« 渋谷パルコ “少しの間さようなら!”の「ラストダンス」 | トップページ | 「モード・イン・フランス展」 オープン形式に一新して盛況 »

2016年8月 8日 (月)

復活オートクチュール 中里唯馬さんの挑戦

 モード界の最重要イベントがパリコレです。その中で年2回、1月と7月に開催されるオートクチュールコレクションが影響力を強めています。このオートクチュールをテーマに、先月25日、カラート71プロジェクトの第4弾が開催されました。題して「復活オートクチュール その強さの訳を全公開 ― パリ・オートクチュール招待デザイナー 中里唯馬さんを迎えて」です。
 まずファッションジャーナリストの織田 晃氏から2016/17秋冬オートクチュールコレクション報告があり、次いでゲストデザイナーとして初参加した「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」の中里唯馬さん(写真中央)が登場。ファッションジャーナリストの生駒芳子氏と織田氏によるインタビュー形式で、そのクリエーションの秘密が、デザイナー本人から語られました。
Img_75241  
 両親ともにアーティストでアトリエが遊び場だったという中里さん。モノを創造することは自然な発想だったそうで、アントワープ王立芸術アカデミーに留学します。卒業後は、アレクサンダー・マックィーンに憧れ、オーダーメードのデザインに興味を持つようになり、EXILEやレディ・ガガら、国内外のアーティストの衣裳を手がけて、次第に知られるようになります。
 パリのオートクチュールに挑戦しようと思ったのは、昨年末。3Dプリンターやカッティングプロッター、レーザーカッターといった最先端テクノロジーを駆使して、以前からこだわってきたホログラムプリントをPVCフィルムに施し、千羽鶴のように折り曲がるユニットをつくる素材技術を開発したことがきっかけといいます。

1_2  今回のコレクションでは、このユニットを200から300個、手作業で細胞のようにつなぎ合わせたドレスを発表。ミシンはほとんど使っていないそうです。

 そのユニットの一つが右の写真で、小箱の中でオーロラのような冷たい光を放っていました。

 テーマは「UNKNOWN 未知なるもの」で、アイスランドへ旅したときに見た氷にインスパイアされ、その原風景から地球外へとイマジネーションがふくらんでいったそう。 コレクションで発表した 人工の腕を取り付けた作品など、神秘的かつ未来的な世界を映像で見せていただき、まさに驚嘆!しました。 そこにはホログラムの粉末に漆を混ぜた塗料など、日本の伝統工芸も採り入れられていると伺い、またしても感嘆!の嵐です。(写真は、WWDジャパン2016.7.18付け掲載記事参照のこと)

 今後はプレタにも取り組み、数年後には誰もが手が届くような価格でオートクチュールを民主化したい。3Dプリンターだからできると語ります。
 そして将来の夢は、人間の身体をデザインすること、その内部までもデザインして、アンドロイドのようなものを創りたいとも。100年後、ファッションはそんな風になっているのかもしれません。
 日本の若き天才クリエイターの出現に、胸が躍りました。

|

« 渋谷パルコ “少しの間さようなら!”の「ラストダンス」 | トップページ | 「モード・イン・フランス展」 オープン形式に一新して盛況 »

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/64015547

この記事へのトラックバック一覧です: 復活オートクチュール 中里唯馬さんの挑戦:

« 渋谷パルコ “少しの間さようなら!”の「ラストダンス」 | トップページ | 「モード・イン・フランス展」 オープン形式に一新して盛況 »