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2016年12月26日 (月)

エコプロ2016~健康とエネルギー未来展 ⑴ナノセルロース

 第18回目を迎える国内最大級の環境イベント「エコプロダクツ」展が、名称を変更し、「エコプロ2016~健康とエネルギーの未来展」に進化して、この8~10日、東京ビッグサイトで開催されました。「地球温暖化と環境配慮」と「クリーンエネルギーとスマート社会」をテーマに705社・団体が出展、来場者は3日間で167,093人と発表されています。

 今年は、この11月に「パリ協定」が発効した人類の歴史に残る年とあって、脱炭素社会への関心がより一層高まっているようです。本展ではその最新の動向やエネルギー技術など、興味深い取り組みが多数紹介されました。その見どころをほんの一部ですが、レポートします。

○国内初の「ナノセルロース」展 
 これはポスト炭素繊維と呼ばれている新素材、セルロースナノファイバー(CNF)の企画展です。植物繊維の主成分であるセルロースをナノサイズにまで細くした繊維なので、「ナノセルロース」とも呼ばれています。私もこのCNFを取り上げたNHKの番組「サイエンス・ゼロ」を見ていましたから、興味津々でした。軽くて強く(鋼鉄の5分の1の軽さで、5倍強の強さ)、バイオマス(植物由来資源)を原料にしているのでカーボンニュートラルで、持続可能性大なのです。
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Img_29611jpg  出展していたのは35社・団体で、その研究開発から製造、利用法までが紹介されました。中でも注目されたのが日本製紙のブースで、CNFそのものを見せて実験していました。透明性があるので透明シートに、またゴムのように伸びないのでプラスティック代わりに、ガスバリア性があるので食品包装フィルムに、さらに水中で粘性があるので液ダレしない特性を活かし、化粧品やペンキなど塗料の増粘剤に使用が見込まれるといいます。
 同社ではCNFシートを使った紙オムツ製品、また三菱鉛筆ではCNFをインクに入れたボールペンなどを開発、展示していました。とくに製紙業界では、紙の需要減少が予想されることもあり、CNFへの期待度が高い様子です。
 コストが割高になるため、実用化となるともう少し先になるようですが、今後の展開が楽しみです。

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