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2016年10月10日 (月)

JFW-IFF⑷ 「日本のファッションビジネスの生きる道」

 先般東京ビッグサイトで開催されたJFW-IFFでは、多数の興味深いセミナーが行われました。
Img_11111jpg その一つが業界の注目人物、三越伊勢丹常務執行役員 三越日本橋本店長 中 陽次氏とクールジャパン機構 代表取締役社長 太田伸之氏を迎えての座談会です。「日本のファッションビジネスの生きる道~日本発で世界を目指せ~」をテーマに、日本のファッションビジネスの向かうべき方向について、意見が交わされました。
 冒頭、太田氏は、海外における和食の人気を伝えるビデオを放映。売れるビジネスは「よい材料を調達し、コストを下げる工夫をしている」と、その秘訣を示唆。また中 氏は三越日本橋店のスローガン、「カルチャーリゾート宣言」を紹介しました。
 次いで、服が売れていない現状を、太田氏は、「これは日本だけではない世界的な現象」といい「ラグジュアリー売場は今、どこも閑古鳥が鳴いている。ただしイッセイミヤケなど売れているブランドもある」といいます。中 氏は「洋服文化の停滞が要因」と分析。「季節感やオーダーメイドの見直しなど、文化を積極的に仕掛けていく」と今後の方針を語られました。
 ニーズをどうとるかについて、太田氏はユニクロを引き合いに、「売れているのはアイデンティティーが明確で、魅力的な素材を使い、リーズナブルに提供しているブランド」。「日本の優れた素材を使って、適切な価格で販売すること」がポイントといいます。中 氏は、「長年にわたり現在も売れているのがイッセイミヤケ、コムデギャルソン、ヨージヤマモト。いずれも個性を貫き、価格に媚びない。そうした個性をつくるために、新繊維、たとえばスパイバー(クモノス繊維)などの採用や、人間国宝といわれるような方とのコラボも考えている」。太田氏は日本の素材の優秀性に触れ、「パリコレは日本の生地なしでは成立しない」。「たとえば天池合繊の天女の羽衣はm/¥4,000以上でも売れている。世界のトップレベルを行く日本素材をアパレルは発見しきれていない」とも。
 最後にファッション業界への提言として、中 氏は「前を向くことが大切。テキスタイルを武器に、新しい仕組みで服をつくり世界に売り込む。独自のデザインで価格はビビらないで、日本発のラグジュアリーを目指す」と強調。太田氏は「今、メンズを推進しているが、ラグジュアリー市場も変化している。普段はTシャツやジーンズ、夜の場面ではタキシードを着用するという具合に。ストリート感覚のデザイナーも出てきているし、そうした顔がつくれるデザイナーとのコラボを提案する。日本には素材があり、それを使ってつくれば世界一になれる」と断言。
 お二人の率直な語り口に、これからの方向が見えてくる気がしたプレゼンテーションでした。

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