「播州織メッセ!2017」 7年ぶりの東京開催 ⑴
先月21-22日、播州織総合素材展2017「播州織メッセ!2017」が北青山テピアで開催されました。
東京での開催は7年ぶりとのことで、ジョブフェアやファッションショーも併催され、官民挙げて力の入ったイベントでした。出展したのは20社、1団体、1グループ、また来場者も多かったようで、1,200人と発表されています。私も足を運んでみて、盛り上がっているという印象を受けました。
“変幻自在”をテーマに、テーマゾーンも設置され、7社の産元、機業(丸萬、丸和商事、カゲヤマ、島田製織、コンドウファクトリー、橋本裕司織布、斎藤商店)が開発した新作サンプルを自由に持ち帰ることができるようになっていました。(右は私がいただいたサンプルの一部です。) このサービスは産地PRに大いに役立ったものと思われます。
注目したブース展示をご紹介します。
○丸萬
「POLS(ポルス)」ブランドを大きく打ち出していました。これは同社がKAJIWARA DESIGN STUDIO(代表はテキスタイルデザイナーの梶原加奈子さん)とのコラボレーションし、2015年に誕生したものだそうです。先染めジャカード織によるカラフルで大胆なジオメトリック柄のコレクションに目を奪われます。デザイナーの力って本当に大きい!
○島田製織
自社ブランド「hatsutoki」を前面に押し、なかなか好調のようです。繊細な美しい綿織物を活かした大人のカジュアルウェアで、着心地よさそう。
右は、動きのあるヘリンボンをイメージしたカットジャカードで、さりげなくラメ糸も
使われています。綿94/ポリエステル6。
○岡治織物
ジャカード織物の老舗に飛び込んできた若手デザイナー、佐藤 健さんが手がけるジャカードのアイディアが面白い。100周年を迎える同社を記念してデザインしたポストカードが壁に貼られていて、それを自由に持ち帰ってもよいといいます。しかし100年後に返却してというのです。
産地に新しい風を吹き込む若い力に期待です。
○桑村繊維
得意のチェックとボーダー&ストライプを軸に展開していました。
塩縮など表面感のあるものや、明るい色使いのカットものが人気のようです。
○大城戸織布
綿織物以外に、麻やウールなど様々な素材を使い、織機も駆使して、他にない独創的な織物を提案しているテキスタイルメーカーで、いつも感嘆してみています。
今回はテグス使いや、虹色ラメ糸の長いカットヤーンが魅惑的なジャカードなどを提案していました。
○オザワ繊維
「綿花の女王」といわれる東洋紡の「マハラニ」シリーズを大きく訴求。その上品な光沢や美しい色、洗練された風合いに魅了されます。
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