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2016年7月16日 (土)

一歩先のおもてなし!~現場と考える障害者差別解消法

 外国人観光客、本当に多くなりました。政府の訪日外国人目標は、2020年に一気に倍増、約4,000万人だそうです。この年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、ハード・ソフトの両面でユニバーサルデザイン化への取り組みが一層求められているようです。この4月には障害者差別解消法も施行されました。そこで先般、東京・大手町で講演会「一歩先のおもてなし!~現場と考える障害者差別解消法~」 (東京観光財団主催) が開催され、参加してきました。

 まず基調講演があり、(㈱JTB総合研究所コンサルティング事業部 ユニバーサルツーリズム推進担当主席研究員の若原圭子さんが、「超高齢社会である日本の現状について」をテーマに登壇されました。
 主旨は高齢化の背景と課題、そしてユニバーサルツーリズムの必要性です。ユニバーサルツーリズムとは、障がいや年齢といった物理的な制限にかかわらず、すべての人が気兼ねなく参加できるようつくられた旅行のことです。その対象者は高齢者、障がい者、乳幼児連れ、妊産婦で5,700万人にも上り、これに訪日外国人を加えると総人口の約半数にもなるといいます。それなのに日本は欧州などに比べ、法制度や誰もが旅行が楽しめる環境づくりが遅れているそうです。対応を進めないと日本の旅行市場は縮小すると警告されました。

Img_71821jpg  次に講演されたのが、ミライロ講師の岸田ひろ実さんです。何と車いすで現れ、驚かされました。大動脈解離という病気で、車いす生活を余儀なくされ、すでに8年目になるそうです。
 岸田さんは、主に障害者差別解消法について語られました。今春、ようやく実施されることになったこの法律がこれまでととくに異なる点は次のようです。障がい者手帳の有無に限らず、社会的不自由を感じるあらゆる障がい者が適用範囲になったこと、そして障がい者に対し、国や行政機関は合理的配慮をする法的義務があり、民間は努力義務があるということです。
 この合理的配慮については、ご自身の体験を交え、様々な実例を挙げて紹介されました。タクシーの乗車拒否や不動産の入居拒否、また補助犬の同伴拒否、とくに犬は盲導犬、介助犬、聴導犬があり、中でも聴導犬はあまり知られていないこともあって、拒否されることが多いそうです。さらに「4.5cmの壁」のことも。これは車いすユーザーが段差を乗り越えられるぎりぎりの高さとか。
 2014年にスピーチイベントTEDのスピーカーに選出された岸田さん。さすがにすばらしい、感動の講演に拍手です。

 最後にパネルディスカッションがあり、やはりユニバーサルマナーの指導もされている岸田さんのお話しが印象的でした。ユニバーサルマナーとは聞きなれない言葉ですが、これは障がいのある方との接し方のことです。例えばレストランなどで車いすの方も、椅子席への移動を望まれるケースがあり、どちらでも選択肢がとれるようなコミュニケーションをして欲しい、といいます。バリアフリー地図アプリ「B-map」の話題も出て、大変勉強になりました。 

 日本ではこうしたサポートを求めている人は788万人、人口の約6%になるそうです。そうした人々への思いやりと適切な理解や行動が今、求められているのですね。
 「お手伝いできることはありますか?」という声掛けのフレーズを心に刻んで、私もできることから少しずつ始めようと思ったことでした。

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