、アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)の関連イベントとして、3月21-23日、東京・渋谷の文化ファッションインキュベーションで開催されました。
 参加したのは新進気鋭の18ブランドです。全体にどこか懐かしいテイストにエッジを効かせた個性的なコレクションが多くなっています。

○ヴェントリロクイストVentriloquist
 ファッションデザイナーの根本貴史さんと伊藤里恵子さんが手がけるVentriloquist(ヴェントリロクイスト(英)=腹話術師)は、「Portrait of the Piccadilly」がテーマです。2_2 80-90年代のロンドンのストリートスタイルをベースに、独特のひねりやねじりを加えて、斬新な大人の女性のエレガンスを表現しています。

 素材は英国調のタータンチェックやジャカード、ツィード、ニットなどが中心で、職人の手を加えたものが多くみられることも特徴です。一点一点丁寧に時間と手間暇をかけてつくられているといいます。

 (写真下は、恵比寿のデペシュモード会場で開催されたときのもの)
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○オウシーナンEAUSEENON
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 コレクションには花がいっぱい。ユリやデイジーといった花のプリントや刺繍があふれていて、縁取りのスカラップディテールもカワイイ。
1_3  テーマは「イノセント」。女性らしいロマンティックな雰囲気です。
 デザインしているのは水野恵梨香さん。ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミー出身で2015年にブランドを立ち上げたといいます。
 ブランド名の「オウシーナン」は、中国語で「エリカ」の花のことだそう。そこでご自身と同じ名前をブランドの名称にしたと話してくれました。

〇ゴトー アサト Goto Asato
Img_62951   日本の伝統、着物地からドレスをつくっているユニークなブランドです。
 錦紗や縮緬、紅花染めの紅絹、墨黒の絹、漆プリント、真っ白な晒し木綿、絣など、昔の布に惜しみなく手をかけ、一点ものを始め量産も手掛けているといいます。

 まさに日本ならではのコレクション。これからは世界を旅したいとも。期待しています。

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2017年4月19日 (水)

「アヴァン コンバース」発売でアルベール・エルバス来場

 AFWT(アマゾン・ファッション・ウィーク東京コレクション)の最中の3月23日、東京・原宿のBANK GALLERYに、新フットウェアのハイエンドライン「アヴァン コンバース(AVANT CONVERSE)」発売に合わせた1日限りのスペシャルストアがオープンしていました。

Img_67051  真っ赤な壁にユニークなイラストが満載。その中に、何と前ランバンのクリエイティブ・ディレクター、アルベール・エルバス氏が来場していました。

 コンバースの「オールスター」は今年で生誕 100 周年を迎えるそうです。これを記念し、より贅沢感のあるものを目指して立ち上げたのが「アヴァン コンバース」です。このプロジェクトにゲストデザイナーとして参加していたのが、アルベール・エルバス氏でした。

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 シューズには可愛いイラストが描かれているのもあって、楽しいです。素材はオール・レザーで、カラーは赤、白、黒とシックなデザイン。カジュアルでユーモアたっぷりなのに、ラグジュアリー感のあるラインナップです。さすがクチュールデザイナーらしい、と思いました。

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2017年4月18日 (火)

17/18AWヨウヘイ オオノ 無機質な工業製品に着想

  「東京ファッションアワード2017」の受賞者の一人、大野陽平デザイナーのブランド「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」が、今季AFWT渋谷ヒカリエの凱旋ショーで、初の2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

Img_69511  着想したのは、無機質な工業製品といいます。とくにバウハウスやアイリーン・グレイの作風をヒントにしたとか。
 銅色など冷たく輝くメタリックに、オーガンジーやメッシュなど透ける素材を組み合わせたコーディネイトや、ベロアやキルティングサテンの光沢感、光るレザーのアイテムなど、未来的なイメージが散見されます。SF作品にありそうなスタイリングも登場しました。

 そのパワフルな独創性に、才能と今後の大きな可能性を感じたコレクションでした。
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2017年4月17日 (月)

