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2017年3月18日 (土)

2017桐生テキスタイルプロモーションショー「センス」軸に

 織都1300年の歴史を誇る桐生の産地展「2017桐生テキスタイルプロモーションショー」が、8-9日東京・北青山テピアで開催されました。
 参加したのは洋装部門26社、和装部門9社です。中央に設けられたコンセプトゾーンには、各社得意のサンプルが展示されました。テーマは「センスSENSE」です。センス=感覚を軸に、というように、この産地独特の磨き抜かれた洗練されたものづくりの感性は素晴らしくて、感銘させられました。
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 とくに今回私が注目した、ジャカードなどの技術ノウハウを駆使しているメーカーをご紹介します。

イヅハラ産業
 同社のような織物の技術を持つメーカーは、世界広し、といえども他にはありません。他社に先駆け、織物の段階でスカート等の形状を形成できる、コンピュータ制御のジャガード織物「イヅハラ織」を発明し、右のような様々な一点もののプレタスカートやワンピースを創造しています。縫製は脇のみで、ウエストフリーなのでお腹を締め付けません。プリントでは表現できない高級感があります。 
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 織りの段階でベース布とフリル布を同時に織り上げる技術「フリル織」と、表裏異なるデザインを同時に織り上げる新技術「リバー織」、緯糸をループ状に隆起させる「ウエーブ織」は、各々特許を取得されています。ウエーブ織のマフラーも拝見し、フリンジ部分も手作業によるカットとのことで、美しさにびっくり!

 私は以前、パリの服地見本市プルミエール・ヴィジョンに出品されていたこのイヅハラ織を見たことがあります。そのスカートが実際にプランタン百貨店で販売されているのを目撃し、ヨーロッパで人気を集めていたことが思い出されました。

 現在も世界に発信中です。日本の巧みの技に改めて驚嘆しました。

トシテックス
 金属チェーンの編み込み技術に定評があります。
Img_58441g 従来手縫い等で後付けしていた金属チェーンを、同社は細巾ラッセル編み機を用いて、衣料用生地に直接、金属チェーンを編み込んで作る方法を開発したのです。
 右はその一つです。

 またもう一つ、ダブル・カットジャカードImg_58381も発表していました。
 これは透けるオーガンジーの間にカットヤーンが入っています。糸のカットは何と手作業で行ったそうです。
 右はその生地に線描の花柄をプリント加工したものです。

テックス・ボックス Tex. Box
Img_58521  ニードルパンチのテクニックで、新作は何かといつも楽しみにしているメーカーです。
 今シーズンも原反ニードルパンチ機と縮絨機による、大胆な色柄の楽しいテキスタイルをたくさん見せてくれました。

アライデザインシステム
 和装部門で出展の同社は、「絵画織」が見事!
 日本画や浮世絵を織り柄で、繊細かつ細密に表現し、見え方も実に立体的です。画素の点描表現による特殊な技法で特許も取得、最高百色以上の色表現が可能といいます。
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 これまでは帯地を中心につくってこられましたが、用途を広げようと、「iPad(アイパッド)」ケースやブックカバーなど小物も提案。外国人観光客の恰好のお土産になりそうです。

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