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2016年12月10日 (土)

「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展

 今、東京・サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」展が開催されています。この8月に行われたプレミアムトーク(ブログ2016.8.27付け参照)に参加したこともあり、先月半ばのレセプション・内覧会に招待され、行ってきました。
 法政大学総長で江戸文化の研究者、田中優子先生もいらっしゃり、ご挨拶されるなど、楽しいひとときでした。
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 秋田蘭画は、江戸時代の中頃、秋田藩の武士たちにより描かれたオランダ風の絵画です。その中心の描き手が小田野直武で、江戸に招かれ画才を発揮します。

Img_25521  小田野直武は平賀源内の紹介で「解体新書」の挿絵を描いているのですね。その実物も展示されています。細部の表現に驚かされます。
 平賀源内は日本初の発電機「エレキテル」の発明で有名ですが、何故か事件を起こし獄死します。直武もこの後、32歳で急逝してしまいます。田中先生から、二人の死は謎のままに残されていると伺い、興味深く拝見しました。

Img_25312jpg  たったの7年間という短い制作期間で、直武は東西の美意識を結びつける新しい画風を生み出します。
 その珠玉の名作がちらしにも使われている「不忍池図」です。植木鉢の芍薬の花に遠景の絶妙なバランスに、東西の美の融合を見ます。描写の緻密さにも驚嘆します。何と蟻も描かれています。
 この画風を受け継いだのが、秋田藩主佐竹曙山やその一族の佐竹義躬らで、秋田蘭画と呼ばれる所以なのですが、しかしその後この画派は絶えてしまいます。
 これを復活させたのが画家の司馬江漢で、現代の洋画へつながっていくのですね。

 本展でこの秋田蘭画の全貌を鑑賞し、江戸文化への関心が拡がりました。
 展覧会は1月9日までです。

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