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2017年2月12日 (日)

パリ「針の祭典」 横山由紀子「よろけ織」の不思議な美

 先日の日曜日、パリのポルト・ド・ヴェルサイユで開催されていた手芸展「針の祭典 L'aiguille en fete 2017」を訪れました。フランスも手芸愛好家が年々増えているようです。会場は行きかう人でいっぱいでした。

Img_45561_2  今年のテーマは「北欧」で、その展示コーナーに「よろけ織」作家で染織工房「夢織りびと」を主宰する横山由紀子さん(右)が出展されていました。実は事前に横山さんからメールをいただいていて、この「針の祭典」でお会いしたいと思っていたのです。

 よろけ織は、その名の通り、よろけた波うち模様を織り出した立湧(たてわく)文のような布です。たて糸が曲線を描くように織るために、よろけ筬という特殊な筬を使用するそうです。
Img_45501  この織物が醸し出す不思議な美に、私もすっかり魅せられました。それはよろけの波の色が微妙にグラデーションしていて、水面を照らす光りのベールのように見えたからです。壁を飾るタペストリーですので、サイズも幅220cm高さ330cmと大きくてびっくり!
Img_45601  横山さんは、よろけ織に様々な工夫を凝らしていらっしゃいました。ほぐしの技法を採り入れて、2種類の糸を別々に染めたり、かすりに染めたり、素材を違えたり。ワッフル織や絣織、ほぐし織、もじり織、裂織など多彩な染織技で布を創作されています。糸から手紡ぎし、染めも手染めで草木染めと化学染料染めを用途に応じて使い分け、織機も何とご自分で制作されるとのことです。

Img_45511jpg  右は横山さんが開発された「クロッスノ(卓上手織り機)」です。織幅は小さいですが、運びやすくて、今やアメリカでポピュラーになっているそうです。

 横山さんは、現在兵庫県芦屋市にお住まいで、関西を中心に染織教室を開講されています。
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 ブースでは、よろけ織の実演や、来場者に織物の手ほどきも行っていました。

 織ることが楽しくて仕方がないという横山さん。すでに知られる存在ですが、今回の出展を機に、世界中から注目の人になりつつある様子でした。さらなる飛躍を期待しています。

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