2018春夏PV ファブリック ⒅ 日本企業の人気素材
今シーズン、プルミエール・ヴィジョン(PV)ファブリックに出展した日本企業を数社、取材しました。とくに人気だったという素材を中心に、そのほんの一部ですがご紹介します。
○小松精練
新・触感スエード素材「コマスエード」を用いた、5人の若手デザイナーによるコレクションを展示していました。従来のスエード素材と比べて弾力性があり、柔らかい素材に仕上がったといいます。
○サンコロナ小田
3回目の出展で200件もの来客があったそうで、今回も大盛況といったところでした。
空気をまとう超繊細なミストロンが好評で、光沢のあるグラデーションプリントなど、フォーラムで同社のファンシーな素材展示を見て来場した客が多かったといいます。
○宇仁繊維
シャツにもスカートにも、またパンツにも汎用性のあるキュプラ混の、しなやかで落ち感のある無地が好評だったとのこと。
○東光商事
ミラノウニカには出展せず、今シーズンはPVに集中して臨んだといいます。
人気はコットン/ポリエステルの表面感のある薄地ジャージーで、レースニットは少し下火かもとのお話でした。
○帝人フロンティア
「自在」、つまり自由に何でもできることをキーワードに、ソロテックスとデルタピークを訴求。フォーラムへの露出度では、デルタピークの方が勝ったそうです。やはりフォーラムに出品されたサンプルは強いといいます。
○コッカ
とくにダブルガーゼが好評とのこと。
和柄も出ているそうです。
○柴屋
リネンを中心に、リネン100やリネン/コットンを提案。ミリタリー調カジュアルのトレンドにも乗りにぎわっていました。
2回目の出展で、200社を超える入りがあったといいます。
○坪由織物
今シーズンも人気は、ラメのフィルムヤーン使いのファンシーな織物。とろとろとした感触で透けて光る素材です。
カラーでは春夏らしいピンクが出ているといいます。
○タキヒョー
3回目の今回、とくに好評だったのは、フォーラムに展示した素材だったといいます。キュプラ/コットン混やペーパーヤーン使いの大柄チェックなど、ひと手間加えた素材がよかったとのことです。
○チクマ
何よりも薄くて軽いものがよかったそう。
半透明なガーゼやボイル調のもの、塩縮加工で表面感のあるものなど。
○福井経編
新作を常にプラスし、今シーズンも14点もの素材が、フォーラムで展示されたそう。ナイロン100でマジックテープ風の半透明メッシュ、イレギュラーにうねるシワの表現など、前シーズンよりも好調といいます。
○宮田毛織工業
フォーラムに出されたコットン/ソロテックス混のカットジャカードが好評だったそう。
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