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2016年6月14日 (火)

未来を創る先端繊維シンポジウム「IoTが切り拓く社会」

 未来を創る先端繊維「第3回先端素材シンポジウム」(日本化学繊維協会主催)が先日、東京・大手町で開かれました。最初に東京大学先端科学技術研究センター教授の森川博之氏による基調講演があり、次いで先端素材の活用が期待されるモビリティ、スマートハウス、ロボット、医療・ヘルスケア、機能性衣料の各分野の専門家が、2030 年のスマート社会の実現に向けたお話しをされました。

Img_68001jpg_3  基調講演に登壇された森川教授は、「IoTが切り拓く社会」をテーマに、IoTがもたらすビジネス発展の可能性を語られ、この方面に疎い私も、ほんの少し開眼できたかも、と思ったことでした。
  IoT=モノのインターネットとは、要するにアナログのプロセスをデジタル化することだそうです。
 これまでカンとか感覚に頼ってやってきたことが、センサーの発達でいよいよデジタルデータ化できるようになってきたというわけです。
 その事例として、スペインのお笑い劇場での取り組みを紹介されました。これは客が笑った回数で料金を課金する仕組みで、これにより売り上げがアップしたそうです。スポーツ業界ではアメフト選手の動きなどを観客にデータで伝えることで、新しい価値が生み出されているといいます。日本では川越市のイーグルバスを挙げ、バスの運行管理システムに採用されて、乗客の不便解消に役立っているとか。さらに古紙回収などゴミ箱もネットにつなぐことで経費削減が期待できるなど----。IoTはあらゆる産業のパフォーマンスを上げるポテンシャルを秘めているようです。

 日本は米国に比べ生産性が低いといわれています。しかしIoTを活用すればそれを向上させられるし、日本企業にとって大きなチャンスになる、と強調します。そしてその方向性を、物理的資産のデジタル化、汎用技術、海兵隊とCTB、エコシステムを軸に解説されました。デジタル用語が多数飛び出し、なかなか難解でした。
 最後にデザイン思考の重要性について、考えて試すだけではなく、今後は気づき伝えることが大切になってくる、そのためのストーリーが大事と断言。アナログの隠れたニーズを常に考え、そのストーリーに気づくことがこれまで以上に求められると述べて、締めくくられました。
 まさに目からウロコの講演会でした。

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