17/18AWターク「ボーダレス」テーマにサプライズ演出

 「ターク(TAAKK)」は、「東京ファッションアワード2017」を受賞した6名の若手デザイナーの一人、森川拓野デザイナーが手がけるブランドです。同アワードの受賞者6名はこの1月、パリのメンズファッションウィークでショールームを展開し、AFWTの最終日、3月25日に凱旋イベントとして、渋谷ヒカリエで2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

 そのトップを切って、コレクションを披露したのが「ターク」です。
 テーマは「ボーダレス」、つまり境界線が無いことで、すべての壁を取り払いたいと、渋谷ヒカリエホールをつなぐ通路をランウェイにするというサプライズな演出でした。おかげで観客は間近で服を見ることができました。
Img_69211jpg 歩いて来たのは様々な属性や男女のモデルたちです。多様なトレンドを境目なしに取り込んだストリート感覚に、リアルな今を感じました。

 また使われている素材も注目されます。元来、ニードルパンチや刺繍などオリジナル素材が特徴のブランドでもあるのです。伝統的なイメージのスカーフ柄や家紋のようなモチーフ、アニマルパターン、チェック、ジャカードなど、斬新で力強いテキスタイルがたくさん登場、それらをバランスよくまとめたコーディネイトがファッションの楽しさを盛り上げていました。
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2017年4月16日 (日)

17/18AWユキトリヰ インターナショナル 華やかに美しく

 ファッションデザイナーの大御所、鳥居ユキがデザインする「ユキ トリヰ インターナショナル(YUKI TORII INTERNATIONAL)」が、17/18年秋冬コレクションを東京・恵比寿ガーデンホールで発表しました。
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 クラシックでしかもモダン、どんな女性にも似合いそうな優美なコーディネイトが次々に登場します。
 スカーフの使い方もパリジェンヌらしい、ため息の出る美しさです。
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Img_68811  カラフルな花柄のハーモニーにも目を奪われます。

 まさにレディのファンタジー。ファッションの楽しさいっぱいです。

 終盤は女性を華やかに引き立てるドレスが続きました。

 洗練されたエレガンスあふれるコレクションで、さすがの貫禄でした。




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2017年4月15日 (土)

17/18AWユマコシノ 「アーミー クチュール」テーマに

 ファッションデザイナー、小篠ゆまの「ユマコシノ(YUMA KOSHINO)」が、AFWT渋谷ヒカリエで2017-18年秋冬コレクションを発表しました。

Img_68151  今シーズンは、ラグジュアリーなクチュールテクニックにカジュアル+スポーティなアーミーをアレンジした「アーミー クチュール」がテーマです。
 登場したのは、クチュールドレスにメンズスーツを思わせるマニッシュなアイテム、またバイカーやアーミーを連想させるアイテムをミックスしたスポーティなルックが中心。
 素材はシフォンやタフタ、また高級感のあるツィードに、毛足のある手編み風ニットやジャージ、フリンジなど。異素材を絶妙のバランスで組み合わせています。

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 気品のあるエレガンスと対極にあるミリタリーの要素、それらをぶつけ合わせ、女性らしいシルエットに今風の遊び心をもたせたコレクションでした。
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2017年4月14日 (金)

17/18AWミューラル 「ノスタルジア」テーマに

 「ミューラル(MURRAL)」は村松祐輔と関口愛弓の2人の新進若手デザイナーが手がけるブランドです
Img_67951jpg  昨春、デビューし、着実に成長している様子です。今季もAFWT渋谷ヒカリエで2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

 テーマは「ノスタルジア」で、郷愁を誘うようなレトロなイメージです。

 ランウェイには、優しい少女の雰囲気を漂わせる温かなアイテムのコーデが次々に登場しました。フリル襟のジャケットやリボン結びのブラウス、チェックのスカートやデニム、ベルベット、刺繍など。色とりどりの花柄や、ハートのモチーフも目立っていました。

 懐かしくも愛らしい、ヴィンテージ感あふれるコレクションでした。

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2017年4月13日 (木)

17/18AW アキコアオキ 「プリミティブ」テーマに

  「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」は、東京ニューエイジで注目される、新進気鋭の青木明子デザイナーが手がけるブランドです。
 今シーズンはAFWT渋谷ヒカリエで、2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

