ビワタカシマ2018春夏素材展 テーマは「自然回帰」
第31回ビワタカシマ2018春夏素材展が先月半ば、東京・表参道で開催されました。出展したのは高島織物工業組合傘下の9社です。
テーマは「自然回帰」で、コットンを中心とした優しい自然素材がベースになっています。
この産地ならではの巧みな織り技術や加工を駆使してつくられる「高島ちぢみ」やその変わり織から、透け感のある繊細なクレープ、楊柳、微妙に変化するグラデーション、またデニム調のものやこだわりの先染め、しっかりとした「高島帆布」まで、さらに緑黄色野菜やかんきつ類などベジタブルダイによるフレッシュなカラーパレットの打ち出しもみられました。
○木村織物
「高島ちぢみ」の変わり織、とくに先染め、強撚、よろけ柄、かすり調のものなどに関心が集まっていました。
右は綿100%の先染めよろけちぢみです。
○高橋織物
改質綿糸使いの先染めエンボスクレープのバリエーションを拡大。とくにテンセル混をアピールしていました。
右はテンセル70/綿30のもの。
○杉岡織布
美しいカラーグラデーションのちぢみを提案しています。
今シーズンは先染め楊柳の、とくにネイビーのグラデーションが気になりました。
右は楊柳先染めネイビー、綿100%。
○マスダ
コットン/和紙の交織を前面に打ち出し、細番手の綿糸使いを中心に、非常に薄く軽い、透け感のある布を見せていました。
右は綿65/和紙40のもので、「細和紙目ずれします」との注意書きも添えられています。
○本庄織布
綿やポリエステル、レーヨン、ポリウレタン混など複合による「高島ちぢみ」の変わり織が注目されます。
左下は杉綾楊柳で、綿40/ポリエステル40/レーヨン20。
右下はサッカー風の楊柳ハイストレッチ 綿98/ポリウレタン2。
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