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2017年1月31日 (火)

「スタイル*メイセン」展 和から洋へ「まとふ」デザイン

Style_meisen_20170111_001thumb660x9  今、松屋銀座で日本デザインコミッティー主催、経済産業省関東経済産業局共催による「スタイル*メイセン STYLE*MEISEN」展が行われています。
 銘仙は、大正から昭和にかけて爆発的な人気を博したきもの地です。「銘仙」は当て字で、「目線」からきているとか。たて糸の目が1,000(千)本ある繊細な織物だからだそう。糸にプリントしてから織り上げる「ほぐし織」と、「絣」独特のかすんだ輪郭線が特徴で、優美な柄行きが魅力です。
 とはいえかつて栄えた伊勢崎銘仙は、今や跡形もなく、現在では足利と秩父に細々と残存しているだけになってしまったといいます。この衰退する銘仙を現代のファッションに復活させるプロジェクトが「スタイル*メイセン」です。
 足利の「ガチャマンラボ」を中心とする服地メーカーや、秩父で一社残っていた秩父銘仙の「逸見織物」が連携し、ファッションブランドの「まとふ」にクリエーションを託しました。日本の伝統技術を現代の感性と融合させ、世界発信も視野に入れた取り組みといいます。 
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 開催初日、トークイベントが開かれました。パネラーは、「まとふ」のデザイナー、堀畑裕之さんと関口真希子さん、それに足利銘仙を手がける「ガチャマンラボ」の高橋仁里さんと秩父銘仙「逸見織物」の逸見恭子さんの4名です。
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 様々な苦労話を楽しく拝聴し、中でも興味深かったのが、高橋仁里さんによる「欧州ではプリント表現でそれらしいものはあっても、本物の銘仙はない」というくだりでした。その起源はフランスのリヨンにあったそうです。当地のほぐし織ジャカードがそれで、18世紀ロココの宮廷で愛用されたようです。この技術を学んで日本に持ち帰ったのが、明治の織物技術の先駆者である近藤徳太郎だったといいます。

 銘仙も産地によって特徴があり、「足利は幾何学柄、秩父は花柄が得意」。「まとふ」ではこのことを意識して、生地をデザインされたそうです。
 その作品を数点見せてくれました。
Img_36321 その一つが右で、ポスターにも使われている足利の生地でつくったアコーディオンプリーツスカートです。緯糸にポリエステルを打ちプリーツをかけています。シンプルな形と明るい色彩がエレガントですね。

Img_36331jpg  素材は必ずしも絹100%というわけではなく、右は緯糸が太番手の綿使いのジャケットです。秩父銘仙の花柄が優しい雰囲気をかもし出しています。

 いずれのアイテムも銘仙が全く新しい織物になって、生まれ変わっていました。まさに和から洋へ、現代人の心に響くコレクションの誕生です。

 最後にこの4人が口を揃えて、プロジェクトの継続を訴えていらっしゃったのが印象でした。

 開催は展示販売会が2月7日まで、展覧会は21日までとのことです。

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