Img_67721  テーマは「Primitive(プリミティブ=原初的)」で、布を纏う美意識に焦点を当て、服との距離感を意識したといいます。

 「原初的」ということで、ボヘミアン風やラップのディテール、エプロンのようなデザインも多かったです。とはいえシルエットは引き続きボディ・コンシャスで、肩パッドやコルセットできちんとシェイプされていました。
 フリルやフレア、セクシーな見せブラトップも登場し、女性らしさもいっぱいです。

 フィナーレの華やかなピンクのロングスカートの装いも印象的で、若き才能の可能性とクリエーション力を感じたコレクションでした。
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2017年4月12日 (水)

17/18AWケイスケヨシダ 始点は60年代ファッション写真

 東京ニューエイジの一人、吉田圭佑デザイナーが手がける「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」が、AFWT渋谷ヒカリエで2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

 今シーズン、服づくりの始点となったのは、たまたま見た60年代のファッション写真だったそうです。Img_66851そこには色とりどりの服を着た女の子たちが大胆に肌を出し、皆笑顔で写っていて、今のムードにはない陽気な空気感に惹かれたといいます。

 披露されたのは、青春を象徴する制服を基にしたデザインです。当時の若ものたちが放つオーラを現代に落とし込んだとか。とくにコントラストを効かせたタータンの装いは斬新で、人気を集めそうです。
 メタリックなブーツなど光りものも多くみられました。
 そこには「少しだけ明るい未来を模索したい」という、デザイナーの思いが秘められているようです。

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2017年4月11日 (火)

17/18AWハナエモリ マニュスクリ「コンバイン」テーマに

 ファッションデザイナーの天津 憂が手がける「ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)」が、2017/18年秋冬コレクションを東京・表参道で発表しました。

 ランウェイでは、このブランドらしいエレガントで品のよい装いが並びました。カットはシンプルです。Img_66541とはいえこれまでに見たことのない斬新な美を感じさせたのは、異なるものを組み合わせ、それを巧みなバランス感覚で切り替えて、美しいハーモニーを奏でていたからでしょう。
 実際、テーマは「コンバイン Combine」でした。デザイナーは異質なものの結びつきから美を目指したといいます。
 全体にアシンメトリックなシルエットが目立つ中、とくに目を惹いたのが、ナチュラルなウッド(木質)調の色や素材です。柄もアニマル風だったり、木目風だったり。木の年輪のように見える素材は、ほんものの極薄の木の皮を使用したものだったとか。

Img_66271 Img_66431  














 また寄木細工のようなボックス型のバッグも登場し、ドレスにもそれが繰り返されました。
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 ショーの終わりには、モデルたちがズラリと階段上に勢揃い。優美さ満開のコレクションでした。
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2017年4月10日 (月)

AW17/18トクコ・プルミエヴォル 花いっぱいのおとぎの国

「トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO 1er Vol) 」の2017-18年秋冬コレクションが、AFWT渋谷ヒカリエで発表されました。
 ショーはポーランドの伝統的な民族衣装にヒントをとったドレスからスタートしました。Img_65851

Img_65891jpg  カラフルな色彩あふれるドレスが並び、もうまるで花いっぱいのおとぎの国にやって来たかのよう。
  旅するクチュリエと呼ばれる、ブランドを手がける前田徳子デザイナーは、今シーズン、ポーランドとチェコに旅したといいます。とくに一番訪ねてみたかったというポーランドの小さな村々での体験が、大きなインスピレーションソースになったとか。
 例えばポーランドの小さな村、ザリピエ(ZALIPIE)の、ザリピエ模様と呼ばれる花柄でカラフルにペイントされた村の家々、またウォヴィチ(?OWICZ)という村の切り絵模様など、そのメルヘンティックな空気感をコレクションに盛り込んだといいます。
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 フィナーレのピンクや赤一色のドレスも圧巻でした。
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 美しい華麗ない衣装を堪能したコレクションでした。

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2017年4月 9日 (日)

AW17/18モト ゴー「いちご畑よ永遠に」少年時代テーマに

 「モト ゴー(MOTO GUO)」は、モト・ゴー(Moto Guo)とキンダー・エン(Kinder Eng)が手がけるメンズウェアを中心とするブランドです。マレーシアを拠点に2015年スタートし、この1月にミラノでショーを行い、このほどAFWT渋谷ヒカリエで2017-18年秋冬コレクションを発表しました。
 
