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2016年11月24日 (木)

日本綿業振興会賞にアルビノの人々を表現した作品

 第54回全国ファッションデザインコンテスト(一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催)が、先月15日に開催され、日本綿業振興会賞が山本朱莉(あかり)さんのアルビノの人々を表現した作品に贈られました。

Img_14131  今回は1,681点の応募があり、その内、ファッションショー形式による審査会に臨んだのは、入選作品38点です。
 写真左中央が「アルビニズム」と題した山本さんのスタイル画です。

 この中から、文部科学大臣賞を始めとする各賞が授与されました。日本綿業振興会賞は企業賞の一つで、私も審査員の一人として参加しています。

Jfdc161015_03131  日本綿業振興会賞を受賞した山本朱莉さんは現在、愛知文化服装専門学校2年生です。
 ごく身近にウエディングドレスのアトリエを開いている方がいて、服飾の世界に憧れるようになったそうです。高校もファッション文化科のある名古屋市立桜台高等学校に入学し、その頃から女性が美しく見えるのは白いドレスと気づくようになったと話します。 
 アルビノは遺伝子の突然変異で先天的にメラニン色素が薄いため白色になることです。でもなぜアルビノをテーマにしたのでしょう。そのことをお伺いしましたら、動物が好きで、動物たちにも、また人間にもアルビノがいて、彼らは美しいのに逆境にいることを知ったからだそう。この人たちのためにドレスを創りたいと思うようになったといいます。

Jfdc161015_03151  ポイントは、肩と円形の装飾で、肩はたくましく見えるようにボリュームをつけ、円形のフリルのような飾りをあしらって、全体にやわらかい雰囲気に仕上げています。この飾りは大きく開いた白い花のようにも見えます。
 素材はコットン/カシミア混のニット生地で、ベースにコットンを使用しているとのこと。
 また先端の丸い花びらのようなパーツは、山本さんのオリジナルで緩衝材を加工したもの。材料は果物の出荷などによく使われる繭のようなエアーキャップで、それを水の中でつぶして乾燥させ、丸い平らな小石状にしたものに、トップコートをのせて光沢をつけたといいます。山本さんの家はブドウ農家で、このような緩衝吸収材がたくさんあるのだそうです。

 デザイナーを目指して修行中の山本さん、今回の受賞を機に、大いに羽ばたいていかれることでしょう。
 なお、受賞作品の写真は、杉野学園よりお送りいただきました。

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