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2016年7月19日 (火)

山口はるみ展 自由求めるパワフルな女性へのメッセージ

20160623_2114455  パルコ開業時から広告制作で活躍したイラストレーター、山口はるみさんの個展「Hyper! HARUMI GALS!!」が今、渋谷パルコで開催されています。

 1970年代から80年代、彼女が描くポスターの力強い女性像は、自由を求めるパワフルな女性へのメッセージでした。

 展覧会では、“自由を求める女たち”をテーマにした「のように」シリーズのポスターを中心に、シンガポールの国宝といわれるアートディレクターのテセウス・チャンとの最新のイラストも展示されています。
Img_74211
 モチーフで多くみられるのが、スケートボードや球技などのスポーツする女性です。セロリ―をかじっていたり、バナナを口にふくんでいたり、女性たちはみんな生き生きと健康的で自由闊達です。山口さんは新しい女性の生き方を早くから示唆されていたのですね。

Img_74261jpg  会場では美術批評家の椹木野衣氏とのトークイベントもあり、他ではあまり聞けない秘話も飛び出し、楽しかったです。
 山口さんは無記名でイラストを描く仕事がとても楽しかったそうです。95%は消え行くものでいいと思っている、とも話され、少しびっくりしました。
 また原画は、実はとても小さいのですとも。あらかじめポスターの大きさ(B3)に拡大されることを想定して描くといいます。
 また山口さんは日本で初めてエアブラシを使って描いたアーティストでもあります。絵の細かい陰影の表現は本当に美しいですね。最初は部分的なボカシが欲しくて始めたエアブラシ描法でしたが、しだいに面白くなって全面エアブラシになっていったとか。一点一点、時間をかけて仕上げた仕事、それだけに思い入れも深い様子です。
 さらに山口さん、意外なことに少女時代からソフトボールなど球技が大好きだったといいます。ゴルフをするなど、運動神経は抜群のようです。要点を瞬発的に見抜くカンもいい方とか。 エアブラシでスプレーするときは、すき間を使うそうですが、ある時左手が開いていることに気づいて、左指を広げその間からスプレーすることを思いついたそう。

 ステキなトークで時間はあっという間に過ぎました。
 本展は25日までの開催で、8月2日にはこのビルは取り壊されます。2019年には新しいビルで再開されるそうですが、それまでしばしのお別れです。
 喧噪の中、ひっそりと渋谷パルコを後にしました。

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