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2016年8月22日 (月)

出雲で「筒描藍染」の長田染工場を見学

 出雲地方には、嫁入り道具として家紋入りの風呂敷を持たせる風習があるそうです。この風呂敷は「筒描藍染」という技法でつくられます。この技術を代々守ってこられたのが、明治20年創業の老舗、長田染工場です。
Img_81741jpg  今回の服飾文化学会夏期セミナーで、この長田染工場を見学しました。4代目の長田茂伸氏と5代目の長田匡央氏の父子で営まれている小さな工房です。
 かつては50~60軒あったそうですが、戦後は2軒になり、今ではここ1軒のみになってしまったといいます。藍甕も以前は48個あったのが、今は6個のみ。ですからこの伝統の技法による藍染は現在とても珍しくて、県の無形文化財に指定されているのですね。

Img_81681jpg  この筒描藍染を実演していただきました。
 筒袋に入った糊を生地に絞り出して模様を描き、天然の藍で何度も染め上げます。
 描いているのは長田茂伸氏です。
 藍は播磨藍で、糊はもち米でつくっているそうです。

Img_81551_2  長田匡央氏が絞りのハンカチを染める工程を実際に見せてくださいました。
 筒描藍染の布は、生地が強くなって、紺の色も何十年経っても変色しない、虫もつかない、しかも消毒効果もあるのが特徴といいます。
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 誕生祝いの風呂敷です。    赤ちゃんの子負帯です。 

Img_81631jpg  店内風景です。
 風呂敷やのれん、テーブルセンター、バンダナ、トートバッグなどの外、蒲団や夜具の巨大なものも見られました。
 最近では、博多の岩田屋で販売し、好評だったそうです。三越伊勢丹などでも期間限定で販売されているとのことでした。

Img_81721  お店の傍に高瀬川という流れの早い川が流れていて、ここで糊落としなどの作業を行っているといいます。

 長田茂伸氏が忙しい時代があったことを振り返り、「明後日紺屋」とか「紺屋の白袴」といった言葉を出されたのが印象的です。
 伝統の技を継承していくこと、その難しさを思い、胸がざわめきました。

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