インテリア ライフスタイル展 アワード発表 ⑵
昨日のブログの続きです。
第26回インテリア ライフスタイル展の会期初日、2つの賞が発表され、授賞式が行われました。
一つは「Best Buyer’s Choice2016」賞です。出展者822社の中から選出されたのは、初出展の平安伸銅工業の「DRAW A LINE 一本の線から始まる新しい暮らし」でした。
同社は大阪で「突っ張り棒」市場でトップシェアの老舗メーカーといいます。これまで単に便利グッズとして扱われがちだった突っ張り棒を、暮らしを豊かにする「一本の線」として再定義し、ライトをプラスしたり、シェルフやマグネットをつけたり、テーブルにしたり。
突っ張り棒も、こんな風に発想を転換し少し工夫すると、インテリアをよくするものになるのですね。
もう一つは「Young Designer Award」賞で、若手デザイナーを支援する特別ゾーン「TALENTS」から、studio yumakano 狩野佑真氏が受賞しました。
同氏はデザイナーでアートディレクター、神奈川県川崎市内の造船所内に事務所を構え、造船所という環境を活かしながらプロダクトデザインを中心にインテリアや建築、アート、インスタレーションなど様々なプロジェクトを行っているといいます。
受賞作品の「電球の一輪挿し」は、使用済みの白熱電球に穴を開けて、電球を一輪挿しとして蘇らせたものです。花を支える役割を担っているのは、電球のフィラメントです。
日本では最近LED電球の普及で白熱電球の存在が消えつつあります。環境を守るために「消えゆくデザインを何か違うカタチで残せないか」という思いでつくられたというこの作品に、審査員も優しい情緒を感じたのでしょう。そのサスティナブルな考え方が、今回の受賞につながったようです。
自転車置き場にこんな自転車型の置台があったらステキと、ちょっとワクワクしました。
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