Img_65821  テーマは「いちご畑よ永遠に」です。写真はリハーサルのときのもので、懐かしい少年少女時代を連想させる、ナイーブな遊び心いっぱいのアウトフィットが並びました。

 コットンのさわやかなパステルカラーを大胆に合わせたデザインが楽しいコレクションでした。

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2017年4月 8日 (土)

AW17/18ヴィヴィアンノ スー×イイミサ 束縛からの解放

 中国系アメリカ人デザイナーによる「ヴィヴィアンノ スー(VIVIANO SUE)」が、ヘッドドレスのフェザーブランド「イイミサ(IIMISA)」と協働し、2017-18年秋冬コレクションをAFWT渋谷ヒカリエで発表しました。
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Img_65411jpg  テーマは「PLUMAGE」です。鳥が飛び立つかのように「束縛からの解放」の象徴として、ほんとうの自由を表現したかったといいます。

 極上のファーやレース、ウール素材を多用したアイテムは、アヴァンギャルドに見えて、意外に着こなしやすそうです。
 ヘッドドレスは、鳥の羽根に綿糸を編み込んで表現したという軽やかな作品で、見る者を幻想的な世界へ引き込みます。
 森のどこかに棲息しているかもしれない、妖精を思わせるドリーミーなコレクションでした。

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2017年4月 7日 (金)

AW17/18まとふ テーマは「粋(いき)」

 今年初めに開催された「スタイル*メイセン」展(このブログ2017.1.31参照)で、ディレクションを担当した「まとふ(matohu)」が、AFWTで 2017-18年秋冬コレクションを発表しました。
 「日本の眼」第15回となる今シーズンのテーマは、江戸時代に生まれて洒脱な美意識とされた「粋(いき)」です。会場となったのは東京・芝の増上寺で、江戸時代の面影が伝わってくるようでした。

 ブランドを手がける堀畑裕之・関口真希子デザイナーは、粋について次のように述べています。
Img_65111 粋(いき)とは何かというと、一つはさっぱりと洗練されていること、二つ目は「意気」とも書くように、意気地のある自立した生き方、三つ目は「息」で、相手と自分との間合いを読み取り、程よい距離を保つこと、さらにもう一つ「大人の色気」があることといいます。  
 ランウェイでは、この粋を現代的に解釈し、オリジナルのテキスタイルにのせて表現しました。江戸時代に大流行した縦縞模様や裏地にも凝る裏勝りの美学など、忘れ去られていた日本の美意識が現代美に投影されています。
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 「いきの構造」を著した九鬼周造の「垢抜けして、張りのある、色っぽさ」という言葉通り、何とも「いき」なコレクションでした。

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2017年4月 6日 (木)

AW17/18ヒロコ コシノ テーマは“デカダンス”

  恵比寿ガーデンホールで開催された「ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)」のAFWT今秋冬コレクションに行ってきました。
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 テーマは、”デカダンス~柔らかな反乱”で、コシノヒロコ デザイナーは、 心の奥に潜むデカダンス(退廃)を表現したといいます。Img_64901それは壊れ崩れることを怖れない、既成の価値から遠く離れた美であるとも。 
 序盤はシックなグレーを中心とするルックで、アシンメトリックなカットやディテール、ロングスリット、オーバーサイズなフォルムで見せ、中盤以降、美しい色彩のグラフィカルな幾何学構成のデザインが登場。その造形美はモダンアートを見ているかのようでした。
 さすがアーティスト・ファッションデザイナー(右)です。今シーズンも息を飲むような圧巻のコレクションで、圧倒されました。
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2017年4月 5日 (水)

AW17/18グエン・コン・チー「ベトナムの花売り娘」テーマに

 AFWT東京コレクションのアジアンファッション・ミーツ・トーキョー(ベトナム)で、グエン・コン・チーが2回目となる2017/18秋冬コレクションを発表しました。
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 テーマは「ベトナムの花売り娘」で、ランウェーには花々を飾ったドレスがいっぱいにあふれて、明るい陽光を運んできてくれたかのよう。
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 背中の立体的な刺繍は、手の込んだ大変美しいものでした。
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 非構築的なシルエットが中心で、ランジェリー風なドレスもみられるなど、暑い国らしいリラックスしたエフォートレスな感覚のコレクションでした。

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2017年4月 4日 (火)

AW17/18ハハ「ネオン東京」巡るユニバーサルファッション

 東京・多摩ファッションネットワークのデザインチームが手がける「ハハ(ha ha)」は、ユニバーサルファッションをコンセプトにメッセージを発信しています。
 今シーズンもAFWTに参加して、渋谷ヒカリエでランウェーショーを開催しました。
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Img_63481  テーマは「ネオン東京」で、夜の東京を巡る視認性の高いファッションを発表しました。

 ビビッドなカラ―が光る再帰反射テープや、高輝度畜光素材使いを多用したアイテムが並びます。
 またカラフルなくるみボタンをたくさんのせたジャケットも印象的です。

 序盤には、服のパーツが取り外せるアウターが登場し、取ったり着けたり、様々に変化する着こなしを提案。
 ハンディのある方にも健常者にもファッションの楽しさを伝える工夫がいっぱいのコレクションでした。

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2017年4月 3日 (月)

AW17/18ハウスコミューン 新時代エレガンスと女性パワー

 バロックリミテッド傘下のブランド「ハウスコミューン(House_Commune)」が、アマゾンAFWTのサポートプログラム「アットトウキョウ」に参加し、東京・虎ノ門のホテルで2017/18秋冬コレクションを発表しました。
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Img_63161 ブランドを手がけるのは下中美穂子デザイナーで、新時代におけるエレガンスと今を生きる女性の持つ内なるパワーを表現したといいます。

 素材は二重織ウールやカットソー、アルパカやキャメルなどの高品質な天然素材がベースで、デニムも登場しました。カラーはネイビーやグレー、バーガンディ、キャメルといったパレットで、無地が中心のシックな感覚です。
 ロングコートやウエストマークのスーツ、ニットのドレス、揺れるスリットのカットなど、すべてがシンプルで都会的、洗練された雰囲気にあふれていました。

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2017年4月 2日 (日)

AW17/18「モトヒロ タンジ」水面に映る自然をニットで表現

 丹治基浩デザイナーが創るニットは、太糸の編地を巻いたり結んだりひねったり---、大きく波打つフォルムでいつも魅せられています。この彼自身の名前を冠するブランド「モトヒロ タンジ(Motohiro Tanji)」の17/18秋冬コレクションが、AFWT渋谷ヒカリエで開催されました。
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 テーマは「Reflected in the water」で、水面に映る自然をイメージしてデザインしたといいます。
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 白いニットの無造作なナチュラル感にブルージーンズが似合っています。
 繊細な匠の技と感性がつくるノンシャランに拍手! ニットの可能性を感じさせてくれるコレクションでした。

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2017年4月 1日 (土)

AW17/18「ハレ」日本人の伝統的世界観“ハレ”をテーマに

 アダストリアのブランドの一つ、「ハレ (HARE)」が、東京・品川のWAREHOUSE Konanで初のランウェイショーを行い、2017/18年秋冬コレクションを発表しました。

Img_62291  テーマは日本人の伝統的世界観“ハレ”です。パンフレットによれば、“ハレ”は日常の折り目、節目を表す概念で、“ケ”と対比されます。日常における非日常で、自らを華やかに晴れやかにするものです。
 今回はこの晴れ着を現代の街着に落とし込み、日本人のルーツである和の空気感、たとえば和服のゆったりしたボリューム感や、落ち気味の肩、「帯」のイメージなどを採り入れたワードローブを展開しています。市松模様やカリグラフィーに姿を変えた漢字のモチーフも印象的です。
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 洗練された大人の非日常を美しく表現した、すばらしいコレクションでした。
 なおこの模様は自社のWEBサイトで生中継され、コレクションの一部はネット販売されて、好評だったといいます。こうした動き、「シーナウ・バイナウ(今見て、今買う)」への挑戦がいよいよ始まりました。今後ますます広がりそうです。

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